初音ミクAMGは総合10位、SUPER GT賞1位とアジア賞2位を獲得!夏の世界王者決定戦「鈴鹿10H」決勝

2019/08/27


 
真夏の鈴鹿サーキットGT3世界王者決定戦 「鈴鹿10H」、00号車の
グッドスマイル初音ミクAMGは6番手から決勝レースに挑み 10位
チェッカーを受けました。そしてSUPER GT賞1位とアジア賞2位を獲得しました。
 

 


 
事前の予報では雨も心配された決勝レース日でしたが、結果的には雨は全く降らず、
暑さ「灼熱」とまではいかないくらいのほどほどの真夏日(どっちだ)になりました。

それでもアスファルトの照り返しを含むサーキットの体感温度は相当なもので、
特に欧州勢にとってはこの 多湿な暑さ はやはり厳しいものがあるようです。
 



 
前日に可夢偉さんのスーパーアタックが炸裂して6番手からの好位スタート
となる00号車グッドスマイル初音ミクAMG陣営は、グリッドウォークでも
終始にこやかな雰囲気に包まれました。
 


 
そして am 10:00 いよいよ真夏の10時間耐久レースの火蓋が切って
落とされます。世界中のGT3カーが一堂に会して戦うレースのスタートは
やはり壮観です。あのスパ24hで死闘を繰り広げたチームたちです。
 

 
スタートドライバーは片岡さん、この日の00号車初音ミクAMGのルーティンは
片岡さん、谷口さん、可夢偉さん、、、という昨年と同じ順で、順当にいけば
合計10スティントで片岡さんが最終ドライバーという形になります。
 
しかし結果的には途中で他車のアクシデントによる FCY→SCが2回挟まって
ルーティンがずれ込み、可夢偉さんが最終スティントを担当することになりました。
 
スタートから片岡さんはいきなり仕掛けて1つポジションアップ!
5位で安定した走行を続けました。昨年の順位にいきなり到達した00号車、
期待も高まります。ピットインをして谷口さんにバトンを繋ぐと、上位の
車にトラブルもあり、なんと 一時「3位」まで 浮上することとなります。
 

ここからレースは大きく動きます。ドライバーが3人目の可夢偉さんに変わって
からの2.5時間目付近、ヘアピンでクラッシュが起こってFCY→SCが入ります。

1時間おきにピットインしなければならないというルールの中、その1時間の中の
ほぼど真ん中という中途半端なところで発生したSCで、各車の対応は分かれます。
 
00号車を含む多くの上位チームはFCY中にピットインする有利さを選択して
その選択は結果的に正しかったのではありますが、これによってバラけた
隊列の中で予選で下位に沈んでいた有力チームがしっかりと
前に張り付いてきて00号車を脅かしていくことになります。

実はこの日の00号車は徹底的な軽量化を図るため、ドライバーを冷やすための
クールスーツを撤去 していました。そのぶん速く走れるのは勿論のことですが、
一方で暑さはドライバーの体力を蝕んでいきます。重さでコンマ数秒を稼ぐか、
暑さで集中力を奪われてコンマ数秒を失うのか、という過激な勝負でした。


 
そこで登場したのがこちら、ピット裏に現れた ミニプール
ここに水を張って、レースを終えたドライバーがこの中に飛び込んで身体を
一気に冷やし、休息を経てまたレースに挑む、というのです。
真夏の10時間の過酷な耐久レースはまさに 消耗戦 といっても良いでしょう。


 
こうして1時間おきにピットインしてはドライバー交代を繰り返して、
レースも後半、6時間を過ぎたところで今度は130Rでアクシデントが起こり、
再びFCY→SCが入ります。00号車はこの段階で10位、そしてこの10位までがぎりぎり
同一周回ということで、SCによる分断で大きなロスを受けることを免れました。

しかし、一時は3~4位まで上がっていた順位が後半はずっと10位付近。
ラップタイムを見続けているとトップの25号車Audi WRTだけが異常に速いのは
ともかくとして、それ以外の上位チームとも1周あたり コンマ数秒の差
確実に出続けていました。
 
クールスーツなしの影響も無いとはいえませんが、どちらかというと
ピレリのタイヤワンメイクであるこのカテゴリのレースで常日頃から
データ収集と研究を続けてきたチームとのセッティングの差が
どうしても埋められない差になっているのでは、と思わさせられます。
 
