ガルパン最終章第1話、繰り返し鑑賞後、感想吐き出しメモ【※ネタバレ全開注意!】

2017/12/20

※2/4現在、32回鑑賞して4回の長文追記をしています。
( 現在、約4.8万文字、想定読破時間 : 1時間36分 )
 

 
「ガールズ&パンツァー 最終章 第1話」 公開です!
12/9の公開初日、真夜中の0時、より1時間も早くから立川シネマシティの
物販列に並んでワクワクする気持ちを抑えつつそのときを待ちましたとも。
初日土曜日は立川1:00~、上野13:00~、幕張16:40~と、初日で3連発、
さらに翌週も土日あわせて3回と、すでに6回の鑑賞を終えました。
 
 12/9(土) 立川シネマシティ aスタジオ 極上爆音上映
 12/9(土) TOHOシネマズ上野 舞台挨拶上映
 12/9(土) イオンシネマ幕張新都心 ULTIRA上映
 12/16(土) チネチッタ川崎 LIVE ZOUND
 12/16(土) チネチッタ川崎 LIVE SOUND 舞台挨拶上映
 12/17(日) ユナイテッドシネマ豊洲
 
■2017/12/10 [ガルパン最終章はファンが待望した「新しいTVシリーズ」だ! シネマシティ最速上映ほかレポート
ガルパン最終章はファンが待望した「新しいTVシリーズ」だ! シネマシティ最速上映ほかレポート]
 
ネタばれ無しの初日の様子は上の記事のほうをご覧頂くとして、
最終章、いいですね。何というか始まる前まではかなり不安たっぷり
というかあの神懸かった出来ばえの劇場版のあと、しかも47分という
短さであるがゆえに物足りない出来に感じてしまうのではないかと思って、
意識的にハードルを上げないように努力したりしたものですが、
結論から言うとそれは杞憂であったといえます。
 
47分という短さが物足りないのは仕方が無いとして、1分あたりの密度
あの伝説の劇場版にも勝るとも劣らない出来だったといえるでしょう。
というか、47分というのは逆に良いところもあり、ちょっと気が向いたときに
スナック感覚で観て来られるという利点があります。劇場側としても
ちょいちょい合間にねじこんでくれる余地があるということで、
OVA上映でありながらしぶとく上映が続いていくのではないかという予感がします。
またこれが、「初見よりも2度目のほうが面白い」 というくらいの、
観れば観るほどスルメのように味が出てくる面白さがある作品です。
 
いわばガルパンのTVシリーズ2期の幕開けのような位置づけになる本作、
そのオープニングとなる第1章をこれだけ盛り上げてくださったスタッフの
皆さまには本当に感謝の念しかありません。第2章以降も大期待ですし、
劇場版を観続けていたら最終章1話が来たように、最終章1話を見続けていたら
いつの間にか2話が来ていた、なんてくらいになることを期待しています。
あとで書きますけど1+2話が揃ったところで4DX化も予定されている本作、
最初から 4DXを狙った であろうシーンがてんこもりですので楽しみは尽きませんね。
 
 
 
・・・。
 
で、封切からまだ2週目ですが6回も観ているわけでして、しかも年内にも
10回に突入しようかという勢いなのでして、そろそろ何か書き出さないと
もう色々溢れてきて大変なので、ここで 「ネタばれ感想」を吐きだします。
 
くれぐれも、くれぐれもまだご覧になっていない方は、
ここから先はご覧にならないようご注意ください。
というかちょっとでも気になるなら今すぐに劇場でまずは1回、観て来るのですよ。

 
 
---------- 8< ---------- キリトリセン---------- 8< ----------
 
(初回)(2017/12/20)
「BC自由学園は誰が為に戦う」(2017/12/22)
「秋山殿のゆかりさん、表情がクルクルかわいい」(2017/12/29)
「地図を広げて感想戦です!」(2018/01/08)
「総員退艦です!」(2018/02/04)
 
 
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
 

 
ウチの母校のネタばれは凄いのよ。というか後輩可愛すぎよ?
本編未見の人はすぐに引き返して。愛里寿隊長に泣きつくといいわ。
 
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 


 
よろしいでしょうか!!
 
吐き出したいだけなので推敲とか一切しませんぞ。
 
 
 
 
・全体のお話は最初にちょっとだけ。多分ですが、私がそうだったように、
皆さんも初見は結構戸惑ったんじゃないかなぁ?という気がするのですが
いかがでしょうかね。具体的にはDonzokoのシーン、結構引っ張ったなぁと。
フリントちゃんが歌いだしてからあたり、
 
「おいこれどこに向かってるんだ、俺達が見に来たのは砲撃戦だぞ」
 
みたいなところはあったと思います。ワイトもそう思います。でもあれ、
2度、3度と繰り返し見ていくごとに、ああ、あれがなきゃダメなんだ、と
どんどん思えてくるのが本当に不思議です。水島マジックです。
 
・劇場版のミカとかね、ポロロンじゃねーよお前だれだよ!とか思うのが
当たり前なのですが気がつくとみんなミカのファンになっている。
サメさんチームもそう、あのカラオケがなきゃダメ、あの飲み比べがなきゃダメ、
それがあの橋の下でお銀さんが海賊旗を振り回したときに「ぶわっ!」と来る、
あの瞬間を迎えるときのために必要だったことなのです。
 
・47分という短い時間、TVシリーズでいえば1話と2話が流れたところ、
本当にイイところで終わるわけですが、1話で初めて登場したキャラが、
2話で早くも誰よりも濃い見せ場を迎える、それは全てあのDonzokoでの
エピソードの積み重ねがあってこそ。だからあれは冗長どころかむしろ
アレでも早回しなくらいのぶっこみ方だったのだと思います。
 
といっても、私もそう思えるようになったのは2回目以降を観てからなので、
ぜひ2回目以降を今からでも観てください。1回目と2回目でDonzokoシーンの
感じ方が全然違うはずです。変なんですよガルパン、初回よりも2回目、
2回目よりも3回目のほうが、どのシーンもカッコよいのです。
 
 
・よーし、予定変更です。
私の最萌えであるところのBC自由学園の「押安」の話を目一杯かましてから
と思ったのですが、流れで サメさんチーム の話を徹底的にしてからにしましょうか。
「押安」の話はまた日を改めて延々としますよ、どこまででも、ぱおぱおぱ!

・生しらす丼のカトラス。生しらす丼って「生シラス丼」とも書くことが
多いのですが、パンフレットを見るとここはひらがなのようですね。
サメさんチームの個性的なキャラは好き嫌いが分かれると思いますが、
カトラスを嫌いなヤツはいない。観る者すべての人の心をアイスピックで
確実に砕いてくる。メイドカチューシャにバーテンダーの制服、
これ以上なく狙ったようなジト目、ぶっきらぼうな物言い。
 
「店に入ったらまず注文しな」
 
あー ガルパンおじさん撃破率120% よね、と。
 
・このカトラス、何というか、ジト目のおとなくてキツい感じのキャラよね、
と思うのも一瞬だけ。なんだかんだいってDonzoko娘、表情とか結構ガラ悪いw
無表情じゃないんですよ、平時は無表情だけど、テンパると地が出る。
それがあの麻子との指ずもうのシーン。
 
・・というかジト目のテンプレっぽさはむしろ麻子よね。麻子が戦車の運転で
指が鍛えられた、というのはちょっとこじつけがすぎるぞとは思ったものの、
あのジト目対決で、泣く子も黙る優等生の麻子(ただし遅刻常習犯だけど)と、
一見ブレインっぽい感じを醸し出しつつ指ずもう1つで 「んがああぁ!!」 みたいな
キャラ変わってるぞおい!というくらいの地が出るカトラスの対比がたまりません。
 
そのカトラスが今回のある意味日常シーンの最注目シーンである、あのシーン、
ハバネロクラブの辛さで舌をやられた麻子にメロンフロートソーダを分け与える
カトラス、という奇跡の1秒が出来上がるわけです。「治まった?」「まだ x_x」
本当に1秒ですよ、麻子かわいすぎか。ソーダ出してあげちゃうのかカトラス。
麻子しらす丼、あると思います。カトラスがああ見えて地がワルだというのが
重要ポイントですね。

・生しらす丼ちゃんの次に人気が出そうなのが大波のフリント。
この娘も本当に大好きです。Donzokoに入るやいなやフリントのカラオケ長回し。
これがめちゃくちゃ上手い。何が上手いって、
 
「カラオケで『上手い素人』が歌う上手さってアレよね」
 
というのが本当に伝わってくる上手さです。あれがCDデビューしそうなくらいの
上手さではダメなんです、素人っぽくて上手いけどやっぱり素人、歌手ではなく
カラオケなんだというのをこれ以上なく出してくる。歌の入りは音程が不安定で、
声を張り上げるところだけ妙にズバッと来る、あー発声練習が足りない感じ、でも
素人の中ではかなり上手いほうのフリント。これはDonzokoの中ではずっと彼女の
一人舞台なんだろうなぁ、と思うとあのドヤポーズも本当に愛らしい。
 
・「Ho!」とか「Hey!」とかの響きがとてもカッコいい。自分で酔ってる感。
フリントの指のキツネマークかわいい。フリントの腰つきかわいい。
きゅーっと腰をくねらせて指で作る「キラッ☆」みたいなポーズ。
あー、あるある、あるんだけど、バリエーションは少ない なみたいな
ところのちょっと素人っぽさがフリントちゃんの持ち味です。
スカートの長いところからパンフでもスケバンみたいと書かれていたけど
振る舞いは案外いい人っぽいですよね。カトラスのほうがよっぽどガラ悪いw
 
・このシーンで面白いのが最初の麻子の動き。というか今回は麻子回かよ!
というくらい麻子がプッシュされていて、何故かというとさらわれたのが
そど子だからという、全方位フラグ状態になっている麻子ですが、
その麻子が真っ先に「そど子はどこだ?」と訊く相手がフリント。
 
この時点でお銀さんには誰も気づいていないのですが、つまりはフリント、ラム、
ムラカミ、カトラス、の4人を見回して、麻子はフリントがボスだと思った
わけですね。観ている人もみんなそう思ったはず。フリントちゃんちょっと
押し弱いけどこれボスで大丈夫?と思ったら隠し玉のお銀さんがこれ以上ない
ボスでパズルのピースがカチッとおさまってみんなすっきりするという。
こういう「ちょいズラし」みたいなのも水島監督っぽさですよね。
 
ちなみに「こうなったら・・」みたいにあんこうチームに詰め寄っていく場面、
フリントが武器にしてたのって マイクプラグ か??? カトラスが持っていたのは
アイスピックならぬかき混ぜ棒みたいなの。黒ひげ危機一髪の剣を持ってたのは
ラムだっけ?ムラカミだっけ?あともう片方は何持ってったっけ・・。
とにかく「やってやるぜ!」みたいに凄んでおきながらもロクでもないもので
脅してくるドンゾコ4人衆w こういう分かりやすい展開も物凄くミュージカルっぽい。
 
「ガルパンはミュージカル」 とは先日発売になった「CONTINUE」再起動号で
シネマシティの遠山室長がインタビューで仰っていた言葉。
キャラ付けはこれ以上なくシンプルでくどすぎるくらいでよい、それが味になって
何度も観ることで楽しさを増す、ストーリーの先を知りたいという作品では
こうはいかない、ライオンキングを何度でも観るように、ガルパンも何度でも観て
しまうミュージカルなんだ、みたいなお話で、まさしく!と膝を打ったわけですが。

・ミュージカル的なキャラクタとしての竜巻のお銀さんは本当にハマっています。
実は私はサメさんチームの中で一番好きなキャラはお銀さんです。
姉御肌で部下想い、Donzokoの中にあって最も理性的で、かつ熱いハートを
持っている、まさしく在野のリーダー、いや、船だからキャプテンか、
キャプテンっていうと磯辺さんと被っちゃうんですよね・・・。あなたたち
「キャプテン・イソベ」並にやるじゃない、バレー部には会ったことないけどね。
 
キャラ付けをわざとらしくするのがガルパン流、これもミュージカルだと思うと
何もかも腑に落ちるわけですが、お銀のセリフ回し は今回もっともその傾向が強い。
 
「キャプテン・キッド並みやるじゃない、キャプテン・キッドには会ったことないけどね」
「どこの馬の骨とも知らない奴のために・・・馬の骨ってどうなってるか知らないけどね」
「イワシの頭も信心だよ。イワシを信じてるわけじゃないけどね」
 
お銀さんはこれをドヤするだけでもう一生喰いっぱぐれありません。(よし)
「こんな格言を知ってる?」(ダー様)「それだ!」(歴女)
「弱くない・・じゃなかった、強い!」(チョビ)とか、そういうのと一緒ですね。
 
・ちなみに物凄い細かいとこですが、本編のクライマックスで橋を渡る大洗チーム、
サメさんチーム5人のカットが入るところがあります。カトラス「ちょっと卑怯だな」
のところですが、5人それぞれのカット割りが入っているのに、その中のムラカミの
カットの中に小さくお銀さんも入ってくるところに注目してください。ダブルお銀です。
 
