AmazonのProduct Advertising API、旧バージョンは2/22から全て「2011-08-01」扱い

ということで、「2011-08-01」以外の全ての旧バージョンは提供が終了となります。
ただし、いきなりデータが返ってこなくなったりするワケではなく、
旧バージョンは何を指定しても「2011-08-01」を指定したのと同じ内容が
返ってくるということになるそうです。
　
「2011-08-01」以外の旧バージョンを使っていた方は、急いでご自身の
プログラムが「2011-08-01」のレスポンスをちゃんと解釈できるかどうか
検証をしておいたほうが良いでしょう。
　
ちなみに、ちょっと分かりにくいのですが、そもそも今回の仕様変更の
ベースとなる「2011-08-01」版のアナウンスは 昨年7月に出て いました。
　
■2011/07/23 [Product Advertising API の仕様変更アナウンス - ItemSearchで10ページ制限？！など
Product Advertising API の仕様変更アナウンス - ItemSearchで10ページ制限？！など]
　
この仕様変更で、検索結果が10ページ までしか取れなくなったり、
マーケットプレイスでの出品情報一覧が取れなくなったり、
AssociateTagが必須化されたりと、色々と物議をかもしたのですが、
この方針は実は 昨年10/26の時点で 全ての旧バージョンにも適用されています。
　
すなわち元々、10/26を過ぎたあとに旧バージョンをコールしたからといって、
これらの制約を回避できるワケではなかった、ということですね。
　
それって今回のアナウンスでいうところの「旧バージョンを指定しても
2011-08-01と同じレスポンスが返る」ということとは何か違うの？
という気がしなくもないのですが、実際のところはちょっと違います。
　
たとえばサンプルを見てみるとこんな感じです。
　
■2012/02/20時点の、Version=「2011-08-01」でのコール
test_amazon_api_ver20110801.xml
　
■2012/02/20時点の、Version=「2006-05-18」でのコール
test_amazon_api_ver20060518.xml
　
ほんの微妙な違いなのですが、
　
　<MoreSearchResultsUrl>
　<ItemLink>
　<EANList>
　<ProductTypeName>
　<ThumbnailImage>
　<TinyImage>
　
といった情報が「2011-08-01」にはあって、「2006-05-18」には無かったりします。
上述の10ページ制限などの制約は全てのバージョンに10/26から適用されていましたが、
それ以外の内容についてはちゃんと今までは 旧バージョン準拠 で提供されていたわけです。
　
今回2/22からはこれが本当に「2011-08-11」のレスポンスと同じ中身になって
返ってくるようになります。データが増えるだけならいいじゃない！と思いがちですが、
そうもいかないのがプログラムの難しいところ。予期せぬデータ が増えたときに
おかしな挙動をしないかどうか、ちゃんとチェックしておいたほうが良いでしょう。