【にじフェス】ライバーとリスナーが互いの「実在性」を確認し合った日 ~「にじさんじフェス2022」 in 幕張メッセレポート

2022/10/11
大盛況に終わった幕張メッセ「にじさんじフェス2022」、私たちリスナーがライバーの「実在性」を確かに感じたあの日、ライバーの方々もまた同じように実在性を感じていた・・・?

10/1~10/2 幕張メッセ国際展示場ホールで 「にじさんじフェス2022」
(通称「にじフェス2022」)が行われ大盛況となりました。
 
また、1月に実施される予定だった 4周年記念ライブ「FANTASIA」
にじフェスの9/30~10/1のナイトステージとして位置づけられ、
大いに盛り上がりました。

 
私はVTuber界隈としてもにじさんに界隈としてもかなり新参に位置していて、
本格的にハマってVTuberの配信を観るようになったのがなんと今年の1月から。
 
それまでは恐縮ながらキズナアイさん、ミライアカリさん、月ノ美兎さん等の
著名VTuberさんたちがずっとご活躍されているあいだも、
 
「へぇ~まあそんなのもあるんだ」
 
くらいの感じで横目で眺めているだけだったのですが、昨年の暮れ頃から
急激にVTuber界隈、特に「にじさんじ」にのめり込んでいくことになります。
 

 
あなたのライバー遍歴はどこから?
 
私が最初にVTuberの配信に強い興味を持ち始めたのは、
元々大好きだった ウマ娘 のスマホアプリがリリースされたことがきっかけで、
天開司さん、ニュイ・ソシエールさんの配信を見始めたことでした。
 
それでも最初はウマ娘だけ、と思っていたのですが、昨年暮れ頃に
ニュイさんとアンジュ・カトリーナさんのコラボ配信のアーカイブを
見つけてから、何かがハジけたように急に面白さに目覚めて、
アンジュさんと「さんばか」をを中心に絡んだ方々の配信を
つまみ食いしながら関心を広げていくようになりました。
 
その結果が上の図ですが、ここまで たったの9カ月
 
いや、9カ月あればいくらでも掘れるだろとも思うのですが、
それにしてもコンテンツの量が多い!どこまで掘っても先が見える気がしない!
そんなVTuber界隈、にじさんじ界隈の底の知れなさを思い知った期間でした。
 
いまでは「誰の経由で」といったことも関係なく、最新の切り抜きを
漁っては新しいお気に入りに出会ったりすることもしばしばです。
 
 
そんな私が今回「にじさんじフェス2022」という リアルイベント
初めて参加して、様々なことを体験できたのは本当に幸運でした。
 
というのもコロナ禍のため、にじフェス2022は 「入場券」ですら抽選制
でして、さらに座席数の限られた「メインステージ」や「参加型企画」の参加券は
非常に倍率の高い抽選を潜り抜けないと手に入れることができないからです。
 
 
そんな「にじフェス2022」のおおまかな開催概要なこんな感じです。
 
■にじさんじフェス 2022
https://fes.nijisanji.jp/

 
幕張メッセの国際展示場ホール 1~6ホールを使った2DAYSの大規模イベント。
1~3ホールが企画・展示エリア、4ホールが「メインステージ」、
5~6ホールがフード、物販エリアになっています。
1~3ホール、5~6ホールにも参加券なしで観覧できる
「ガーデンステージ」「カフェステージ」があります。
 
これらの情報をまとめなおしたものがこんな感じです。これ以外にも
「美術室」「ローションカーリング」「台パンマシン」「衣装展示」等々
盛りだくさんの展示内容になっています。
 



 
赤枠で囲ったものが現地参戦した箇所、青枠で囲ったものが有料配信で
アーカイブ鑑賞した箇所です。私は前夜祭に位置づけられる女性ライバー
のライブ「FANTASIA DAY.1」と、フェス自体のDAY.1に現地に赴きました。
 
フェスDAY.2は現地に赴けなかったので置いておくとして、これだけみると
DAY.1もほんの一部だけしか観てないじゃん!と思われるかもしれませんが、
それは全くそのとおりで、そもそも メインステージ3連発 を観覧したら、
それ以外の時間なんてほとんど取れないわけですよ。
(参加型企画もメインステージの時間と被るのでそもそも抽選参加を諦めました)
 
あんなにタップリ楽しんだのに、全体からみたらほんの一部だったの?
という感覚はいまでもあるのですが、そのくらいボリュームが半端ない
大規模イベントだったという証左でもあるわけです。
 
