「エアコンの故障」から「光ケーブルの付け替え」に波及、ドタバタの1週間

　
は？！！ と思って、リモコンの電池を入れ替えたり色々試してみましたが、
何度やっても動きません。そもそもリモコンを操作すると本体側で「ピピッ！」と
何かを受け付けたような音がするのですが、本体側のランプが点滅するだけです。
　
このトラブルが発生したのは、突然の夏日が連続した5月の下旬のこと。
おいおい、あの夏日が続くような状態で エアコン無しではとても生きて
いけないぞ、と、冷汗がだらだら出てきますが体温は熱くなる一方です。
　
　
とにかく何かできることは無いかと色々調べてみたところ、
「冷房」「暖房」「ドライ」モードだと全く動かないのですが、
「自動」「送風」 モードだと突然動き出す、という不思議な現象を発見。
　
動いた？！と喜んだのもつかの間。結局「冷房」「暖房」は動かず
ひたすら風が出てくるだけなら動く、という状態になっていました。
　

　
室外機のほうを確認してびっくり。
「自動」「送風」で室内に風が来ている状態でも、室外機のファンは
回っていない、というか、何かが動く音1つ聞こえてきません。
　
どうやら室内機もリモコンも無事で、室外機だけが故障 したようです。
それを感知して「冷房」「暖房」モードは命令を受け付けないように
制御されているのでしょう。
　
しかも型番から調査すると、このエアコンは何と2001年に買ったもの、
もう19年も 使い続けていたのです。たとえ室内機は無事であったとしても
どう考えても製品自体の寿命。修理ではなく買い替え一択です。
　
実は私はここ2～3カ月ほどずっと、コロナ禍の影響もあって在宅での勤務を
続けていました。それが古いエアコンに急激な負担を強いてしまっていた
のかもしれません。そして言い換えると、エアコンの故障は単なる寝室の
寝苦しさなどだけではなく、仕事場の崩壊 を意味しています。
コロナ禍であるがゆえに、コトは急を要するのです。
　
　
ということで、近場の家電ショップを数件回って、とにかく1日でもはやく
取付工事の予約がとれそうなショップにお願いをすることになりました。
それでも通常「10日後から」といっていたところを頑張って空きを探してもらい
「6日後」に来てもらえることになりました。これが精いっぱいです。
　
　
そのとき、予約時に念のため
　
エアコンダクトから光ファイバーの線が 入っていますので一応お伝えします
　
と告げたのは用心を重ねてのつもりだったのですが、そのあとすぐ折り返しの
電話が掛かってきて度肝を抜かれます。
　
「すみません、光ファイバーの線が入っていると工事ができないことになっていまして、
　先に回線業者様のほうで 工事して線を外していただかないと・・」
　
　
！！！？？
　
　

　
これが問題のエアコンダクト。
　
前述のとおり今のエアコンを取り付けたのは 2001年。
そして光ファイバーの線を入れたのがその2年後の 2003年 です。
　
2003年というと光ファイバーはまだだいぶ黎明期。
私もそのときは何も意識せず「エアコンダクトから入れますねー」「はいー」
くらいの気持ちしか無かったのだと思いますが、そうか、エアコン業者には
関係なくNTTの工事として勝手にエアコンダクトを開けてねじ込んだ、
という扱いにはなるのですね。
　
そうはいってもエアコンダクトくらいしか内外をつなぐ穴を開けられないという
住宅も多いですし、エアコンダクトを使って光ファイバーを引き込むやり方は
2020年の今でも普通に行われているようです。ただ、その線があると
エアコン付け替え工事をする際には「ケーブルを傷つけたら保証できない」
という理由で二の足を踏まれることは十分ありえます。
　
　
頭がイタイ問題でしたが、とにかくまずはNTTに電話して、光ファイバーの
引き込み口の変更工事ができるかどうかを確認することに。
　
これも普通にやると工事自体は2週間後からの予約という感じだったのですが、
とりあえずその仮予約をしつつ、「もっと早いところに空きがあれば連絡する」
というご提案を頂きました。そして何と幸運にもエアコン工事の前日にその光回線の
引き込み口の変更工事をしていただけることになったのでした。
　
助かったー・・と思ったところへ、エアコンをお願いしていたショップから連絡が。
「光ファイバー線があっても、絶対できない、というわけではないらしくて・・」
　
おい。と思ったものの、今後のことを考えると光ファイバー線がエアコンダクトを
通っているが故にエアコン工事で面倒ごとが起こる可能性は常に残るわけですから、
ここはやはり別々の入口にできるならしておくべき、と考え、
この際どちらの工事も実施することにしたのでした。
　
　

