5/20「BLAME!(ブラム)」公開記念「会いにいける音響監督」岩浪美和さんの前説&サインお渡し会ダイジェスト(イオンシネマ幕張新都心)

2017/05/21


 
『 イオンシネマ幕張新都心「BLAME!」公開初日特別企画
 「会いにいける!」音響監督 舞台挨拶 岩浪美和
 48歳(ちょいサバよみw)略してOKB48プロジェクト 』
 
 
長い長い長い・・w
 
 
「シドニアの騎士」のスタッフが再集結して弐瓶勉の伝説のコミックを
3DCG映画化した 「BLAME!(ブラム)」、5/20にいよいよ封切となりました。
 
音響監督の岩浪美和さんが特別調整 「東亜重音」 を施した映画館が
全国で8箇所、その中でも「日本アニメ映画では史上初」となる
ドルビーアトモス(Dolby ATMOS) に対応した館はイオンシネマ幕張新都心、
アースシネマズ姫路、ミッドランドスクエアシネマ名古屋の3箇所しか
ありません。そのうちの1館、イオンシネマ幕張新都心では、
 
なんと4回まわし全て、岩浪音響監督の前説付き
 
さらには希望者には通常のパンフレットではなく「岩浪さんサイン入りパンフ」
の交換券を販売して、上映終了の合間に 「直接お渡し会」 を実施する、
というのです。

 
 
これが音響監督のやることか!!(褒め言葉)
 
 
という感じもしますが、この企画を実現しようと考えた岩浪監督と
イオンシネマ幕張新都心の名物支配人羽藤さんには本当に驚かされます。
それがまた大盛況だっていうんだからもう・・・(;'◇')
 
 

 
私はこの日の 初回上映14:50~の回 で鑑賞をしてきました。
イオンシネマ幕張新都心は交通の便は結構きびしい環境にあるのですが、その
最大箱である8番スクリーンULTIRAシアターはほとんどの席が埋まっていました。
 

 
この通り「東亜重音」のパネルが飾ってあります。
 
 

 
ではいきなりですが本編のお話の前に、
初回上映の 「前説」のダイジェスト をざっとご紹介いたしましょう。

「今日さ・・・間違って紛れ込んじゃった って人いる?w」
 
しょっぱなからトバしまくりの岩浪さんです。そう、実は一般的な
「舞台挨拶上映」と違って、今回の上映は「通常上映に勝手に前説が付く」
というだけですので、何も知らずに「BLAME!を観よう」とだけ思って
チケットを買って入ってきた人は面食らったかもしれません。
 
まして「戦車のアレ」を知らない方だとしたら尚更、この人は一体・・?
というところから始まるわけですが、そんな経緯もあって
「音響監督をやらせて頂いています、岩浪、と申します。」
なんていう珍しい感じのスタートでした。

とはいうもの、「戦車のヤツ」で会場大爆笑w
実際、この幕張まで岩浪さんを目当てでやってきた人、ATMOSの音に
惹かれてやってきた人というのは、かなりの割合がガルパンおじさんと
被っているに違いありません。(もちろん他人のことは言えません)

立川シネマシティでもこの封切の日から「東亜重音」で極爆bスタジオ、
極音cスタジオ、極爆aスタジオ、というトリプルヘッダーを組んでいたのですが、
それがガッツリ満席になっていたということで、さすがの立川ですね。
 
それにしても朝に立川、昼に幕張、夜に立川、なんていう方が1人2人ではなく
普通にたくさんいるというのはなかなかショッキングです。
本当にガルパンおじさんと岩浪ファミリー、という感じがします。

前述の通りATMOS上映を実現したのは全国でも3館のみ。
東日本ではここ幕張新都心でしか体験することができません。
みんなも是非行ってみたほうがいいよ!

「色々、ホントいろいろあるんだよ」 と岩浪さん。
確かにものすごい苦労してATMOS対応したとして、「それが全国何館で意味があるの?」
「円盤売るとき再生環境持っている人が何人いるの?」と言われてしまうと
なかなか厳しいものがあります。5.1chソースだって省かれかねないご時勢です。
 
しかしこうしたチャレンジをとにかくねじこんで少しでも実績を作っていくしか
道をこじ開ける方法はないのですよね。その意味で岩浪さんをはじめとする
「BLAME!」の制作スタッフ、イオンシネマ幕張新都心の羽藤支配人、そのほか
このドルビーアトモス上映を実現するために動いてくれた人というのはまさに
パイオニアといって良いでしょう。

