QNAP TS-220 を「4TB×2」→「8TB×2」化。リビルド26時間、バックアップ29時間!

2016/08/16


 
私は2009年に QNAP TS-219P というNASを使って以来、メインのNASには
ずっとQNAPを信頼して使い続けています。現在使っているのは TS-220
という機種で、これに 4TB×2基でRAID-1 を組んでいたのですが、
そのデータ容量が遂に90%を超えてきてしまいました。
そこで今回、思い切って、
 
4TB×2 → 8TB×2 にステップアップ
 
させることにしました。
 
購入したのはNAS用として定評のある Western Digital の WD80EFZX です。
1基あたり 36,488円、2基で72,996円! 結構なお値段です。
8TBのHDDというのはまだまだお高いですね・・・。

 

 
こちらがそのWD80EFZXです。ドヤ顔で買い揃えたものの、
実はこのWD80EFZX、QNAPの公式サイトにある 互換性リスト で、
TS-220との検証結果が登録されていません。
 
■互換性一覧 - QNAP
https://www.qnap.com/ja-jp/compatibility/
 
現状でTS-220と8TBドライブで検証が済んでいるのは、Seagateの
ST8000VN0002 と、HGSTの HUH728080ALE600/HUH728080ALE604 のみ。
そういう意味でこの時点では全くのバクチだったりします。
ただ、何となくSeagateよりWDを選びたかったのですよね・・・。
 
ということで、公式互換性リストにもない組み合わせですが、
さっそく入れ替えをしていくことにします。
 

 
TS-220 をはじめ多くのQNAP製品は普通にホットスワップに対応しています。
が、いきなり引っこ抜いて良いわけでもありません。
ちょっと分かりにくいのですが、管理画面の「RAID管理」から「アクション」
「容量の拡張」 を選びます。
 

 
するとドライブの部分が「このディスクを交換できます」という表記に
変わりますので、引っこ抜くほうのドライブを選んで 「変更」 を押すと
引っこ抜ける状態になります。
 

 
電源ランプに近いほうが「ドライブ1」、電源ランプから遠いほうが
「ドライブ2」ですのでお間違いなきよう。
 

 
引っこ抜いたドライブを交換していきます。
元々挿さっていたのは Seagate の ST4000DM000 (4TB) です。
 

 
一番左が Seagate の ST4000DM000、真ん中がWDのWD80EFZX。
ちょっと分かりにくいですが、実は ねじ穴の位置 が異なっています。
TS-220のケースもST4000DM000のドライブも縦方向軸で真ん中あたりに
2列のねじ穴が並ぶ構造になっているのですが、WDのWD80EFZXは
向かって下方向のねじ穴はかなり離れた箇所にあります。
 
したがってねじ穴は上側の2箇所しか留められませんが、
しっかり締めておけばおそらくそれほど支障は無いでしょう。
 

 
8TBのHDDを挿し込むと、、、
 

 
認識してくれました! よかった!これで一安心です。
公式互換リストにも無い組み合わせでしたが、
TS-220 で WD80EFZX が動くことがこれではっきりしました。
 
(互換性リストにある HGST HUH728080ALE600 が実はほとんど同じ構造の
製品だという話もありましたので、それほど心配はしていませんでしたが)
 
新しいドライブを挿し込むと、自動的にリビルドが始まります。
ここからが長い旅の始まりです。この1本目の交換リビルドには
 
 
8時間12分 かかりました。
 
 

 
しかし、これはまだ序盤戦です。続いては
「ドライブ1」を「変更」して引っこ抜けるようにしてまた同じように
4TB→8TBに交換していきます。するとまた自動リビルドが始まります。
この2本目の交換リビルドには、
 
 
7時間11分 かかりました。
 
 
ちょっと早くなっているのは、おそらくドライブの性能の差だと思われます。
(1回目はST4000DM000→WD80EFZX、2回目はWD80EFZX→WD80EFZX)
 

 
長い長いリビルドが終わりましたが、このままだと容量は元の4TBのままです。
ここから 「容量の拡張」 を実施することで最大容量の8TBまで引き上げること
ができます。(拡張後のサイズはフルサイズの8TBしか選べないようです)
この容量拡張に、
 
 
11時間17分 かかりました。
 
 
ふぅ。。
 

 
合計 26時間40分 の格闘の末、ようやく容量が8TBになりました!
 