ちなみに上の図の各枠に数字を付けたのは 「参加ライバーの人数」 です。
重複してあちこち参加している方もいらっしゃるので数字を合計しても
意味はありませんが、そのくらいライバーの方々も沢山参戦されたイベントでした。
 
※にじさんじでは「VTuber」とは呼ばず、必ず「ライバー」という呼称を使います。
 
 

 
さて、時系列順にさらっていくわけでもないのですが、とりあえず時間は
巻き戻って DAY.0 にあたる9/30の夜。初めてのVTuberイベント現地
「FANTASIA DAY.1」に参加するために幕張メッセに向かいました。
 

 
この DAY.0 に限らず、にじフェスは全体的に物販も参加チケット必須になっていて
抽選で希望時間帯に応募して外れると物販列に入ることすらできません。
そのためわりと時間をもてあましていたりしたのですが、
私は会場周辺の雰囲気が想像とはだいぶ違うことに驚いていました。
 
VTuberイベントの現地というのは異常に年齢層が低いとも聞いていたりしたのですが、
さすがに中高生みたいな方はそこまで多くはなさそうでした。
 
一方で、私の中で女性ライバーのライブである「FANTASIA DAY.1」は8割以上は
男性ファンだろうと思い込んでいたのですが、ファンの女性比率 が想像より
遥かに高いことに気づきました。おそらく3割を超えていたのではないかと思います。
 
男性ライバーのライブ「FANTASIA DAY.2」は女性ファンがほとんどであることは
想像できたのですが、DAY.1でここまで女性ファンが多いことにかなりの衝撃を
受けました。個別のファンの内訳をちゃんと知ることは勿論できないのですが、
白雪巴さんや夜見れなさんを推している方をあちこちで見かけたのを覚えています。
 
 

 
FANTASIA DAY.1 の寄せ書きフラッグがありましたが、入場時刻が押しすぎていて
開演時刻が遅れるような状態でしたので、現場はかなり慌てていましたね。
 

 
さて、これがVTuberライブ現地初参戦だった私は、この「FANTASIA DAY.1」
の体験に圧倒されてしまいました。そしてこうして新しい「体験」を浴びることが
できる喜びに震えていました。
 
ステージの演目の内容自体の感想は別記事(ツイートまとめ)のほうですでに
まとめていますので、そちらもご覧いただければと思うのですが、
 
■にじさんじフェス2022「FANTASIA DAY.1」in 幕張メッセ国際展示場ホールに行ってきました。 [tw:2022/09/30]
https://ckworks.jp/blog/archives/2022/09/nijifes2022_fantasia_day1_makuhari.html
[tw:2022/09/30] にじさんじフェス2022「FANTASIA DAY.1」in 幕張メッセ国際展示場ホールに行ってきました。
 
開幕の「Virtual to LIVE」から最後の「Wonder Neverland」まで、
全てがレベルの高い歌唱とダンスと演出に溢れていました。
 
さんばか推しの私としては戌亥とこさんの生歌唱を現地で浴びられた
ことも本当に感動的でした。あの歌声は本当にクセになります。
単純な声量とか音程とかではなく、声の「艶(つや)」がすごい・・。
 
 
 
と、個別の曲の感想はさておき、本記事の本題の1つになりますが、
全体を通じて本当に実感したのが、ライバーの「実在性」です。
 
日々の配信を楽しく聴いていたあの推しライバーが、
 
 
いま確かにここにいる実感を、
 
 
このステージは確かに表現していました。
この現場にいた誰もが、その実在性を感じることに幸せを感じていました。
 
そういうお話をしようと思うのですが。
 
 

 
メインステージの構成をイメージ図にしてみました。中央に横長のメイン
スクリーンがあります。そして左右にサブスクリーンが配置されています。
 
身も蓋もない言い方をすると平面スクリーンに表示されたライバーさんが
パフォーマンスをしているわけです。それなのに現地にいる人は
そこになぜかハッキリとした実在性を感じ取ったのではないかと思います。
 
公式表現でも何でもないのですが、私が勝手に中央のメインスクリーンを
「実在性」スクリーン、左右のサブスクリーンを「ARカメラビュー」と呼んでみました。
 
これらのスクリーンの使い方には大きな特徴があります。それは、
中央の実在性スクリーンは、背景こそ多彩な切り替えを駆使しているものの、
アングル切り替えなどのギミックをほとんど排除して、
 
