ミクポルシェ超漢レポート(4) 決勝は過去最高位も”悔しい”9位

2010/10/26


 
■2010/10/23 [ミクポルシェ超漢レポート(1) 専用スペースは選手・スタッフと同じ仮設テントに!
ミクポルシェ超漢レポート(1) 専用スペースは選手・スタッフと同じ仮設テントに!]
■2010/10/24 [ミクポルシェ超漢レポート(2) 予選2位の快挙に個スポも大歓喜!
ミクポルシェ超漢レポート(2) 予選2位の快挙に個スポも大歓喜!]
■2010/10/25 [ミクポルシェ超漢レポート(3) ミクポルシェの目の前に座って記念撮影?!
ミクポルシェ超漢レポート(3) ミクポルシェの目の前に座って記念撮影?!]
 

 
SuperGT第8戦ツインリンクもてぎ、「初音ミク×GSRポルシェ」観戦レポート。
テレビ映像でももちろん2位の位置で紹介を受けるミクポルシェです。
 

 
その前に 「グリッドウォーク」 というイベントがあります。
これは実車がスターティンググリッドに付いた状態で周りに人が入って
うろうろできるイベントで、テレビ中継などではレース前の光景として
お馴染みなのですが、ここにはかなり特別なチケットがないと入れません。
 
今回はこのグリッドウォークに 「旗持ち」 として参加させて頂きました。
実は今回、ここに自分のカメラを持ち込んでいなかったので(残念!)
グリッドウォークの様子を残しておくことができなかったのですが、
あとでテレビ中継を確認したところ一瞬だけ小さく写っている箇所がありました。
 

 
ここで特に嬉しかった場面があります。会場アナウンサーの ピエール
北川さん はレース前によく各応援席に旗振りを呼びかける場面があり、
いつもの口調で「初音ミク応援団のみなさ~ん!」と呼びかけました。
 

 
その瞬間チャンスだ(何が)と思った私は、誰に指示されるでもなく、
応援席からの旗振りに呼応して、グリッド上から大旗を振り始めました
すると何とこれにピエールが気づいて、応えてくれました。
 
「おお~、グリッド上からも合わせて旗を振ってくれているぞ~!」
 
そして他の旗も続いて振られ始め、最後はグリッド上の選手・スタッフが
一斉に応援席に向かって手を振って応えるシーンが生まれました。
自分は今レースという イベントの渦の中 にいるんだ、と改めて思った瞬間です。
 
グリッドウォークの時間が終わると、いよいよスタートです。レース時は
再び超漢スペースのほうに戻って、モニタを凝視する体制になりました。
 

 
フォーメーションラップを終えて、そのままローリングスタートに入りますが、
無事にスタートしてくれという願いも届かず、モニタに映ったのは1コーナー
時点で既に 6位まで順位を落として いるミクポルシェの姿でした。
 
「大きく出遅れた?!」
 
この時点ではそうとしか見えませんでした。その後、再びエンジンの
掛かったミクポルシェは、ガライヤをパス、カローラがスピンで脱落し、
セブンも抜いて 3位まで再浮上 します。しかし、6周目、
 

 
ミクポルシェに ドライブスルーペナルティ が課せられます。
 
信じられない光景にガレージ内が凍りつきました。
まだ序盤で、車間が詰まっている状態ですので、停止のないドライブスルーでも
ほとんど最後尾まで 落ちてしまうことは確実です。
 
 
※そのときミクポルシェに何が起こったか
 
これはレース後に分かったことですが、このペナルティは、
フォーメーションラップ中のスピン によるコースアウトが原因でした。
 
規則には、フォーメーションラップ中に隊列(順位)を保てない状態に
なったときは、隊列から外れてピットインし、ピットスタート から
再開しなければならない、とあります。
 

 
テレビ映像ではV字コーナーを過ぎたあたりまではまだTOMICA Zの後ろ、
2番手をちゃんとキープしています。ここからテレビ映像ではGT500のほうを
追ってしまい、GT300に切り替わったときすでに1コーナーで6番手になっていました。
 
この間に起こった出来事の一部を、ファンの方が撮影されたビデオが
捉えているのがネットで見つかりました。
 

 
最終コーナー1つ手前のセカンドアンダーブリッジです。ここでミクポルシェは
何と11番手で現れます。すなわち、ヘアピン~ダウンヒルストレート~90度コーナー
というほんのひと区間の間で、順位を保てない何かが遭ったことが分かります。
 