マークIVの搭乗員は、車長がお銀さん、右砲手にムラカミ、左砲手にカトラス、
右操縦手がフリント、左操縦手がラム。どうでもいいけどカトラスって
操縦手っぽいのにここでもイメージを裏切るの面白いですよね。やっぱり地は
アレなんだな、という感じがします。で、マークIVの操縦手は完全に最前方の
小部屋に隔離されているのに対して、左右の砲手と中央の車長は実は繋がった
構造になっているのです。
 
なので、ムラカミのところから お銀さんが見える。声も直接聞こえる
位置になっているはずです。ムラカミがハッチをあけて「うらぁー!」と
ウサギさんチームに怒鳴りつけた場面でも、お銀さんがすかさずフォローに
入るのは、ムラカミの挙動はお銀さんからはずっと見えているからなのです。
 
・ここから本編の1つの山場、「因幡の白うさぎ作戦」が始まるわけですが、
ご存知「因幡の白うさぎ」のお話は向こう岸に渡りたいウサギがサメを騙して
背中に乗って渡っていくお話、騙されたと知ったサメはウサギの皮を剥いでしまいます。
サメさんチームとウサギさんチーム が常に絡んでいるのはそういうワケ
なので良く練られたものだと思います。
 
ここでもう1つ出てくるキーワード 「ウォーク・ザ・プランクのようだね」
 
■ボードゲーム紹介:ウォーク・ザ・プランク:海賊たちは板を歩く | Die Zeitung
http://die-zeitung.jugem.jp/?eid=80
「この怠け者のバカ船乗りどもには酒を飲ます価値も、一緒に旅する価値も無い!」と船長は思い、あなた達をぐるぐる巻きにして海に捨ててしまおうとしました。でも、全員を捨ててしまうと人手が足りなくなってしまうことに気付きました。そこで船長は、船から突き出した厚板の上で戦わせ、残った2人を助けることにしました。さてさて、あなたは自分が「有能な海賊」と証明するため、他の海賊を海に突き落とし、最後まで生き残ることができるでしょうか?
「ウォーク・ザ・プランク」というボードゲームでは、海賊達が桟橋で争って
互いを蹴落としあって生き残れば勝ち、というゲームです。そういっておきながら
むしろ献身的に自分から落ちていってみんなの道を作るのがお銀さん。
このときのお銀さんの目に迷いは一切ありません。
 
「波濤を超えるぞ!」「ヨーソロー!」
 
ここで掛かるBGMでもう何度 「ぞわっ」 と来たことか。本作まで誰も聴いたことが
なかったのに、この場面では誰もが耳にしたあの曲です。フリントがDonzokoの
カラオケで歌っていたその曲は 「大洗の海賊のうた」 といいます。
「作曲:水島努」 またかよ!!w 「おいらボコだぜ!」も監督の作曲でした。
この曲が壮大なオーケストラとなって寄せては返す波のようにこの場に
戻ってきたことで全ての仕込みがいっせいに発火してトリックは完成します。
 
全長8メートル4センチの巨体がほとんど垂直に橋にかかったあと、
お銀さんはすぐにハッチを開けて飛び出てきて、車体上部のマスト
(といってもこれ機能的には通信アンテナらしいのですが)を取り外します。
こうしないとその上を他の戦車が通れないからなのですが、そのときのお銀さんの
動きが最高です。マストを取り外して手に持つとそれを大きく振り回してからの
その重みの勢いでトトトッと画面右方向に歩いて退場。マストの先端には
何をつけていた?そう海賊旗です。
 
「窮地に於いて海賊旗はまだここにあり!」
 
というサメさんチームの大見得切りシーン。ミュージカルどころか 歌舞伎 だよ。
Donzokoでのカラオケのシーンも、マークIVのとても戦場のものとは思えぬマストに
海賊旗というシュールな光景も、全てこの一瞬を作るために用意された舞台装置
だと知ったときの感動は何回観ても褪せることがありません。
むしろ回を追うごとにお銀さんのカッコよさが輝きを増していきます。

・さらに余談、あの橋に入るときの順番どうなっとんねん、という話があって、
IV号、ヘッツァー、三突、三式、マークIV、M3Lee、B1bisの順だったかな?
なんで マークIVから先に 降りられるのか、という話ですね。良くみるとあの橋は
場所によって結構幅の違いがあって、幅広のところは戦車がギリギリすれ違える
くらいの幅があったりします。なので描写はされていませんが、倉庫番のごとく
入れ替わり作業があったのではという話になります。
 
劇場版のこっちみてるぞー(濁音略)のあの橋でヘッツァーとはっきゅん
どうやってすれ違ったん?みたいな話がだいぶ引きずっていたので、
そのあたりは念入りに考えてあるのだろうなという気はします。あの橋は
「戦場にかける橋」そのものらしいのですが、実際そんな構造になっているようですね。
 
・サメさんチームについては、今回エライ見せ場を貰ったけどこのあとはあの
マークIVでどうしようというのか、とかまだまだ語りたいことはいっぱいありますが、
目下いちばん気になっていることはというとですね、
 
 OPは2話からサメさんチーム入るんですよね??!
 
という期待ですおねがいしますマリーさま何でもしますので(ん?)
 
OPのサビに入る直前の「今までもそうこれからも」というところで
イイ顔するみぽりんからの引きで今回の大洗女子の楔(くさび)陣形の
行進シーンがあって、そこにいるはずの、真ん中にいるはずのマークIVが
いない 場面があるのです。2話のOPでここにマークIVが描き足されたら
それだけで泣いちゃう自信があります。それ以外にも各チームメンバに
カットイン描写があったのと同じように、サメさんチーム5人のカットも
何とかねじ込んで欲しいですね。
(BC自由学園もOP入りして欲しい気はしますが、そこまでしたらきりが無い・・)
 
 
 
・ということで、書いても書いても書き足りないので、劇場版のときと同じく
何回にでも分けて ひたすら吐き出していこうと思いますので、よろしければ
お付き合い頂けつつ最終章の余韻に一緒に浸って行ければ嬉しいなと思います。
BC自由学園だけでも言いたいことは山盛りだし、OPだけでもご飯三杯いけるし、、、。
まだ劇場で観られるうちに何度でも繰り返して観て楽しみたいですね。

 
 
 
 
 
 
 

「BC自由学園は誰が為に戦う」(2017/12/22)

 
・そもそも BC自由学園LOVE な私としてはBC自由学園のことを書く前に力尽きたのは
無念としか言いようがありませんので、とにかく1日も早くBC自由学園のことを
吐き出したい気持ちで一杯なのでありますが、割と本当に週末に映画館ばかり
通っているため力尽きるのが早かったりします。
 
前回までで最終章は2週間で6回、さらに今週はおそらく3回、来週も1回
(しかも12/30の暮れにチネチッタ「限界らいぶざうんどくんver.」)
ということで、年内に10回は観ることになりそうです。
 
 
・複数回観るお話が出たので最初に本編関係ないお話ですが、「笑い」 について。
 
映画館で気兼ねなく笑えるのは 本当に初週だけ なんですよ。これは本当に貴重。
翌週以降は、ガルパンは特に、ということもあるだろうけど、複数回鑑賞者の
割合が増えてくるため、笑えるところも静かに観る形になることがほとんどです。
どちらが良い悪いというわけではないのですが、笑うシーンでしっかり
皆と一緒に笑えるというのは大切なんです。そのレアな体験をしたいが為に、
初週に行くし、あわよくば初回、0時最速上映なんていうものにも頑張って足を運ぶワケです。
 
・立川12/9 1時の最速上映は本当に 爆笑の渦 でした。それだけでも他の回より
何倍も楽しかった。その日の午後の上野の舞台挨拶上映も、これを初回と決めていたファン
の方が多かったためかなりの笑いが起きていました。しかし夕方16:20の幕張新都心では
もう笑いはかなり無くなっていました。何度も観ている方が多いからでしょう。
ガルパンに限らず、こういう「全員初見」という環境を得られるチャンスは
本当に少ないです。万難を排して映画館へGo!(といってもなかなか難しいですが)
 
立川初回で爆笑シーンだったところ。
 
・桃ちゃん「留年」の新聞、からの、バルーンのテロップ は追い討ちすぎるw
 あのシーンは2週目になっても笑いは結構聴こえます。
 「留年」新聞→「号外~ごうがーい!」まではクスクスなんですが、
 バルーンにテロップで皆耐え切れずに吹くw あれは本当に追い討ち。
 
・西住殿「最悪の事態を想定しつつ楽観的に構えましょう」
 優しくグサッと差すのが西住流。
 
・「記念に受けてみるのもいいんじゃないでしょうか」もかなりの爆笑度。
 これが麻子のセリフ だっていうね。あの部分はテレビでも放映したのですが、
 大学によっては判定コメントが「^^;」とか「Oh my gosh!」とかやけっぱちで酷いw
 
・エルヴィン「傀儡隊長、というわけか・・・。」
 
・「大洗初の留年決定 とは、お気の毒ですわね」 あの澄ましたアッサムの口から
 そんな爆笑セリフがw 大洗初なのかよ!ということでここでも耐え切れない人続出。
 
・学園艦の中層で クロカジキ が養殖されているところ。どんな艦だw
 
・Donzokoで秋山殿が手りゅう弾を手にするシーン。手りゅう弾だけで爆笑を誘うオンナ。
 
・ムラカミのパンチを避けまくる西住殿。
 
・「治まった?」「まだ。x_x」ここ本当に1秒だけですが最高ですね。
 
・「AKIYAMA FILM」(ルーカスフィルムかよ)
 そのあとはいつものやくざ映画風じゃないか(しかも1941総天然色)
 
・秋山殿がしれっと乱闘に加わって自撮りしているシーン。
 「以上!秋山優花里がお送りしました!」
 
・そして戻ってきてボロボロの秋山殿。ひだり袖まるまる取れてるやん。
 
・サメさんチームが試合会場に来てうさぎさんチームを怖がらせる「うぉー!」「うぉー!」
 
・試合会場に来る途中で撃ち合ってるBC自由学園w そして挨拶の前にもうボロボロの押田、安藤。
 
こんなところでしょうか。後半はシリアスなシーンの連続でしたが、
前半は劇場版とはうって変わって笑いどころタップリのOVAですから、
心置きなく笑った初日は本当に楽しかったですね。
 

押安はね、正義なんですよ。喧嘩するほど、正義。
 
「押安(おしあん)」?「安押(あんおし)」? 順序は重要なのか重要ではないのか、
調べるとわりと半々くらいで割れているので扱いには気をつけるように(何が)
 
押田さんがオスカル、エスカレータ組の金髪さんね。安藤くんがアンドレ、受験組の
ジト目くん。マリー様はマリー様だろ言わせんな。マリー様もエスカレータ組。
この3人は公開前の予告PVから出まくりだったので色々想像を働かせながら
待っていました。舞台挨拶とかを聞いていても「サメさんチームはシークレット」
という感じで緘口令が敷かれていたみたいで、逆にこのBC自由学園トリオは期待を
持たせる役割として広告塔になっていましたよね。
 
・で、公開されてみたらもう、期待をはるかに超えて最高じゃありませんか。
サメさんチームはかっこいいとか可愛いとか色々あるんですが、
BCトリオは「尊い」・・・それ以外に言葉が出てきません。
もうね、初出のシーンからアレですよ、抽選会場での口喧嘩。
「夏の優勝校と当たってしまったではないか!」「クジを引いたのは君だろ!」
 
あんどーちゃん、ほんとクジ引いたのキミだよ、、、なんでそれで押田さんの
所為にできると思ったし。エスカレータ組の押田さんがわがままお嬢様で
受験組の安藤ちゃんが冷静ツッコミ役なのかと思いきや、安藤ちゃんがもう
このアホなひと言で私の中で大崩壊して、お茶目で可愛い属性が付いて
200点満点になってしまいました。そのキャラで天然さん入ったら最高でしょ。
 
・この2人の言い合いをしているところ、まだ6回しか(?)聴けていないので
解析できているわけではないのですが、なんかもうアホすぎて楽しい。
なんか「裕福な親の下でぬくぬくと」「親の愛を知らぬとは」 みたいな話から
最後は「この犬め」「ああ犬だワンワン!」とか言ってなかった?(要確認)
あ、基本、押田さん同レベルだから。争いは同じレベルでしか発生しない(カンガルー略)
そりゃあマリー様もあきれますわ。ケーキおいしそう。
 

 
・秋山殿がBC自由学園に潜伏して戦車倉庫に行ったときも、フラッグ車が
どっちかで揉めているわけですが、ここで再びハートを打ち抜かれたのが、
押田さんのお尻ペンペンからの安藤ちゃんの「後ろから撃ってやる!」、
ここからさらに変化して見せるポーズに注目してくださいよ。
押田さんが我々に任せればいいんだ!と自分の胸を両手で指差すシーン、
そのあとの安藤ちゃんのポーズ何だあれ。
 
「受験戦争も勝ち抜いていないオマエラに・・!」
 
両手を顔の前から相手に向けて指差しポーズ!なにそれ可愛すぎか。
あんどーちゃんの 「受験戦争のポーズ」 と名づけましょう。あの受験戦争の
ポーズはそのまま一時停止して額縁に入れて飾っておきたいくらいです。

・マリー様に頭を下げさせろのシーンもアレですよね。お互いに拳法かよ!みたいなポーズ。
いちいち安藤ちゃんチョロ可愛いし、押田さんが地味に同レベルなのが笑える。
 
このシーンの「同じエスカレータ組だろうが!」「汚れ仕事はお前らの仕事だ!」
という掛け合いは予告PVであったセリフそのままなのですが、予告PVでは見事に
「この2人が同じエスカレータ組なの?」と ミスリードを誘う構成
なっているのがまた水島監督流でした。実際はもちろんあんどーちゃんが
「押田、おまえはマリー様と同じエスカレータ組だろうが!何とかさせろ!」
と言っているわけなのですが、予告PVではどう考えてもそうは聞こえない。
 
ミスリードはたとえば、
 
西住殿「1回戦はBC自由学園」
桃「よし!やった!」(戦車を見つけたときのセリフ)
杏「そりゃ助かるな~」(不戦勝になるかもと聴いて)
 
こんなところにもあって、水島監督は本当に楽しそうに嘘をつきますね!!
 
