2008年1月23日

わかりやすいURLをつける「もう１つ」の大切な動機　

ちょっと気になった記事に関するメモ。反論とかではなくて。
　
■良いURLについて考える
http://builder.japan.zdnet.com/news/story/0,3800079086,20365438,00.htm
　
わかりやすいURL構造を設計すること はとても大切です。
私も自分でドメインを取って、mod_rewriteによるマッピングを
駆使したURL設計を自分でやってみてから、その威力に唖然としました。
　
この記事の冒頭で、良いURLにはどんな利点があるか、
という前提というか目標が掲げられているのですが、
　
・簡単に伝えることができて覚えやすい
・ペーストが可能な程度に短い
・推測が容易である
・表示可能である
・入力しやすい
　
こんな感じです。ただ、説明書きがいずれも 「利用者から見た利点」
だけになっていたので、もう１つ加え書きしておきたい気分になりました。
　
　
　
(　ﾟ∀ﾟ)＜きれいなURLマッピングをしておくと、「開発」が楽になるよ！
　
　
　
楽になるよ！（だいじなことなので２度言いました）
　
　
たとえばコミックダッシュ！の場合ですが、
　
　
(A) マッピング元のURL
http://ckworks.jp/comicdash/owner/user/ckom
http://ckworks.jp/comicdash/note/user/ckom
　
　
このURLは mod_rewrite によるマッピングを使っているURLであり、
実際のURLはこんな形をしています。
　
　
(B) マッピング先のURL
http://ckworks.jp/cgi-bin/comicdash/show.xcgi?owner=user&user=ckom
http://ckworks.jp/cgi-bin/comicdash/show.xcgi?note=user&user=ckom
　
　
CGI名とか、「&」で繋いだパラメータ とか、正直ウザイですよねー。
　
で、もしマッピングが無かったら、ウザイURLに困るのは 利用者だけですか？
いやいや、もしかしてそのリンク名を一番使うことになるのは、
そのサービス内で無尽蔵に張り巡らされる 「内部リンク」 じゃないですか？？
　
たとえばユーザリストのページとか、商品リストのページとか、
サービスの中から同じサービスの中への内部リンクというのは腐るほど
生成されます。それを生成しているのは、サービスのプログラムです。
　
つまり開発するサービスのコードの中には、こうしたURLが大量に
含まれることになるのですが、そこで上記(A)と(B)を見比べてみてください。
　
・どちらのほうが可読性が良さそうでしょうか。
・どちらのほうが間違いをすぐ見分けられそうでしょうか。
　
もちろん(A)です。
　
　
http://ckworks.jp/comicdash/owner/user/ckom
　↓
「owner」の「user」の「ckom」を表示する
　
　
という具合に、URLを 「意味」 のあるクエリ文字だけの構成にして
URLを 「読める」 ようにしています。読んで直感的に意味がわかるというのは
間違いを減らす上でとても重要なことです。似たような話として
　
「変数名や関数名 に短い単語を使うな、
　面倒でも 『名は体を現す』 ようにしておけ」
　
という鉄則がありますが、サービスのURLもこれと同じで、
長い短いよりも「読める」「意味が直感的にわかる」ということが重要です。
一番助かるのは、そのURLが入り混じったコードを作る開発者なのです。
　
　
・・・ということを実感した1年でした。
URLがすっきり判りやすい意味づけのあるものであればあるほど、
開発者も変に迷うことなく、サービス内リンクをすっきり張ることができます。