 
ライバーが動き回る様子を「固定視点」しばりで
 
 
映し続けているという点です。
 
生身の演者のライブの現地に行ったときのことを想像すればわかるとおり、
ステージ上の演者は急に大きくなったり左右に位置が変わったりしません。
ステージというリアルな巨大舞台装置の上に 「小さな人間」 が置かれ、
動けば動いただけ位置が変わるだけです。
 
VTuberというバーチャルな存在であるライバーたちも、このメインスクリーンの上で
同じように固定視点で表現されていました。右に歩けば右に寄り、左に走れば左に行く、
拡大も縮小もない、バーチャルという利点をある意味捨てたうえで、このスクリーンの上で
 
 
「実際にそこにいる『小さな存在』(≒にんげん)」
 
 
が生のライブをしているという表現にこだわったわけです。
重要な点を挙げるとすればその「サイズ感」と描写の「連続性」です。
現地の観客は1人の推しライバーをずっと眼で追えばそのライバーを見続けることができる、
本物のにんげんと同じように、消えたり瞬間移動したりしないわけです。
 
 
ただそれは一方で、せっかくのバーチャルの利点を捨てて表現の物足りなさを
生むのでは?と思われるかもしれませんが、それをがっちりカバーする
役割を負ったのが、左右に配置された「ARカメラビュー」です。
 
ARカメラビューは現地のメインスクリーンに映し出された映像を元に
構成されているのではなく、完全に別の映像を生成して流しています。
 
前述のとおりメインスクリーンは「実在性」担当をしているがゆえに
そこに実質的な「奥行」「アングル」は存在しません。
しかしARカメラビューにはこの 「奥行」「アングル」 のある
映像をリアルタイム生成して流しています。
 

 
ARカメラビューに映し出された光景はたとえばこんなアングルが象徴的です。
 
ライバーを左側からアップで捉えたシーン、実際の現地の客席の左サイド
からメインスクリーンをどうやって観ても、当然ながらこうはなりません。
 
最終的に吐き出される映像は平面に表示されますが、リアルタイムに
パフォーマンスする演者をモーションキャプチャする3Dシステムは
原理的にそのあらゆる角度の姿を切り取って出力することができます。
 
メインスクリーンでは、それがただの映像表示ではないという「実在性」を
示すために、あえてこうした多彩なアングルを使わず、制約のある固定視点を
貫いています。それを補う情報として、左右のARカメラビューでは
その事象が単なる平面ではないことを示すために
様々なアングル、ズームを駆使した表現をしているのです。
 

 
実在性を重視するメインスクリーンビューだけを客席込みで
現地視点でダイレクトに捉えたカメラはこういう表現になりますが、
 

 
ちょっと違う印象を受けるのはこういう表示。これは一見メインスクリーンビューで
あるかのように見せて、ARカメラビューのほうの表示です。
メインスクリーンの背景と同じ背景でありながら、その背景から
「1歩前に」演者がいる ように配置して「奥行き」を作って
いるのが分かると思います。
 
こういう表示は、メインスクリーンでは絶対にやりません。
メインスクリーンではアングルが変わることが
 
「実在性の魔法」を解いてしまうことに繋がるからです。
 
たったこれだけのことであっても、メインスクリーンは正面固定、
左右のARカメラビューでアングル等多様なビューの補間、という役割を
必ず貫き通しています。
 

 
これは「FANTASIA DAY.2」のほう。「脱法ロック」の卯月コウさんの
パフォーマンスは本当にカッコよかったですね。
 
ARカメラビューの真骨頂は、現地の観客席 まで含めた映像とライバーの
ステージパフォーマンスの映像を合成した表示をしているシーンです。
 
客席がステージパフォーマンスと一体になって盛り上がっている様子を
見事に表現してくれています。ちなみに演者であるライバー本人からも
客席の様子はしっかりと見えています。(どの辺の人が何色のペンライトを
振ってくれているかといったことにちゃんと反応している様子が確認できます)
 
ここまで色々説明したことは「なるほど映像システム的にいろいろ凄いのね」
という話ではあるのですが、現地で体験して初めて分かったのは、
この固定メインスクリーンと左右のARカメラビューが現地で同時に観られる
状態というのが、単純にアングルを複数味わえるという意味合いだけではなく、
 