・で、押安がアホっぽいコメディをやっているのはこのあたりまで。
試合後半からはこの2人が一気にシリアス展開を持ってくるところが痺れまくりです。
細かいことを言うとこのBC自由学園本気モードになる瞬間の、
ソミュアS35ののキューポラの後方ハッチに座る安藤ちゃんがカッコ良いのですわ。
ソミュアは安藤ちゃんをカッコよく見せるための最高の戦車です。
 

 
・そのあと安藤ちゃんのソミュアと押田さんのARL44がすれ違うシーンがまたカッコいい。
あれは何というか、ハリウッドとか西部劇とかのリスペクトですよね。
互いに向き合ってから背中を預けるようなシーン。
 
「すれ違いざまに砲弾をお見舞いされるかと思ったぞ」「ああ、お互いにな」
(そんなこと言ってません!) 
 
もちろんこの両者が本当は結託しているというのは最初から誰しもが感づいて
いたというか、そうでもなければこの展開はおかしいと気づいているわけです。
わけですが、その「演出」がここまでカッコよいと、分かっていてなお楽しい、
という領域に達します。やっぱりミュージカルなんだなこれは。前述のお銀さんの
海賊旗もそう、来るぞ、キター!という、分かってるからこそ痺れるという。
 
・そのあとはもうBCドヤですよ。
 
「まんまと騙されたな」「我々を見くびるからだ」
「ケーキを食べ終わるのと白旗が挙がるのどっちが先かしら♪」
 
あの大洗を追い詰めるBC自由学園、という展開がもうこれ以上ない王道展開。
「CONTINUE」の杉山Pインタビューによると、「スポ根」という言葉は水島監督は
嫌いらしいのですが(最後は根性で解決できる、という考え方が嫌いみたいです)
弱小チームがトップに立つ、すると今度は王者だと思っていたものが思わぬ苦戦を
強いられる、この何だろう、熱血モノの王道展開みたいなものはしっかり
ど真ん中から持ってくるところがガルパンの良さだと思います。

・マリー様は本当にいいキャラしてますね。あのBC自由学園を、
あの押安をまとめるくらいですからね。最後の「玉葱の歌」の前にマリー様が
2人のほうを見て歌を促してるんですよ。そのマリー様の下に集い、
押田と安藤の2人が驚くほどの満面の笑みで戦車の上で歌う。
 
・そして今回の戦いで、マリー様が唯一、BC自由学園の帽子をかぶる のが、
あの最後の「玉葱の歌」のシーンです。それ以外ではマリー様は一切帽子を被らない。
そもそも帽子を被るのとか嫌いそうですよね。そのマリー様が帽子を被るのは、
「私の名の下に手を取り合いなさい」 ってことですよ。マリー様の名の下に。
 
押田さん、安藤ちゃんも、戦いの中盤で協力モードに変わる瞬間に両者とも帽子を被る。
あの「BC」のキャップにはそれだけ重要な意味が込められています。
あなた方がどれだけいがみ合っていようとも、この帽子を被るからには勝手はさせません。
マリー様がただのケーキ食ってるマンなのではない、威厳を遺憾なく発揮するシーンです。
 
・ちなみにあの 「玉葱の歌」 ね・・・。いろいろ紐解くとだいぶ意味深ですね。
かのナポレオン軍が革命戦争時に歌ったとされるこの歌、「おれたちゃ玉ねぎ大好き」
みたいな歌の最後に「だがオーストリアの犬に喰わせる玉ねぎは無ぇ」と続きます。
 
ナポレオンはフランス革命の革命軍、オーストリアとは、革命政権を認めず抵抗した
「対仏大同盟」の勢力。マリー・アントワネットは革命政権に討たれた皇族であり、
「玉葱の歌」が出来たとされるマレンゴの戦いより前に処刑されています。
しかしマリー・アントワネットはまさにこの歌で けなされているオーストリア
からフランスの皇族に嫁いできた人でもあります。
 
・劇場版では「203高地よ!」と言って高地に上って仲間を全て失ったカチューシャ、
最終章では「オーストリアに喰わせる玉ねぎは無ぇ!」と誇らしげに歌うマリー。
その歌が示すものはフランスBC自由学園の誇りなのか、それともマリーの祖国を
暗喩するものなのか。彼女達にこの先待っている運命とは・・・?!
 
ガルパンはもちろん大洗女子が主役、でも、第2話ではもう一度、このマリー様
率いるBC自由学園が大洗に 「ひと泡吹かせる」シーン を観たくありませんか?
あの場で即時に「撤退!」と言い放ったマリー様、きっとまだまだ奥の手を隠して
いるはずです。それにしてもあの 「んまっ?!」 は可愛かった。。。

 
 
 
 
 
 
 

「秋山殿のゆかりさん、表情がクルクルかわいい」(2017/12/29)

 
3週目に入りましたケド、何故ここに来て鑑賞ペースが加速するのか、
結局ポストカードを4枚貰ってきていますね。新宿バルト9からの静岡シネシティザート、
今度のザートはマジやばい。地の底から震える。劇場にはそれぞれの良さがあるので
順列はあまり付けたくないのですが、どこでも行けるからどれか1つオススメは?
と訊かれたら今は迷わず静岡シネシティザートだと答えますね。
 
12/23(土) ガールズ&パンツァー 最終章 第1話(7) 新宿バルト9 シアター9
12/23(土) ガールズ&パンツァー 最終章 第1話(8) 静岡シネシティザート重低音上映
12/24(日) ガールズ&パンツァー 最終章 第1話(9) 立川シネマシティ bスタジオ 極上爆音上映
12/27(水) ガールズ&パンツァー 最終章 第1話(10) シネマサンシャイン池袋

そのあと立川bスタジオの極爆と、池袋はアレです、サンシャインシティで開催
している 「ガルパン博覧会」 の帰りにふらっと立ち寄れる位置にあったから
風に誘われてふらっと寄っていってしまったのです。まぁ前日予約でしたけどね。
むしろガルパン博のほうが、前日のBS11のガルパンTVシリーズ最終話を観たあと
いてもたってもいられなくなってそのままクルマを走らせてローソンに言って
0時に当日券を買ってくるというアレっぷりでしたけどね・・。
 

 
ガルパン博覧会は、正直 「生原画展」 と称したほうが良いくらい、原画展示が
90%なのでこれを面白いと思う人とさっぱりな人に分かれる感じでしょうか。
その辺は心して参加したほうが良い気がします。生原画を展示するにしても、
一部の特徴的なシーンは同時に絵コンテや最終映像(動画)も並べておけば
「製作過程展示」になってもうちょっと万人向けになったのかもしれませんが。
個人的には生原画展でも色々なものが観られて十分楽しめました。アンツィオ
OVAの最後の食事シーンなどは気が狂いそうなほどの書き込みですよね。
 
 
では、そろそろもう小ネタだけになってきていますが、頑張っていきましょう。

OPでもうダントツに秒でアガる(キングスマン)のは自動車部の 峠のドリフトシーン
というか峠で戦車どんなシーンだよw というのはもう考えないことに
しましょう。とにかくカッコよさゲージが限界突き破っているので、
シチュエーションはそのカッコよさを支えるためのもの以上の説明は必要ないのです。
 
夜の峠で、雨も降ってた? あのレオポンのドリフトシーンの最萌えポイント
は一体どこだと思いますか? そう、「前照灯」 ですよ。見逃さないように。
ポルシェティーガーは前照灯が2つ付いてます。IV号はF型のときは2つあったけど
H型になって1つになっちゃいましたね。レオポンは2つあるのでこれが夜の峠で
綺麗な並行ラインを描きます。ところが、ドリフトしているので車体は横を
向いているわけです。実際の車でも同様でヘッドライトはクルマの向きと同じ
方向にしか照らされないので、レオポンの前照灯は完全にあさっての方向を
向いちゃってます。ところがですよ、
 
砲塔・砲身はちゃんと進行方向を向いているんですよ。
 
たった数秒のあのカットだけでも、あのドリフトがちゃんと何かのシーンを
想定して描かれていることを思い起こさせてくれます。進行方向に敵がいる
かもしれない、それを警戒しながらのドリフトなのです。
(警戒してるならドリフトすんなという話は野暮)もうあの車体の中で
ツチヤがどんな顔してドリフトしているのかと思うと、それだけで
ご飯3杯はいけますよね。ちなみに砲塔をまわしているのは砲手のホシノです。
 
あのドリフトシーンの直前のレオポンさんチーム4人のカットインも本当に
カッコよい。劇場版の吐き出しメモでダー様とレオポンはともに物語の
メンターである、というお話をしたのですが、レオポンさんチームは常に
物語でいうところの1つ上の視線のところにいますよね。何かあったら出てくる
ジョーカーのような役割。そして主役を食わないように、主張しないように。
このさりげなさがまたレオポンさんチームの魅力です。
 
そのレオポンさんチームが今回爆笑を誘ったのがEPS再び!というシーン。
劇場版でぶっつけ本番?で使ってから自爆した経験を元に、
「5秒間だけね、モーター焼きついちゃうから」 と冷静な指示を出すナカジマ。
そして毎度得意げにそれを使うツチヤ。ツチヤは本当にドライビングホリック
だから放っておくと何するかわからんなw 土手を見事にバンクに使っていますが
その土手も削れるほどのハイパワー。絶対劇場版のときよりもパワーアップしている。
 
劇場版の失敗は何故起こったのかというと、それがやっつけ仕事だったから。
そもそも大学選抜戦があるとは思っていなかったし、北海道に移動してから
最後の夜に彼らはルールブックを読んでいる、だから、あのEPSは本当に前夜に
突貫で付けた可能性が高い。しかし今回は無限軌道杯に挑むに当たっては十分な
準備ができており、本当に効果的な実装もテストもできていたのでしょう。
あの5秒間だけEPSが発動したあとの、急に通常速度に 戻るシーンがめっちゃ可愛いです。
レース観戦をしている人なら「あっ、ピット入り口の減速みたいだ!」と思うはず。
 
「インディのオーバルみたいだな」
「もてぎのオーバルも復活しないかなー」
 
ここでのふわっとした会話も何ともレオポンさんらしいですね。同時に偵察から
呼び戻されているアヒルさんチームの真剣な感じとはまた違う味を出しています。
 
レオポンさんチームの見どころがもう1つ。凄く地味なんですが、無限軌道杯の
会場に到着してサメさんとBC自由学園を待っているあいだ、各チームの待機状況が
映し出されます。気合を入れているアヒルさん、部分整備しているウサギさん、
砲塔を上下に動かしているカバさん、砲弾を片手でパスしているアリクイさんw
いてもたってもいられなくてソワソワしている桃ちゃん可愛い。
あれ、カモさん何してたっけかな・・。最後はあんこうに画面が戻るわけですが、
レオポンさん何してたか分かります?
 
「ブレーキテスト」
 
してたんですよ。ちょっとだけ進んで停止、ちょっとだけ進んで停止。
点検の仕方がマニアックすぎてレースクラスタの歓喜が止まりません。
ブレーキは大事。クルマにとって一番大事といっても過言ではありません。
 
そのレオポン、偵察に出てからしばらくARL-44に張り付いていますが、
途中で見つかってから応戦します。この動きも凄く綺麗なので注目です。
土手から降りて、方向転換は自慢のパワーも使えませんのでじわじわ。
そこから加速して砲撃位置まで出てから 「しっかり停止して」砲撃
アンツィオOVAでも西住殿が三突に稽古を付けるときに行っています。
急停止して収まってから砲撃。動いている状態では当たるものも当たりません。
敵の砲撃が怖くても恐れず、しっかり停車することが大事。
レオポンさんはこういう型をしっかり守ります。
最終章のあんなに短い出番の中だけでも本当に観ていて飽きないチームです。
 

「犬はじまり・ザ・ムービー!」(生徒会役員共かよ)
 
最終章といえば、これを観るだけで半分くらい元が取れるといっても
過言ではない オープニングムービー ですよ。西住家の犬、おまえがトリかよ!
と何度突っ込んでもツッコミが足りないことはありません。どうしてアレ
あそこまで犬はじまりなんだ。あとお姉ちゃんの後ろで周ってるのは何だ?
 
