カメラ部とモニタ部が分離する「EXILIM EX-FR10」 バッテリも分離する点に注意

2014/05/10


 
CASIOからカメラ部とモニタ部が完全分離するセパレート型のデジカメ
「EXILIM EX-FR10」 が発表されました。店頭予想価格は税込5万円前後、
発売日は・・・、

 
■カシオ、新機軸の"セパレート型"デジカメ - デジカメ Watch
カメラ部とモニターをBluetoothで接続。防水・耐落下衝撃性能も
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140826_663536.html
カシオは、分離型のデジタルカメラ「EXILIM EX-FR10」を9月12日に発売する。
デジカメWatchの記事では 9/12 とされているのですが、
 
■新しい撮り方を創造するセパレート型デジタルカメラ "自分撮り ? みんな撮り ? 後ろ撮りを一台で"
http://www.casio.co.jp/release/2014/0826_ex-fr10/
カシオ計算機は、"Amazing Gear(アメージング ギア)"をキーワードに、新しい楽しみ方を創造し続けているデジタルカメラ"エクシリム"の新製品として、カメラ部と、液晶画面付きのコントローラーを簡単に分離でき、フリースタイルで自分撮り ? みんな撮り ? 後ろ撮りなど多彩な撮影が楽しめる『EX-FR10』を9月19日に発売します。
と、公式サイトでは 9/19 発売になっています。どうやら9/19のほうが正しいようです。
 

 
この EX-FR10 は セパレート型 という点が最大のウリですが、
その中でもギミックとして、
 
 ・分離 すればリモート撮影になるし、
 ・まっすぐ 繋げれば自撮り向きになるし、
 ・折りたためば 従来型カメラになるし、
 
という様々なスタイルを1つの機構で成し遂げているところがクールというか、
ガジェット好きの心を揺さぶります。こういうのは有無を言わせず欲しくなる
何かを感じさせますね。
 
もちろんリモートで映像を確認しながら撮影ができますし、カメラ側だけでの
インターバル撮影設定 もできたりします。様々なアタッチメント(オプション)
が準備されていますので、胸ポケットに付けたり、帽子に巻きつけたり
三脚の先に付けて手で持ったりと、自由自在な撮影が可能になるでしょう。
 
さらに防水はIPX6/IPX7をクリアし、1.0mまでの水深で30分 までなら
連続撮影が可能。棒状のものに固定して水中を撮影させるとか、
いろいろな応用が利きそうです。
 
リモートでライブビューを見ながら撮影するという機能は、昨今のWi-Fi対応
デジカメでは結構サポートされていて、たとえば私の持っている Nikon V3 でも
スマホでライブビューを見ながらシャッターを切ったりすることができます。
 
ただ、それはあくまでカメラ本体は従来の形状のままという前提ですので、
リモート撮影モードにすることでカメラ側が身軽になったりすることはありません。
この EX-FR10 は、
 
 カメラ部だけ分類した状態では63gという超軽量
 
になりますので、その点がやはり利点になるでしょう。同ジャンルではすでに
圧倒的な知名度を獲得している GoPro HERO3+ あたりが比較対象になりそうですが、
あちらはセパレートタイプではない中での最大限の軽量化をして74gです。
単純に身に付ける軽さだけをいうと EX-FR10 にも競争力はありそうです。
 
 
ところでリモートでの 撮影可能距離 というのが気になったのですが、
すでに公開されている取扱説明書にはこう記されていました。
 
■CASIO デジタルカメラ EX-FR10 取扱説明書 (.pdf)
http://support.casio.jp/storage/pdf/001/EXFR10_FA_140821_JA.pdf
カメラとコントローラーが離れた状態で撮影する場合、コントローラーのシャッターを押して撮影できる範囲は 約10m です。また、コントローラーのモニター画面に映像を表示できる範囲は 約5m です。
この5mという距離をどう見るかは想定するシーンによって大きく違いそう
ですが、大雑把にいって 8畳間の対角線 いっぱいくらいは届くと思えば、
完全に別の個体にくくりつけるようなシーンで無い限りは平気でしょう。
 
逆にそういう完全分離の状態、たとえば 犬にくくりつけて放す とか、
レーシングカート に付けて撮影者はピットから見てるとか、
そういう撮影は思ったようにはできないかもしれません。
 
他に気になった点といえば、バッテリについてですが、
 

 
冷静に考えると当たり前ですが、カメラ部とモニタ部は、
 
 それぞれ別個に充電をする必要があります。
 
撮影時間は静止画で約4時間、動画で約1時間(ただし1回の連続記録時間は29分)、
それはまあ良いのですが、撮影者の注意不足で両者の充電状態が同じフル充電に
なっていなかったりすると、どちらかが先に切れて しまうといったことがあり得ます。
 
特殊形状のため、バッテリは取り外し型ではなく、すなわち予備バッテリへの
交換ができません。 特にアウトドアで使用することが予想される EX-FR10 は、
バッテリ残量には十二分に気を使わないといけない気がします。
 
あとはレンズが単焦点で、かつ35mm判換算 21mm相当という超広角 である点も
気をつけておいたほうが良いでしょう。衣服などに付けて撮影して回ったり、
自分撮りしたりすることを考えるとこの超広角は良い設定だなとは思いますが、
一方で、遠景のものを狙ってカメラに収めるようなシチュエーションには向いていない
カメラであることも確かです。そのあたりもあらかじめ考慮したうえで
 
 「遊ぶカメラ」として納得した上で選ぶ
 
ことが求められるかもしれません。
 
そうはいっても、5万円 といえば昨今のコンデジの相場の2倍です・・。
おいそれと多くの人が飛びつくかどうかはちょっとあやしいところがあるのですが、
かの自撮りカメラ EX-TR100 も一時プレミアム価格が付いたそうですし、
一概に高いからどうという話ではないかもしれません。
 
ガジェット好きの発想でいうと 「何に取り付けようか」 とばかり考えて
しまいがちですが、案外、
 
 「呑み会でテーブルに置いてうぇーい!と集合写真を撮るカメラ」
 
みたいな訴求のほうが効いたりするかもしれませんね。


2014/05/10 [updated : 2014/08/28 01:10]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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