三菱の27インチ液晶モニタ「RDT272WX」 パネルVA⇒IPSへの変更影響は？

　
■三菱、27型/LED採用のフルHD液晶ディスプレイ -AV Watch
－ギガクリア・エンジン/VAパネル採用。実売52,800円
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101124_408934.html
　
実は前回が VAパネル、今回は IPSパネル ということで、
同じようなスペックの後継と見せつつ、随分特性が変化しています。
　
　
型番　　　　　RDT272WX 　　　　　　　RDT271WV
　
発売　　　　　2012年6月　　　　　　　2010年11月
光沢　　　　　ノングレア　　　　 　　ハーフグレア
パネル方式　　IPS　　　　　　　　　　VA
コントラスト　1,000:1 (CRO 8,000:1)　3,000:1 (CRO 25,000:1)
輝度　　　　　250cd/m^2　　　　　　　300cd/m^2
応答速度　　　3.5ms(G to G)　　　　　6.5ms(G to G)
視野角　　　　上下178/左右178　　　　上下178/左右178
　
　
一般にはVAパネルのほうが コントラスト を稼ぎやすいと言われているとおり、
コントラスト、輝度ともに旧製品の「RDT271WV」のほうが高いという
逆転現象 になっています。そのコンセプトに合わせてか「RDT271WV」
は光沢もハーフグレアにもなっており、テレビっぽいスペックを目指している
ことが分かるでしょう。
　
一方、今回の「RDT272WX」はコントラストはあまり稼げず、
しかも ノングレア で落ち着いたPCモニタという印象があります。
その代わりに 応答速度 が上がっている点が注目されます。
　
IPSタイプは 視野角 が広いのも特長ですが、スペック的には
VAタイプを搭載した「RDT271WV」と代わりが無いようです。
ただ、実際の使用感は肉眼で見てみないと何とも言えないところでしょう。
　
超解像エンジンにも改良が加わっていたりしますし、通常なら当然
新しいほうを選んだほうが無難なのですが、このようにかなり
特性というか狙った コンセプトが変わって きている2製品ですので、
選ぶときはじっくり考えてみるのも良いでしょう。
　
入力端子はHDMI×2、DVI×1、D端子×1、D-Sub×1を搭載。
HDMIが2つあるとか、D端子があるあたりはサブテレビとしての需要を
よく抑えています。残念ながらBenQ M2700HDのようにコンポジット系までは
存在しませんが、これは需要がそもそも少ないと思えば許容範囲です。
　
　
スペックもさておき、この手のPC向けメインのモニタの中で、
　
　27インチ＋リモコン装備というのが、
　
実質BenQか三菱しか選択肢が無いというという状況が続いていて、
なにげに三菱のモニタには注目しています。
　
ちなみに1:1000のコントラストが心配という話については、
私がいま使っている BenQ M2700HD も1:000だからそんなに気にする
必要はないかなと思っているのですが、これも実際に目にしてみると
いろいろ印象は違うのかもしれませんね。