OPは本当に余すところなく気持ちよいというか、全部好きなキャラだから
全部ご褒美みたいな楽しさがありますよね。最初はあんこうの5人のシーンからですが、
そのあとはとにかくガルパンのキャラを全部紹介するぜ!みたいな構成になっていて
最高です。ボコからはじまってバレー部、ネトゲチーム(なんでバンドw)
風紀委員はそど子ノリノリで可愛いですね。
 
そこからライバル校のターン。ということでもう涙が出てくるカットインのシーン連続。
アンツィオの駆け回るドゥーチェにペパロニ+カルパッチョのカットイン。
サンダースもおケイさんの突進の上にアリサ+ナオミのカットイン。
継続はミッコからのアキ+ミカコンビ。今回も何かありそうな雰囲気。
 
そのあとです。聖グロのターン。
 
ここだけ、カットインじゃなくてキャラを抜きでスライドさせた演出なんです。
ペコ+アッサム、ルクリリ+ローズヒップ、そして満を持してのダー様。
ルクリリ嬢成長したなぁ・・・ 本当にここはいろんなものがこみ上げてくる
名シーンでした(OPだけど)。ルクリリ嬢もそうですけど、アッサムもですよ。
この2人が、その辺の脇役なのではなく、作品の中でここまで重要な人物として
出てくるようになるとは誰が想像したでしょうか。
 
まあ、ルクリリ嬢、今回セリフありませんけどね・・。
 
ローズヒップはセリフ多め。さすが聖グロの爆走女王。
「油断ってマジ恐ろしいですわね」・・第1話の「おまいう」頂きました。
無限軌道杯を迎える前の紅茶シーンのところはちょっとおやっ?と思いました。
ダー様、アッサム、ペコ、そしてルクリリがいるカット、からカメラを振って
ローズヒップと無限軌道杯のポスターを見る。慌てるローズヒップ。
個人的にはここでルクリリ+ローズヒップのコンビかと思ったんですよ。
でもルクリリはダー様側にいる。聖グロの次期ダー様は誰?という話とか
いろいろ想像してしまいませんか?(「ダージリン」という名前は世襲制)
 
OPに戻って、初回にも書きましたがサビに入る直前の「今までもそうこれからも」
というところのドヤ顔みぽりんは貴重ですね。みぽりんがこんな顔するこは
そうそうありませんのでこの一瞬だけでも絶対に見逃したくないところです。
 
そのあとはまた敵味方入り乱れて、歴女、ウサギさん、カチュ率いるプラウダは
カチュが最初と最後両方に出てくるのでその暴君っぷりを堪能できます。
吶喊して吹っ飛ぶ役の知波単と、キッとした表情でピンでアップになる福田も
意味深ですね。知波単といえば例の吶喊会議?でみんなが精神力だの突撃だのを
連呼するシーン、最初はぼーっと見ている福田が、西隊長の顔が曇るのを受けて
福田も怪訝な顔をします。やはり知波単はこの無限軌道杯でも福田が何か
やってくれるのでしょうか。福田が活躍するところを見るのが楽しみですね。
 
そして満を持してのレオポンさんドリフトは前述の通り。
旧生徒会チームは泣き顔の桃ちゃん、まさかあんなことで泣いてるとはw
ラスボスはなぜかエリカ。ここまで意味深なカットは他にないでしょう、
というかここまでしてエリカがラスボスじゃなかったら可哀想すぐる・・。
でもエリカは基本 「かわいそう芸」 でここまでやってきたところもあるので
それはそれでご褒美なのかもしれませんが。まほ姉も今回は居ないようですし、
試されるエリカ。というか直下さんに出番を!名前を!
 

秋山殿コレクション。
 
今回の最終章は秋山殿の色々な表情が見られてしふくぅ~ですよね。
クルクル変化する秋山殿の表情は見ていて全く飽きることがありません。
 
丘のドンガメって言われて 「う"ぇえ!?(怒」 という秋山殿、そのあとぐぬぬ。
あざむかれたと焦る場面で、西住殿も擁護してくれなくて「えええ(泣」。
その前の「まんまとあざむかれました(泣」の顔もいいですね。
Donzokoに向かう隠し扉を見つけて「ここですね(ドヤァ)」の顔。
桃ちゃん留年の話のあとで「まだ戦車があるんですか~?」ワクワク顔。手もワクワク挙動。
偵察中の「以上、秋山優花里がお送りしました!」のまたドヤ顔。
戻ってきてからのボロボロになったままでプレゼンして満面の笑みの秋山殿。
DonzokoでマークIVを眺め回して 「どう使えばいいんでしょうね~」 と言いながらも
嬉しくてしょうがない感じの顔。そのあと「5人は必要じゃないかと」の顔もドヤ。
 
基本的にはドヤ顔が多いですが、地味なところでは無限軌道杯でサメさんチームを
待っているときの「ここまで船で来るって言ってましたよねぇ」みたいなぽけーっ
とした顔も大好きです。それと手すりを降りていった終着点で1人だけマットに
落ちないで前転着地する秋山殿、あのときの表情もひょいっという感じで
澄まして可愛い。そういう意味では、これは純粋に表情だけではないのですが、
セリフ込みでいうと、あの最後のシーンの前。「8m04cmです、それが何か?」
という後の 「はっ!」 という顔。あれはもう色々詰まっていて最高です。
 
秋山殿は誰よりも 「西住みほ戦術」 の理解者なのです。なぜあそこで全長を訊かれたのか、
秒でリターンを返す秋山殿ですが、そのあとすぐに西住殿が何をする気なのかに気がつく、
この「みほ×ゆか」の関係性というのが一瞬でパーフェクトに示されたシーンだと思います。
 
劇場版でも大学選抜戦が決定した瞬間、この2人だけが顔をしかめて「うん」と頷きます。
夏の全国大会で嵐を巻き起こした大洗の新・西住流、その何もかもがみぽりんから
生み出されているように見えますが、大洗のブレインは間違いなく秋山殿です。
秋山殿がいなかったら、西住殿は大洗で孤立していたことでしょう。
その秋山殿、いや「ゆかりさん」のやらかし(とまでは言えませんが)で招いたピンチを
今度は西住殿が救います。「ゆかりさん」にとってそれは最高に嬉しい瞬間だったでしょう。
 

・小ネタ。
 
・お銀さん 最初からいた。フリントが歌っているときの左側に見切れてる。
実はラムが手旗信号やってるときもずっといる。
さいしょにムラカミ、ラム、フリントが立ちふさがったカットで、
カトラスがスーッとドリンクを滑らせるシーンがある。この先に誰か居る、という演出。
 
・そのお銀さんがいた目の前にドリンクバーみたいなのあるんだけど・・。
・ラムがあんこうメンバーを襲うとき持ってたのは瓶だったね。
 
・薫製作ってる部屋に入るシーンで麻子がまだクリームソーダ飲んでる。
しかも空の容器が2つあるので 3杯目らしい。麻子あんた何してん。
出してあげちゃうカトラスもカトラスだよ。最後味変わってない?アイスが赤くない?
・華さんに負けて寝込むお銀さんの「たい焼きクッション」w これは売り出すべき。
 
・白うさぎ作戦のお銀さんやばい。最後のIV号が降りるまでずっと 仁王立ち で海賊旗持ってる!
ムラカミが一緒に降りたのはマストの撤去を手伝うためか、カトラスは手伝ったのか?
 
・最初のシーン。あんこうマークからのあんこうマーク。
1つ目はシュルツェンなのでそれが取れて車体本体があらわになる。
このシーンは最後にもう一度出てくるが、最初はBGM無し。2度目は大ピンチで
危機感のある壮大な曲。見比べてその差を体感すべし。BGMの効果って凄いんだ。
 
・橋の上、フラッグ車を守ってください!と言われてもやれることは限られてる。
でも両隣りのIV号と三突がヘッツァーに寄せてる。側面攻撃を少しでも当てないよう。
ARL-44側へ三突が砲を向ける、ソミュア側へIV号とヘッツァー。
IV号はルノーも見なければならない。IV号は砲塔が回るのが救い。
 
・桃ちゃん留年・・じゃなかった、浪人。当然ながら浪人阻止だけが
最終章のテーマとは思えないので、これをきっかけにして無限軌道杯で何かが起こりそう。
 
・「これよりアンノウンを 『タンゴ・ワン』 と呼称」と言ったのに
隣の娘が「アンノウン、×××」と続けるのですが聞いてなかったのかw
「グリッド G5」というのは場所、「レベル4」というのは階層のことか。
ちなみにこの謎のコントロールパネル室みたいなところのモニタには
船の砲塔旋回だかレーダー旋回だかわからないけど回転しているものが左側に映っている。
まさか学園艦に砲塔とか・・・無いよね?
 
・「隊長から何かありますか?」「号令をお願いします^^」
「今は河嶋先輩が隊長なので」 西住殿ドSか。
「え、イヤっ・・それは西住が・・」 このイヤっが妙にエロい。
「隊長から何かありますか?」のカットの後ろにいるのが、
杏、柚子、そして、ぴよたん。ぴよたんは同じ3年生として。優しい目。
・柚子ちゃんの「杏(あんず)」呼びにはみんな度肝を抜かれたよね。
 
・ヨハネスブルグに向かう道。「ロンメル戦車」?とか「カニピラフ」とか
「左ひねりこみ」とか謎の書き込みが色々ある。「..FE OR DEAD」 何て?
 
・そど子追跡の謎の1人称視点長回しは、文字通りFPSなどのゲームのイベント画面の
オマージュですよね。というのは、「あーれー」というセリフに注目するとわかる。
あのセリフだけが圧倒的に不自然。麻子視点でそど子を追いかけると、次の曲がり角?で
ちょうどターゲットが居て「あーれー」。つまり、
 
「ここだよ」「次の行き先はこっち」
 
とプレイヤーに指示する役目を与えている。セリフが使い回しなのが確実にゲームの
オマージュ 「Help!」「Help!」 ww そうでなければ絶対に1ターンごとに異なる演出を
入れるよね。おそらく4DX化されたときの見せ場を意識しているという意味で
正しくガルパンスペシャルなカット。でも初見の人は「なんだこれ・・(汗」と
思ったかもしれないし、その「ええー。。」も監督にとっては狙い通りなのかも。
 
・あんこうチームと旧生徒会チームで無限軌道杯のポスターを見ているときの
上からカメラカット。この構図結構多い。大人数を見せるにはこれしかない。
このときの沙織の「絶対領域」に注目。いや見事な絶対領域だなと。
 
・偵察から帰ってきた秋山殿のスクリーンセーバーがあんこうセーバー。欲しい。
PCの外部出力を大画面テレビに繋げて、クローン画面にしているところもそれっぽい。
 
・紗希がAO入試の話のところで 「えいえいおー」 してる。
みんなが手を上げるところでちょっとだけ遅れて紗希も手を上げようとしてる。
 
・「このマザコンが!」「親の愛も知らぬとは」「負け犬の遠吠えにしか」
「負け犬なら負け犬らしくワンワンと」「何だと!ワンワンワン!」あほかw
押安の喧嘩ほんと尊い。これを聴くために9.1chがあるんじゃないかみたいな話。
 
役人いた!! あれはわからんわw 無限軌道杯のスタンドが映るところ。
2chで場所を教えてもらってからトライしても何回か見つけられずにいましたが
ようやく発見。あれ何故見つからないかというと、画面が変わった瞬間の初カット
にはいないんです。階段を歩いている数人の女の子がいて、その子達が通りすぎた
「あと」に裏から出てくる。これも狙ってますね。完全なシークレット。
そういう意味では役人がこの最終章で絡んでくることはなさそう・・かな?
ドラマとしては3年生が2年生、1年生たちに何を残すか、という話が深堀りされるといいですね。

 
 
 
 
 
 
 

「地図を広げて感想戦です!」(2018/01/08)

 
ガルパン最終章の上映も年を明けて5週目に入りました。
4週目の特典は「描き下ろしポストカード5種ランダム」。
 
第一希望: 「BC自由学園」、第二希望: 「サメさんチーム」
 
という私のところに、何故かこの2種だけ来ない・・・。
カメさん、大学選抜、カメさん、あんこうチームでフィニッシュです。
大丈夫、ガルパンのランダムは全部が当たりなんだって舞台挨拶でも言ってた!
 
続く5週目の特典は待望の、そして恒例の 「生コマフィルム」
別にグッズとして絶対アレが欲しいとか売るとかそういう考えは一切なくて、
純粋に「くじ引き」あるいは「運試し」みたいな感じで面白いのですよね。
 

 
ということで、いや、別にフィルムを集めたかったワケではなくて
色々な映画館に行ってみたかった(言い訳)というのもあって5回
通ってきたのですが、結果はこんな感じに。
 

 
1枚目、Donzokoのあんこうチーム。これが一番当たりですね。
このシーン、麻子だけはフレームアウトしているのです。
そこがちょっと惜しい。麻子はこのときたぶんクリームソーダ食べてます。
 


 
2枚目はまさかのショットグラスw ということでズコーっとなったのですが、
幸いにも1枚5コマの中の一番最初のコマだけキャラが映っていました。
華さんとお銀さんです。カットとしてはアレなのですが、一応良かったということで。
 


 
3枚目と4枚目はどちらも戦車のみ。行軍中のヘッツァー大写しは凛々しいですね。
ARL-44は・・ちょっと、と思ったのですが、このコマ、よく見てみると、
バンクに跡が付いている。つまり、奥に 豆粒のように 見えるのが実はレオポン。
ああ、これあと3~4秒前だったら最高にカッコよいEPSのシーンだったのでは
ありませんか・・・あのEPS全開シーンをゲットした方はおめでとうございます。
 

 
そして5枚目は、、、これはカエレ!ってことですかね(汗
「地上に帰ってママの○○○○でも飲んでなさいよ」というムラカミ。
こういう自然体の演技をさせると大地葉さんは最高ですね。
 
ということで、5枚もゲットしてまたもBC自由学園キャラは無し!
まぁそうそう当たるものでもありませんので、フィルムなんて確率の低いものより
4週目のポストカードの時点で当てておけというお話ではありますが。
 

 
しらす丼のやけ食い。最近 「しらす丼」 という単語に妙に目が
留まってしまいます。以前だったら全然気づきもしなかったのに。
「生しらす丼」でなくても、単なる「しらす丼」でもすぐに釣られボコー!
ちなみにこれは「さお麻子しらす丼」といって「しらす」がカトラス、
「いくら」が麻子、「ねぎトロ」が沙織だ(んなわけないでしょ麻子!)
 
