GREENHOUSEからネットワークUSBハブ「GH-USNH4P」 - 使いどころが問題?
2009/06/07■グリーンハウス、4ポートのネットワークUSB Hub
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090608_280607.html
グリーンハウスからUSB機器4ポートをLAN経由で接続するハブ、
「GH-USNH4P」が登場しました。店頭予想価格は6,580円です。
最近にわかに製品が増え始めているこの
「ネットワークUSBハブ」 という製品ジャンル、
まだあまり馴染みのない方も多いと思いますが、
1セットのUSB機器をネットワーク(LAN)経由で
複数のパソコンから使えるようにするハブです。
ただし1つのUSB機器は基本的に 同時に1台のパソコン から
しか使えません。どういうことかというと、パソコン側で
まず管理ソフトを起ち上げて、使いたいUSB機器(例、プリンタ)
を指定して 「接続」 します。これでそのUSB機器とパソコンは
USBで直繋ぎしたのと同じ状態になります。
このとき、USB機器が他のパソコンから接続状態になっていると、
「他のパソコンから使用中」 とみなされて自分のパソコンからは
接続することができません。各パソコンでは使いおわったら
機器の 「解放」 (USB機器でいう「取り外し」みたいなもの)を行い、
他のパソコンから使える状態に戻してやらなければいけません。
このネットワークUSBハブというジャンル、わたしとしては
イマイチ使いどころがピンと来ていない機器の1つです。
例えば、対象として挙げられているのは以下のようなものです。
・プリンタ
・スキャナ
・光学ドライブ
・USB-HDD
この中で特に使用頻度が高く、ネットワーク上での共有に
価値を見出しやすいのは 「プリンタ」 と「HDD」ですが、
ご存知のとおりこれらはそれぞれもっと使い勝手の良い
「LANポート付きプリンタ」 「プリントサーバ」 「NAS」
という製品があります。こうした製品を使えば、
「おーい! 解放し忘れてるの誰~!?」
などとパソコン間で面倒が起きがちなネットワークUSBハブ
よりもずっと快適な環境になるでしょう。それぞれがそんなに
お高いワケでもありませんから、導入に躊躇することもありません。
(LANポート付きプリンタは高いですが、プリントサーバなら数千円です)
では 「スキャナ」 や「光学ドライブ」はどうか、というお話ですが、
これらは普段は取り外しておいて、使うときだけそのパソコンの
ところに 持っていって使う というほうが何となく合理的に思えます。
というのも、スキャナにせよ光学ドライブにせよ、使うときは大抵自分の
使うメディアを設置しに行って、パソコンのところに戻ってきて 使い、
使い終わったらまた機器のところにいってメディアを回収する、という
作業をせざるを得ないからです。すなわちリモートに置きっぱなしで
共有することが 「あまりラクではない」 機器ということになります。
光学ドライブはノート用のユニットを使った小型のUSBドライブが
安価に買えますし、スキャナもA4くらいまでのタイプならその辺に
立てかけておいて使うときだけ 「ひょいっ」 と持ってくることは
そんなに苦ではありません。
そうした作業が苦になるくらい「仕事場でスキャナを沢山使うから」
というような環境であれば、むしろ最近なら、
スキャナの隣に「ネットブック」を1台置いておく
ほうが何かと便利という気がしないでもありません。
これならスキャンしたいときにそのネットブックでスキャンして、
共有フォルダ に入れておけば、あとでどのパソコンからも取り出せます。
そんなこんなで色々なシーンを考えていくうちに、もしかしてこれは
特定のソフトウェアの USBドングル をみんなでごにょごにょみたいな
お話に需要があったりなかったりするのかと邪推してみたりもしたのですが、
たとえばセンチュリーの「ネットワークHub名人」には、
■ネットワークHub名人(CNUH4P)|センチュリー(CENTURY)
http://www.century.co.jp/products/pc/supply/cnuh4p.html
※著作権保護を行うUSBドングル等に関しては、動作対象外とさせていただきます。
なんて律儀に注意書きがあったりもします。
結局のところ、既に買ってしまったLAN非対応の機器を、
何とか 安価に延命 したい、という使い方になるのでしょうが、
冷静に考えるとどうしても、複数人で共有したい機器はNASや
プリントサーバなどのLANネイティブな機器に置き換えていくか、
逆に「使うときだけ持っていって挿せば?」という方法で本当に
足りないのかどうかを考えて見たほうがよいかもしれませんね。
2009/06/07 [updated : 2009/06/07 23:59]
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▼ コメント ▼
No.29092 投稿者 : 優駿 2009年6月10日 17:35
こういう製品はLAN内部で完結している間はおもしろくないかも。
個人的には外部ネットワークから直接内部のUSBに繋がれば買うのですけどねえ。
たとえばどういうのかというと、外部のネットワークからiPodの同期をやりたい場合。
WindowsHomeServer入れれば、割と簡単に外部から自宅PCの画面を呼び出せるの
ですが、擬似的に外部側のプリンタとサウンドを自宅PCに繋いだことに出来たりします。
つまりは、印刷すると外部PCに繋がったプリンタから出力され、外部PCで音が鳴る。
同じ技術使って外部PCのUSBに繋がった機器を自宅PCに繋がったことにしてくれれば、
出先でiPodの曲を入れ替えできて便利なんですが…
No.29151 投稿者 : 兜蝦 2009年7月22日 23:03
この「ネットワークUSBハブ」は、デスク上で複数台のPCを使用している私のような人にとっては、とてもありがたいものですね。
No.29201 投稿者 : 仮想人 2009年8月16日 12:14
VMwareESXiでゲストOSからホストマシンのUSBポートが使えない事があるが、「ネットワークUSBハブ」ならつかえる方法があります。
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