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tsukasa のコミックレビュー(感想ノート)
沙村広明が描いた1話完結の短編集で、そのほとんどはギャグマンガと言っていいと思う・・・。というか、ギャグと言っていいのか、要はいつものアレだ。 タイトルの「ギネコクラシー」とは「女性上位・女権政治」の意味との事で、確かにほとんど主人公は女性だが、内容は全くそれと関係なく、シリアスな絵で凄まじい方向性のギャグを見せる、沙村氏独自のセンスで描かれたもの。 それが1話6ページという短い中でギャグとエログロを入れているので、その圧縮率と密度がもの凄い。 各話、最初の1ページ目で軽くショックを受けて、各話の最後で大きなショックで倒れそうになって、立ち直って続きを読む、その繰り返し。体力がいるマンガだった。 → ブログ記事へ |
登山の厳しさというか恐ろしさを生々しく描いている。その中で人間らしさを見せたり、作者らしい描き方。 特にこの3巻は、極限の緊迫感の中で一気に読ませてもらった。 また、本のカバーを取ると、原作者の没原稿(と思われる)が載っている。 最終的な作品と描き方の違いも見れたり、マンガを読み終わってからもう一つの楽しみ方として読める。 |
二代目になって絵柄が若干変わってたけど、それも2巻目となると板に付いてきた感。 今回は、一代目からのストーリーを引き出して来たり、キャラの個性や人間関係の描き方が秀逸。特に藪崎さんの、ここぞという時に大人の対応をする所とか。 |
巻末の情報によると、2002年と2003年に雑誌掲載された分、そして今回書き下ろされた分の掲載だが、2巻が出るとは正直思っていなかった。 1巻以上に、これ程までに人間の愚かさをストレートに描くかと驚かされるが、当時はまだ今ほど普及してなかったネットや携帯端末が書き下ろしの分に出てきたり、こんな所にも時間の流れを感じる。 そして最後は…、別の意味で驚いた。 感想を一言で言うなら、楽しみだ。 |
読んでると、主人公の心にずっと引っかかるものが見えて、その中で淡々と読ませる。そして最後でガンと来る。 内容は全く違うけど、「きみのカケラ」でも似たようなものを感じた。これが作者の読ませ方というか、引き込み方なのかもしれないと思った。 |
町工場のメカ屋って、専門的すぎるわ地味だわとマンガの題材は無理と思っていたが、よくこれを熱血マンガとして描いてくれたなという印象。 メカ屋として普通のエピソード「100分の1ミリの精度を出すヤスリがけ」「明日納期でモーターかき集めてこい!」これをドラマにしてしまうとは恐れ入った。 作者は機械設計の経験ありとの事だが、マンガの登場人物と共に作者も相当な修羅場を経験している事が伝わってくる。 |
映画のコミカライズ、全3巻。基本は映画と同じで、同じ場面で泣けた。 一部セリフとかオリジナルの場面もあって、映画で見れなかった部分も描いてくれて楽しめたけど、もっと大胆にオリジナルを入れて欲しかった印象もある。 |
相変わらず、溜めるだけ溜めてから最後で一気に熱くさせる展開は読んでて気持ちいい。 また、所々で「日本のゲームは16ビットまでだね」「初めてのPC:PC-100」など、レトロゲーマーやPCユーザーが反応する要素多過ぎ。 |
読んでいて唐突に見せられるギャグの連続、ゲームやマンガなどのパロディが至る所で隠し的に入っている。読者は次々と見せられる予想付かない展開にさんざん振り回されるので、読むにはかなり体力がいる。 その代わり、各話共オチは少々強引だが、それも含めたものが沙村ギャグだと思う。 |
蟲師の作者、漆原友紀の新作。 このマンガで私が好きなのは、ゆっくりで普通にストーリーが進む所。 不思議な現象や起こりつつも、物語は静かで淡々と進んでいく。特に主人公の祖母は、過去の回想という形でその人生が延々と描かれる。 結婚して子供が生まれて育てていく、ただ一つの事を省いて、普通の人の普通の人生。物語の謎が見えた時や終盤で、それがどれだけ深いものだったかを見せ、それを感じたから感動できた。 そして最後は、また普通の生活に戻る。 この見せ方は蟲師でも多かったと思うが、一つのストーリーで長く語られている分深みを感じた。 個人的には蟲師よりこちらの方が好きになるかも知れない。 → ブログ記事へ |
ゲームセンターを舞台にしたマンガ。作者がゲーセン店員さんの経験を生かして描かれているそうな。 読んだ感想は、面白いというか、読んでて楽しい。 業界話が随所に入ってるけど、専門的過ぎず現実的過ぎずに説明されて、難しい話は抜きに軽いノリで笑えるほのぼの系って感じ。 と共に、一昔前のゲームセンター、小さくてお世辞にも綺麗とは言えないけど、店の中でみんなが集まって賑やかで楽しめるゲーセン。そんなものが描かれていて、読んでいてちょっと懐かしい気持ちになった。 ゲーセンってそういう、人のふれあいとか情報交換がある場所だったって思う。最近、そういう店って少なくなったよなあ。 → ブログ記事へ |