 
その後、ミクポルシェはピットには入らず、コントロールライン手前までに
JIMGAINERも追い越して 6位まで順位を回復 させてスタートしています。
 

 
この間、チーム内でどのような会話があったのかは分かりませんが、
おそらくは2番手に復帰してレースをしようとしたものと思われます。
結果的には、規則に則った走行(順位を保てない場合はピットスタート)
をしておらず、他車のスタートの妨げにもなったという意味では、
残念ながらペナルティは妥当であるという見方ができます。

 
現場ではそこまでの状況はさっぱり分かりませんが、
いずれにせよペナルティによって大きく順位を失ったことは事実で、
ガレージ内は 重い沈黙 に包まれました。しかし、クルマのポテンシャルが
高いことはすでに証明されていますので、表彰台の夢は困難になっても、
ポイント圏内(10位)ならまだチャンスはある!という思いで応援を続けました。
 
番場さんも懸命なプッシュを続け、一時は20位まで落ちた順位は、
ドライバー交代時には 実質14~15位 まで上がっていました。
(先にピットを済ませていたクルマもあり、見た目上の順位は5位)
 

 
ここでミクポルシェは、タイヤ無交換作戦 というギャンブルに出ます。
これによって順位が一気に9位まで浮上! ガライヤ、セブンといった
強豪の目の前に出ます。しかし、ここからは苦しいタイヤを引きずりながらの
我慢の走りをしなければなりません。
 

 
シビレを切らせたガライヤが遂に ミクポルシェを押し出す ようにして接触。
その間にセブンにも抜かれて再びポイント圏外へ落ちてしまいます。
しかし、その後ガライヤも失速、他のマシンにトラブルもあり、
最終的には 9位 でレースを終えることとなりました。
 

 
9位というのは、初音ミクBMW時代から含めても れっきとした最高位 です。
しかし、今日の選手・スタッフは間違いなく「狙いは表彰台、あわよくばその中央」
という想いを抱いて戦ったハズです。この9位は最高に”悔しい”結果でしょう。
 

 
レース後、佐々木さんを迎えるアキ社長、鈴木SD、そして番場さんです。
 
番場さんは終始表情がこわばったままで、悔しさというレベルを通り越して、
自分自身が許せないというような、やり場のない怒りに打ち震えた表情
していました。それを鈴木SDが懸命に笑顔で労っていたのが印象的でした。
番場さんはプロフェッショナルですから、この悔しさは次回以降、必ずやコース上で
晴らしてくれることでしょう。そのときを信じて応援したいと思います。
 
ひと息付いた頃、アキ社長と大橋監督が超漢スペースにいらして結果報告を
してくださいました。そのときアキ社長は、静かながらも強い口調でこう宣言しました。
 
「今日は9位、自己最高位です。でも上にはまだ8つも上る余地がある
 上る余地があるうちは、止めませんよ。」
 

 
夕方、パドック裏に集まった 個人スポンサー の方々の前でも、
アキ社長は同じように宣言しました。もちろん、来年の体制がどうなるのか、
チームが本当に存続できるのか、モータースポーツの世界は「続けたい」
からといって「絶対に続けられる」といった甘い世界ではありません。
でも、この 心強い宣言 があるからこそ、私たちは来年まで期待を膨らませて
待つことができるのです。もし来年もチームがあるなら、きっとまた
個人スポンサーになろう、そう思った方は少なくないと思います。
 

 
超漢スポンサーは1枚ずつ サイン入り色紙 を頂きました。
嬉しさも悔しさも共有できるこの場所に居られたことは本当に幸運です。
チームスタッフの皆さまに心より御礼申し上げます。
 
 
いろいろなコトがあったもてぎ、去り際の最後の1枚はコレです。
 

 
『 来年も超漢スペースに来られる方をお待ちしています 』
 

⇒ ■2010/10/27 [ミクポルシェ超漢レポート 小ネタ集 - 谷口選手の「ミク号優勝」シナリオ?
ミクポルシェ超漢レポート 小ネタ集 - 谷口選手の「ミク号優勝」シナリオ?]


2010/10/26 [updated : 2010/10/26 23:59]


この記事を書いたのは・・・。
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Donca 2010/10/27
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