イオンシネマの名物支配人にしてツイッターの中の人、羽藤さん は、
物腰は凄くやわらかそうな方なのですが、こういうところはドキッとしますよね。
 
ガルパンだってあんなに上映をするまでには沢山の反対を
押しのけた経緯があったのでは、と思います。普通に考えれば
「立川の極爆が上手く行っているからウチも上手くいくよ」ではなく、
「立川の極爆がもうあるから、今更ウチがやっても・・・しかも交通の便は
天と地の差だし無理無理」という発想ですよね。それをあえて勝負に出て
ちゃんと成功させる、この手腕は相当なものです。なにせイオンシネマが
「ULTIRA(ウルティラ)」のアピールが芳しくなくて困っていたところに
見事脚光を当てたのがあのガルパン推しの上映でした。

ATMOSトレーラーは確かに面白い感じでした。立体音響、というのが触れ込み
なのだと思いますが、「後ろから前へ通り過ぎる」「上空を通過する」といった
音の動きが確かに感じられます。単純に周囲に何個スピーカーがある、
というだけではない繊細な情報量がATMOSの魅力ですね。

生々しいお話をする岩浪さん。何を何回上映しようか、というのは、
映画館の支配人が気分で決めればよい、というものではありません。
配給会社との交渉を重ねて決まっていくものです。もうちょっと言うと、
「話題作を沢山上映してくれないなら、次回からは配給しないかもね」
なんて言われかねません。配給会社だって動員数ノルマが掛かっています。
 
それは箱選びでも同様です。あっちに最大箱を割り当てて、こっちは小さい
箱だけなの? みたいなタフな交渉をしぶとくこなしていって、それでも
話題作の配給が渋られたりしないようにうまく立ち回っていく必要があります。
 
イオンシネマ幕張新都心さんでいえば、まさにこの 虎の子の8番スクリーン
ULTIRAを何に割り当てるのか、というのがポイントで、それを、
「国産アニメ映画初のATMOS作品 BLAME!を上映したいから集中 します!」
と覚悟を決めて、随分前から根回しをしていたようです。羽藤さん、敏腕。

場内でクシャミがあって話が遮られたのを見事にネタに昇華する岩浪さん。
クシャミの音を 「録りたかったー!!」(録音したかった)
という感覚は本当に新鮮でした。これが音響監督という生き物か。

岩浪さんはお誕生日が5/19ということで、花束贈呈、さらに場内のスピーカーからは
ハッピーバースデーの曲が!w 場内も一斉に「ハッピバースデートゥーユー!」の
大合唱でこれには岩浪さんも苦笑い。
 
 
羽藤さん「あ、この曲もう1周あります、ハッピバースデー・・♪
岩浪さん「やーめーてーw」
 

BLAME!の登場人物に 「捨造(すてぞう)」 という人がいるのですが、
その人が職人堅気っぽく返事を「へい」と言うのが口癖になっています。
何故か前説の〆も皆で「ヘイッ!」で終了w
 
観客もガルパンおじさんたちが多くてノリが良かったのもあり、
大洗特爆のときと似たような空気が流れて大変面白い前説でございました。
前説というよりは完全に「岩浪美和トークショー」ですよね(*゜ー゜)
 
 
 
さて、前説のダイジェストはこのくらいにして、、、
 

 
「BLAME!(ブラム)」本編ももちろん素晴らしい作品でした。
ただ、ガルパン劇場版とか劇場版SAOとかとはかなり違って
「最後にドーンと解決して、やったー!」みたいな感じの作品ではなく、
 
 
とにかく終始ドキドキし続けて、画面から目が離せない
 
 
という感じのタイプですね。最初の10分 で一気に恐怖感が植えつけられて
あとは100分近くずっと緊張しながら握ったこぶしを開くことができないまま
この空間に呑まれたままドキドキ・バクバクとしていました。
 
襲われるシーンやバトルシーンはもちろんのこと、そうではない静かなシーンでも、
この世界の広さや深さ、その質感や重量感が目から脳に飛び込んでくるような
感覚に捉われて、とにかく緊張しっぱなしだったのを覚えています。
 
実は失礼ながらシドニアのTVシリーズは私は3DCGの違和感がちょっとあって
馴染めなかったところがあるのですが、BLAME!の3DCGはそういう
違和感は全然感じることなく世界に飛び込むことができました。
づるちゃんかわいい。あとはやっぱり 「おやっさん」 いいですねぇ。
 

 
そうした世界への没入感を、このドルビーアトモス(Dolby ATMOS)による
音響の効果が拍車を掛けたことは疑いようがありません。あの銃の音も、
爆発音も、襲われているときの足音も、色々な音が 「アタマの中の座標」を
とにかくかき回して いくかのような感覚、本当にその場にいるような感覚が
見事に表現されていました。イオンシネマ幕張新都心のULTIRA上映は
立川シネマシティや川崎チネチッタのような「爆音系」ではありませんが、
それに負けず劣らずの 「音の全方位攻撃」 をここで浴びることができるでしょう。
 