 
※2018/01/09 追記(フィルム2枚追加)
 
その後フィルムを新宿バルト9(1/8)とユナイテッドシネマ豊洲(1/9)で 2枚追加!
 

 
6枚目はこれまたDonzokoのひとコマで、ばっちりキャラ4人が映っている当たり
フィルム。ただし私としては1枚目とほとんど同じ構図であることを除けば・・。
でも今度は秋山殿がセンターでばっちり目立っていますので、
これはこれで秋山殿推しの私としてはガッツポーズものでした。
 

 
7枚目もなかなか。最後の橋の上をこっそり進むサメさんチーム、
・・・なのですが、残念ながらムラカミとフリントの2人しか居なかった。
もう あと数秒進めば カトラスが、さらに数秒進めばお銀さんのコマが増える場面
なのですよね。惜しい。最後のラムは出た瞬間に画面が切り替わってしまうため、
5人揃うのは難しいと思いますが、4人なら揃う可能性あったのですよね。残念。
でもこれも立派なキャラコマです。良かったです。
 
※2018/01/10 追記(さらにフィルム1枚追加・・)
 

 
我慢できずに泣きの1回の8枚目。これもキャラいっぱいの素敵なシーン。
誰も口を開いていないので、画面外にいる秋山殿が「1回戦は不戦勝かもしれませんねー」
と言っているところだと思います。元会長の不敵な笑みがステキ。
結局BC自由学園は来ませんでしたが、やはり最終章は劇場版と比べて
キャラコマ率が高くて嬉しい特典でしたね。セカンドランでも配ってくれないでしょうか。
 
※2018/01/12 追記(さらにフィルム1枚追加・・)
 

 
泣きの1回とか言っておきながらさらにフィルム週最終日にシネマシティへ・・。
ちょっと動きの凄い面白いコマになりましたのでせっかくですのでアニメGIF。
(適当にデジカメで撮ったものですのでいい加減な処理ですみません)
たぶん最後の1杯を受け取る華さんの図です。うしろの秋山殿とさおりんがバッチリ。
セカンドランの特典は1週目のミニ色紙と発表されましたので、フィルムを
手に入れるチャンスはもう当分ないと思われますが、全部で9枚、十二分に楽しめました。
 
 
そんなこんなで今回も出涸らし情報にめげずに頑張っていきましょう!
全部で47分しかありませんからネタなんてすぐに全部出きってしまいますからね!

・あらためて 麻子の良さ に気づく最終章第1話であった。(吉宗)
 
・「寝坊かーっ!・・・.zZ」 のカット、良いですよね。
麻子は本当に今回色々な顔を見せてくれました。この寝坊かーっは
「治まった?」「まだ x_x」のカットと並んで麻子2大萌えカットといえます。
遅刻の話を聞いて自分だと思っちゃったんですよね。寝ぼけ麻子かわいい。
 
この操縦席から顔をひょっこり出す麻子、というのはいろいろなシーンでも
萌えポイントではあるのですが、劇場版だと「おばあのところに行かなきゃね」
とさおりんに言われるシーンとか、いいですよね。今回でいうとOPの最後が
実はそんな感じで、なぜか 4匹のネコ にまとわり付かれている麻子がラブリー。
ちょっと口元笑ってたりしませんでしたか?そんなことありませんでしたか?
 
・ちょっと細かすぎて気づかない選手権の話をすると、これはもうTVでも
冒頭放送した桃ちゃんの留年話を生徒会室でしているときのこと。
桃ちゃんの模試の判定を上から眺めるカットで、途中から、戦車を探してる
話になってみんなの視線が一斉に桃ちゃんに向くところで、
 
麻子だけすぐに目線を模試判定に戻す
 
のです。そのままじっと最後まで模試判定の結果を見続ける麻子。
他の全員が桃ちゃんのほうを向いているので、この麻子の視線はすごく目立ちます。
「留年でなく浪人か」「記念に受けてみるのもいいんじゃないでしょうか」
というセリフも麻子。この段階で、麻子は要するに優等生の自分から見た
桃ちゃんのあまりの出来の悪さに興味津々なのだという気がします。
 
「どうしたらこんな成績になるのだ?」「どこが苦手なのか?」「改善点はどこだ?」
 
そんなことをずっと考えていたのではないでしょうか。
 
・実はアタマだけでなく、運動神経 も良い麻子。寝坊さえしなければ完璧女子。
今回は珍しくその秘められた運動神経の設定が活かされている最終章でしたね。
Donzokoに向かうシーンでは秋山殿の手すりからの回転着地だけに目が行きがちですが、
最初に船底に向かうシーン、ヨハネスブルグエリア一歩手前のはしごから降りる
シーンで、一番最後に降りてきた麻子が綺麗にジャンプして半回転着地します。
秋山殿みたいな縦回転じゃないので目立ちませんが、1つ1つの動きが華麗です。
 
そのあと、そど子を率先して追いかけるシーンはご存知のとおり。
はしごを上ったあとのターンで ドリフトして いるのがわかります。
麻子のぼーっとした感じからはあまり想像できない滑りながらの激走。
あれだけ勉強ができるのに運動神経も良いなんて、本当にパーフェクト人間です。
 
・あの手すりを降りるシーン、西住殿のおしりが迫ってきたところで、
麻子が手を出して止めようとするのですが、一瞬おしりを触るかどうかで
躊躇が見られる気がしますね。まぁでも実際におしりが迫ってきたら
手で止めるか頭で受け止めるかは微妙なところです。どっちのほうが
相手にとってイヤか、というのを考える暇があるわけもなく。
 
ちなみにこのとき、西住殿もさおりんも、手すりで降りるのに足を手すりに
つけておらず、前に投げ出しています。不自然なポーズなのですが、
要するに下にいる人を蹴飛ばさないように、ということであんなポーズに
なっています。さおりんは左足をピンと伸ばしてホントになんのポーズだよ
という感じになっているので注目してみてください。(そこ?)
 
結局落下した靴は麻子のものだったらしく、落ちたあと足トントンしてます。
 
・麻子の見どころはまだまだ沢山あります。麻子といえば甘いものに
目がないのも特徴ですが、最初の生徒会室では 「うーんムニャムニャ」
言いながら寝ぼけてまで何か食べている様子です。なにこの可愛い生き物。
 
続いてDonzokoに行く前のシーンではみつ団子?を食べているのですが、
このとき、全体の大皿の団子のほかに、麻子の前だけに別の小皿があって
麻子だけそこから取って食べています。麻子専用皿 か!しかも1人だけmgmg。
 
Donzokoに行ってからのシーンはもうご存知のとおりのクリームソーダ3杯。
というかその前もまっさきにハバネロクラブに手を付けるのも麻子。
赤色がイチゴみたいに見えたのか「おいしそう」というのもアレですね。
そのあとソーセージにもノータイムで食いつくとか、甘いもの限定じゃなかったのか。
というか食っていいなんて許可取ってませんよね。ラムもすっかり甘くなって。
 
・「AKIYAMA FILM」を見たあとの感想「ケーキおいしそう・・」ですが、
そのあとの「味方同士で撃ち合いそうだ」と 声の全然トーンが 違います。
ここも密かな萌えポイントです。ケーキは本当に美味しそうだったんだね。
普段のクール顔、クールボイスはある意味よそ行きのときの麻子。
甘いものが絡むと本当の地が出ちゃうということでしょうか。
この顔はさおりんしか知らなかった秘密の顔なのでは?(さおまこ主義)
 
・そのクールというか怠惰な麻子ですが、最初の「留年!阻止!」のシーンでは
1人だけ ポケットに手を 突っ込んだまま、それでも片手を上げて阻止!しています。
秋山殿とさおりんは面白がってる風、華さんは大真面目、西住殿は困惑しながら、
という感じですが、麻子のこのどうでもいい風の「そしー」みたいな感じは良いですね。
 
一方で、BC自由学園戦の前、桃ちゃんの「チーム一丸となって頑張ろう!」「おー」
のときは、うって変わって麻子もそれなりに大きく手を上げてジャンプしています。
こういう麻子はなかなか見られませんので探してみると良いのではないでしょうか。
画面中央からちょっとだけ左上にいったあたりでしょうか。
 
いずれにせよこの最終章はこれまでになかった麻子のあんな姿やこんな姿が
いっぱい拝めますので、何度でも劇場に足を運んで確認したくなりますね。
 
 

さてここからいきなり 「感想戦」 です!
 

 
実際のマップとは違って簡略化したものですので、細かいニュアンスは
違っていますがご容赦を。このマップは最初に大洗が進軍しているときに
出てきます。西住殿はタブレットで確認、桃ちゃんはヘッツァーの天板に
磁石で貼り付けていますね。
 
中央に丘があり、そこにマリー様のルノーFT-17と、護衛のARL-44が陣取って
います。向かって右側から一列で進軍してくるのが安藤ちゃんのソミュアS35。
左側から降りてくるのが押田さんのARL-44。
 
大洗の陣形は定石の綺麗なパンツァーカイル。ちなみにこれだけでも
「さすが綺麗な陣形を組んでますねー」と秋山殿が羨ましがった初戦の
聖グロ戦を思い出しますね。大洗はもうこういうことがちゃんとできるのです。
 
しかしその隊列は微妙に微妙。というのは、フラッグ戦なのにフラッグ車の
ヘッツァーが先頭を切っているからです。これはあまり望ましくない。
とはいいつつ、大洗にはそれなりの事情があります。左右に展開する楔(くさび)型は、
主に横方向を警戒しなければなりません。回転砲塔 がないヘッツァーと三突の2両は
できるだけ前に置かざるを得ないことになります。かといってヘッツァーを先頭にするのは
やはり疑問ではあります。まだ接敵の危険が少ないという判断でしょうか。
(実際、最後の橋はIV号を先頭に置き換えている)
 
ここからはっきゅんとレオポンが偵察に出ます。
ちなみにナカジマの言う 「レコノサンス・ラップに向かいます」
というのはF1レースでスターティンググリッドに付くまでの走行ラップのこと。
「reconnaissance」というのは「偵察」という意味で、F1でいえばどちらかというと
「下見走行」のニュアンスですが、「偵察に出そう」と言われてさっとこの言葉で返す
ナカジマの機転はなかなかのモノです(ただし大洗勢だれも分かっていない可能性高し)
 

 
方向からみて、はっきゅん、レオポンはそれぞれ、BC自由学園の2本槍、
ソミュアとARL-44の外側に回ってこれを確認。通り過ぎたあとに付いていきます。
一方で、挟撃を恐れる大洗本隊は「10時の方向」へ。つまり正面のルノーを
急回避してマップ上でいうと左上側から川を渡り、裏側に回っていきます。
 

 
安藤ちゃんのソミュアがはっきゅんに、押田さんのARL-44はレオポンに
それぞれ反転して攻撃開始。それぞれ1両を残して残り3両ずつが全力離脱。
中央ですれちがって一気に本体のルノーのほうへ向かいます。
足止めをしようとしていたはっきゅんとレオポンは、
逆に自分が足止め されていることに気づきません。
 
大洗本隊は川向こうからBCのフラッグであるルノーを観察。
「ペタンクやってますねー。」
大洗としては敵は気づいていない、という前提で動いていますから、
ここから川越しに砲撃してしまうと、よほどのクリティカルヒットで
一撃で撃破しない限り、「気づいて逃げられてしまう」という思いがあります。
そのため、橋を渡ってこっそり近づいてから一斉攻撃を仕掛ける算段です。
そうすれば一撃で仕留められなくても追いかけながら撃ちまくれます。
 

 
ところが橋を静かに渡っている間に、急速ターンして戻ってきた押田さんの
ARL-44と安藤ちゃんのソミュアS35はすでに川べりに待機済みです。
大洗本隊が橋の上に乗ったところで両側を破壊して身動きを封じます。
 
このとき最後尾のそど子が 「2時半の方向に敵!」 と言っていますね。
橋を渡る方向から2時半の方向に見えるのは安藤ちゃんのソミュア部隊です。
実際カモさんチームはS35に砲塔を向けて砲撃をします。IV号もヘッツァーも
S35のほうを向きます。S35にIV号前方の橋を壊されてIV号が後退、
カモさんは後進して脱出しようとしますが、逆側のARL-44がその退路を破壊します。
 
このパニックは果たして偶然だったのか? 何が言いたいのかというと、
安藤ちゃんのソミュアS35部隊と、押田さんのARL-44部隊の攻撃力の差です。
どちらが強いかは一目瞭然。警戒すべきなのは圧倒的に攻撃力が高い
押田さんのARL-44部隊です。しかしそど子の「2時半の方向に敵!」のひと言で
大洗の目が一斉にソミュアに向いて しまいます。
 
