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2005/05/22 23:59 - 2005/05/22

iTMSは日本に来ないで欲しい(?) - 「iTMS歓迎」大合唱の謎

カテゴリ : コラム タグ :

日曜コラムです。こんばんは。
日本の 音楽配信は夜明けに 差し掛かっている、そう言ったのは確か、
 
 ITmediaの 記事風広告でした。(ダメじゃん・・・)
 
・・・いや、スミマセン。
音楽好きの皆さんなら誰でも知っていますよね。日本の音楽配信は、
洞窟の中 にいるから夜明け来ても気が付かない、ということを。
 
日本の音楽配信を網羅(Mora)するハズだったサービスはどうですか?
ヒットチャート(オリコン)に連動するから売れるハズだったサービスは?
世界のOSを牛耳るあの企業(MSN)が本腰を入れたというあのサービスは?
 
誰か、これらの音楽配信サービスを使ったことがありますか? いや、
「使う気にさせてくれたサービス」 が1つでもあったでしょうか?
 
私は以前の記事で、こんな風に表現しました。
 
■2005/01/30 [音楽配信「売り手の精一杯の妥協」は、買い手に全く届かない。]
「ねぇ、その楽曲、たった数年でライセンスが消えそう
 なワリには、ちょっとばかし高すぎやしませんか。」

他人にタダでコピーして渡しちゃおうとする行為なら、いくら禁止されても構いません。
でも、自分で買った曲を、自分自身で聴くことすら「禁止」されて
しまうような事態が容易に発生しうるというのであれば、そんな商品を私たちは
「お買い得な娯楽」として認めることはきっと無いでしょう。
 
その意味では、私は 「米国iTMS至上論」 にも若干の違和感を覚えるところで
ありますが、(FairPlay制約が私たちの音楽の楽しみを不当に制限しない
という保証はどこにもありません)、それでも米iTMSは妥協点としては
「他社より遥かにユーザ寄り」であり、若干の制約を付ける代償
として「格安」というメリットを提示していることが良心的なのは確かです。
 
 
そんなこんなで、iTMSの上陸は日本のリスナーから「待望」されています。
 
皆がiTMS Japanの開始を望んでいるのに、国内の音楽業界がそれを拒んでいるから、
なかなかサービス開始にこぎつけられない、それが私たちの知る一般的なシナリオでした。
 
ところがところが、ここ最近メディアに露出する音楽業界側の声というのが、
 
 私たち日本の音楽業界は、iTMSの参入を大歓迎しまーす!
 
という奇妙なトーンに変わってきました。日本の音楽業界はついに重い腰を上げて
新しい風を受け入れる覚悟を決めたのでしょうか? いいえ、おそらく違います。
 
■「iTMSも日本のルールで」――JASRAC、ネット配信に期待
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0505/18/news088.html
協会では「iTunes Music Storeの登場も歓迎したい」(常務理事
菅原瑞夫氏)と“PC向け配信サービス”の拡大にも期待を寄せる。

という前向きなひと言。その返す刀ではこんなひと言を残しています。
iTMSについては、2年ほど前からアップルがJASRACへ相談に来ていたとの
ことで、「当初は2005年4月ないし5月の開始を目指していたようだが、
しばらく延期されているようだ。日本にサービスの拠点を置き、日本のルールで
進めていくということで相互理解を得ている」(菅原氏)という。

これは 2005/05/18 の記事、インタビューの相手はJASRACの常務理事の方です。
 
もう1つ、これは少し前の 2005/04/13 の記事で、こちらのインタビューの相手は
Moraのプロモーション・プロデューサの方でした。
 
■「iTMSが早く登場すればいい」――Moraプロデューサーが語る音楽配信への期待(前編) (1/2)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0504/13/news079.html
いま期待しているのは、はやくアップルのiTunes Music Store(iTMS)
が登場してくれないかな、ということです。(iTMSは)知名度もありますし、
音楽配信という市場を引っ張るってくれると思います。

これには、少し後のほうで、次のような一節が続けれられます。
楽曲の扱いについては提供するレーベル側が決めることなのですが……。
我々としては1曲99セントというような低価格戦略が良いとは考えいません。
価格と品揃え、どちらを優先するかと問われれば品揃えの充実です。

どんな印象を持たれたでしょうか?
 