実在性を錯覚させるギミックとして
 
機能しているというおぼろげな感覚でした。
 
 

 
なぜ現地であそこまでの「実在性」を感じたのか。
 
かたや演者が消えたり瞬間移動したり画角が変わったりすることなく
連続性のある動きをし続けたライバーが見えているメインスクリーン。
かたや奥行きのあるステージで活躍する鮮明なライバーの映像が
創り出されるARカメラのサイドスクリーン。しかもそこに
自分達(豆粒)の振るペンライトの動きまでリアルタイムで映っている、
そして自分の肉眼にはその興奮する周囲の観客の姿で埋め尽くされているわけです。
 
それはおそらく、
 
・1枚の巨大なスクリーンを使って映し出されただけではダメで
・でも3枚のスクリーンをバーチャルギミック満載で埋め尽くしてもダメで
 
メインスクリーンビューで連続的に途絶えずそこに居るという「実在性」を、
サイドスクリーンで奥行を持った存在が自分と同じ次元に居るという「錯覚」を、
それぞれ 同時に提供することで 創り出された感覚なのだと思います。
 
繰り返しますが、この両者を「現地」の観客席の人が同時に浴びたというのが重要です。
現地の素材を駆使して「配信上で」実際には有り得ない映像を創り上げた、というだけ
であれば単純に映像技術が凄いねという話で終わるのですが、
現地の人が実在性を感じるに至ったマジックの根底は、このメインスクリーンを
できるだけ バーチャルに「しなかった」 ことにある気がします。
 
 
ところで、
 
このライブは伴奏も生バンドの方々の演奏で行われましたので、それが現地での
ライブパフォーマンスであることに疑いを挟む方はそれほど居なかったとは思いますが、
仮にですよ、これが「出演者は実は港区のスタジオでパフォーマンスをしていた」
と言われたら、、、それは原理上は不可能ではないな、という思考はできなくもありません。
(互いの拠点の音声と映像が全て確実にリアルタイムで交換され続けられれば)
 
しかし、このライブが始まる直前に、現地にいた我々は1回だけ、マイクとスピーカーを
通さない生声を確かに聴いたのです。
 
 
それはライブ直前の「円陣」の声でした。
 
 
バーチャルなんかじゃない、今、絶対、ここにいる、幕張にいる・・!
 
この円陣に続くライブパフォーマンスでさらに、上述のような工夫を凝らした
表現手法を浴びた結果、私たち「リスナー」はこのにじフェス幕張の地で、
ライバーの「実在性」を強く確信するに至ったのでした。
 
 
と、ここまで DAY.0 にあたる「FANTASIA DAY.1」の記憶を元に、
ライバーの「実在性」を感じ取るまでの過程をお話してきましたが、
それはこのあと触れるDAY.1のメインステージ等でも全く同様です。
 
特にDAY.1の 「演劇ステージ」 では同様に円陣の声が聴こえましたし、
私が参加できなかった「FANTASIA DAY.2」でも円陣がありました。
 
そして上述の「メインスクリーンは実在性のための固定視点」、
「サブスクリーンは情報補間のためのARカメラビュー」という役割分担は
ほとんどのステージで一緒だったように思います。
 
あのDAY.1の「演劇ステージ」ですらそうで、「舞台」という装置に
ガッチリ足をつけて、バーチャルに拠らず演技力で勝負するライバーたちの
迫真のパフォーマンスが観られました。

(「演劇ステージ」はスクショNGなので公式YouTubeに上がっている
無料公開パートを。いつまで公開されているかわかりませんが、、、)

フェスの DAY.0 にあたる「FANTASIA DAY.1」で感じた
VTuberの実在性のお話はまずはここまで。
ここからは翌日「にじさんじフェス2022 DAY.1」の現地の様子を中心に
お話をします。・・が、実在性のお話はもうちょっと続きます。




フェスDAY.1 にやってきて入場ゲートに進んでいきます。
入場券のチケット代は特典の「クラスTシャツ」(ランダム全7種カラー)
込みになっていて、私はオレンジクラスになりました。
入場券所持者の証であるフェスのバンドを腕に巻いてから進んでいきます。

フェス会場のメインゲート(ホール1)。
とにかくビックリしたのがここでも女性率の高さですね。
 
この日はなにぶんナイトステージに男性ライバーの「FANTASIA DAY.2」が
あることもあって、女性の比率は確実に5割を超えて、
もしかしたら6割も超えていたかもしれません。
私はナイトステージの「FANTASIA DAY.2」は落選したので参加できなかった
のですが、ナイトステージの女性率は9割くらい行っていたのでしょうか。
 


