外周と内周で性能はこれだけ違う!? 4TBのUSB3.0外付けHDDをセットアップ

2013/01/05


 
キャプチャデータの保存先HDDとして使っていたRAID-0のディスクが
時々無効ファイルを生成してしまうというお話を受けて、
もう 単基構成の普通のUSB3.0 HDD を使ったほうが
安定度があって良いのではないか、というお話になりました。

 
■2012/12/28 [キャプチャ用の RAID-0 ディスクでまたまた無効ファイルを発見。再フォーマット
キャプチャ用の RAID-0 ディスクでまたまた無効ファイルを発見。再フォーマット]
■2012/12/29 [4TBの外付けHDDを注文完了 - 年末年始も普通に即時発送される時代
4TBの外付けHDDを注文完了 - 年末年始も普通に即時発送される時代]
 
そこで購入したのがこの I-O DATAの4TB外付けHDD 「HDCA-UT4.0K」
ヨドバシで 34,800円 の-10%ポイント還元でした。

 

 
オーソドックスなUSB3.0接続のHDDで、特に戸惑うところもありません。
付属しているUSB3.0ケーブルを使ってPCにつなげば、そのまま
認識をしてくれます。(実は私のPCではちょっとUSB3.0そのものの問題で
認識に手間取ってしまったのですが、それはまた別の機会に・・・)
 

 
何はともあれベンチマークを取ってみるとこんな感じです。
シーケンシャルリードは 147MB/s、シーケンシャルライトは 118MB/s
いずれもRAID-0で構成したディスクやSSDなどと比べるとかなり劣りますが、
単基としてのHDDの性能としては昔と比べたら格段に上がっています。
 
ちなみにUSB2.0として接続することもできるのですが、その場合、
ベンチマークを取ってみたら、だいたい 35MB/s くらいで頭打ちに
なっていました。やはりUSB3.0は偉大です。
 
ビデオキャプチャでどれくらいの性能が必要になるのかといいますと、
私が使っているアマレコTVの可逆圧縮「AMV2MT R2」という設定を使うと、
瞬間最大風速では 30MB/s くらいの性能を必要とします。
書き込みが100MB/sくらいあればまぁ十分といえば十分でしょう。
 
もちろん、これまで使っていたRAID-0ディスクのように、書き込み
200MB/s くらいあったほうがより安心といえば安心なのですが、そうはいっても、
無効ファイルが出来てしまうような環境よりは良いともいえます。
 
ところで、HDDの性能を考える上ではよく 「内周」「外周」 の差が重要、
というお話が出てきます。
 
 「そんなの一部のベンチ狂がこだわっているだけじゃないの?」
 
という印象があるかもしれませんが、実際のところどのくらい
影響があるのかを調べてみるためにこんなことをしてみました。
 

 
4TBのディスクをきっかり500MBずつ、8パーティション に分割して、
それぞれのベンチマークを取ってみた結果が以下になります。

最外周から始まって、徐々に内側に進み、最後が最内周になります。
いかがでしょうか。8つに分けたパーティションのうち、6つ目 くらいまでは
それほど大きな差が出るわけではありませんが、最後の2つくらいで
急激にパフォーマンスが落ちて いるのがお分かり頂けると思います。
 
落ち幅はシーケンシャルリードで特に顕著で、最外周と最内周では 約29%の性能
ダウン になっています。シーケンシャルライトでも 約12%の性能ダウン です。
 
この結果を受けて、やはりキャプチャ用のディスクとしては最内周だけは
避けたほうがよさそう、という結論に達しました。私の場合は4TBのディスク
「3TB + 1TB」 というパーティションに分割して利用しています。
 
ただ、変に重々しい環境を組まなくても、単基のディスクでここまでの性能が
出るようになったというのは嬉しいことですね。


2013/01/05 [updated : 2013/01/07 08:30]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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Donca 2013/01/07
✔ 外周と内周で性能はこれだけ違う!? 4TBのUSB3.0外付けHDDをセットアップ
R2-3PO 2013/01/20
4TBのUSB3.0接続の外付けHDDでは、外周と内周で性能がこれだけ違うという実測。
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▼ コメント ▼

No.33088   投稿者 : swk   2013年1月 7日 09:03

4TBだとワンプラッタでは無いので、単純にはいかないと思うんですが、結果を見るとウーンですね。どう言う事なんでしょう。


No.33089   投稿者 : 優駿   2013年1月 7日 11:29

昔からHDDの使い方はTrack1のプラッタ1表-裏-プラッタ2表-裏-Track2のプラッタ表…
みたいな使い方なので、たぶん今でもそれに近いやりかたなんでしょう。
この方がヘッド移動が少なくてすみますので速くなります。


No.33091   投稿者 : three-eye   2013年1月 7日 12:19

500GBで8パーティションだとすると3+1とも読めるUSB変換基盤が3T以降アクセスに特殊処理が必要で遅くなっているのかも

Win8や3TB正式対応OSで内蔵にして見てベンチの方が良いのでは

3TB以降の検証て検証が出来ているかも不明だし


No.33105   投稿者 : 匿名   2013年1月13日 12:43

この実験ですが、例えば10Mくらいのパーティンションを8個作って同じような測定をしたらどうなりますか?なんか内外周以外の、パーティション分けとかプラッタの読み取り位置による速度差も含まれてる疑惑があるような気がします。



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