つまり、描写はされていませんが、BC自由学園は、計画的にS35のほうから
姿を晒して砲撃を開始した、という可能性が考えられます。砲撃が始まってから
ワンテンポ置いてARL-44が登場。この時点で西住殿が「フラッグ車を守ってください!」
と言いますが、すでに ヘッツァーはARL-44に背を向けたまま です。
三突はARL-44のほうを向いていますが、IV号も、ヘッツァーも、三式も、
揃いも揃ってフラッグ車とその周辺車のほとんどがソミュアのほうを向いており、
ARL-44に背面を晒しているのです。
 
「油断ってマジ恐ろしいですわ」
 
西住殿の油断も相当なものです。あの脆い橋にいっせいに時間を掛けて乗る際の
最悪のケースを想定し切れていなかった。いや、実は桃ちゃんが一気に行くぞ、
と言う前に一瞬だけ西住殿は「なんか怪しいな・・」というような怪訝な顔をします。
しかし今回は自分が隊長ではない、という立場から、まあいいや、という感じで乗ってしまいます。
 
状況からして、より油断をしていたのは はっきゅんとレオポン です。
砲撃の状況から、マークしていた4両のうち残り3両がどこかに行ったのでは?
というのはもっと早く感じとって西住殿に報告できたはず。その報告があれば
西住殿も怪しいから橋を渡るのはリスクがある、と考え付いたでしょう。
 
大洗の油断はもちろん、「河嶋先輩を隊長にして、優勝するんです」という
華さんの言葉からすでに始まっていました。夏の大会が始まる前はただの
弱小校だった大洗が、優勝して、大学選抜戦もあって、自信を付けた今大会。
自信と過信は紙一重。大学選抜戦だって他校のエースたちの力を借りていてのこと。
あのエキジビションマッチで、実力を過信したみんながしっぺ返しを喰らったのを
もう忘れてしまったのか。
 
あの橋の上のおどろおどろしいBGMには本当に身が震えるような思いがします。
この惨めな状況は全て、お前たちの慢心が招いたことだ、と。
 

 
因幡の白うさぎ作戦によって窮地を脱した大洗。このときのマリー様の「撤退!」
の判断は非常に素早く的確でした。はっきゅんとレオポンが戻ってきて、
ソミュアとARL-44は逆に 挟撃「される」側 になります。はっきゅんの火力はともかく、
レオポンはまずいです。ARL-44が真後ろからレオポンに撃ちまくられたら
虎の子の主力 が全滅してしまいます。かといって振り向いたら中央からも大洗の
部隊に狙われます。挟撃というのは必ずどちらかに背面を晒すということになるわけで、
その状況は1秒でも早く脱しなければなりません。このマリー様の判断の早さを見ても、
BC自由学園はこのあとも手ごわそうだ、という印象を抱かせてくれますね。
 
ここでちょっと気になるのがはっきゅんの動き。
マップ上でいうとはっきゅんは右側にいて、レオポンは左側にいたわけです。
レオポンはあのEPSブーストでARL-44をぶっち切り、押田さんを追います。
 
でもはっきゅんは引き返しているのですよね。逃げたソミュアの方向を
はっきゅんは見ていないし、西住殿から「○○地点に急行してください」と
帰還命令が座標で知らされているので、そのまま普通にいくと
真っ直ぐ上に向かってむしろレオポンと鉢合わせしそうなものです。
しかし実際ははっきゅんはソミュアの後方、マップ左側から現れます。
一体超根性でどんなルートを通ってきたのでしょうかキャプテンは。
 
撤退後のBC自由学園は矩形のこれまた綺麗な陣形を組みますが、フラッグ車である
ルノーFT-17はここでは中央に入り、先頭のARL-44に守られていますね。
その後ろに安藤、マリー、押田の並び。これがBCフォーメーション。
今後の展開で気になるのはやはり マリーの護衛車 です。第2話で新たなカードを
切るとしたらこの護衛車が何かしてくる可能性は十分ありそうですね。

 
 
・小ネタ
 
・雪が降っても 半そでTシャツのホシノ。いや、寒いわ。
ちなみにホシノがいつも半そでなのは学園内だけですぞ。試合になると
ちゃんとパンツァージャケットを着ます。というか着ないと怒られます。
 
・ブレーキテストのとき、車上にナカジマ、横にホシノと、、、ツチヤ?!
ということは ブレーキテストしているのはスズキ なの? ツチヤじゃなくて??
 
・秋山殿の「以上!」はあれ壁じゃなくて地べたなのね・・。
 
・秋山殿を挟んで安藤ちゃんと押田さんが喧嘩してるシーンで、両者がちらっと
秋山殿のほうに目をやる、という話がありましたが、安藤ちゃんは確かに
一瞬目が動く感じがするけど、押田さんはちょっとわからなかったなぁ・・。
 
・その車庫のシーンで「我々だ」「いや我々に」「ジャンケンで」「そんなワケ」
とカメラが動くシーンがリアルで良いです。喋りだしてからその人のほうに
カメラを向けるので、ラグがあるのですよね。ちゃんとカメラワークとして、
「素人一発撮り」 の体(てい)を成しているシーンです。
 
・ヨハネスブルグ解析版はよ。「打倒水産科」とか。誰が何を打倒なのか。
 
・試合開始前に熟睡して轟沈しているアンツィオ勢・・w
ペパロニは仰向けで熟睡。ドゥーチェもテントの中でうつ伏せ。
しかしカルパッチョを見かけない。もしかして彼女だけタカちゃん見に行ってる?
 
・「あ、ほい」でウサギさんがサメさんをド突くシーン。直前で山郷ちゃんが
砲塔レバーを回しています。おそらく激突で間違って砲塔を傷つけないように
上に向けたのでしょう。
 
・橋から降りる各車の動きが面白い。ヘッツァーと三突は回転砲塔ではない。
そのため後ろ向きに下りる。これが一番リスクが少ない。前から行って
砲塔が地面に刺さったら前転して砲塔が折れるかもしれない。
三突は後ろ向きで降りてもギリギリマークIVに砲塔が当たっている。危ない!
M3Leeは後ろ向きだったかも? あ、でもあれは1つ固定砲塔だからなのか?
 
それ以外は前から降りるが、砲塔は横に向けながら降りる。これが基本。
同時に一応周囲警戒もできる。
(といっても45度以上の勾配で降りているときに砲撃などできようもないが)
 
・橋をこっそり渡る大洗勢の砲塔にも注目。ヘッツァーと三突がそれぞれ
違う方向に斜めずらしをしている。こういうところもポイント。
 
・継続の諸君、サウナでバスタオルか、、。ミッコのだらしない顔かわいい。
 
・サウナの壁に掛かっているのは 「ヴィヒタ」 と呼ばれる白樺の葉を束ねたもの。
あれ、体を隠すものだと思っていたらそうではないらしい。
体を叩いて血行を良くするためのものとか。というか古くは魔よけ的な意味合いで
払ったとか何とか。あと単純に置いておくだけでアロマ的な効果もあるらしい。
 
・もちろんカンテレをサウナに持ち込むなどもってのほかですミカフキン。
木の部分がカビたり、弦の部分がサビたりします。最低です。
 
・あの各校の様子をまわるシーンのBGMは、各校ごとに微妙にアレンジが変わって
良いですね。サンダースのところはアコースティックな感じで、
黒森峰のときは弦楽器が入る、アンツィオのところで大きく盛り上がったりとか、
そして最後の継続のところは綺麗にカンテレに繋がる。
 
ここはミカの唯一の見せ場なのですが、個人的には劇場版のBDアレンジで
「ポロロンが不協和音になった」と賛否両論だったのを受けて、水島監督が
意地になってねじ込んだシーンなのではないかと思っています。
ミカの弾く カンテレとBGMを完璧に調和 させてやる!ということですね。
 
・知波単やアンツィオはまだしも、ミカの継続や、島田愛里寿は今回は
大会そのものにエントリしている様子がありません。しかしここまでOPなどでも
プッシュしている存在です。何もせずに終わるということはないでしょう。
どこかで飛び入りで出てくるのか?
(ドゥーチェが 「天は我らに味方した!」 とはどういう意味か?)
あるいは無限軌道杯の後にも何かが起こったりするのか? 今後の展開を
想像するだけでも生きる希望が湧いてきますね。これがガルパニウムの効用か。

 
 
 
 
 
 
 
 

「総員退艦です!」(2018/02/04)

映画と直接関係ないのですが、1/17から ガルパン×ココス のキャンペーンが
昨年と同じ形で始まりまして、今回も綺麗に「釣られボコー!」している
わけでございますが、今年はキャラパネル設置店の全キャラ制覇(13人)を
目指そうと思って計画を立てながら進めていたりします。

ただ食べに行くだけでなく、その日にどの劇場で映画を観られるかな、
じゃあその近くでキャラパネルのココスはあるかな? みたいに、
見かけによらず緻密な計画を立てていたりするのでありまして、
たとえばでいうと広島県福山駅前シネマモードのガルパン激音Mixを
鑑賞しに行った遠征の帰りに 岡山でドゥーチェに会うために
電車を乗り継いでココスに寄ったりしています。
 
1/17(水) ダージリン 神奈川県 横浜阪東橋店  
1/20(土) アンチョビ 岡山県 大野辻店
1/24(水) ローズヒップ 神奈川県 川崎元木店
1/28(日) ノンナ 埼玉県 大宮赤芝店
1/31(水) カチューシャ 東京都 中野店  
2/ 3(土) 西絹代 千葉県 海浜幕張駅前店
 
2/3半分の期間で6キャラのパネルに会って、あと半分の期間で7キャラぶん。
東京4箇所は良いとして、群馬とか山梨とか茨城とかありますね・・。
 
エリカ 東京都 吉祥寺店
ケイ 東京都 西新宿店
西住まほ 東京都 秋葉原店
ミカ 東京都 品川大井町店
愛里寿 群馬県 伊勢崎連取店
ルクリリ 山梨県 甲府昭和
西住みほ 茨城県 大洗店

 
さて、今回はそんなこんなでちょっと趣向を変えて、
イベント上映 のレポートをいくつか。といっても全部岩浪さんと
愉快な仲間達のトークショーイベントなのではありますが。
 
1/16(火) 立川シネマシティ 音響チームトークショー上映
1/20(土) イオンシネマ名古屋茶屋 岩浪さんライブ調整&聴き比べ上映 ULTIRA 5.1ch/9.1ch
2/ 3(土) イオンシネマ幕張新都心 岩浪さん&杉山Pトークショー&コメンタリー上映
 
岩浪さんは音響監督ということで、音響の濃いお話も沢山あり、
また、独特の毒舌トークが軽妙で楽しいのももちろんなのですが、
私としてはこうしたイベントもまた、岩浪さんが考える
「劇場で観る意味を考える」ことの1つなのかな、と考えていたりしています。
トークショーそのものが、ではなく、劇場で観る意味を「多くの広める」
ための布教活動みたいなものかなと。実際に我々のように、ガルパンを
キッカケとして映画館に何度も足を運ぶ習慣が出来た人は多いと思います。
 
 
■1/16(火) 立川シネマシティ 音響チームトークショー上映
 

 
火曜日の19:00~という相当に厳しい時間制約の中、立川aスタジオを
ほぼ満席(当日断念した人以外は満席)で埋め尽くしたトークショー。
 
小山さん「登壇者が全員オッサンで満員 ってなんすかw」
 
というのがガルパン流。音響チームのもはやお馴染みになった面々、
音響監督の岩浪さん、音響調整の山口さん、音響効果の小山さん、
そして杉山プロデューサの4人の愉快なおっさん(失礼)のトークショーは
大いに盛り上がりました。

シネマシティで再現されて実際に1杯300円で売っている「例の飲み物」で乾杯。
山口さんが口を滑らせて華さん口調で 「おかわりを所望します!」
と言ってしまったために2杯目も飲まされる破目に・・w
 
しかも残りはトチった人が飲む、ということで、杉山さんがトチっては飲むの
繰り返し。実際、一度パワーアップして辛さが増したというハバネロクラブ。
 
杉山さん「ごめん、これホントに売ってるってホントに?? ア○じゃないの!!」

実際問題、岩浪さんイベントに来ている人は、ガルパンファンの中でもある方面での
精鋭中の精鋭ですので(声優ファン系の精鋭や、ミリタリ系の精鋭など、いろんな方面で
精鋭部隊がいるので何ともいえませんが・・)、実際に商品告知はほぼ無意味タイムにw

「音」と「疲れ」の関係というのは山口さんが最も強調されていたポイントでした。
一杯鳴るととにかく疲れる、それを劇場版のときのように120分続けられたら
観ているほうが途中で参ってしまうと。そうならないように、学園艦との別れからの
日常シーンは 「耳休め」 をかなり意識して作られていたそうです。今回のDonzoko
などの日常シーンはそれとは違って耳休めではなく音を一杯敷き詰めているのだと。
 
47分の最終章が120分の劇場版と同じくらい耳が疲れるはずです、というのは
なかなか攻めたものがありますね。120÷47≒2.55 だから、劇場版のときより
×2.5回くらい鑑賞してもいいわけだな、と我々は考えたりするわけですが、
それを実際にやるとかなり消耗すること請け合いです。