残り1.5時間くらいのところからは夏の鈴鹿の耐久の風物詩である
ナイトセッションにはいります。00号車の形勢は変わらず
ずっと10番手を走っていました。
 

 
今年のカラーリングは前面のグリルが蛍光になっていて夜になると
綺麗に緑色(ミク色)に光ります。グッドスマイルな
ストップバーもキラキラ光っていて良いですね。

昨年は初音ミクAMGが死闘を繰り広げてスタンドをミク色に染めた
ナイトセッション、今年はそのお株を 35号車KCMG NISMO GT-R が奪います。
中盤で猛攻を掛けた千代勝正さんや最終スティントを担当した松田次生さん
が大奮闘、ベントレーの猛攻を振り切ったのも昨年のミクと同じですね。
今年の鈴鹿10Hはスタンドが見事に KCMGブルー に染まりました。
 

そして遂に10時間耐久のゴール!
優勝は終始圧倒的な速さを見せた25号車Audi WRT、2位には9番手スタートから
確実な追い上げを続けた昨年の覇者、スパ24hでプロメア号を駆った
マロ・エンゲルさんもドライバーとして参加した999号車GruppeM AMG。
 
00号車初音ミクAMGは 10位をキープしてゴール しました。
最後の最後まで必死に耐えるレース、まさに耐久、という感じのレースでしたが、
10時間をトラブルなく走り続けてチェッカーを受けることができたのが
まず何より嬉しいことです。谷口さん、片岡さん、可夢偉さん、そして
チームスタッフの皆さま本当におつかれさまでした。
 
もちろん、現地スタンドで応援してくださったファンの皆さま、
配信を見て応援をしてくださった皆さまも本当におつかれさまでした。
 


 
総合順位は10位でしたが、00号車初音ミクAMGはなんと、
 
SUPER GT賞 1位 500万円
 SUPER GTシリーズに参加しているチームの中の成績
 
アジア賞 2位 200万円
 ドライバー2人以上がアジア人のチームの中の成績
 
の2つの賞を獲得。さらに、、

Team of the Day賞 1位 100万円
 Webファン投票が一番多かったチーム
 
までゲット!合計800万円の賞金を獲得しました。
(それ以外に「総合10位」としての賞金もあった・・はず)
 
ちなみにアジア賞1位は35号車KCMG NISMO GT-Rでした。
こちらも本当におめでとうございます。
 
こうしてGSRドライバーが表彰台に上がって笑顔を見せてくれるのは
本当に嬉しいことです。ぜひ来年の鈴鹿10Hや、今年このあとの
SUPER GTシリーズでも、表彰台に上る姿を見たいですね。
 


 
昨年もそうでしたが10時間耐久を終えて夜のコース上に残ったマシン
を見るとその激しさが伝わってきます。シケインで999号車GruppeMと
交錯したシーンもありました。勝利を目指したギリギリのスピードで
走ってなお最後まで無事に走りきるということは本当に大変なことです。

しかし、一方で、今年の鈴鹿10Hは 欧州勢との力の差 をまたハッキリと
見せられたレースでもあったと思います。昨年の00号車は予選でアクシデントが
あって21位からの決勝5位、今年は予選ばっちり決まって6位からの決勝10位。
 
昨年もし予選が上手くいっていれば表彰台、優勝も狙えたのでは?という想い、
ある意味その「答え合わせ」が今年のレースでした。十分な力を出し切った、
それでも、優勝争いをする上位4~5台との間には「超えられない壁」が何かある、、、。
 
彼らはもちろん、このピレリタイヤでのレースの専門家です。
でもGSRは少しずつそのピレリタイヤでのレース経験も増やして追いついて
いったつもりでした。でも、彼らもまた、夏の鈴鹿の経験を増やして
さらに本気度を増して勝ちに来ていました。その結果、今年も彼らとの差は
詰まることはなかった、、、クルマの差にしても、00号車の上にはほかに
3台の同型AMGがいるのです。
 
これは非常に大きな経験だったと思います。既にSUPER GT GT300クラスで
2011年、2014年、2017年と3度のチャンピオンを獲得しているGSR、
そのGSRが太刀打ちできない相手が世界にはまだまだ沢山いる・・・。
 
「ドライバー、監督、スタッフ、全員が負けず嫌い」
 
がGSRの信条です。このままでは終われない、という想いはさらに強くなった
ことでしょう。そしてまだまだ チャレンジできる世界 が広がっている
ということに、わたしたちファンもとてもワクワクするのです。
 
来年もこの鈴鹿10Hの場でお会いしましょう。そして、いつかまたスパ24hにも!
 

デジモノに埋もれる日々」と「コミックダッシュ!」は
GSR初音ミクGTプロジェクトを応援しています!


2019/08/27 [updated : 2019/08/27 08:31]


この記事を書いたのは・・・。
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