日本の音楽業界は一斉に、「iTMS歓迎の大合唱」を始めたのです。
そういえば 少し前から予兆はありました。今年の年始あたりに、
日経新聞がiTMS開始をほのめかしたトバシ記事を放り込んできたとき、
私はとても怪訝な目でこれを見ていました。そして何より、
こうした不思議な「影も形も無いiTMS Japan」のニュースが流れる中、
 
 当のアップルジャパンだけが貝のように沈黙を守って
 
いたのです。不自然すぎて涙が出てきます。
 
日本の音楽業界が、「米国流のiTMS」を歓迎どころか、認可する気は一切ない
ということは、その態度からもはっきりと判ります。そしてiTMSというサービスは、
楽曲の商業利用に関する権利を保有しているレコード会社、著作権管理会社が
首を縦に振らない限り、絶対にスタートすることができないサービスです。
 
『 2年前から接触がある 』 が、サービス開始は今も 『 延期されているようだ 』 ?
 
そんなワケは絶対にありません。Appleは契約のハンコ1つあれば、2年前からでも
すぐにiTMS Japanを開始できたハズなのです。それができないのは、楽曲提供の
条件として、「国内配信サービスに右へ倣えの著作権保護型サービス」という、
 
 リスナーにはとても見せられないような条件を飲めと
 
迫られているからとしか考えられない、というのが私の見解です。
 
だとしたら、ここ最近の音楽業界側の「iTMS歓迎の大合唱」は何でしょう。
彼らは、Appleに「日本型の著作権保護と価格維持」を迫るために、iTMSを待望する
リスナーという存在を「カード」として 利用しているように思えます。
 
Appleが望みもしないところで次々に 「iTMSが来るぞ! iTMSが来るぞ!」
とiTMS待望論を煽っているのは実は国内の音楽業界のほうであって、
 
「こんなに要望があるのに、早く始めなくていいの?
 始めるなら、私たちの条件を飲まなければ・・・、ねぇ?」
 
という論法で交渉を優位に運ぼうという意図が見え隠れするワケです。
 
私たちリスナーは、ここに於いて、ハッキリと意思を示す必要があるでしょう。
私たちが待望しているのは、iTMSという「記号」 ではありません。
使いやすくて、お買い得な、娯楽を与えてくれる音楽配信サービスです。
 
iTMS Japanがもし「日本型の著作権保護と価格維持」を受け入れて、
 
 Moraの上に「あいちゅーん」という看板を付け替えたような
 
サービスを始めると言い出したりしたら、私たちは「冷やかな視線」を以って
応えなければならないでしょう。
 
私は今、iTMSという記号が「日本の音楽配信振興の旗印」として、
Apple以外の人々によって勝手に利用されていることに、強い危機感を覚えています。
日本の音楽配信に本当の「夜明け」が訪れるのは、果たしていつになるのでしょうか。
これからも注意深く行く末を見守っていく必要がありそうです。

CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2005/05/22 23:59


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▼ コメント ▼

No.1242   投稿者 : じゅん   2005年5月23日 21:00

私が一番気になったのは『 延期されているようだ 』の発言です。
この言葉を解き明かせば、日本ITMSの裏事情が見えてきそうです。
どちらにしても、JASRACのオッサンらの、いいようにされてはたまりません。他の音楽配信と意味不明な協調路線だけは、やめてほしい。


No.1248   投稿者 : CK   2005年5月24日 18:37

●じゅんさん
『延期されているようだ』の発言は、いかにも他人事のようで唖然ですよねぇ~。
Appleにとって「権利所持企業から許可が下りない」以外の延期理由など何処にも無いでしょうし。
Appleは米国でのiTMSの経験から、過剰な権利保護の路線がいかに顧客から嫌われるかを身に沁みて知っていると
思いますので、甘受することはないかと思いますが、それですと結局睨み合いのままですし(´・ω・`) うーん


No.1251   投稿者 : uni   2005年5月24日 20:34

CKさんの記事を読んで、もしかしたら日本音楽業界がDMRのガイドラインを決めたがっているのかなとも思いました。

「あのiTMSがこの価格ですよ!だからこの価格が日本の標準ですよね?」と。
(おそらく他のサービスより50円安w)

