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2008/01/11 23:59 - 2008/01/11

PS3は「PS2非互換モデル」に統一。もはや見据えるのは長期戦線?

カテゴリ : ゲーム タグ :

■PS3、PS2互換モデル販売終了 非互換モデルに一本化
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/10/news079.html
 
PS3の 「PS2非互換モデル」 が登場してから約2ヶ月が経ちましたが、
在庫の限り併売すると言われていた従来版の20GB+60GBの販売が終わり、
今後はPS2非互換モデルに一本化するという発表がありました。
 
 
そもそもPS3のPS2非互換性についてはいろいろ紆余曲折がありました。
 
一昨年の11月、PS3の発売当初はPS2互換性を取るエミュレータの開発が
難航したことを受けてPS2の心臓部である Emotion Engine (EE) と
Graphics Synthesizer (GS) の両チップをPS3にも組み込むという荒業を
使ったモデルでした。これが今でいう「PS2互換モデル」の20GB+60GBですが、
それでも一部で互換性が取れずクレームも挙がっていました。
 
それを受けて、どうせ完全互換は難しいし、それよりも普及速度を
早めないとヤバイ! ということで、まずは欧州向けにとして、
PS2互換性を下げる代わりに安くする普及版を登場させたのが昨年3月。
これは俗に 「EE省略版」 と呼ばれ、後には北米でも発売されました。
 
■2007/02/27 [PS3初期ロットはむしろ貴重品になる? 欧州版はEE省略モデルが登場]
■2007/07/09 [北米でPS3が100ドル値下げ&EE省略版も登場 - 日本は様子見というけれど]
 
この「EE省略版」がいつ日本に上陸するのか、というのも注目だったのですが、
PS3発売1周年の発表ではその斜め上を行きます。なんと 「EE+GS省略版」 が登場!
これが俗に言う 「PS2非互換モデル」 です。PS2との互換性の道は完全に絶たれました。
 
■2007/10/09 [PS3の1周年新モデルは何とPS2互換を切り捨て! 年末商戦が逆転のラストチャンス?]
 
私は1周年で「EE省略版」を持ってくると思っていましたので、
この「PS2非互換モデル」の登場はかなり衝撃的だったのですが、
逆にこの発表を聞いて
 
 PS3陣営がいかに追い詰められているか
 
というのを実感したことを覚えています。
 
確かにユーザ的に見ればPS2互換性はあったほうが嬉しいに決まっています。
しかしPS3陣営にはもう、「PS2互換が完全に取れたPS3」という理想を
追求するヒマはありません。それを待っていては、肉を切らせて骨を断つならぬ、
 
 肉を切られた勢いで骨まで粉砕される
 
という状態になりかねないからです。
 
 
1つのポイントは普及速度と低価格化です。普及しない最大の理由が価格の
高さにあるのはご存知の通りですが、「だから値下げしないと・・・」という前に、
まず忘れてはいけないのは、あれでも売るたびに赤字 なのだという現実です。
 
ゲーム機はハードを赤字覚悟で普及させ、普及台数を武器にしてソフトで回収します。
ところが巷で言われるとおり、PS3は台数が出ているワリに、ソフトが出ていません
つまり、まるで売掛金を回収できない問屋さんみたいな状態で、ハードの台数が出るごとに
「赤字ストック」 が増えていきますから、このままでは自分の首が先に回らなくなります。
 
そうはいってもハード自体を黒字で売る 「第二世代設計ハード」 が出せるのは
まだ当分先のことですから、それまでは何とかして持たせなければなりません。
ここで必要なのは 「赤字幅の少ないモデル」 です。いってみればPS3はもう、
 
 「トップシェアを取るから、多少赤字でもガンガン売っていけ!」
 
という将来設計を基にして行動することはできない商品になっているということです。
 
普及促進のために多少価格も落とすことができ、一方で1台あたりの赤字幅を押さえて
死期を少しでも遅らせることができれば、もしかしてその間に
第二世代ハードとBlu-ray Discの普及が間に合って再起を図れるかも・・・
という気持ちがこの「PS2非互換モデル」には現れています。
 
 
そしてもう1つのポイントは、PS2互換性の難易度 に足を引っ張られていた状況
からの脱却です。もし初代のEE+GS搭載版がほぼ完全なPS2互換を取れていたなら、
SCE陣営は意地でもPS2互換を死守したでしょう。そしてマーケティングメッセージとして
 
