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2005/01/30 21:49 - 2005/01/30

音楽配信「売り手の精一杯の妥協」は、買い手に全く届かない。

カテゴリ : コラム タグ :

    ■オリコン10万曲ネット配信、2・8開始
    http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-050126-0004.html
    米国ではアップル社が03年4月、約20万曲の音楽配信を
    開始した時、1週間で100万曲のダウンロード世界記録を
    達成した。オリコンは「驚異的な数のダウンロードが期待できる。
    世界新記録達成は間違いない」と自信満々だ。

    そろそろアレでしょうか、何というか、
     
     「Apple意識しまくり」 = 「負け組への序曲」
     
    という 方程式 を作ってもよろしゅうございますか(´・ω・`)
    ニュースリリースを出すたびに脈絡もなく登場する 「iPod」「iTMS」
    というキーワード、この業界の方々がAppleに対して抱いている
    劣等感 というのは、もはや怨念の域にも達しそうな雰囲気です。
     
    ところでこのニュース、なんで第一報がよりによって日刊スポーツですか、
    というところが引っかかっていたのですが、続報がasahi.comから登場です。
     
    ■オリコン、10万曲をネット配信へ チャートにも連動
    http://www.asahi.com/business/update/0126/121.html
    また「アサヒ・コム」など新聞社のホームページ(HP)と提携、
    各社のHPにあるオリコンのチャートから楽曲を購入することも
    できる。アサヒ・コムでのサービス開始は3月中旬になる予定。

    ははぁ、なるほど。ご存知のとおり日刊スポーツは朝日系列でございますので、
    つまり宣伝文 でございました・・・。お役目ご苦労さまです('◇')ゞ
    ここに登場する『Mora」と肩を並べる 国内最大規模』という
    文言にもご注目ください。実はオリコン配信にはSMEが加わっていません。
     
    さて、このオリコンの音楽配信は、中身を見てみれば過去に何度も見てきた
    「WindowsMedia DRM方式」なのでありまして、Excite MusicMSNミュージック
    MusicDropOnGen(USEN)などなど、どれも「うしろ指さされまくり」で、
    いずれも程度は違えど、PCの変更や OSの再インストール
    ポータブル再生機への 転送回数 に著しい制約を課されて、
     
     自分でお金を払って手に入れた楽曲が、数年後には
     自分の元から「サラッ」と消えて無くなる
     
    というシーンが容易に想像できる契約内容のものばかりです。
    今回、「自称、驚異的」 なオリコンの場合を見てみると、
    ============================================================
     ・購入した時の PC 1台 にのみライセンスが付与される。
      ライセンスのバックアップ方法については言及されていない。
     
     ・携プレへの 転送回数制限 は楽曲ごとに指定される。
      多くの曲では1~3回でストップされるらしい。
     
     ・WMAなので iPodファミリーは対象外 とする。
    ============================================================
     
    こんな感じです。何ぶんまだ本配信が始まっていませんので、
    細かな契約はよく判っていない状況なのですが、概ね上記のような
    条件になっているようです。このような条件での配信サービスは、
     
     一時面接で落ちるパターンの典型ですから
     
    よーく覚えておきましょう。
     
    想像してみてください。10年以上前に購入した「BOOWY」のCDを、
    私は今も聴いています。PCでリッピングして、iAUDIO M3でも、Exrougeでも、
    BiBio wGateでも、さまざまな生活シーンの中で今も楽しむことができます。
     
    想像してみてください。今日、音楽配信で購入した Kinki Kidsの
    楽曲は、10年後も同じように聴けるでしょうか。そのためにはどうすればよい
    でしょうか。PCを10年間一度も買い換えず、OSを一度も再インストール
    せず使い続ければよいというのでしょうか? それが如何に馬鹿馬鹿しく、
    有り得ない条件であるかはすぐに判ります。MSNミュージックなら3回まで
    ライセンスをバックアップできるそうですが、10年間でPCの買い替えと
    OSの再インストールが合計 3回で済む ですって?
     