 
ドリンク「120分待ち」の恐怖。
 
フードエリアは「フード」「ドリンク」「スイーツ」の3つに分かれていて、
それぞれに長蛇の列が出来ていました。そして「120分」とか「180分」とか
とんでもない想定待ち時間が掲示され、列が長すぎる場合はそもそも新規に
列に加わることもできず受付停止中になっていたりしました。
 

 
乳山カレー、フレンとこオムライス。この長蛇の列で分離制なので、
当然ながら「フードとドリンクを一緒に頼む」なんてことは不可能です。
フードエリアだけ半日まるまる掛けて挑めばできるかもしれませんが。
 
ちなみに前述のとおり、入場チケット自体がそもそも抽選制であり、
最大来場者数を絞っていてこの状態なのですから、
まぁ何とも大変なフェスであったと思います。
(そのおかげで、おしくらまんじゅうをするような密集は見かけませんでしたが)
 

 
やっとの想いで手に入れたドリンク2種。
社築さんの「社も認めた最強奥義ジンジャーエール」と
鈴鹿詩子さんの 「詩子の秘密のドリンク」
詩子さんのドリンクがなぜこんなに白濁としているのかは触れないでください()
 


 
展示エリアのライバーパネルは12箇所あったのですが、
これ 「時間による入れ替え制」 だったのですね。
私は早とちりしてDAY.1の朝ざっと廻って、
「あれ、12人だけなのか、推しのさんばかが居ないな~」
とだけ思って諦めてしまったのですが、実際には時間が経つと
次々に色々なライバーさんに入れ替えられていったようです。
 

 
背後の柱に落書きを入れているのは事前に到着したライバーさんなのですが、
ライバーさんもこのパネルが入れ替え制であることに気づいていなかった方が
いたようで、特定の1人のパネルを想定した落書きを描いてあとから
「しまった!」 ということになったパターンがあったようです(樋口楓さんの自供より)

今回のフェスで時間が足りなくてあちこち回れなかったのは、

「フェスでもゲームる?ゲームる!ステージ」
「さんばかステージ」
「演劇ステージ」

というフェスDAY.1のメインステージ×3つの参加チケットが幸運にも全て当選した
という理由によるものです。どのステージも見ごたえがあって面白かったですね。

そのステージ&スクリーンの使い方と実在性のお話については
すでに前述したので割愛しますが、


「さんばかステージ」 では、私の推しの「さんばか」
(リゼ・ヘルエスタさん、戌亥とこさん、アンジュ・カトリーナさん)
の全力のステージを現地で堪能できたのは本当に幸せでしたね。
 
「3倍!Sun Shine!カーニバル!」も「みつぼしパレード」も含め、
リゼアン、とこアン、姫ベロス、やって欲しいことを全部やってくれた
ステージでした。そして個人的に最推しの アンジュさんのお誕生日
を現地で皆で一緒に祝うことができるなんて!
 
「演劇ステージ」 も今回1,2を争うほど衝撃を受けたステージでした。
そのあたりのメインステージ感想などは当日のツイートまとめにも
色々書いていますのでぜひそちらもご覧いただければと思います。
 
■にじさんじフェス2022 DAY.1 in 幕張メッセ国際展示場ホールに行ってきました。さんばかステージ、演劇ステージほか [tw:2022/10/01]
https://ckworks.jp/blog/archives/2022/10/nijifes2022_day1_makuhari_sanbaka.html
[tw:2022/10/01] にじさんじフェス2022 DAY.1 in 幕張メッセ国際展示場ホールに行ってきました。さんばかステージ、演劇ステージほか
 



 
「着ぐるみステージ」は時間を区切って登場人物が入れ替わり制と
なっていました。こちらも大盛況だったので、前のほうで撮影するには
かなり前からスタンバイしていないといけない状態でした。
 


 
ほかにも「ローションカーリング」(という3D企画が以前にじさんじでありました)
の体験コーナーや、ライバー自信が制作した作品を展示する「美術室」など
見どころの尽きないフェスでした。

これも前述したとおり、私はメインステージに大部分の時間を
費やしたため、時間が被る企画室系のチケットを全く取らなかったのに加え、
オープンステージ系や長蛇の列になっている箇所はほとんど回れていませんので、
実際はこの何倍もの数の楽しい企画が盛りだくさんの大規模フェスでした。
逆にメインステージに参加されなかった方はそちらのほうを
存分に楽しまれたのではないかと思います。


