MovableTypeで、はてなの「投げ銭」記述を埋め込んでみよう

2005/08/10

前回の記事、
 
■2005/08/10 [はてなの「投げ銭」システム開始 - さっそく埋め込んでみました。
はてなの「投げ銭」システム開始 - さっそく埋め込んでみました。]
 
では、はてなポイント「投げ銭」の使い方について簡単にご説明しました。
今度は逆に、投げ銭を受ける側の準備についてご説明しましょう。
 
 MovableTypeの各記事に、投げ銭用の設定を埋め込む方法
 
です。
 
その前に、投げ銭を受けるには、当然はてなのアカウントを持っていなければ
なりません。投げ銭は「はてなポイント」の送信ですので、送信先IDを指定
できるように、あらかじめはてなアカウントを取得してください。
 
さて、まずは「はてなブックマーク」のid検知方法「Account Auto-Discovery」
の概念だけ簡単におさらいしておきましょう。この Account Auto-Discovery は
つまるところ、Webページの中に、
 
 私は「はてな」で言うところの id: ○○○ です。
 
という記述を埋め込む仕様です。(はてなのnaoyaさんが策定しました。)
 

これを実際にページに埋め込むには、以下のようなRDF記述として各ページに
埋め込むことになります。
 
■はてなダイアリー以外のウェブサイトでポイントを受け取るには?
http://b.hatena.ne.jp/help?mode=tipjar
<rdf:RDF
  xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
  xmlns:foaf="http://xmlns.com/foaf/0.1/">
<rdf:Description rdf:about="エントリーのPermalink あるいはウェブサイトのURL">
 <foaf:maker rdf:parseType="Resource">
   <foaf:holdsAccount>
    <foaf:OnlineAccount foaf:accountName="あなたのはてなアカウント名">
     <foaf:accountServiceHomepage rdf:resource="http://www.hatena.ne.jp/" />
    </foaf:OnlineAccount>
   </foaf:holdsAccount>
 </foaf:maker>

</rdf:Description>
</rdf:RDF>

(インデントが全角スペースになっていますのでご注意ください)
 
この情報を埋め込むために、個別記事ページのテンプレート
「Individual Entry Archive」を編集することになりますが、
実は通常は、個別記事ページには既に <rdf:RDF>~</rdf:RDF> を
埋め込むための記述が含まれています。
 
 <$MTEntryTrackbackData$>
 
というMTタグがそれです。これが表示する内容は、
 
 (MTインストールdir)/lib/MT/Template/Context.pm
 
というプログラムの中の、_hdlr_entry_tb_data という関数の中で
指定されています。ちょっと中身を覗いてみましょう。
  $rdf .= <<RDF;
<rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
     xmlns:trackback="http://madskills.com/public/xml/rss/module/trackback/"
     xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
<rdf:Description
  rdf:about="$url"
  trackback:ping="$path"
  dc:title="@{[ encode_xml($strip_hyphen->($e->title), 1) ]}"
  dc:identifier="$url"
  dc:subject="@{[ encode_xml($e->category ? $e->category->label : '', 1) ]}"
  dc:description="@{[ encode_xml($strip_hyphen->(_hdlr_entry_excerpt(@_)), 1) ]}"
  dc:creator="@{[ encode_xml(_hdlr_entry_author(@_), 1) ]}"
  dc:date="@{[ _hdlr_date($_[0], { 'format' => "%Y-%m-%dT%H:%M:%S" }) .
         _hdlr_blog_timezone($_[0]) ]}" />
</rdf:RDF>
RDF

(インデントが全角スペースになっていますのでご注意ください)
 
<rdf:Description> の rdf:about="$url" であらかじめ PermanentLink の情報は
入っているようですから、あとはFOAFとして「はてなid」を示す情報を加えていけば
OKのはずです。やってみましょう。実際にContext.pmの該当部分を編集してみます。
  $rdf .= <<RDF;
<rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
     xmlns:trackback="http://madskills.com/public/xml/rss/module/trackback/"
     xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
     xmlns:foaf="http://xmlns.com/foaf/0.1/">
<rdf:Description
  rdf:about="$url"
  trackback:ping="$path"
  dc:title="@{[ encode_xml($strip_hyphen->($e->title), 1) ]}"
  dc:identifier="$url"
  dc:subject="@{[ encode_xml($e->category ? $e->category->label : '', 1) ]}"
  dc:description="@{[ encode_xml($strip_hyphen->(_hdlr_entry_excerpt(@_)), 1) ]}"
  dc:creator="@{[ encode_xml(_hdlr_entry_author(@_), 1) ]}"
  dc:date="@{[ _hdlr_date($_[0], { 'format' => "%Y-%m-%dT%H:%M:%S" }) .
         _hdlr_blog_timezone($_[0]) ]}">
  <foaf:maker rdf:parseType="Resource">
    <foaf:holdsAccount>
      <foaf:OnlineAccount foaf:accountName="あなたのはてなアカウント名">
        <foaf:accountServiceHomepage rdf:resource="http://www.hatena.ne.jp/" />
      </foaf:OnlineAccount>
    </foaf:holdsAccount>
  </foaf:maker>

</rdf:Description>
</rdf:RDF>
RDF

(インデントが全角スペースになっていますのでご注意ください)
 
これで個別記事ページにFOAF情報として、はてなidの Account Auto-Discovery を
埋め込む準備は整いました。あとは個別記事ページ生成のテンプレートに
MTタグ <$MTEntryTrackbackData$> が含まれていることを確認してから、
全て再構築し直せば、この情報が全ての静的htmlに埋め込まれます。つまり、
 
 投げ銭して頂ける環境が揃った ということになるワケです
 
(が、投げ銭して頂けるかどうかについては保証いたしません・汗)
 
この世界どこのどなたが自分に注目してくれるか判りませんので、
ひとまず試してみてはいかがでしょうか。(=゜ω゜)ノ


2005/08/10 [updated : 2005/08/10 12:53]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。




« はてなの「投げ銭」システム開始 - さっそく埋め込んでみました。

トップに戻る

LAN上のPCに録画していくエンコーダ、CANOPUS DNT-888L »


▼ はてなブックマークのコメント ▼



2024年のご挨拶


全力Vの1年:2023年振り返り~2023年も大変お世話になりました。2024年も宜しくお願いいたします。


2023年あけましておめでとうございます。デジモノに埋もれる様子をお届けできない日々


"V"にハマった1年:2022年振り返り~2022年も大変お世話になりました。2023年も宜しくお願いいたします。


(状況のご報告)Twitterアカウントの状況について ※2022.11.08追記あり


連投メモ:「ツイートで『ブログ』を書く」お話と、ガジェット系からイベントレポ系に遷移していった時のお話


2022年あけましておめでとうございます。よろず話はカーナビの「ジャイロ」ご乱心のお話


2021年も大変お世話になりました。2022年も宜しくお願いいたします。


2021年あけましておめでとうございます。よろず話はレンタカーと「一脚」テスト。


2020年も大変お世話になりました。2021年も宜しくお願いいたします。


2020年あけましておめでとうございます。今年はちゃんと歯を磨きます。。。


2019年も大変お世話になりました。2020年も宜しくお願いいたします。

ピックアップタグ




ブログ内検索



▼ コメント ▼


★コミックダッシュ! 10,000人突破ありがとうキャンペーン!(9/18~10/23)
 
デジモノに埋もれる日々 : (C) CKWorks