     それを Microsoft が言いますか。そうですか。
     
    携プレには3回まで転送できるそうですが、これは「入れ替え」も含めた回数
    であって携プレの「台数」ではありません。回数を節約するために携プレの
    楽曲は 入れ替え無し で運用すべきでしょうか。それでも10年で
    3台しか買い替えできないということですか。しかもその選択肢から、
    業界No.1のシェア を誇るあの機種シリーズだけは外せと仰いますか。
     
    右図の1枚目をご覧ください。売り手として利益を確保できるゾーンと
    買い手として 買ってもイイかな と思えるゾーンに重なりがあれば、
    そこに「商売」の成り立つ余地が存在します。その場合、売り手は
    買い手の弱みを見て、できるだけギリギリ自分に有利な条件を
    取引ポイントに設定することができるでしょう。
     
    右図の2枚目をご覧ください。いまや音楽業界には取引ポイントが存在しない
    状態です。つまり、売り手は自分の利益を考えつつ、精一杯妥協した
    条件を買い手に提示している つもり のようなのですが、買い手が
    買っても良いと感じるゾーンまでには大きな隔たりが存在したままです。
     
    売り手側の困惑はここにあります。
    「精一杯妥協したんだから、これで売れないのなら、
     悪いのは買い手だろ? 買い手がワガママすぎるんだろ?」
     
    そんなことはありません。商品に必ず「納得する取引ポイント」が
    存在すると考えるのは売り手の驕りなのです。お互いが精一杯妥協して
    いるつもりなのに取引ポイントが見出せないのであれば、それはもう、
    「商売として成立しない商品だった」ということなのです。
     
    買い手のゾーンを見極めて、それに届く売り手のゾーンを作れるかどうか、
    それこそが「商売」です。逆に、買い手のゾーンを見ず、売り手のゾーンを
    勝手に作って、その勝手な売り手のゾーンで精一杯妥協されてもらっても、
    買い手はそれに応えようがありません。音楽配信をサービスとして根付かせたい
    のであれば、まずは買い手のゾーンのことをもっと良く知らなければなりません。
     
    PCで聴くとは言うけれども、PCは何年置きに 買い替わるのか、
    その間にOSの再インストールに見舞われる率がどれだけあるのか、
    1人平均何台のPCを使うのか。携プレへの転送回数とは言うけれども、
    携プレは何年置きに買い替わるのか、何曲入る携プレを使って、
    年に 何回くらい曲を入れ替え できないと困るものなのか。
     
    知って欲しいことは、そんな些細なことなのです。それさえ判っていれば、
    今日買ったKinki Kidsのデータが、早ければ1年、遅くとも3~4年後
    くらいにはキレイに消え去ってしまうことがすぐに判るでしょう。
    それだったら、そんなものにCDと同じ値段を払うわけにはいきません・・・。
     
    折角数百円を払って買ったのに、数年後には消えてなくなっちゃうような
    「短期ライセンスの音楽」 は要りません。私はその曲をずっと
    聴き続けるための「永久ライセンスの音楽」 が欲しいのです。
     
    現存する多くの音楽配信サービスに対しては、こんなキモチしか湧きません。
     
    「ねぇ、その楽曲、たった数年でライセンスが消えそう
     なワリには、ちょっとばかし高すぎやしませんか。」

    CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
    ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



    投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2005/01/30 21:49


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    ▼ コメント ▼

    No.391   投稿者 : とおりすがり   2005年1月30日 23:46

    例にあるKinki Kidsの歌なんかは、1年も聴かないような気がしますが、210円と言う値段が妥当かどうかと言われると「う~ん」と悩んでしまいますね。

    音楽を扱う立場の人間がHit曲なんかは1年も需要が無い物と判断し、そのような売り方をするから音楽の市場も育たずにCDも売れなくなると。


    No.392   投稿者 : 通りすがりの福島人   2005年1月31日 06:14

    全くおっしゃるとおり・・・。
    新しい音楽配信サービスが発表されるたびに、本当にうんざりさせられます・・・

    今回のサービスも、たぶんページすら見に行きませんな…


    No.393   投稿者 : うらら   2005年1月31日 09:07

    問題は、何年か後にその曲を聞くかではなくて、
    何年か後でも聞くことが出来るか、なんだと思う。

    音楽配信は、再生するデバイスを限定すべきではないし、
    実質、年間利用料にしては、高すぎだと思います。

    そういう意味だと、もうしばらくCDに
    がんばってもらうしかないのかもしれません。


    No.396   投稿者 : とおりすがり   2005年1月31日 15:09

    つまるところ、210円の価値はないと言う事だね


    No.397   投稿者 : jugblog   2005年1月31日 15:43

    何と言うか、パソコン使ったこと無い人が考えたような決まりごとですな。
    自分も小学生の時に買った久保田利伸のCDを未だ聞いていますが、そういうことができなそうっていうか確実に無理ですね。
    CD買えってことか。意味ないなぁ。

    ん、1曲210円くらいってことは、15曲で3150円。
    ・・・アルバムと同じ値段でいいのかしら?