BC自由学園戦の後半、レオポンのEPS発動シーンです。
ここは確かに初回では聞き取れなかった方も多いのではないかと思います。
 
「インディのオーバルみたいだな」
「もてぎのオーバルも復活しないかなー」
 
この2つのセリフがEPS発動中の全開走行レオポンの音に完全に食われてしまって
さっぱり聞き取れない という事態が発生。音響調整の山口さんはまさにこういう
「セリフが聞き取れない」ようなことを避けるのがお仕事です。が、一方で
セリフのテンポが間延びして面白さを欠いてはいけないし、迫力を欠いてもいけない、
その制約の中で音をやりくりするのがまさに音響調整の腕の見せ所です。
 
・・・が、
 
小山さん
「あの『ふぅ~ん!』みたいな、レースカーが通り過ぎてくような音?
 あれは絶対外せない!って言い張って。水島さんと話したら
 『あぁ、うん、いいんじゃない?』って言って通ったw」
 
山口さん
「渡されるこっちの身にもなってくれ!ってw」
 
実際、あのシーンは本当に惚れ惚れするシーンですからね。「レオポンだけは
何でもあり」と岩浪さんがおっしゃるように、レオポンはガルパン世界の中でも
際立って異質な存在です。あのOPのドリフトも然りですが、このEPS発動のシーン
だけでも「うぁああああ!!」みたいにアガる人は多いんじゃないでしょうか。
小山さんと一緒に レオポン教 に入りましょう(-人-)

音のトレンド、というのも1つのキーワード。トレンド、というと流行り廃りの
ようなイメージですが、そこに技術革新という話が加わるので話はやっかいです。
 
最終章は1話~6話の公開まで最低3年、長ければ5年掛かるとまで言われています。
2020~2022年から観ればそりゃ2017年の音作りはちょっと古臭いといわれて当たり前。
でもそれを、できるだけ先取り してやれることはやって、後で聴いても古臭く
聴こえないようにしたい、というのは、本当にプロの職人のこだわりといえますね。

最終章第2話も何やらエライことになっているようですので、今から公開が楽しみです。
音響チームも、3DCG班も、「こんなのやるの?!」と口を揃えて言うというのは(汗
それもあの歴戦のツワモノのガルパン制作陣がですよ。
ちょっと気になるのは、あのステージ水辺があるんですよ。あの川に限らず、
池みたいなところがある。まさか・・・いやいや、想像はあくまで想像として。

 
 
■1/20(土) イオンシネマ名古屋茶屋 岩浪さんライブ調整&聴き比べ上映 ULTIRA 5.1ch/9.1ch
 

 
名古屋茶屋に朝9:00~・・・。関東在住者の地獄の大移動作戦が発令されました。
1/20~のセカンドランに入ったイオンシネマ名古屋茶屋で、岩浪さんがライブ調整
を行い、かつその調整前の鑑賞、調整後の鑑賞を連続で観られるというレアイベント。
 
岩浪さん
「ライブ調整はいいけどさ、調整前と調整後を聞き比べできるから、
 2連続で同じの観ますね、ってそんなイベント前代未聞じゃないの?!
 同じの2回観るって・・w
 
いやホント、そうですよね。もちろん岩浪さんに感化されてこうして劇場を回る人たちは
同じのをちょっと違う箱で同日に聞き比べする、なんていうのはもはや日常茶飯事です。
でもそれはあくまで「別々に売っている回を、マニアが自分の勝手で2連続で買っている」
だけのこと。「1つのイベント」としてチケットを売っておいて、その中で
「同じのを2回流します」って、これは確かに前代未聞なのかもしれません。

しかし、このイベントはそれだけの、いやそれ以上の価値があったイベントでした。
ライブ調整を観られた(聴けた)というのもありますが、素のまま鳴らしている音と、
ぎりぎりを聴き分けて最大限の迫力が出るように見切って作られた音が、
これだけ全く別モノになるのか!ということをまざまざと体感することができたからです。
 
そういう意味ではこれは「47分のOVA」だったからこそできた上映だったの
かもしれません。劇場版の120分では逆に「さっきの音」を忘れてしまって
比較の難易度が上がってしまうでしょう。そういう意味でも稀有な体験でした。

調整といっても、時間にしてわずか30分弱。ソースをいじれるわけでもないので、
もの凄いチューニングをその場でするわけではありません。基本は全てのchの音を出して、
それを劇場の中央で聴いて、音量測定器で測定して、狙った音量になるまで上下を繰り返す、
という感じですね。そのあと、「あとちょっと」ができるかどうかを色づけしていく、
という作業が基本になります。その音量を変えたあとに 試しで流す映像 がもう最高です。
 
こういう試しで流れる映像って、ファンが普段絶対観ることができない感があって
よいですよね。「○分のところから流して」っていうと、18mもある巨大スクリーンに
そのシーンから映画が流れるんですよ。BLAME!のコメンタリーのときもそうでしたが、
こういう何気ない調整の風景をファンが共有できるというのはそれだけで至高です。

結局、サブウーファーをちょっとマシマシにして、隣の箱 を確認しに行った方から
NGが出されてしまって、ちょっとだけ戻すという・・・w その場にいた人は
限界を超えた名古屋茶屋の音を一瞬だけでも体験できたというまたレアなシーンでした。
 
岩浪さん
「このイオンシネマ名古屋茶屋の設備は本当に素晴らしくてね、あの音でも
 全然やっていけるんです。まだ限界を出していないくらい。でもシネコンという
 複数の箱を同時に使う営業スタイルの制約で、どうしても本気が出せない。
 これはもう宿命ですね。それ自体は悪いことではなく必要なことなので。」
 
この問題は他のシアターでもときどき問題になっていて、川崎チネチッタのLIVE ZOUNDが
有名でしょうか。ときどき8番スクリーン(LIVE ZOUND)の音がその下の1,2,3番に響く
ということでお詫びが掲載されていたりします。また、深夜に1,2,3番を閉めて
限界音量の上映イベントをしたりすることもあります。

シネコンという「みんなが見たいものを選んで観られる」というスタイルを守りつつ、
最高の迫力の音に挑戦する、というのは、映画の制作陣だけの問題ではなく、
映画という娯楽施設全体が考えていかなければならない課題であり、
そこにこうして前向きに向き合っている人たちがいるというのが心強いですね。
 
なお、この日私は昼まで名古屋にいたと思ったら、午後はさらに西に向かって、
広島県の 福山駅前シネマモード へ。前から一度行ってみたかったのですが、
今回名古屋茶屋と同じく1/20~のセカンドランが始まって、岩浪さんが前日
24時に音響調整イベントを行っていたということで話題になっていました。

これは本当に強烈で、低音だけいえば確かに立川シネマシティをも超えていたでしょう。
最初と最後のバトルシーンは耳が痛くなる寸前ギリギリという強烈な状態でした。
日常シーンではサブウーファーがなかなか活きないため、最終章よりも劇場版のほうが
マッチしているのかもしれませんが、塚口サンサン劇場さんも然り、こうして攻めた音を
やってくれる劇場が全国にあるということが本当に嬉しいかぎりですね。
 
 
 
■2/ 3(土) イオンシネマ幕張新都心 岩浪さん&杉山Pトークショー&コメンタリー上映
 

 
イオンシネマ幕張新都心では2/3に、岩浪さんと杉山プロデューサをお迎えしての
「トークショー上映」「コメンタリー上映」 の2本が連続で開催
されました。おそらくは9割くらいの人が同じ参加者だったのではないかと思います。

今回は珍しくパワーポイントの資料を用意してきたという岩浪さん、
トークショーのテーマは、
「映画で変わる映画館 映画館で変わる映画 映画と映画館はどう生き残るか?」
ということで、AC幕張新都心の名物支配人羽藤さんを交えての3名での
トークショーになりました。

2015年11月のガルパン劇場版公開からの「センシャラウンド」の歩みをこうして
並べてみると本当に壮観ですね。それは全て岩浪さんが主導で仕掛けたものですが、
そこにはそれに応えてくれた 各映画館の心意気 が見事に現れています。
 
全ての始まりは立川シネマシティですが、川崎チネチッタ、塚口サンサン劇場、
アースシネマズ姫路、福山駅前シネマモード、静岡シネシティザート、
イオンシネマ海老名、等々、多くの劇場が新しいチャレンジに賛同して
納得のいく音作りに協力してくださいました。その中でも岩浪さんが
「まさかイオンのお膝元がこんなスタンドプレー(褒め言葉)をするとはw」
と手放しで評するのが、イオンシネマ幕張新都心さんです。

この日語られた羽藤さんのAC幕張新都心のスピーカー故障事件のドキュメンタリーは
悲痛で生々しいものでした。1度目のスピーカー故障では故障そのものもさておき、
パニックになって修理に必死で情報発信に手が回らず、その後に何も知らずに来場した
お客様に「やっぱり上映できません」と頭を下げることになってしまったそうです。
幕張は何といっても交通の便が厳しくて、来場される方は「ULTIRAのガルパン」の噂を
聞きつけて遠路はるばるやってきた方ばかり。その方々を現地まで来てからガッカリさせて
しまったというのが、AC幕張新都心 「史上最大のトラウマ」 だったのだと言います。
 
この事件をキッカケに羽藤支配人は情報発信の大切さを学んだといい、2度目の
スピーカー故障のときは先手先手を打った情報発信を展開、また、幕張新都心の
レオポンさんチームこと音響スタッフがその場で10m以上あるスクリーン裏に上がって
修理するなどの離れ業を演じて事なきを得た、というエピソードも紹介されました。
 
また、幕張新都心のガルパン9.1chアップミックスのエピソードも紹介。
9.1chとは通常の前方の左/中/右、真横の左/右、後ろの左/右、+サブウーファ
という7.1ch構成に加えて、ATMOS用にある天井スピーカーの左/右も使って
9.1chを実現するというもので、いまでも幕張新都心のほかは、姫路、名古屋、
名古屋茶屋など特別な施設を持った劇場でしか行われていません。
 
この最初の試みが幕張新都心だったのですが、最初はCP850というシネマプロセッサの
設定で「ポチポチッとやればいいんじゃね?くらいに思っていたら大間違いだった。」
DOLBYの方とかが10数名総出で 「これは大変なことですよ・・」 みたいに
なったそうです。結果的に2つコンバータを噛ませればいける、となったものの、
「繋げてみると音がでない。英語のマニュアルと格闘して、最終的にはアップデート
したら鳴るようになったけど大混乱だった」とのことでした。このため、羽藤支配人は
この9.1chアップミックス上映の告知を本当に直前まで出すことができなかったとか。
 

 
前述の名古屋茶屋の音響調整のお話もそうですが、劇場で上映するというのは単純に
ソースの映像データを流し込んで再生ボタンを押す、という話ではないのです。
もちろん何でもいいから鳴ればいい、というのであればそうなのでしょうが、
環境に合った最高の音を鳴らしたいということになると、専門家の技を総動員した
チャレンジが必要になるわけで、当然ながらそれは採算だけを考えれば、
1作品だけのために動けるものではありません。
 
でも劇場の方々がこれをきっかけにしてもっと良い音を追求できる劇場になりたい、
と思ったからこそ、こうした企み(?)に乗ってくれる劇場が出てきたのでしょう。
キッカケを与えたのはもちろん岩浪さんですが、手を取り合って前を向いてくれた
劇場の中の人たちが大勢いらっしゃることを忘れてはいけませんね。
 
 
一方の「コメンタリー付き上映」のテーマは「映画の音 面白いウソのつきかた」。

「冷静に考えるとそんなワケないな、というような音があちこちにあるので
注意してみてください」というのが今回のテーマで、上映しながら岩浪さんが
あちこちでコメントをしてくれました。 「いきなりですが最初から大嘘の連続です」
 
・最初の無音から始まるあんこうマーク。最後の2度目にこのシーンに戻ってくる
ところを観ればわかるとおり、この部分が 無音なワケがない。
すでにドンパチの真っ最中。しかし、冒頭に注意を引くために何を鳴らしたら
良いかと考えた末に、何も鳴らさないという「音の演出」をした。
 
岩浪さん
「こういう本当の『無音』というのはテレビでは許されていないんですよ。
 映画館だけの特権です。(放送事故と区別が付かないため)
 ・・・あれ、テレビ放送するときはどうするんだろう、全然考えてないやw」
 
・橋の上の撃ち合いの絵は桃ちゃん視点で表現される。サイトスコープ越しなのだから
戦車内にいる前提、ということは「音」も 戦車内の音 でなければおかしい。
でも砲弾が飛び交う音は完全に「外」の音である。これも「音演出のウソ」。
 
・BC自由学園戦の開始直後にIV号の西住殿、秋山殿、それとヘッツァー上の桃ちゃんが
話をしている。「フラッグ車が手薄だな」とか。これも嘘。IV号とヘッツァーの
車長は自分の走行音が大きすぎて、戦車上で会話なんて出来るわけがない。
咽喉マイクで話しているのでは?と思うかもしれないが、車長同士は会話できても
秋山殿との会話の流れを桃ちゃんが知ってるのは何でだ、ということになる。
 
・最初の桃ちゃん留年で生徒会室に全メンバーが詰め寄せたとき、最後は「はーい」
「バタン」といって一瞬で20名以上が居なくなるw これも絵と音が一斉に嘘を
ついているけど、演出を優先している。
 
