GSR初音ミクAMGは3位表彰台、逆転連覇には「あと一歩」届かず! SUPER GT 2018最終戦もてぎ決勝

2018/11/12


 
SUPERT GT 2018 最終戦ツインリンクもてぎ、11/11(日) は決勝レースが行われました。
勝利が絶対条件 という逆転チャンピオンの可能性に賭けて挑んだGSR初音ミクAMG、
素晴らしいレースを展開し、勝利はならなかったものの 3位表彰台 を獲得しました。

 

 

 
前日の予選日に引き続き好天に恵まれたツインリンクもてぎ、
予選3番手となったGSR初音ミクAMG、逆転チャンピオンになるには
この最終戦に勝利し、かつ55号車が7位以下にならなければいけません。
しかし、相手のことはともかく 「とにかく勝つだけ!」 と目標は
シンプルになりました。予選1位の88号車ランボルギーニ、65号車LEON AMGを
抜き去ってトップチェッカーを!スタッフもファンも心が1つになりました。
 

 
最終戦はウェイトハンディ0kgのガチンコ勝負。ただ、気温が思ったより
上がったのはちょっと気がかりだという陣営の声がありました。
「もうちょっと 路面温度が低いほうが ウチには良いんですけどね・・」

そしていよいよ決勝レーススタート。スタートドライバーの片岡さんが
いきなり1コーナーで65号車LEON AMGの インを急襲! 見事に2番手を奪います。
65号車の黒澤さんもここでミクが仕掛けてくることは百も承知だったはず、
しかし片岡さんの渾身の一撃が炸裂して、チャンピオン争いの主導権を握ります。

その後、トップの88号車ランボルギーニがぐんぐん差を広げていって
レース3分の1を過ぎる頃には10秒近い差が開いていました。
0号車初音ミクAMGも、65号車LEON AMGも、31号車プリウスも、
当然この88号車を捉まえないことには話が始まりませんが、
しばらくは手が付けられない状態に。
 
2~4番手に0号車初音ミクAMG、61号車SUBARU BRZ、11号車GAINER GT-R、
そしてちょっと離れて5~6番手が65号車LEON AMG、31号車プリウス。
スタート直後の動きから、この2台(65,31)が私は非常に気になっていました。

ブリヂストンタイヤを履くこの2台はおそらく タイヤ無交換作戦
来るのでは、という事前のウワサがあった為です。逆に序盤は相当にタイヤを
温存しなければならないはずですが、そのわりに2位の0号車と5位の
65号車の差は5秒くらいしか離れておらず、ずっと同距離を保っています。
 
初音ミクAMGの前を走っている88号車も、後方を走っているポイントリーダー
の55号車ARTA M6も気になりましたが、私がこの時点はとにかく65号車が
気になって仕方がありませんでした。「65はこの位置を 計画通り だと思っている」
 
 
そのすぐ後のことでした。
 
なんとトップを快走していた88号車ランボルギーニが 左後ろタイヤのパンク を発症!
信じられない光景に場内が静まり返ります。たまたま最終コーナー近くだったことと
レース3分の1を過ぎていたこともあって、そのまま最小限のロスでルーティンの
ピット作業に入りましたが、ピットアウトしたあと再び同じ左後ろタイヤがパンク。
これで88号車はトップ争いから脱落してしまいます。

これで押し出されるようにトップに浮上したのが、我らが0号車初音ミクAMG。
しかしそのあとすぐ65号車LEON AMGがピットンして予想通りタイヤ無交換作戦を敢行。
0号車もピットに入り、こちらはタイヤ無交換は厳しいということで 左2本のみ交換
0号車が出てきた場所は、65号車の数秒後ろ でした。

やはりレースの主導権は0号車ではなく65号車が握っていた!
無交換ゆえに65号車LEON AMGのほうがタイヤが厳しいはずですが、
レースペースはそんなそぶりを一切見せない安定した走りを見せる65号車。
一瞬だけトップに立った初音ミクAMGに色めき立つファンの声を
静まり返らせるようなLEON AMGの会心のタイヤ戦略が唸りを上げます。

11号車GAINER GT-Rはタイヤ4本交換をして0号車初音ミクAMGの後ろに入って
こちらも追いかけてきます。そしてレース後半、ずっとピットタイミングを
引っ張ってきた 31号車プリウス がこちらもタイヤ無交換作戦!
 

