RD-X8でPCへの取り込み実験 - ネットdeダビングは速度低下、RDLNAは超高速?!

2009/03/27

■2009/03/16 [RD-XV81からアラート音 - 「ER0004」は見なかったことにするエラー。
RD-XV81からアラート音 - 「ER0004」は見なかったことにするエラー。]
■2009/03/23 [ER0004を出したRD-XV81の代替候補を探さないといけないのですが・・・
ER0004を出したRD-XV81の代替候補を探さないといけないのですが・・・]
■2009/03/25 [2年以上ぶりに購入したHDDレコーダは「RD-X8」 - 恒例のあまとも写真館
2年以上ぶりに購入したHDDレコーダは「RD-X8」 - 恒例のあまとも写真館]
次は実際の利用シーン、主にPCへの取り込みを試してみます。
ということでお待ちかね、RD-X8のPCへの転送テスト です。
そもそもRDレコーダを「指名」で購入されている大多数の方は、おそらく
この「録画データのPCへの取り込み」を最大の目的としているでしょう。
RDレコーダは、ココさえちゃんと動けばオールオッケーなのです。
 

 
まずは環境について。私はいままで VirtualRD というソフトを使って、
PCを仮想RDレコーダに見立ててネットdeダビングをするという方法を
使っていました。ところが今回、
 
 RD-X8からどうやっても VirtualRD が見えない
 
という事態に襲われて、急遽 LANDE-RD という仮想RDソフトを使用させて
頂くことになりました。RD-X8 から VirtualRD が見えないのは
私の環境だけで起こることなのか、それともソフト自体との相性なのか
については良くわかっていませんが、とりあえず LANDE-RD でも同じことが
できますので使用上は問題ありません。
 
テストに使ったのは、そのときたまたまやっていた甲子園の試合を
SP画質でぴったり1分間録画した 42,518,528 バイトのファイルです。
 
これを実際に LANDE-RD に対してネットdeダビングしてみて、
時間を計測してみると、こんな数字が出ました。

機種PC側ソフトグラフ (← FAST)転送時間速度
RD-XS48LANDE-RD30秒11.3Mbps
RD-X8LANDE-RD1分45秒3.2Mbps

遅い! RD-X8 は何でこんなに遅いんだ!!
 
と思わず叫んでしまうほどです。RD-XS48のときにはだいたい10Mbpsくらいは
確保できていたのに、X8は3Mbpsがせいぜい です。たとえばSP画質で
30分録画すると1GBのファイルができるのですが、これがRD-XS48なら
だいたい実時間の半分くらい、約15分程度で転送できていました。
RD-X8でそれをやると45分くらい掛かってしまう計算になります。
 
このあと RDレコーダ同士 での転送も調べてみましたが、結果は変わりませんでした。
RD-X8からの転送、RD-X8への転送、いずれも満足な速度には至りません。
 
いろいろ情報を調べてみると、どうやらRDレコーダは新しくなるごとに
ネットdeダビングの転送速度が冷遇 されていくらしく、
かいつまんで言うとほかの並列処理(W録など)を邪魔しないように
スケジュールを組むとより複雑で重い処理をこなす最近の機種ほど
ネットdeダビングに余裕を与えられないということになる、らしい、のです。
実際のところはよく分かりませんが。。。
 
しかし、せっかくフラッグシップモデルを購入したのに、これではさすがに
辛すぎます。そもそも最近のRDレコーダ購入者の方々がこれで満足している
ワケはない、もうちょっと何かあるのでは、と思って探してみたところ、
DLNA対応のRDレコーダについては DLNA再生をエミュレート してデータを
PCに転送するソフトが存在することを知りました。それが RDLNA です。
 
RDLNA は 汎用DLNAクライアントというワケではなく、あくまで対RDレコーダ
専用のツールとのことですが、DLNAの手順でRDレコーダの中のデータリストを
取得して、そこに再生転送要求を出すことでデータをPCに取り込むというものです。
 

 
RD-X8の中の フォルダ階層 がそのまま見られますので、狙った録画データを
クリックしてダウンロードできます。連続ダウンロード の部分のUIが
ちょっとわかりにくいのですが、ダウンロードしたい番組を1つずつ
ダブルクリックしていって、最後に「連続DL」を押すと複数のデータを
一気にダウンロードすることもできます。(なお、VirtualRDと同じく
コピー制限のあるデータはダウンロードできません。)
 
これを使って再度テストしてみると、こんな結果になりました。

機種PC側ソフトグラフ (← FAST)転送時間速度
RD-XS48LANDE-RD30秒11.3Mbps
RD-X8LANDE-RD1分45秒3.2Mbps
RD-X8RDLNA10秒34.0Mbps

速っ!! RDLNA 使用時の転送は異常に早いです。
RD-X8でネットdeダビングしたときの 10倍、RD-XS48のネットdeダビングと
比べても 3倍以上 の速度を叩き出しています。これなら実用上困ることは何1つ
ありません。素晴らしいツールをお作り頂いた作者の方に大感謝です(-人-)
 
先ほどの機器内のスケジューリングのお話が本当であれば、
こうしたDLNA向けのリソースを確保していることなども、代わりに
ネットdeダビングが割を喰っていることの要因の1つなのでしょうか。
 
いずれにせよここまで差が出てしまうと、もうRD-X8からPCへのデータの取り込みは
DLNA経由で決まり! ということになるでしょう。ただ、一度PCに
転送したデータを再びRDレコーダに戻したいといったことを考えている方は、
DLNA経由で取り込んだデータではそれができなくなってしまいますので
その点はご注意ください。一度転送したらあとはPCの中だけでどうにか
しようと考えている方にとってはまったく問題ありません。
 
ということで、RD-X8のネットdeダビングは、ひと昔前のRDレコーダに比べると
より遅くなっていて、代わりにDLNA経由でデータ転送するのがオススメという
結果になりました。私は試していませんが、最近のRDレコーダでDLNAに
対応しているものであれば同じような結果が出るのではないかと思います。
ご興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。


2009/03/27 [updated : 2009/03/27 23:59]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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