・秋山殿がBC自由学園に偵察に行ったとき、「定食ー!」と叫んでいたりする声は
秋山殿のカメラでは拾えない。でも絵は秋山殿のカメラでパンして撮っているものを
使っているからミスマッチ。望遠で撮っているビデオカメラの絵と、
現場で鳴っている「であろう」音をくっつけている。
 
・BC自由学園の戦車がギリギリで到着するのを映像で観ているさおりん。
ここでソミュアとARL44が接触したり撃ち合ったりしてる音も嘘。
誰があれを録音してるんだというw ドローンはそんな音拾えないだろと。
 
こういう、作品上で意味のある音の演出を、本当ではありえないと 分かっていながら
あえて選択している、その選択が作品にとってベストであればそれを選ぶ、
というようなことを岩浪さんがいろいろな場面を通じて解説してくださいました。
「本来はどう鳴っているべきであるか」をちゃんと知りながら、それよりも
良い解を常に探している、というのがポイントですね。
 
音響の嘘と共に映像の嘘の解説も色々ありました。一番わかりやすいのは桃ちゃんの
成績表を於いたテーブルを眺めている面々を下から取った構図。
「あの見え方だったら、カメラは地中数メートルに潜ってないとおかしいよねw」
などなど。
 
他にも色々面白い話がありましたので、思いついたところで列挙すると、
 
・飲み比べのときの グラスを「ドン!」「ドン!」 と置く音とBGMが完全に
マッチしているのは、「そういうシーンとして音楽を作ってくれと浜口さんに発注
している」だからその音楽が出来てから後から映像を音ハメしてテンポを出している。
 
・抽選会場の押田と安藤のバックグラウンドに周ってからの喧嘩セリフはアドリブ(!)
あの「ワンワンワン!」とか言っているやつ(まじですか・・アドリブすごい)
 
・最後の玉葱の歌のコーラス部分はメンバー全員で歌った。
だから厳密にいえばBC自由学園のクルーより多い人数で歌っているはずw
 
・フリントのカラオケは1~2テイクしか録ってない。わざとヘタなテイクを採用 した、
というより上手くなる前のテイクで使った。最初の音程が不安定で、
Ho!とか張り上げる声だけ綺麗なのも狙いです。上手すぎたら場末のバーの歌手っぽく
なってしまう。素人のカラオケ感を出したかったので。(これは予想通り)
 
・ミカのサウナのシーンで「シューっ」ってバックで鳴ってるのも雰囲気作りです。
実際はほとんど無音ですね。蒸気を発生させるために焼き石に水を掛ける?ときだけ
あんな感じの音はするらしいけど。
 
・最初の桃ちゃんの作戦室?に入ってくるうさぎさんチームのセリフ、
全員のセリフが完全に「間」が無くて繋がって流れてくる。これは水島流。
テンポを良くするためにセリフの中身の理解より音を重視する。
(劇場版の「挟まれたっす!」「どうする?!どうするって言うか撃て!」「はい!」
とかもそういうのですよね、超かっこいい)
 
・「阻止!」「阻止!」とかの音も全員別録り。で、映像が出るところで
その人の声が大きめにミックスされているのがわかるはず。
 
・華さんが最後の1杯を飲んだときの「キラキラーン」という音。ああいうのは
「コミカル音」 といいます(実際に鳴っているわけではない効果音)。
ガルパンでは今回初めてと言って良いくらいコミカル音をちゃんと使いました。
碇結びの解く音とか、指相撲の音とか酷いよねw
 
・ラムの手旗信号のときのセリフ「フフフフフーん」みたいなの、あれは 倍速再生
普通に「ふんふんふんふんー」とセリフを入れてもらったら、水島監督が
「これ倍速にして」とひと言放って、その結果ゴ○太くんみたいになったw
(結果的に大正解だった気がします、初見ではアレでも結構長く感じたので)
 
・フリントのセリフは最初のカラオケだけじゃなく、いつも何かしら エコーを掛けている
部屋の中ではちゃんと掛けて、室外でもちょっとだけ掛けている。大変面倒くさい。
うさぎさんチームを脅かす「うぉー!うぉー!」とか言ってるときもエコー掛かってる。
桃ちゃんの頑張ろう!の檄に対して「おーおーおー♪」とクネクネ歌ってるときとか。
「だから何でこいつ操縦しながらマイク持ってんだよ!ww」 (by岩浪さん)

・岩浪さんが大好きなセリフ、秋山殿の「ぶへぇー!」(ドンガメみたいと言われて)。
あれは台本には 「?!」 としか書いてなかった。「中上さんほんと凄いよね」
 
などなど、、、いやもう、いろんなお話が聴けて大満足でした。音響、セリフ収録
意外のネタもいろいろあったのですが、多すぎますのでここでは割愛します。
こういうお話を聴ける場をいろいろなところで設けて頂けたら嬉しいですね。

・「そど子が連れ去られていくシーンとか完全に4DX前提だしね」
 「手すりのとこでお尻が落ちてくるシーンとかどうするんだ」
 「上から何か落ちてくる効果を4DXに追加しなくちゃ」「大洗特爆だけの何かを作ればいい」
 「金ダライ が落ちてくるとかw」「そこだけ手動で紐引くとカーン!ってw」
(金ダライ4DX、イヤすぎる・・w)

生コメンタリーそのものについてですが、ガルパンという作品の性質上、音が大きすぎて
コメントそのものが聴こえにくい側面はありました。個人的にはBLAME!のときのように、
流しっぱなし上映ではなくて、特定のシーンだけを巻き戻したりしながら重点的にしゃべる
形式のほうがもっと面白くなりそうですので、そういうのも今後期待したいところですね。
 
 
 
・小ネタ

・今回「隊長」という職から解放された西住殿の闇。
試合前の桃ちゃんの「頑張ろうー!」のあと皆で「おー!」のときの西住殿、
気づきにくいのですが、めちゃめちゃ良い表情で手を突き上げているんですよ。
「おー!^^」 こんな顔するんだ!というくらい、これ以上ないくらい良い表情w
逆に日頃の鬱憤を感じるひとコマ。隊長職の責任の重さから解放されたみぽりんの闇。
 
・西住殿は「戦車に乗っている時以外は弱気キャラ」というのも今回はかなり強調
されているポイント。Donzokoに向かうまでの道のりでも終始困り顔でキョロキョロ。
Donzokoの中でサメさんチームと対峙しているときも1人だけ泣きそう。
 
というか他の面々が堂々としすぎ。
生徒会長というかそもそも極道でもやっていけそうな華さん(語弊あり)、
ふふーんてな感じで全く物怖じしないさおりん、常にポジティブで
分かり合えます!みたいな秋山殿、おーなんだこいつらみたいな目で見ている
完璧優等生の麻子、そして風紀委員の誇りが全てに通用すると信じて疑わないそど子、
なんだこいつら 大洗アベンジャーズ か。お銀さんもびっくりですわ。
西住殿の反応だけがわりとまともなのかもしれない。
 
・Donzokoで秋山殿がポテトマッシャー(M24型柄付手榴弾)を持ち出すシーン、
よくみると麻子がポテトマッシャーに気づいて 目をそらしている!
「(わー秋山さん何をしでかすんだ、、、)」みたいな表情。そう見ると笑いが止まらない。
 
・今回 「腹チラ」「背中チラ」 の多さ。これはもしかして
ガルパンワールドの「パ○チラ禁止令」に対する作画班の無言の抵抗なのでは説。
OPからそど子がめっちゃチラしてるし、開幕の生徒会室シーンでも秋山殿、
桃ちゃんがちょっと振り返るだけでお腹や背中が制服の間からちらっと見える。
その手があったか、みたいな感じでどんどん突っ込まれているのでは。
 
・観戦スタンドで、メガホン両手に踊っている男の子がめちゃ可愛い。
あと左下側にいる大学選抜の服?の2人のおねえさんにも注目。
 
・さおりんをはじめとして、大洗の面々はBC自由学園が間に合わないことを
何とも思っていないか、内心期待しているふしがあるが、秋山殿だけは心底がっかり
している。そして「あっ、来た!」というところでめちゃめちゃ喜ぶ顔を見せる秋山殿。
楽に勝てる展開よりも、間近で戦車を見たい という欲求のほうがはるかに上。
 
今回の戦いは単なるエキジビションではなく、桃ちゃんの浪人阻止が賭かった試合だから、
単に正々堂々と、というだけの話ではなく、不戦勝にならないことは危険が増すことでもある。
でも秋山殿にとっては「戦車を見たい」ということのほうがはるかに重要。
 
・毎回さおりんの太ももに目が行く。特に試合前、サメさんチームを待ってるところ。
IV号の上のいつもの定位置に腰掛けるさおりん。さおりんは正攻法な絶対領域レディ。
 
・マリー様の太ももはあの扇子の指示のシーンが有名ですが、
扇子を振る前には一瞬だけ左足の内ももが見えるので凝視。
 
・BC自由学園が到着寸前で撃ち合いを始める場面、ARL44はなんと 後続の2両も
砲塔旋回を 始めている。押田と安藤がいちゃいちゃしているだけでなく、
後続のお仲間も参戦する気があったのかと思うとワクワクする(何が)
 
・BC自由学園は最初から演技をしていたのか? というのはちょっと疑問がある。
抽選会場の喧嘩は、そもそも大洗と当たるなんてことは予測不可能だった日のこと。
マリー様が「誰と当たっても喧嘩を演じるように」なんて指示するとはちょっと思えない。
 
そう考えると、演技は秋山殿の偵察のときから仕込み始めた、というほうがすっきりする。
「普段から仲が悪いのは事実。だったらそれを逆手に取ればいいわ。」
それはマリー様の策略か、あるいはもう1人、あのOG(?)の影がそこにあるのか。

・お銀さん、試合前に全高2.5m近いマークIV戦車のトップから楽々飛び降りる。
「因幡の白うさぎ作戦」でも全長8mの半分くらいを2歩で降りてくる。
確実に身長の1.5倍くらいの高さを1ステップでくる。
 
 
・最後の橋のシーンは 「総員退艦」 のメタファーなんだな。
 
ここで「艦」とはマークIVのことではなく、橋そのもののことを指します。
橋を艦船の沈没に見立てた脱出劇、それが最後のシーン。
 
因幡の白うさぎ作戦でマークIVを縦に掛けて、そのあと先頭にいるはずのIV号を
全員が追い越していく。最初はフラッグ車でIV号の真後ろにいたヘッツァーから。
そのあとIII突、三式、そしてM3Lee、B1bisが通り過ぎるところまで、西住殿は
ずっと手で誘導 をしている。それでいて砲撃をして他の車両に攻撃の狙いが行くのを
少しでも逸らしている。いくら急いでいてもマークIVには2台同時に乗れないので、
B1bisが完全に降りるのを橋の上で待ち続けるクソ度胸。
そして全車の「退艦」を見届けてから西住殿が「よし、行こう!」と号令を掛ける。
 
艦長は船員全員の退艦を確認してから最後に降りる、それが艦長の義務。
「船長の最後退船の義務」 というのは戦前の慣習らしいのですが、
西住殿はあの全国大会決勝と同じく、仲間を見捨てずに最後まで自分が矢面に立つ、
という生き様をここでも全員に見せ付けた。橋は半分崩れ、そしてIV号が最後に
降りた瞬間にもう半分も崩れて大崩壊する。
これが 「橋」という艦船の壮絶な「轟沈」 を表現する。
西住殿は沈没する船から全員を生還させ「第2ラウンド」を成立させた。
 
船そのものではないが、沈み行く船(崩壊する橋)からの脱出劇を、
船乗りたるサメさんチームが先導するという展開がまた痺れる。
マークIVの別称は「ランドシップ」、こいつは「陸の船」なんでしょう?
陸に降り立って海賊旗を持って仁王立ちのお銀さんもそうだけど、
あの状況の中でB1bisまで降りるのを見送って「こいつ重くね?」と言いながら
澄まして車中で待機しているラムとフリントの肝の据わり具合も異常である。
 
西住殿は隊長(艦長?)として、総員退艦劇を演じ切ることでまた1つ、
チームの支柱であることを決定付けた。それは作戦を立てることなどではなく、
常に自分が体を張るという行動によって裏づけされる信頼の獲得である。
 
ご想像のとおりそれは、この大会で桃ちゃんが推薦されるどころか西住殿の
リーダーシップがより際立ってしまうことへの当然の帰結でもあるのですが・・w
第2話の桃ちゃんの命運やいかに? この模様は全部中継されてるぞ桃ちゃん!

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2017/12/20 [updated : 2017/12/20 01:49]


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ckom 2017/12/20
セルクマ。たぶんまたいつの間にかちょっとずつ文量が増えていきます。。
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No.79495   投稿者 : 匿名   2018年1月14日 03:29

ロンメル戦車の落書きは私のような模型好きなオッサンにはニヤリときましたね。さすが制作陣の方々。ちなみに、ロンメル戦車は日本の模型メーカーであるタミヤがヤークトパンターに付けた愛称です。


No.79595   投稿者 : 匿名   2018年5月 7日 11:43

「最悪の自体を想定しつつも楽観的に構えましょう」という言葉は

大本営参謀、瀬島龍三の「悲観的に準備し、楽観的に対処せよ」のパロだったりすぅる



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