BLAME!の「日本アニメ映画初」ドルビーアトモス上映は、いまのところ
「2週間限定」です。ぜひ皆さまもイオンシネマ幕張新都心に足を運んで
この音を体感してみてください。
 
 
上映が終わって出てくると、
 
「このあと岩浪音響監督のサイン入りパンフレットお渡し会があります。
 岩浪監督はすでにスタンバって座って待っていますので、
 早く行ってあげてください・・・」
 
というアナウンスが。なんですかそれはw
本日のメインゲストに待ちぼうけさせるなんて酷いお客だ!(おまえだよ)
 

 
ということで予め上映前にお渡し券を買っておいた私も並びに行ったのですが、
とんでもない大行列ではありませんか!ゆうに100人を超えているでしょうか。
最終的に 3回のお渡し会で500部が捌けた というので、
1回あたり150人以上は並んでいた計算になると思います。
これが音響監督のサインイベントの規模なのか・・ 人気声優 とかじゃないのか・・。


 
ということで私も頂いてきました。岩浪さんサイン入りパンフレットです。
音響監督サイン入りというのはなかなかにレアな体験だと思います。
 
ひと声ふた声だけガルパンやSAOの御礼もお話して握手もさせて頂きました。
それから図々しくも、咄嗟に1枚だけ財布に入っていた名刺も勢いで
お渡ししてしまいました。(すみませんいきなりご迷惑を・・)

こちらの写真の岩浪さんの左手のあたりに 赤い名刺 がちらっと見えるのがソレです(汗
 

 
さらにこの後、なんとサプライズで、「BLAME!」の 瀬下監督吉平副監督
大洗特爆でもいらした 音響の小山さん まで飛び入り参加!

後から来た人には、岩浪音響監督のサインに加えて、瀬下監督、
吉平副監督のサインまで加わって超豪華なパンフになっていたとのこと。
私がそれを知ったのは帰りの電車の中でした。なんということだ、、(;´ー`)

しかも、3回目の回には声優の 洲崎綾さん(タエ役) までお忍びで
観に来ていたというではありませんか。サイン入りポスターは私が観に行った
ときには岩浪さん、瀬下さん、吉平さんの3つのサインだけだったのですが、
あとからキッチリ 洲崎さんのサイン も加わっていたようです。

大洗特爆もそうでしたが、終わりのほうに近づけば近づくほど、いろいろな
サプライズが増えていって面白くなる傾向はありそうですね。でも初回は
初回で本当に最初の感動が味わえることもあるわけで、なかなかどちらも
捨てがたいところです(え、全部参加しろって・・それはそうですが・汗)
 
それにしても岩浪さん、イオンシネマ幕張新都心の羽藤さんをはじめとした
スタッフの皆さまのサービス精神の旺盛さには本当に感服いたします。
素晴らしい企画を本当にありがとうございます。 m(_ _)m
 

 
特典の 1/35スケールフィギュア はサナカンでした。
これは霧亥、シボ、サナカンの3種があって連結する形になっています。
ただあっという間に特典は捌けていっているようで、全種集めるのは
至難の業かもしれませんが・・。あと駆除系がレアで混じっているようです。
 
 
 
ということで、「BLAME!(ブラム)」5/20上映開始記念、イオンシネマ幕張新都心
の岩浪音響監督による前説&お渡し会のダイジェストレポートでした。
 
幕張新都心のATMOSはもちろんオススメですし、それ以外にも立川シネマシティの
極爆、チネチッタ川崎のLIVE ZOUND、アースシネマズ姫路とミッドランドスクエア
シネマ名古屋がATMOS、他にも港北ULTIRAや塚口サンサン劇場、
福山シネマモードなど8館で様々な 特別音響「東亜重音」 が楽しめます。
 
・立川シネマシティ 東亜重音「7.1ch極上爆音上映」
・チネチッタ川崎 東亜重音「7.1ch LIVE ZOUND」
・イオンシネマ幕張新都心 東亜重音「9.1chアトモスULTIRA」
・イオンシネマ港北ニュータウン 東亜重音「7.1ch ULTIRA」
・ミッドランドスクエアシネマ名古屋 東亜重音「9.1chアトモス」
・塚口サンサン劇場 東亜重音「7.1ch 重低音ウーハー上映」
・アースシネマズ姫路 東亜重音「9.1chアトモス」
・福山駅前シネマモード 東亜重音「激音」
 
ぜひ皆さまお近くの劇場を選んでこの「BLAME!(ブラム)」の重厚な世界観を
肌で感じてみてください。


2017/05/21 [updated : 2017/05/21 23:02]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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ckom 2017/05/21
セルクマ。ということで岩浪さんの面白トークショー今回も炸裂です。幕張新都心に集結するお客様の面々もノリノリでした。
NOGjp 2017/05/21
ホントよかったです。ということでウチのエントリからもリンク http://bnog.hatenablog.com/entry/2017/05/21/103131
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