BUFFALO「ゼン録」(DVR-Z8)の最高レートが8Mbps⇒6Mbpsほか、発売前の仕様変更
2012/02/14■バッファロー、8ch/8日間録画の全録レコーダ -AV Watch
-2TB HDD内蔵で実売10万円前後。「ゼン録」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20111019_484751.html
■バッファローの全録レコーダ「DVR-Z8」が3月発売に -AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20111222_501168.html
BUFFALOから昨年10月に発表されて注目を浴びていた 「ゼン録」 こと
「DVR-Z8」。その後、発売予定日が2月から3月への延期がアナウンス
されていましたが、このたびおそらくその原因となった
仕様変更 についての発表がありました。
■バッファロー、全録レコーダ「DVR-Z8」の仕様変更 -AV Watch
-録画レート見直しやバックアップ方法変更など
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120217_512623.html
具体的な仕様変更は以下のとおりです。
1. 録画レートの最高画質が 「8Mbps」⇒「6Mbps」 に変更。
選べるレートは「6Mbps」「4Mbps」「2Mbps」の3段階になった。
2. 全録機能「まるっと全録」の録画領域1.7TBを まるごとバックアップ
する機能を 廃止。代わりに100番組を選択してバックアップできる。
3. 全録した番組を番組表から再生する際に、再生ボタン一発 で
再生できるようになった。(通常は番組表から詳細表示を選んで再生)
・・・( ゜ー゜)?
いえ、本丸のレート変更やバックアップはさておくとして、「3.」の再生ボタンの
扱いはちょっと「あれっ?」と狐につままれた気分になること請け合いです。
いや、普通は再生ボタンを押せば 再生できるだろう、と。
何でいままで通常機能は二段階右折みたいな再生方法になっていたのか、と、
そういう気分になっているのは私だけではないと信じたいのですが。。
今回の仕様変更は「1.」「2.」ともにダウングレードのような変更ですので、
何はなくとも 「プラスになった点」 を盛り込んでアナウンスを〆たかった
という心遣いもあるのかもしれません。
そういう意味では、本題に立ち返って「1.」については、端的に言うと
「最高画質が落ちます」「安定しなかったからです」
ということで落ち着いてしまうのですが、
■ハードディスクレコーダー「ゼン録(型番:DVR-Z8)」一部仕様変更のご案内 | プレスリリース
http://buffalo.jp/product/news/2012/02/17_01/
レートが落ちるということは、逆に 録画可能時間が伸びる ということでも
あるんだよ! ということも何とか合わせ技でお知らせすることで雰囲気を
和ませたいという涙ぐましいお心遣いが身に沁み入るところで・・(´д⊂)
レートが落ちた原因は「安定して全録ができなかったから」ということで
そこは如何ともしがたいところでしょう。これがどの部分が ボトルネック に
なった結果なのかというのは公表されていませんので分かりませんが、
1つ1つのチャネルに対するAVCトランスコーダは独立しているものと
思われますので、ここが安定しないということもないでしょうし、
やはり気になるのはHDDまわりになりそうな気がします。
8Mbpsで8チャンネルというとせいぜい8MB/sということになりますが、
そうはいっても1系統8MB/sのシーケンシャルと、8系統が同時にバラバラ の
ファイルを書き込むのとではHDDに対する負荷は全く違って来るものと思われます。
ちなみによく引き合いに出される東芝の レグザサーバ「DBR-M190」 は
DR(TS)、AVC画質・高(12Mbps)、中(8Mbps)、低(4Mbps)
という4段階から選択できます。今回8Mbpsを断念したBUFFALOと比較すると
「鬼かよ!」と思うようなスペックですが、しかしレグザサーバは逆に
チャネル数が 6系統しかない のですね。そういう意味で8系統を頑張っている
ゼン録とは単純にレートだけでは比較できません。
また、「2.」の全領域バックアップが無くなったというのも地味に苦しい
ところです。ただ、個人的には、
●変更理由
"まるっと全録"中にバックアップを開始すると、最大1,500時間分の録画済み番組のダビング処理が発生し、すべての完了までに膨大な時間がかかることが想定されます。このため使用時の利便性を考慮し、番組選択式のダビング方法へ変更いたしました。
いや、これ、やる前から無茶 だと気づけそうなモノですが・・・。
元々の正確な仕様はよく分かっていないのですが、おそらくホットバックアップ
みたいなイメージだったのではないかと思います。その場合、全録中で
8系統が書き込みを 延々行っている領域に対して、さらに外側からその領域の
コピー読み出しをガンガン行おうとすることになり、理想的なパフォーマンス
など望めない状態でのコピーを強いられることになります。
たとえば30MB/sで読み出せたとして1.7TBをコピーするのに15時間くらいかかり、
そもそも6Mbps録画をしていたとしたら2.7日ぶんの録画データのうちの
4分の1くらいは コピー開始時とは入れ替わって いたりするのですね。
果たしてどこからコピーし始めて、どの時点のバックアップが保証されるのか、
と考えるだけでも頭の痛いところでしょう。
個人的にはむしろ、「ボタンを押した時点」でのデータ全てをバックアップする
というのは諦めて、ボタンを押した時点からの新たな録画番組が 内蔵、外付けの
HDD両方に 書き込まれるというような、いわば擬似ミラーリング機能みたいなもので
バックアップの代わりとするほうが嬉しかった気がするのですが、それもまた
B-CASとコピー制御のあたりが色々うるさそうな気がします。
そんなこんなで、注目を浴びていた「ゼン録」こと「DVR-Z8」ですが、
前途多難 なスタートになりそうな雲行きになりました。
この全チャンネル録画型レコーダというのは今まさに黎明期ですので、
マニア向けとしてはともかく、一般向けとして安心して廉価で使えるモノに
なるにはまだかなりの歳月を要することになるのかもしれません。
ただ、レグザサーバと共にレコーダの新しい形を提案してくれている
貴重なチャレンジャー であることも事実ですので、ぜひ色々な改良を
繰り返してこの分野を育てていって欲しいですね。
2012/02/14 [updated : 2012/02/19 22:05]
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No.31705 投稿者 : 匿名 2012年2月19日 23:31
そこまで無駄に電気とHDDを毎日酷使続けてこの製品使う意味って
一般人にどれだけあるんでしょうね?
✔ BUFFALO「ゼン録」(DVR-Z8)の最高レートが8Mbps⇒6Mbpsほか、発売前の仕様変更
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