このマンガで感じたのは、山を通して人間の残酷さや心の弱さが見えてくる事。 一瞬のミスが命を落とすという登山の厳しさなども描かれているが、その命に関わる局面で人間はどういう行動に出るか。それが物語の謎の部分に深く関わったり、それが見える事で山に挑戦する意味を改めて知る。 作者の松本氏がいつも描いていたものとは全く違うテーマだが、中には作者らしい「人間らしさ」が見える作品だと思う。 → ブログ記事へ |
現在のゲーム市場・業界やネット事情を見せながら、その中にレトロゲームを大きく絡めてくるのは恐れ入った。 特にレトロゲームについて、実在するこの店とこのゲームで味わった感覚は、当時やった者にとって、いいものを思い出させてくれた。 結局理屈より、やり過ぎるくらい夢を追いかけて突っ走る姿を見せてくれるのは気持ちがいい。 |
この巻まで来てはっきりする事は、彼らに対する最大の敵は「現実」だという事。 論理や大人の事情が出て来て潰されそうになる中で、「努力」「友情」「恋愛」って、王道過ぎるくらいのジャンプ路線を貫いてくる。 相変わらず、1巻ごとに大きな盛り上がりを見せられるのは驚かされるし熱くなる。 |
1巻からようやく戦闘主体になって面白くなってきたと共に、残酷性もアップ。 作者はゲーム制作に関わった人だけに、いかにもゲームらしい戦いを見せてくれたり、表紙などにゲームのパロディも多いけど、よく言われる「ゲームと現実の区別が云々」の話もストーリーに組み込んでいて面白い。 あと、個人的な感想を言うと、大阪弁に若干の違和感があるw |
恥辱的な行為とかギャグとかまるっきり考えられない展開とか…。 どのマンガも徹底的に読者を裏切ってくれるが、どこかで何かやるだろうと思っていたら、全くネタ無しシリアスもあって、読者に対して「裏切らないという裏切り」まであったという。 本当に、読むのにこれだけ体力がいるマンガも珍しい。 → ブログ記事へ |
相変わらずの勢いでガンガン押して来る。 今回はライバル作品が凄いというか、全て違う突出した特徴を見せて、どれが残るかの結果が本当に見えなかった。 ある意味、ジャンプらしいバトルという感じの、見せ方と攻め方。 |
3巻まで読んでるけど、私の感想は、「らしい」。 セリフの応酬と理論でガンガン押すけど、複雑になりすぎずに読ませる。この辺、デスノートそのもの。 でも今回は熱血と共に、ライバルと思っていた奴が熱い仲間になってくれたり、色々と熱くなる。 |
最初から、次から次へ謎を投げ付けられて、訳が分からないままどんどん読ませる。さあこれから掘り下げて行くぞー。 …これって、まるっきりの浦沢マンガやん。ここまで同じ路線で行くとは思わなかった。 ええ私、こういうの大好きです。 |
東京~大東京の2巻までは熱血を見せていたけど、3巻から熱血より「現実」の部分を色濃く出している。 そして4巻では、プロジェクトのリーダーが方向性を見失って全体が混乱していくという、ゲーム制作より「仕事」の描き方が凄い。 その中でチームがどう混乱していくか、仕事がどういう方向に進んでいるか、セリフだけでなく図解などで見せているけど、説明的なものにならず、分かりやすく見せる事に徹底しているように思う。 また、マサが途中からぱったり出てこなくなったり、色々な問題や疑問が一度に出ているだけに、ここから最後に熱い逆転劇を見せてくれるのだろうか。そんな期待もあるので、これからの展開が楽しみ。 → ブログ記事へ |
「魂は合ってる!」「夢と希望の次の武器は、努力と根性!」とか、直球ストレートに熱いセリフ言ってくれる事と、その時のキャラクターの表情というか、みんないい顔見せてくれる。 またマンガの中で、ゼビウスについて「昔のゲームは良かった」「ハードが進化したからこそゼビウスのようなゲームができた。今でも作れる」そんな会話をしたり、業界話に限らずにゲームそのものを語ろうとしているし、セリフなど細かいところでかなりマニアックな事も書いている。 ゲームの使い方と見せ方がとても丁寧で細かい印象。言ってみれば、ゲーム業界のマンガと共に、ゲームのマンガ、もっと言えば「ゲーム好きのマンガ」だと思う。 だから、私も読んでて「魂合ってる!」て思った。 → ブログ記事へ |
