LaVie Z でタイピングしてみた(映像付き) 875g超軽量ノートPCファーストインプレッション
2012/08/20■2012/06/29 [光の速さで注文完了!NECのUltrabook「LavieZ」重量は875g!
光の速さで注文完了!NECのUltrabook「LavieZ」重量は875g!]
■2012/06/30 [注文後、ひと晩たって冷静さを取り戻した私が「Lavie Z」の不安点を整理してみた
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■2012/08/13 [超軽量ノート「LaVie Z」のお届け日が8/23で確定! 注文者に連絡メール
超軽量ノート「LaVie Z」のお届け日が8/23で確定! 注文者に連絡メール]
■2012/08/19 [届いたゾ! 875gの超軽量ノート「LaVie Z」 - まずは「トランプタワー」から?!
届いたゾ! 875gの超軽量ノート「LaVie Z」 - まずは「トランプタワー」から?!]
LaVie Z をトランプタワーの上に乗せてご満悦なところで(?)
ここからは真面目にセットアップをしていきましょう。
ちなみにこちらが LaVie Z をセットアップした直後にデフォルトで
セットされている 壁紙 です。「何これw」など、色々と評判(?)
されている壁紙なのですが、わたしとしては何となくですが、
モニタの反射が目立たないような雑多な壁紙
を狙ったのではないか、という気がしないでもありません。まぁ実際には
サラッと別の壁紙にしてしまいますので1日限りのお付き合いですが・・・。
前回、電源を落とした状態では「鏡面」と表した LaVie Z の液晶モニタですが、
実際に電源が入って明るめの色の背景が出た状態ではそれほど映りこみが
気になるものではありません。気になるとしたら蛍光灯などの 室内照明 がちょうど
反射位置に来るときくらいですね。それは多少気になるといえば気になります。
セットアップといって最初にやることは大体決まっていて、私の場合は
まず、デフォルトでインストールされている ウィルススキャン ソフトを
アンインストールしてからavast!に入れなおすことだったりします。
VAIO X のときにはこのアンインストールを忘れてバッティングを起こしてしまい、
エラい目に遭いましたので、もう同じ過ちは繰り返しません。
あとは再セットアップディスクの作成、ですが、今回は4枚のDVD-Rが必要になります。
これが結構時間が掛かる作業で、書き込みとベリファイで1枚あたり20分くらい
掛かります。最後の1枚はちょっと容量が少ないのですが、それでも全部で
1時間10分くらい は掛かるでしょう。ここはとにかく忍の一字です。
セットアップが終わったあと、多少ソフトインストールなどをしてからのことですが、
ディスク容量はこんな感じで 40GB弱 が埋まっています。それにリカバリディスク領域は
別パーティションとして 15GB ほど確保されているぶんも減ってしまいますので、
128GBのSSDだとちょっと少なく感じることもあるでしょう。
あらかじめ256GBモデルのほうを選んでおいたほうが安心といえば安心です。
なお、SSDの型番は 「Samsung MZMPC2 256GB」 となっていました。
ほかに気になる点をいくつか挙げると、たとえばコレ。
USBコネクタは右端に USB3.0×1、USB2.0×1 の2つしかないのですが、
こんな感じで電源確保用に2つコネクタを使うドライブを繋げると、
マウスすら挿せなくなってしまいます。そういう意味でもいろいろ割り切った
構造であることはあらかじめ考慮しておいたほうが良いでしょう。
拡張性の薄い LaVie Z では、このたった 2つのUSB端子が生命線 に
なりますので、使いどころをしっかり考えたいところです。
スピーカは背面に開いているタイプです。ちゃんとステレオスピーカですが、
音はやはりそれなりといったところでしょう。ちゃんと音楽を鑑賞したいなら
ヘッドフォンや外付けスピーカが要ることになりそうです。
今回の LaVie Z で唯一 「これはアカン!」 と思ったのは、
この スライドパッド です。私は普段からノートPCでもマウスを使う派
なのですが、それでもスライドパッドはかなり昔から馴染みのあるほうでした。
しかし、この LaVie Z ではちょっと頭を抱えてしまいました。
最近ではときどき見かけるタイプのようなのですが、ボタンとタップ領域が混在
していて、パッド下部が押し込めるという1ボタン形状。その左右どちら側を押したかで
右クリックになるのか左クリックになるのかが決まります。領域が一番下まで使えると
いうのが特徴です。しかし、このボタン部分が、押そうとするとそのときの指の
動きに反応して カーソルを動かしながらボタンを押して しまうのです。
エクスプローラなどでファイルを選択しようとしたときに、何度上下にズレた
ものを選択したり、間違って「移動」してしまったりしたことか・・・。
ここまでどうにもならなかったのは初めてで、ついにBIOSから
「Internal Mouse」の欄をまるごと 「Disabled」 にしてしまいました。
LaVie Z で「弱点」と言われているいくつかの部分はどれも個人的には
妥協できる範囲だったのですが、スライドパッド、おまえは別だ!