そんな企画の中の1つに 「視聴覚室」 という参加型企画があります。


これは特定のライバーさんと個室で1対1でお話できて一緒にチェキが撮れる、
という特別感のある企画です。1人あたりの トーク時間は「60秒」
それでも1人のライバーさんあたり1時間の枠を使って 1日「20人」
しか当選しないという超狭き門でした。DAY.1、DAY.2 どちらも枠を
取っているライバーさんでも会えるのはたったの40人です。

アンジュさんが振り返り配信で 「女性が8割、男性が2割」
「これでもアンジュさんは男性比率が高いほうだったと言われた」
とおっしゃっていましたが、他のライバーさんの振り返り配信をいろいろ聴いても
やはり女性率の高さに本当にビックリされているようでした。
 
「イベント現地に来る人」、さらに、「推しに会いたいという願望を持っている人」
という括りをすると女性の率は高くなる傾向があるのかもしれませんが、
それをさしおいても、「にじさんじ」という「箱」全体でみるところの
女性リスナー率の高まり が最近急激に上がってきているのは
ライバーの皆さんが共通して感じておられることのようです。
 
最近では月ノ美兎さんが振り返り配信で、これはイベント参加者ではなく配信視聴者の
比率のお話ですが、YouTubeのAnalyticsで 女性率が「40%」 なことに驚いた、
というお話をされていました。(昔は「8%」とかだったそうです)
 
 
私は最近趣味が高じて、VTuberの配信情報を収集してそれを 自動的にジャンル
分類するサイト というのを作り始めて面白くなってきてしまっているのですが、
そこで「にじフェス」に分類された配信、いわゆるライバーの方々の
「振り返り配信」 だけでもすでに100に近い数の配信が行われたのが確認できます。
 
VTuberの「にじフェス」動画一覧 / Vinforadar - Vtuber情報

 
上述の男女比率のお話はさておくとしても、今回の「にじフェス2022」において
ライバーの方々が振り返り配信でよくお話されていたのは、
 
 
リスナーという生身の「にんげん」に会えたことが
 
 
実感できて嬉しかった、というようなことでした。
 
上述の「視聴覚室」は顕著な例ですが、それだけに限らず、
ここまでお話をしてきたライブやステージの観客席もそうですし、
それ以外の参加型企画や、オープンステージのでの観衆もまた然りです。
 
「FANTASIA DAY.1」の事前特番のファンインタビュー時間で、
ンゴちゃんこと周央サンゴさんが、
 
 
「わー! にんげんだー!!w」
 
 
と仰っていたのも印象的ですし、「さんばかステージ」で戌亥さんも
客席に向かって「にんげーん!w」と叫んでいたシーンもありました。
 
「にんげん」呼ばわりはもちろんご愛敬のギャグではありますが、
生身のファンが大挙して集まってくる姿を目の当たりにしたことが、
ライバーさんにとってもとても大切な体験だったことが、
振り返り配信を聴いているとよくわかります。
 
 
・・すごく突き放した言い方をしてしまうと、普段あんなに楽しませて
頂いている配信に於いても、「リスナー」というのは、コレなのですよ。
 

 
配信のチャット欄、コメント欄、またはTwitterのリプライ、ハッシュタグ。
それは只の文字などではなく、1つ1つが息吹を持った「にんげん」で
あることは、ネットリテラシーとしては常識です。
 
 
でも、それはあくまで「頭で理解」していること。
 
 

にじフェス2022の、視聴覚室で、ライブやステージで、参加型企画で、
その他様々な企画を通じて、生身の「にんげん」であるリスナーが表に出てきて、
ライバーの方々から「見える」状態になりました。
 
そうした場で直接やりとりをした体験だけでなく、単純にイベント現地の場で
「歩いていた」「群れていた」リスナーの動きが見えるというだけでも、
そのリスナーという 「にんげん」に対する実感
全く変わってくるのではないかと、そんな気がしています。
 
たとえばでいうと、配信のチャット欄というのはテキストというだけでなく、
「かなり能動的なアクションを自ら起こした人」だけが浮かび上がってくる場所
だといえます。つまり、リスナーの全体像を表しているわけではない、
本来は大多数のリスナーは「ROM専」であるわけです。
 
