2018春アニメ4話残留率「ヒナまつり」が絶好調、「メガロボクス」「こみっくがーるず」が追随

　
集計方法は 前回
2018冬アニメ4話残留率「宇宙よりも遠い場所」「ゆるキャン△」が100%超え。しかし「ポプテピピック」のこの数字は・・・！ までと同じですので詳細はそちらをご参照ください。
冬アニメは「宇宙よりも遠い場所」「ゆるキャン△」「ポプテピピック」が上位でした。
（※集計数値「実況参加ユーザ数」についての説明は こちら
実況データから見る2015年秋アニメ「4話残留率」 : アニメ・データ研究室（ラボ））
　
　
では、実況ユーザ数ベースで見た「残留率」上位を見ていきましょう。
　

　
下記の通り、フラグ付けを実施して分かりやすくしています。
　[通]・・・3クール以上連続で続くアニメ(通年もの)
　[続]・・・2クール目、または2期以降のシリーズものアニメ
　[短]・・・ショートアニメ(5,10,15分)
　
残留率のランキングに於いては、これらのフラグが付いた作品はいずれも
対象外とし、続編ではない 新作フル作品 のみを対象といたしますので
その旨ご容赦ください。続編モノは予め見る／見ないを決めている人が多く
残留率が高く出やすくなってしまうため、比較に適さない為です。
　
　
　
それでは上位から順に見ていきましょう。
春アニメの残留率トップを記録したのはこちら、、
　

　
「ヒナまつり」 です。4話残留率は 「88%」。
2位以下に10ポイント以上の大差をつけて快走中、
5話ではさらに伸ばして「90%」まで到達しました。
　
突然空中から出現した謎の超能力少女ヒナと、その同居人となる
ヤクザの新田を中心としたハートフル（？）コメディ。
新田の静かなツッコミをはじめとする軽妙なテンポのギャグもそうですが、
実は一番人気があるのはバーテンダーの瞳ちゃんという。あいったー！
　
■ヒナまつり 1話 「超能力少女現る！」 アニメ実況まとめ

　
　
続いて第2位はこちら、「メガロボクス」。
　

　
深夜25:28～という遅い時間帯ということもあり、絶対数は少ないものの
4話残留率は「76%」、5話では更に伸びて「80%」に到達しています。
　
50周年企画として「あしたのジョー」を原案としつつも別作品として
組み立てなおしたアニメ。ギアをつけて戦う「メガロボクス」の
世界でドン底から這い上がるジャンクドッグ＝ジョーの物語。
50年前のジョーをわざと意識したタッチの作画はえもいわれぬ迫力があります。
　
■メガロボクス 5話 「THE MAN FROM DEATH」 アニメ実況まとめ

　
　
そして第3位は、「こみっくがーるず」。
　

　
4話残留率は 「74%」。ここまでが70%の大台を超えましたが
放送時間帯も相まって1,000人近い数字からその勢いを維持しています。
女子高生かけだし4コマ漫画家のかおすちゃんが漫画家女子寮に引っ越して
仲間とともに立派な漫画家を目指す物語、、なのか、いちゃいちゃする
日常コメディなのか。妙に生々しい描写が連発する萌えと日常のパラダイス。
　
■こみっくがーるず 2話 「今日から学校でした」 アニメ実況まとめ

　
　
以下、4位「ひそねとまそたん」 69%、
5位「ウマ娘 プリティーダービー」 67%、
6位「ガンゲイル・オンライン」 63%と続きますが、
前期の冬アニメは70%超えが7作品あったのに対して春アニメは
70%超えが3作品と若干おとなしめの印象があります。
　



　
そんな中で 「ウマ娘 プリティーダービー」 は少し補足が必要です。
ウマ娘は実は1話と2話が同日の連続放送でした。したがって
実質的には5話が「放送開始から3週間後」の放送になります。
　
この5話をベースとして残留率を計算すると 「83%」 と全体の2位まで
跳ね上がります。さらに最新の7話では競馬ファンの特別な思い入れの
あるエピソード回で一気に 「101%」 まで数字を伸ばしました。
ウマ娘の勢いは今後も注目の的です。
　

　
■ウマ娘 プリティーダービー 4話 「特訓ですっ！」 アニメ実況まとめ

　
　
　
一方、4話残留率が厳しい数字になっているのはこちら。
　


　
「重神機パンドーラ」 が22%、「メジャーセカンド」 が21%でした。
かなり厳しい数字ではありますが、、、巻き返すことができるでしょうか。
　
　
　
さて、ここまでは純粋に1話との比較としての4話残留「率」を見てきましたが、
これに実況ユーザの「絶対数」を加味した マッピング を見てみましょう。
縦軸が実況ユーザ数(4話時点)、横軸が4話残留率です。
　

　
・縦軸＝実況ユーザ数：
　（注意点）放送枠が良い枠のほうが基本的にはユーザ数は多くなることに注意。
・横軸＝残留率：
　（注意点）放送前の期待度が低いほど後から伸びやすくなることに注意。
　
という性質があることにご注意ください。単純に数字だけを比べて
「70と80なら80の勝ち」のように簡単に考えることはできません。
ただ、あまりにも高い場合は素直に好調であると見てよいでしょうし、
あまりにも低い場合はやはり苦しい状況が透けて見えるということになりますので、
そうした 大まかな兆候 をつかむ為のものと考えるのが良いでしょう。
　
上で取り上げていない中では、実況ユーザの人数的に大きな値を示しているのは
「PERSONA5」「ゲゲゲの鬼太郎(2018)」 あたりですが、ゲゲゲの鬼太郎は
放送開始時の注目度が高かったこともあり、その後の残留率は若干厳しくなっています。
「ゴールデンカムイ」も実況ユーザ数は多く、4話時点では残留率は55%でしたが、
5話では61%まで盛り返しましたので、今後の動向が注目されます。
　
　
なお、放送開始時期が微妙でしたのでこの中に含まれていませんが、
驚くべき数字を出している作品が1つあります。

ツイート集計番外編、「新幹線変形ロボ シンカリオン」17話、15話の初音ミク（発音ミク）登場回からの17話EVA回で再び急上昇、1話比残留率は136%→「196%」。着実にファン層の厚みが増していっています。 #シンカリオン https://t.co/01Gww9blZm pic.twitter.com/uISKSrC4J0

— CK＠デジモノに埋もれる日々 (@ckom) 2018年5月5日

「新幹線変形ロボ シンカリオン」 です。15話で初音ミク（発音ミク）回、
17話でエヴァ回があったことも拍車を掛けて、実況ユーザ数は回を追うごとに
増していっています。
　
■新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION 15話 「北へ!!シンカリオン H5はやぶさ」 アニメ実況まとめ

　
　
　
ということで2018年4月期4話残留率でした。あくまで「特定の条件での数字」を
並べてみただけですが、色々と見えてくるものはありそうです。
　
（※なお念のためですが、ここで挙げられた数字の大小は、あくまで特定の
　条件に於いて計測された数字を示しているだけであり、それ以上の意味を
　持たない ことにご注意ください。この数字は「ディスク商品が売れる数」とも、
　「10年後に語り継がれる頻度」とも、何ら相関するものではありません。）
　
私は今期は「ウマ娘 プリティーダービー」「ヒナまつり」「ひそねとまそたん」
「ガンゲイル・オンライン」あたりがお気に入りで、わりと残留率上位と
重なっている状態です。こういうこともちょっと珍しいですね。
　
皆さまもご自身のお気に入りを見つけてたっぷりとアニメを楽しんでください。
アニメレーダーのデータ研究室（ラボ）からお届けしました(｀・ω・´)ゞ