盛り上げる気があるのか無いのかよくわからない日本の業界ですが、流行らしたいなら流行らしたいだけの誠意を、妥協と言う形でそろそろ消費者に見せてもらいたいです。


No.1252   投稿者 : つやぷー   2005年5月25日 01:03

トラックバックさせていただきました(修正・更新したら2回送ってしまいました・・・すみません)。

iTMSが海外ですんなり低価格なサービスを開始できたのは、
・既にiTMSのDRMを認めた米国メジャー系レーベルがその国の市場の殆どを占めているから
(日本は例外的に自国のレーベルが強い?)
・著作権管理団体がJASRACと違って柔軟
・レンタルCD市場というものが無いから
のいずれか、あるいは全て、なんでしょうかね。そもそも米国メジャー系がすんなり(?)
iTMSのDRMを認めたのはひとえにその先見性のみからなんでしょうか、経緯を知りたいものです。

ユーザのことを見なければ音楽産業全体が先細りになることは明らかであることに、
早く気が付いてもらいたいものです。逆にそのことを気づかせるために、我々ユーザは
渋々業界の都合を受け入れるのではなく、最後に書かれているように"冷ややかな視線"を
持たざるをえないとも思います。


No.1254   投稿者 : thyratron   2005年5月25日 20:43

日本の音楽業界は洞窟の中というより、
マトリックスの世界の中で、
夜明けが来ようが、焦土と化そうが気付かないような・・・

"使う気にさせてくれたサービス"が無かったので、
今まで真面目に調べていなかったのですが、
制限が厳しいのに加えて、ライセンス自体が分かり難いですね。
FAQ等を読んでも私には分かり難かったです・・・
同じサービスでも楽曲によって制限が変わったりしますし。
あと、バックアップ、コピーはもちろんムーブにも制限がかかるんですねぇ。

個人的には再生プレイヤーを限定されるだけでも、
(しかもWMPかSonicStageって・・・)
かなり抵抗感がありますが、
DRMを使う以上それは避けられないでしょうから、
あとは価格と制限緩和と提供楽曲次第ですかね・・・

今のところは・・・

「コレ、foobar2000で聴けないの? じゃあいらない。」


No.1256   投稿者 : CK   2005年5月26日 02:10

●uniさん
もし50円安だったら、まだ良心が残っているほうなのかも・・・とか( ̄▽ ̄;)
国内の企業はあくまで完全横並びの既成事実化を狙っているような気がしています。
盛り上げに関してはきっと「音楽配信の流行で自分の儲けが減るくらいなら、音楽配信の消滅も上等!」
という思いがあるでしょうから、態度の軟化はあまり期待できないかもしれませんね・・・。
 
●つやぷーさん
トラックバックありがとうございます。重複は適宜修正していますのでお気遣い無く(=゜ω゜)ノ
歌詞言語による障壁、レンタル市場の有無はいずれも重要なポイントですね。
加えて、再販制度の存在とそれを基準にした市場構造という問題も大きいかもしれません。
 
正直私には、音楽業界がとるべき最良の選択というのが何なのか、良く判りません。
もしリスナーの望む進化が、既存企業にとって先細りの市場に「より早い引導」を渡す結果しか
もたらさないのであれば、先細りつつ既得権を死守するという選択が実は最良の可能性もあります(汗
私たちにできることといえば、「欲しくないものを無理矢理買わされないように注意する」くらいでしょうか。
 
●thyratronさん
各音楽配信サービスのライセンスは本当にわかり辛いです ε=(~Д~;)
音楽を買いたい人に対してコンピュータ的な細かい話をするのは控えているのかもしれませんが、
それにしても商品そのものの価値に直結するだけに、クレームがつきそうなポイントを
「ワザと曖昧にして誤魔化そうとして」いるようにも見えてしまいますね。
 
専用プレイヤー限定というのは、本当に致命的ですよね~。
私は実は、プレイヤーを限定せずにDRMを維持する方法はあると思っています。
DRMベンダが、DRM楽曲再生コンポネントをライブラリとして公開し、
フリーウェア開発者はそれを組み込んでUIだけを凝りに凝った形に作り上げる、といった具合です。


No.1308   投稿者 : マンセー特殊鋼   2005年6月 4日 20:32

 おれは大同のDRMのほうがマンセーだと思うが。


No.1310   投稿者 : CK   2005年6月 5日 00:18

●マンセー特殊鋼さん
おおおぉ、それはもしかして、コレですか。
http://www.daido.co.jp/products/tool/drm.html
・・・・っていうか何でしょうかコレは(;´Д`)


No.1392   投稿者 : さとる   2005年6月25日 22:56

 倒壊尼めこんなところにも。


No.1405   投稿者 : CK   2005年7月 2日 14:21

●さとるさん
・・・倒壊尼?(・ω・)


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