イベント現地に参加する層というのも、それはそれで能動的な面を持った方
でなければなかなか来られませんが、それでも配信チャット欄の常連のような
能動的な方だけでなくネット上ではROM専に近いような受動的な楽しみ方を
している方もここにはそれなりに混じってきます。
 
そんな、今までリーチが届かなかったリスナーたちが、いまここに生身を晒して
集まっている、そのリスナーの人たちが、能動的に打つチャットでは伝わらないような
 
「表情の変化」「しぐさ」 の1つ1つを
 
ライバーのほうから能動的に見ることができる、、そんな機会がこの
「にじさんじフェス2022」で生まれたことになります。
 

 
もちろん、そうした機会は別にこのイベントが初めてだったわけではなくて、
いままでも個別の有観客ライブやリアルイベントで観衆と触れあった経験を
持ったライバーはいたでしょうし、公式ファンクラブの企画としてネットを
通じたお話部屋みたいなものを作ったりしているパターンもあったようです。
 
ただ、これだけ沢山のライバーさんと、そのリスナーさんを一堂に集めて
互いの実在性を感じ合う機会を作ったフェスはやはり貴重です。
 
実は「にじさんじフェス」はこれが初めてではなく、昨年の2月には
「にじさんじフェス2021」 がありました。
ところがこの「にじフェス2021」はコロナ禍の影響によって
「無観客のオンライン開催」 に変更になってしまっていたのです。
 
■TICKETS | にじさんじ Anniversary Festival 2021
https://anniversaryfes.nijisanji.jp/tickets/

 
にじフェス2021は一部のライブステージだけを有観客としつつ、
それ以外は全て無観客のオンライン開催に変わってしまいました。
 
新型コロナ対策は一般に「座席が固定されている」イベント(ライブ)のほうが
対策がしやすいです。フェスのような自由にウロウロするパターンが
一番制御が難しいため、当時はこういう形を取らざるを得なかったのでしょう。
 
そのため、今回2022年に多くの努力を経て遂に陽の目を見た大型フェスは、
私たちリスナーだけでなく、多くのライバーさんたちにとっても、
互いの実在性を実感して噛みしめることのできる「体験」として強く残ったようです。
 
「振り返り配信」枠を開いては軽快にトークをするライバーさんたちが
それを証明しています。
 
 
「本物のリスナーに会えて嬉しかった。」
「本当に楽しかった。 終わっちゃったのが寂しい。 ずっと続いて欲しい。」
 
 
ああ、わたしたちとおんなじだ。
 
私たちリスナーが、フェスの現地で 「ライバーの実在性」 を感じたように、
ライバーさんも 「リスナーの実在性」 を、ここで感じていたんだ。
 
それは日常的な活動の中では生身という意味での実在性を感じる場面が少ない
「Vの現場」であるからこそ感じる特別感だったのかもしれません。
 
加えて言えば、この場でさらに実感させられたのは
「推しライバーに対する想い入れはこんなにも深くなっていたのか」
という気持ちが無自覚から自覚に変わっていくような感覚でした。
それはVTuberの配信という形態が、恐ろしいほどの 「日常的な接触時間」
を使っていくことで生まれる想い入れなのでしょうか。
 
その量が多ければ多いほど、この「実在性」に相転移されるフェスという現場は
強烈な体験として跳ね返ってきたに違いありません。
 
 

 
私がここでお伝えすることができた「にじさんじフェス2022」の魅力は、
正直、数割にも満たないものだと思います。それだけの沢山の魅力が
詰まっていて、そして沢山の想いがいろんな実感に変わっていたフェスでした。
リスナーとしても。そしておそらくは、ライバーの方々としても。
 
来年もまた 「にじさんじフェス2023」 が開催されて、
沢山のリスナーとライバーの想いが満たされていくことを願って。


2022/10/11 [updated : 2022/10/11 20:10]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。




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ckom 2022/10/11
セルクマ。初めてのにじさんじイベント現地。色々な想いが交錯した素敵なフェスでした。
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スタリラ中等部舞台感想:『絶滅』してなるものか!飛行船シアターに吹き荒れた新しい「キラめき」の芽吹きを見たか


「にじさんじフェス2022×アトレ秋葉原」コラボに行ってきました。ファミマのさくゆいゼリーも!


「にじさんじ甲子園2022」熱狂を駆け抜けた1カ月。充実した「解説」がエンタメを加速する

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