　
ちなみにエアコンが故障している間は、窓を開けて必死に風を取り込んだりして
やりすごしていたのですが、そのときにだいぶ助けられたのはYAMAZENさんの
卓上ファン でした。これも2009年製ですがまだまだ元気に動いて風を送ってくれました。
　

　
そうはいっても室内の気温は夕方でも 29.6度。
我慢強い黒森峰のまほ姉でもそろそろ限界です。
　
　
エアコン工事の前日、まずはNTT回線工事です。
　

　
従来、エアコンダクトから引き込まれてきた光ファイバー線は、
上部からだらっと垂れ下がる形で下まで降りてきてONU(光終端装置)に
つながっていました。右側の壁に何かもう1つ見えるのですが、
実はこれ、昔ISDNやADSLのために引いていた 電話回線 の引き込み口です。
この電話回線はとっくに解約してしまって、今は無意味な線がつながって
いるだけでしたので、せっかくならこの穴を再利用して光ファイバーの
引き込み口にしてもらおう、という算段です。
　

　
工事自体は手際よくわずか30分で終わり、壁側に一般的な 「光コンセント」 が
付きました！この「光コンセント」という形状、よほど昔に引き入れた光回線で
なければだいたいあるそうなのですが、私は一度も見たことがなかったので
かなり新鮮でした。これで室内の線の引き回しもかなりすっきりしました。
　
　
これであとは翌日のエアコン工事を待つばかりですが、
　

　
室内の温度はついに 30.5度 まで上昇！
夜になっても29度から下がりません。
　
室内にNAS、レコーダ、LANハブ等の電源が入った機器が相当個数あるのが
影響しているのでしょうか・・・正直だんだん耐え切れなくなってきました。
　
　

　
翌日、エアコン工事の方が到着！こちらも手際よく1時間程度ですべての作業を
してくださって、晴れて19年ぶりのエアコン刷新プロジェクトが完了しました。
　
1週間ぶりに浴びる冷却風・・・天国です。
これで在宅でも仕事ができそうです。
　

　
光ファイバー線は事前に異なる取り込み口のほうへ付け替えられ、
エアコンダクトを併用することはなくなりました。
万が一エアコンが短期で故障してまたすぐに工事！みたいなことになっても
今度は光ファイバー線を気にする必要はありません。
　
　

　
ところで、まったくの気のせいである可能性も高いのですが、
何か 回線速度が ちょっといつもより速めに出ている気がしないでもありません。
　
以前はエアコンダクトを通っていたから？というのはあまり関係なさそうですし、
もしかしたら室内を引き回す光ケーブルの余剰が多かった部分が影響して
いたのかもしれません。とはいっても時間帯で何十分の1にもなったりする
浮ついた数値ですのであまり気にしても仕方がないのかもしれませんね。
　
ちなみにこの光回線は私にとってインターネット通信というだけでなく、
　
「フレッツ・テレビ」＋「スカパー！プレミアム光」
　
というインフラも担っていて、AT-Xでアニメを快適に観るための重要な回線でも
あります。今回の工事でももちろんスカパー！光には一切影響は出ませんでした。
　
　

　
そんなわけで、例年と比べると非常に暑い日が続いた5月下旬のトラブル、
この1週間は正直生きた心地がしなかったのですが、そうはいっても
真夏に入ってから いきなりドカンとやられていたらどうなっていたか？
と考えたら、今の時期に壊れたのは不幸中の幸いだったのかもしれません。
　
コロナ禍の影響で在宅勤務の生活に変わった方は少なくないと思いますが、
エアコンをはじめとする 家電の使用頻度 があきらかに変わって故障につながる
ケースが増えているとも聞きます。それが仕事場を兼ねるとしたらなおのこと、
1つの故障が多方面にダメージを及ぼしますので要注意ですね。
（といっても予防的に何ができるわけでもないのですが）