、、、といってもリビルドしている間は張り付いて見守っている
必要は全然ありませんので大したことではないのですが。
それなりに時間が掛かりますのでただひたすら辛抱強く待ちましょう。
 
 
 
さて、ここでお話は終わりません。続いて準備したのはこちらです。
 

 
Transcend の 8TB USB外付HDD 「TS8TSJ35T3」です。
これが 29,481円 でした。WD80EFZX×2基と合わせると10万円超え・・ orz
 
というのも、私は常に 「(N+N)+N」 というRAID-1+外部バックアップ
という同容量で3本を揃える方式を取っています。このやり方が
個人で大容量のデータを守る上で最も適していると考えています。
 

 
RAID-1はHDDのハード故障には強いですが、「間違ってデータを消した」
「NAS筐体のほうが壊れた」といった事態が起こると対処できないことが
あります。そんなときのために一定間隔で取る外部バックアップと
組み合わせることが肝心です。
 

 
見た目はXbox360を3まわりほど小さくした、みたいな感じです。
ちなみに中身はわたし自身確認したわけではありませんが、ネットで
情報を調べてみるとどうやらSeagateのST8000VN0002のようです。
 

 
なぜTranscendなの?と思われるかもしれませんが、USB外付HDDで8TBで
調べてみると、なんとこのTranscendのものくらいしか見つかりません。
実際、8TBなんていう容量を欲しがる人はよほどのマニアですので、
普通はそのままベアドライブを内蔵してしまうでしょうから、
外付けで8TB なんていうものに需要が無いのかもしれません。
 

 
TS-220 につなげてみると、ちゃんと認識してくれました。
デフォルトではNTFSとして認識されたのですが、念のためTS-220のRAID-1で
構築したボリュームと合わせるためにEXT4でフォーマットしなおします。
 

 
そして実際に初期バックアップを開始、、、すると、完了まで
 
 
29時間55分 かかりました!!!
 
 
おいいい、掛かりすぎやろ、と思わなくもないのですが、
たとえば4TBぶんのデータを50MB/sで処理していくとすると、
 
4,000,000MB ÷ 50MB/s = 80,000秒 =22.2時間
 
という感じですので、ディスク個体の性能はさておき、
計算としてもそんなにおかしなものではないのかもしれません。
(ちなみに初期バックアップ完了したあとの、差分更新バックアップは
差分データが全くなければ10分ほどで完了しました)
 
いずれにせよ無事に完了はしましたが、
 
8時間12分 1本目交換リビルド
7時間11分 2本目交換リビルド
11時間17分 容量拡張(4TB→8TB)
29時間55分 初期外部バックアップ
----------------------------------------
56時間35分 合計
 
ここまでで合計 「56時間」 掛かっています。。。長い戦いでした。
合計容量が4TB→8TBと倍増しましたので、もうしばらく戦っていけそうです。
 
ただ、また2年くらいして8TBが埋まってしまったら・・・どうなるのでしょうね。
その頃には16TBのHDDとかが普通に出ているのか?と言われるとちょっと
自信がありませんが、そのときはそのとき、ということにしょましょうか(;´ω`)


2016/08/16 [updated : 2016/08/16 00:58]


この記事を書いたのは・・・。
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ckom 2016/08/16
セルクマ。TS-220 × WD80EFZX の組み合わせは互換性リストにはありませんでしたが、いまのところ問題はなさそうです(´ω`)
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No.80487   投稿者 : gen   2021年8月 7日 07:49

ts220のHDD交換、非常にありがたい情報で助かりました!
どうもありがとうございました



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