 
31号車も逆転チャンピオンを狙って65号車の前に出ようとしますが、
出てきた場所は65号車の真後ろ、そして0号車初音ミクAMGの前。
 
ここから初音ミクAMGは前のプリウスとの2位争いを延々と繰り広げる
ことになります。後ろから87号車ランボルギーニ、11号車GAINER GT-Rも
加わって2位争いが熾烈になる中、トップの65号車LEON AMGはタイヤが
厳しいどころか差を10秒近くまで広げることになり、この日の優勝を
確実なものにしていきました。
 
そんな中、ランキングトップの55号車ARTA M6はずっと苦戦の連続。
65号車が優勝した場合、チャンピオンになるには4位が必要なのですが、
予選10番手から7~10位付近を上げ下げするのが精一杯。
レースウィークに入る前は55号車のチャンピオンの確率は50%以上と
言われていた下馬評は完全に覆され、55号車まで無交換作戦を
取ることを強いられるも、状況を覆すには至りませんでした。
 
レースはそのまま65号車LEON AMGが勝利し、55号車が9位に終わったことで、
LEON AMGの大逆転チャンピオン が決定したのでした。


 
0号車GSR初音ミクAMGも 最終戦で3位表彰台。本当に素晴らしい戦いを
見せてくれました。88号車の脱落、55号車の不調、、、この日のレースの風向きは
完全に逆転チャンピオンを狙う65号車、31号車、0号車に向いていました。
その3強がそれぞれの戦略を目一杯駆使してのガチンコ勝負はとても
見ごたえがありました。その中で最後の1歩を先んじたLEON AMGチームには
大いに賞賛を贈りたいと思います。
 

 
グッドスマイル初音ミクAMGの谷口信輝さん、片岡龍也さんのダブルエース、
監督の片山右京さん、チーム代表の安藝貴範さん、そしてチームスタッフの
皆さまには、この最終戦まで夢を見せてくれて本当に感謝しかありません。
 
最終戦を消化試合にしない、どころか、最後の数周あたりまで本当に チャンスが
目の前に あった状態でコンペティティブに戦っている、こんな幸運なことは
ありません。連覇を逃したことはとても残念ですが、勝つのもレース、
負けるのもまたレース。十二分に楽しかったシーズンだったと思います。
 

 
余談ですが、こちらは「SUPER GT」となった2005年以降の、
GT300のチャンピオンに輝いたチームのドライバーズポイントの一覧です。
(※2010年は台風のため1戦少なくなった年の数字です)
 
例年は70点台後半から80点台前半の争いになっており、今年のLEON AMGの
「68ポイント」 というのが如何に少なかったのか、多くのチームとポイントを
分け合った大混戦だったのか、というのがよくわかります。最終戦まで6チームが
チャンピオンの可能性を残していて、実際にダメ元でも何でもなく
レース中にチャンスが見えた!というチームが沢山いた展開でした。
 
 
今年のSUPER GTはこれで終わってしまいますが、来年もまた素晴らしい戦いが
見られることと思います。GSR初音ミクGTプロジェクト チームも
きっとまた元気な姿を見せてくれることでしょう。

来年は9号車PACIFICチームがVtuber 「ミライアカリ」 を引っさげての
参戦を発表するというニュースもありました。

■2019年のスーパーGTに"VTuber"参戦。PACIFIC RACING TEAMと『ミライアカリプロジェクト』がコラボ
https://www.as-web.jp/supergt/426665
 
2019年もまた「グッドスマイル」なレースを、SUPER GTで楽しみましょう!

デジモノに埋もれる日々」と「コミックダッシュ!」は
GSR初音ミクGTプロジェクトを応援しています!


2018/11/12 [updated : 2018/11/12 17:31]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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ckom 2018/11/13
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