    No.399   投稿者 : とおりすがり   2005年1月31日 21:50

    最近の自分の傾向としては、アルバムに200円も払えばいい方ですね。
    電気代とか手間賃とか考えればもう少しUPするかな?


    No.400   投稿者 : きのぽん   2005年2月 1日 00:17

    TBさせて貰いましたm(_ _)m
    10万曲もあれば、聞きたい曲あるけどなーい!っていうのが少なくなりそうですけど
    やっぱり200円はなかなか・・・。
    100円だったり、衝動的にも払ってしまえそうですけどね~。


    No.401   投稿者 : うらら   2005年2月 1日 09:22

    どのデバイスでも聞けるというメリット(当然のことです、ハイ。)があってはじめて、従来の価格であるべきだと思う。
    (まあ、従来価格が、必ずしも妥当だとは思いませんが・・・)
    そういう意味だと、聞けるデバイスを選ぶ現在の方式で、従来と同じ価格で出してくるのは
    狡いとしか思えません。
    音楽はすでにデータなんだけど、入れ物としてもCDは、優秀だと感じました。
    たびたび、お邪魔しました。


    No.402   投稿者 : CK   2005年2月 1日 10:47

    色々なご意見ありがとうございます。
    コメントが多くなってきましたので、個別レスではなくて私も1意見として書き込みしますね(=゜ω゜)ノ
    (本当はこのコメント欄、「管理人との対話」だけではなく、
     皆さま同士の対話の場所としてもお使いいただければなぁと常々思っております。)

    各企業の一連のサービス内容を見るに、やはり本心としては各企業とも「音楽はコレクションしてほしくない」のだと
    感じました。一度購入した音楽を永遠に聴かれてしまっては困る、それでは新曲を聴くための時間が奪われてしまう、
    だから、去年の曲なんてさっさと忘れて、毎日毎日「新曲を衝動買い」してくださいよ、と・・・。そのためにも、
    昔の曲をいつまでも懐かしむような厄介なリスナーには、もう手厚いサービスをするのはやめよう、と・・・。

    デジタル化されたデータ、それは永遠に壊れないエンタテインメント。
    だから、コンテンツの有償提供者は、実はデジタルが大嫌いです(笑)
    その「劣化しない魔法の商品」は、未来の自分の首を絞める敵でしかない、と信じて疑っていません。

    リスナーはデジタル化の素晴らしさを既に悟ってしまい、一方のコンテンツ提供者は真のデジタル化を徹底的に避けよう(DRM)とする未来、
    音楽ビジネスはこのまま取引ポイントを永遠に見出せないまま少しずつ衰退していってしまうのでしょうかね・・・。

    地上デジタルも同様ですね。似非デジタル(複製権を剥奪したデジタル)には何の魅力も感じません(´~`)


    No.1832   投稿者 : unoken   2005年11月 8日 15:36

    「コピー」というと著作権の問題が生じるが「移動」なら問題無し。例えば買った本を何処にでも移動できるように、機械Aから機械Bには移動できるがコピーはできないようにすればいい。もちろんBからAに戻すことは可能。つまり、同時に複数の機械には存在できないようにする。この場合、機械はRAM形式であることが必須とはなりますが。技術的には充分可能と思いますが、如何でしょうか?


    No.1916   投稿者 : CK   2005年12月18日 15:19

    ●unokenさん
    確かに、ユーザからしてみれば、「自分自身が何処でも視聴できるようになっていれば十分」
    ということですから、「移動」でそれを実現することは可能ですね。しかしそれが「瞬時」に
    できないのであれば、結局また媒体束縛時代(本とかCDとか)に逆戻りだと思います。
     
    逆に、それが本当に瞬時に可能になるほどのネットワークが張り巡らされている世界であれば、
    今度はワンソース管理(データは1箇所にためておいて、どの機器もそのソースを参照する)
    という夢も考えられそうです。


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