 「何といっても PS2の膨大な資産が 全部活かせるPS3がオススメ!」
 
という当初の目論見どおりの販売戦略で弾みをつけることができたハズです。
が、現状を見るかぎり、それを断念せざるを得ないくらい、PS2互換性を取る
エミュレータの開発作業は難航していたのだと見るのが正しいのでしょう、
 
結果的にユーザが満足できるレベルの完全互換性を保つことができなければ、
それをおおっぴらにウリ文句にすることはできません。
しかしまだ完全互換への望みがあり、それをユーザにもほのめかして
しまっている以上、このきわめて難易度の高いエミュレータの開発を、
 
 出口が見えないまま、延々と継続させなければ
 
なりません。そしてそうした望みが残ってしまっている以上、
それ以外のプレイヤーも混乱することになります。
 
小売としては、
「PS2のゲームが動くって言ってしまっていいの? マズイの?」とか、
「こっちのモデルは多少動きますよ、とか説明しないといけないの?」とか、
「動作保証されたゲームのリストを提示しなければいけないの?」とか、
 
PS2のゲームを作る ゲーム会社としては
「PS3でも動きます、と言ったほうがいいの? マズイの?」とか、
「PS3テストが必要ならテスト工数が激増するし、しかも数種あるよオイ」とか、
 
とか、とか、、、こういう状態を続けていると、
 
 「もうPS3に関わるとメンドイだけで儲からないじゃん」
 
という空気さえ出かねないワケです。
 
そうでなくても開発費と普及台数の兼ね合いから、「PS2の新作」 が今でも
どんどん出ているような状況です。PS3でもPS2のゲームが動くという話であれば、
ゲーム会社としては無理して高い開発費を掛けて母数の少ないPS3ゲームを出さなくても、
PS2+PS3の合計台数をあてにできるPS2ゲームを、既に開発ノウハウのあるチームで
作ったほうがずっと効率のよいビジネスになります。これがPS3専用ソフトの不足を
助長しているとしたら、何と皮肉なことでしょう。
 
 PS3に望まれるのは何よりもまず「キラーソフト」ですから、
 
開発サイドにPS3のほうを向いてもらわないことには話が始まりません。
PS3には母数(台数)があるよ、PS3ソフトの開発はそんなに大変じゃないよ、
もうこれからは PS2じゃなくてPS3で作って くださいよ、というメッセージを
開発者に伝えていくためには、まだ色々な環境を整備していく必要がありそうです。
 
 
おそらくPS2互換性の切捨ては決してPS3陣営が望んだものではなく、
そうでもしないと手遅れになるという判断から為されたものでしょう。
ここからは派手なパフォーマンスよりも、粘り強い戦い が必要とされます。
PSPが脅威の粘りで一部市場を取り返したように、PS3の先にもまだ粘り腰で
取り返せる市場がある可能性は十分にあります。文字通りこれからが正念場です。

CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



投稿者 CK : 記事URL | ゲーム | | 2008/01/11 23:59


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▼ コメント ▼

No.17662   投稿者 : heikido   2008年1月12日 23:47

PS3が売れないのは値段が高すぎることと同時に、TVの買い換えも要求する体質みたいなのがあることも充分考えられるのではないでしょうか?
現在多くの家庭がまだ非ハイビジョンのブラウン管テレビを使っているでしょうし、ハイビジョンテレビがあるとしてもゲームで占有できないリビングなどに置かれている家庭が多いのではないでしょうか?
となると、PS3は購入と同時にハイビジョンテレビも購入しなければ能力を完全に発揮できない状況にあり、PS3購入者にTV代として10万以上の出費を要求してしまいそれが余計にPS3購入のハードルを高くしているのではないでしょうか?
だからテレビの買い換えを要求しないWiiとのシェアがこんなに開いてしまったと私は考えていますが、どうでしょう?


No.17663   投稿者 : ぴろ   2008年1月13日 01:29

PS3のタイトル不足は制作費高騰が1番の原因とは思いますが、技術的にもなかなか難しいんでしょう。

PS2互換が省かれたのは残念ですが、将来的にはエミュレーションが可能になることに期待したいです。
本体が1台になると場所も使わないし配線もコントローラーも1台で済むと言うのがとっても魅力的だったんですけどね。
PS3もBTOに対応出来ればユーザーの幅が広がりそうですけど。

私は60G版を所持しているので既にPS3を楽しんでいますが、専らプレイヤーとしてしか使っていないので良いユーザーでは無いかな。


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