アニメ「SHIROBAKO」15話で宮森あおいが使っていた縦型ビデオカメラは「最期のXacti」？ほか

　

　
以前、アニメ 「けいおん！」 25話で使われていた縦型ビデオカメラが
Sony Bloggie MHS-CM5 だった、というお話をしたたときもそうだったのですが、
そもそもこの縦型ビデオカメラというジャンル自体がもう希少種というか
絶滅危惧種 みたいになっていて、出てくるだけで「これは！」みたいになるのです。
　
■2010/09/19 [けいおん!! 25話で使っていたビデオカメラはたぶん bloggie MHS-CM5
けいおん!! 25話で使っていたビデオカメラはたぶん bloggie MHS-CM5]
　
気になる方は価格.comで条件指定検索で「縦型」というのが指定できますので
探してみてはいかがでしょうか。縦型ビデオカメラというのがどれだけ
少なくなってしまったのかがお分かり頂けると思います。
　
一番最後に出たのが、2013年5月の Sony HDR-GW66V、同時期のPanasonic HX-DC3
が2013年3月、つまりほぼ 丸々2年間、新機種が出ていない
ジャンルです。縦型ビデオカメラは撮影がすごくしやすいので個人的には
大好きなのですが、筐体の設計上、
　
　・大きなバッテリ が載せられない（長時間撮影できない）
　・大きなレンズ が載せられない
　
という問題があって、「カジュアル撮影ならスマホで十分」「本気で長時間撮る
ならやっぱり横型カメラ」という流れになってきてしまったのでしょう・・。
　
　
そんなワケで、前述のみゃーもりのカメラもすぐ特定できるだろうとタカを
くくっていたのですが、調べてみるとなかなかどんぴしゃのものが見つかりません。
その中でもしいて挙げるならやっぱりコレが一番似ています。
　
■DMX-CG100(W)：商品情報 | 三洋電機
http://ctlg.panasonic.co.jp/sanyo/products/products/dmx/DMX-CG100_W/
■ヲチモノ- 【ビデオカメラ】SANYO 『Xacti DMX-CG100』 レビューチェック
http://watchmono.com/blog-entry-523.html

　
SANYO Xacti DMX-CG100 です。Xactiはどれもパッと見て同じようなフォルム
なので分かりにくいところがあるのですが、背面のボタンのところ、上部が円形に
なっていてその 左右にボタンが 配置されているあたりには特徴があります。
　
もしこれだとしたら随分と古い機種を持ってきたものだと思います。
発売日は 2010年4月 ですのでもう5年前の機種です。そして何より、
このあと発売される姉妹機 DMX-CA100 と共に、
　
　最期のXactiと言われる一品であります。
　
このあと、SANYOは正式にPanasonicに買収され、Xactiブランドは消滅しました。
以後、PanasonicからWAシリーズ等の「パナザク」(PanasonicブランドのXacti)が
いくつか登場しますが、その後あまり多くの機種が登場していないのは前述のとおりです。
　

　
ちなみに遠藤さんが持っていたデジカメはいかにも LUMIX っぽいですね。
Xacti派のみゃーもりと喧嘩しそうですね（何が）。
　
LUMIXのこののっぺらぼうなフォルムは非常に特徴があるのですが、
完全に凹凸が無くてしかも流線型でもない、といういかにもなLUMIXは
浜崎あゆみのCMでおなじみになった DMC-FX7 から始まった FXシリーズ
くらいで、案外最近の機種にはこういうフォルムは存在していません。
　
■デジタルカメラ DMC-FX66 商品概要 | ムービー／カメラ | Panasonic
http://ctlg.panasonic.com/jp/movie-camera/dc/dc/DMC-FX66.html

　
DMC-FX80 くらいまでいってしまうとフォルムが多少丸まってきてしまうので、
DMC-FX66 を。これも2010年の機種なのですね・・・。
　
　

　
余談ですが、アニメ 「アイドルマスター シンデレラガールズ」
第4話に登場したビデオカメラは王道の横型です。
　

　
こちらは ZONY と書いてあります。フォルムも大変わかりやすい。
　
■HDR-PJ800 | ハンディカム | ソニー
http://www.sony.jp/handycam/products/HDR-PJ800/

　
機種は Sony HDR-PJ800 です。液晶モニタの裏側にあるのはプロジェクタ
投影用のレンズです。「PJ」シリーズというのはそういう意味ですね。
ビデオカメラ自体がプロジェクタになる というのはなかなか面白いです。
　
発売開始当時の店頭価格 3.5万円 のXactiを使うみゃーもりと、店頭価格 11万円
のハンディカムを使うアイドルの卵たち。これが格差社会か・・いや、といっても
PJ800はPから貸してもらっているだけですが、さすがに「PR動画」を
撮るといっていただけあって良いカメラを使わせてもらっているようです。
　
でもロケハンも、Xactiだけでは結構つらいところもあると思うのですよね。
特に 光学ズーム5倍 というのがネックで、細部がどうなっているのか？ と思った時に
思うように寄れないと、あとで参考にするにしてもやりづらいかもしれません。
　

　
ところでちゃんみおさん、それはそうやって覗くものではないと思うのだが・・・。
PJ800は優れもので ファインダー もついている高級機ですが、ファインダーは
当然モニタの裏ではなくてボディ最後部に付いています。液晶モニタをこの
距離まで目に近づけるとむしろ何も認識できないというか、目に悪いので
やめておき・・・っといけない！デジカメ警察をする予定ではないのです。