これで間違って触ってしまうこともなく、快適です。
そしてこちらが皆さまお待ちかね! グレア液晶と並んで LaVie Z では一番
皆さんが気にされているであろう、キーボード です。13.3インチモニタの
筐体が幅を利かせていることもあり、キー配列に無理を効かせる必要は特に
なかったのか、配列で困るようなポイントはほとんどありません。
問題になりそうなのはキータッチで、非常に浅い 1.2mmストローク となっています。
押した感触ははっきりあるのですが、浅すぎてテンポが狂うという方も少なくないでしょう。
あと、これはアイソレーションキーの特性なのかもしれませんが、小さいキーのほうが
しっかりしていて、Enterキーのように大きいキーのほうが 「シャコ、シャコ!」
という感じのちょっとだらしないレスポンスになったりします。慣れれば特に問題は
ないとも言えるのですが、最初のうちは戸惑うこともあるでしょう。
キーボードは 慣れれば都! ということもありますし、また一番長くお付き合いする
部分だから ちょっとの妥協も許されない! という考え方もあります。
実際にどのくらい打てるのか、ということでタイピングテストを撮影しました。
これは撮影用に「メモ帳」でフォントを24ptまで大きくして撮影したものです。
MS-IMEは完全にデフォルト状態で変換学習が全くない状態、そして何より
わたし自身が LaVie Z でまともな文章を打つのがほぼ初めて、というかなり
つらい状況でのテストです。慣れてくればもうちょっと変換ミスもなくなって
タイプしやすくなってくるのではないかと思います。
なんとなくのイメージですが、一番使い慣れたキーボードと比べると 半分から3分の2
くらいのスピードなら十分打てる、という感じでしょうか。アイソレーションキー
というのは個人的にはそれだけでちょっと馴染みがなくて打ちづらいところがあり、
真上からちゃんと叩かないと反応してくれないことがあるため、手を焼きます。
でもまぁ、モバイル用のスーパーサブとして考えるのであれば、年がら年中
この端末で長文をタイプする、というワケでもありませんので、このくらい
打てれば十分といっても良いのではないでしょうか。
最後はベンチマークをいくつか。
2012年にもなってHDBENCHかというお話をしましたが、各部位の基本性能をなんとなく
知ることができることもあって、比較のために数字を取る意味はありそうです。
■HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず
LaVie Z (Core i7-3517U) | Let's note SX1 | VAIO X | ||
CPU | Integer | 665212 | 692991 | 99628 |
Float | 724424 | 657781 | 72726 | |
Memory | Read | 439404 | 481125 | 59913 |
Write | 250572 | 441804 | 60102 | |
ReadWrite | 529330 | 788479 | 103964 | |
Video | DirectDraw | 24 | 32 | 6 |
Rectangle | 15177 | 15551 | 2756 | |
Text | 16100 | 15352 | 2772 | |
Ellipse | 9300 | 10432 | 1733 | |
BitBlt | 210 | 313 | 48 | |
HDD | Read | 417959 | 247642 | 78108 |
Write | 267362 | 152380 | 26149 | |
RRead | 128481 | 149053 | 53333 | |
RWrite | 128643 | 57047 | 21377 | |
ALL | 257503 | 233581 | 42841 |
ご覧のとおり、Let's note SX1 と比べるとCPU性能はあまり差はないといえるでしょう。
(Let's note SX1 は Core i5-2540M、LaVie Z は Core i7-3517U)
2009年の製品ですが、軽さ、薄さの面から比較されることの多い VAIO X ですが、
やはり Atom Z550 というのはここではあまりに非力であるというのが
お分かり頂けると思います。Let's note SX1 や LaVie Z では普段の操作に
何のストレスもありませんが、VAIO X でWin7を動かすのはやはり苦しいものでした。
1つ気になるのはメモリの数値です。Let's note SX1 のほうが LaVie Z を凌駕
しているのがわかります。LaVie Z のメモリは シングルチャネル らしいですので、
そのあたりが影響しているのかもしれません。
■Futuremark PC Mark 7
LaVie Z (Core i7-3517U) | Let's note SX1 | VAIO X | |
Score | 5009 | 3670 | 790 |
こちらはご参考までに合計スコアだけですが、Futuremarkの PCMark 7 の結果です。
これは LaVie Z が Let's note SX1 を大きく上回っています。VAIO X はやはり
つらいですね。2009年のAtom搭載機種ということで比較されるのは可哀相なのですが、
パフォーマンスにこれだけ差があるというのは体感からもはっきり感じられます。
最後はお馴染み、CrystalDiskMark を。これは LaVie Z だけでです。
見事にReadでは 400MB/s超え を実現しています。ということはすなわち
SATA3(6Gbps) にちゃんと対応しているということですね。SSDの個体の性能
でいうと高いとも低いとも言えませんが、Let's note SX1 がSATA2(3Gbps)
までで250MB/sあたりに壁があったことを考えると、また新たな領域の速さを
感じられることは間違いないでしょう。
ということで、ざっと大まかに LaVie Z のファーストインプレッションでした。
数日使ってみた感触では、懸念だった液晶の映りこみ、キータイプの感触などは
いずれも 妥協できる範囲 だったとは思います(もちろん感覚は人それぞれですが)。
唯一スライドパッドだけはどうにもなりませんでしたが、これは私はマウスを使う派
でしたので全く問題にはなりませんでした。
全体的にはとても満足度は高い機種、というか、所有欲がとても満たせる機種だと
いうのが私の感想です。ただ、これを メインの1台目のPC としてオススメできるか
といわれると「それはちょっと止めておいたほうがいいかも?」とは思ったりします。
やはり光学ドライブが無いこともありますし、USBコネクタの少なさも不安といえば
不安です。どちらかといえば、分かる人が モバイル用のスーパーサブ機
として買う、というのが一番幸せなシチュエーションでしょう。こうした長所・短所を
念頭に置きながらじっくり購入検討をしてみると良いかもしれませんね。
2012/08/20 [updated : 2012/08/26 18:13]
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鬼門はスライドパッドか。店頭で軽く触った時はそこまで気が回らなかったな。
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