1巻完結なので一気に読んだが、この作者の絵と共に、引き込まれるものがあった。 だが、感想を一言で言ってしまうと、 「こんな残酷な話は見たことがない」 どう残酷なのかは、完全にネタバレになるので控えるが、ストーリーと共に、その残酷なところが断片的にもはっきりと絵で描かれているので、これを読んで受けるものは大きい。 その中で私が感じたのは、人間とは思えない扱いを受ける場所、そんなところで見せる人の感情や心、それが悲しく、引き込まれる要素と言えるだろうか。 読み終わって思ったのは、はっきり言って気分が悪い。でもつまらないとか、嫌なマンガを読んだ感覚でもない。むしろ今までにない感覚で読ませてくれた、すごい作品だと思う。 だからこれを面白いとはとても言えないので、引き込まれるマンガと書いてみた。 まあ読まれる方は、ある程度の覚悟が必要かと。 → ブログ記事へ |
このマンガは基本的に1話完結の物語だけど、その各エピソードに出て来る人物は、親子や兄弟、夫婦や恋人など。そんな人達の絆や、人の心の弱いところに蟲が介入してしまう。 主人公のギンコは、蟲からそんな人達を守る(退治ではない)役目をするが、時にはその絆を裂かなければならなかったり、時には新しい何かを作ってくれる。 蟲を題材にしたファンタジーであると共に、人間ドラマでもある、それが蟲師だと思う。 ・・・というのが、私なりの蟲師に対する見解。 それで今回の9巻では、他のものと少し趣向の違ったエピソードがある。ギンコの過去が描かれたもので、他の人物よりもギンコ自身が物語の主人公となっている。 蟲師になる前の、いつもと違ったギンコを見れたと共に、違った感覚で読ませてもらったし、楽しませてもらった。 → ブログ記事へ |
中国を舞台にした音楽家というか、ロックバカの物語。 1990年代、当時の中国はロックに対してあまりに閉鎖的だったことと、その中で本当の音楽を求めている人達のエネルギーを見せてくれる。 そんな中で私がもっとも感じたのは、ここに出てくる主人公達は、本当に命を懸けてまでロックをやろうとする、本当のバカだということ。 こんな熱くてかっこいいバカはいないって思った。 ということで、このマンガは政治的な背景を見せたりするけど、ストーリーは一つの大きな青春物語。青春マンガを得意とする、松本剛氏らしさが見えるマンガだと思う。 → ブログ記事へ |
オタクな女の子が主人公の4コママンガだけど、オタクというかつまり「やおい」の好きな女の子なわけで、アニメやマンガのマニアネタに混じって、どうしても「シ○ネタ」が出てくる。 でもこのマンガは、絵と共にそういうネタを実にあっさり見せて笑わせてくれるので、面白かった。 でもこれをあっさり普通に読むには、かなりオタクな知識が必要なわけで、これが普通にわかる私はかなり(以下略)。 |
短編集だけど、どの作品にも見えるのが「青春の中の一場面」って感じで、何気ない会話をしたり、普通の学生の何気ない行動を見せたり、その中で自分の夢を追いかけたり。 どれも、すごくきれいな話ばかりなのだけど、読んでいて、何かを思い出させてくれたり、自分と照らし合わせたり、読み終わった後、何かいい気持ちにさせてくれた。 |
まだ大人になりきれない二人が、この問題に対して何もできずに悩み苦しんでいる姿を見て、とても切なくなった。 でも自分の中に深く残っているし、好きなマンガの一つ。 楽しいものより、深く胸に残る作品。このマンガはそういうものなんだなって思う。 |
私は、マンガに出てくる若者世代を通り越したオッサンなのだけど、これを読んで感じたのは、いろいろな思いを持ちながら、思いっきりやりたいことをやってるって姿を見て、熱くなったということ。 この物語の中に、主人公に心を動かされる一人の大人がいるけど、私もまさにそんな気持ち。 これってむしろ、オッサンが読むべきマンガなのかもしれない。 |
面白いです、最初ネコミミにはかなりぶっ飛びましたがw、かなり硬派な内容なので。 でも、この時点で友情とか、兄弟の絆とか、あといろいろな謎とか、いろいろな要素がたくさん出過ぎていて、一つ一つが薄く感じられたり、謎ばかりというのが正直な気持ち。 でもその反面、これから先、これらの要素の一つ一つを掘り下げていってくれるだろうか、といった期待もあるので、続けて読んでいきたいマンガの一つ。 |
80年代のパソコンというかマイコンを知っていたらなかなか楽しめる。 当時の機種名と絵もきっちり書かれているのだけど、登場人物が「そんなの人間では無理だ~」ってことやったり、微妙にリアルでほどよく非現実的って感じ。 でもヒロインとして胸の大きい女の子が大胆な格好で出てきて毎回パンツ見せたり、正直、こちらも20年前を感じさせるというかw |
昔、この作者のギャグマンガ「パパと踊ろう」を読んでいただけに、この作品のシリアスさには驚いた。 いかにもSFというか、技術や科学が進歩しすぎることを「怖い」と感じさせる、そんなSFの面白さを改めて感じさせてくれたし、どんどんエスカレートするストーリー展開や、独特の絵でどんどん引き込んでくれる。 この先、これだけ大きくなった話をどうまとめるか楽しみだったり。 |