Xacti HD2000 撮影サンプル - 編集も再生もヘヴィな最高画質モードを試す
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では実際に Xacti HD2000 で撮影をしてみることにしましょう。
・・・っとそのサンプルを見ていく前に、Xacti HD2000 で
撮影したデータの扱いについてお話したいと思います。
Xacti HD2000 で撮影できる最高画質 「Full-HRモード」 は、
MPEG4 AVC/H.264、1920×1080、プログレッシブ60fps、24Mbps
という強烈なデータになっています。24Mbps というのはだいたい
1秒で3MB、1分で180MB、1時間で10GBという感じなのですが、これが
史上最重の H.264 でエンコされた上でのデータ量
であるという点がポイントです。かなりパワーに自信のあるパソコン
でないと、編集はおろか再生も危ない ということになりかねません。
Canonのビデオカメラ「iViS」にもH.264 24Mbpsモードを持った機種が
ありますが、どうやら境遇は似たようなものらしいと聞いています。
で、私もサンプル動画を撮影してパソコンに転送し、いざ再生してみようと
思ったのですが、まず普段使っていたGOMプレイヤーではそもそも
コーデックが合わないようで真っ暗なまま再生ができません。
そこで Xacti HD2000 の付属DVD-ROMに入っていた 「Nero 8 Essentials」
というのインストールし、GOMプレイヤーのコーデック利用設定でH.264の
チェックを外すと、Nero8 でインストールされたコーデックを使って再生
できるようになりました。それ以外のコーデックを入れても再生は可能だと
思いますが、とにかく重いため環境には神経質になる必要がありそうです。
で、実際にサンプルを撮ってみましょう。
■Xacti HD2000 撮影サンプル1
FullHDモード(MPEG4 AVC/H.264、1920x1080、60p、24Mbps、29秒)
オリジナルデータ ⇒ xacti_hd2000_dogsample20090207_1_mp4.zip (87MB)
29秒で89MB (zip後は87MB)もありますのでなかなか扱いに困ります。
zipにしてあるのは、あくまでブラウザから直再生ではなくダウンロード
してから再生できるようにという配慮で、圧縮の意味はほとんどありません。
映像としてはこんな映像です。こちらもご承知のこととは思いますが、
これはFLVに変換して張り付けた映像ですので、画質などを吟味する
対象としては全く役に立ちません。その用途としてはご面倒でも
上述の オリジナルデータ のほうをダウンロードして御覧ください。
パッとこの絵だけを見せられると、まぁ普通に撮れてるよね以上の感想も
ないなという感じなのですが、高精細な感じは伝わるのではないかと思います。
この24Mbpsのデータがどのくらい重いのかといいますと、私の所持している
パソコンの中では、Core2Quad Q9450 2.66GHz+GeForce8600GTで組んだマシンで
先ほどのNero8のコーデックで再生したときの CPU使用率が45% くらいでした。
そのほかに2台のノートPCで試してみたところ、Core2Duo L7700 1.8GHz を積んだ
Let's note Y7、および Core2Duo SU9300 1.2GHz を積んだ VersaPro UltraLite、
いずれも CPUが100%前後 に張り付きます。壊滅というワケではありませんが、
ところどころでピクッ、ピクッと止まったりして、最後までスムースに
再生しきれたことがない、というような状況でした。
ということで、この最高画質をパソコンで楽しもうとするならパソコンの
スペックには相当の覚悟が要るようです。ただ、上記のQ9450搭載のパソコン
ではTMPGEncによる編集(切ったり貼ったり)もそれなりにできましたので、
2008年スペックのデスクトップであればある程度頑張れるかもしれません。
たとえばですが、撮影自体は最高画質で行い、保存用には必要に応じて
再エンコードしたデータを残す、というやり方もあります。
サンプルとしてはこんな感じになります。
■撮影サンプル1の再エンコードデータ(1)
TMPGEnc XPress4.0 MPEG4 AVC/H.264、1280x720、60p、3Mbps に変換
再エンコ後データ ⇒ xacti_hd2000_dogsample20090207_1_1280x720_mp4.zip (11MB)
■撮影サンプル1の再エンコードデータ(2)
TMPGEnc XPress4.0 MPEG4 AVC/H.264、640x360、30p、2Mbps に変換
再エンコ後データ ⇒ xacti_hd2000_dogsample20090207_1_640x360_mp4.zip (8MB)
このくらいの重さであれば再生パワーに困ることはないでしょう。
だったら最初から最高画質を使わなければいいじゃないかという話もありますが、
データ量の問題を抜きにして最初から何かしらの編集、再エンコードを掛ける予定が
あるような場合だと、ソースはできるだけ高画質で、という需要もありそうです。
YouTube にもテスト動画としてアップロードしてみました。
■撮影サンプル1のYouTubeアップロード
http://www.youtube.com/watch?v=9-Aa0eeId4c&fmt=22
「&fmt=22」 が付くとHDモードで再生してくれます。
(ただしYouTubeは必ずYouTube側での再エンコードを経る形になります)
続いて以下のサンプルは、解像度は同じ1920×1080で、
フレームレートを60pと30pで撮り比べ てみたものです。
■Xacti HD2000 撮影サンプル2
Full-HRモード(MPEG4 AVC/H.264、1920x1080、60p、24Mbps、14秒)
オリジナルデータ ⇒ xacti_hd2000_dogsample20090207_2a_mp4.zip (43MB)
■Xacti HD2000 撮影サンプル3
Full-SHQモード(MPEG4 AVC/H.264、1920x1080、30p、12Mbps、13秒)
オリジナルデータ ⇒ xacti_hd2000_dogsample20090207_2b_mp4.zip (20MB)
フレームレートの違いが効くように、動かないわんこを中心に
カメラのほうをぶんぶんと振って います。
これなら違いがわかるだろうという目論見だったのですが、
・・・・案の定、よくわかりません。
まぁそんなものかもしれないなとは思いました。ところが、
これをパソコン上ではなく、Xacti HD2000 のクレードルから
HDMIで液晶テレビに直付けして再生してみると、
違いがくっきり分かるようになりました。30pにはかすかな残像を
感じるのですが、60pではそれが感じられなくなっています。
俗にいう「ヌルヌル動く」 という感じです。
実は私が使っているパソコン用液晶モニタはIO-DATAのLCD-AD203GBという古いもので、
これは 応答速度が16ms という決して速いとは言えないものになっています。
後ほどこのパソコンからHDMI出力で液晶テレビに出力するとどうなるか、
というのを試してみなければなりません。
それ以外にもCPU、ビデオカード、コーデックなどの複合要素が相まって、
パソコンで再生しているときの映像はデータそのものが持っているフルの
要素を出し切っていない映像になる場合があるということなのかもしれません。
そういう意味でも1920x1080,60pの映像を保存用として溜め込んでおくのは
なかなかツライ運用ではあります。それなりのスペックのパソコンを買って
編集環境を整え、1920x1080,60pは編集前のソースとして使う、というのが
一般的な使い方になるのかもしれませんね。
このあとは、もっといろんなシーンのサンプルを・・・という風にいきたい
ところなのですが、Xacti HD2000 のサンプルも徐々にネット上に
溢れてきていますので、デジ埋としては、お待ちかねの 「暗所性能」
についての検証 を優先しようと思っています( ´ω`)
2009/02/07 [updated : 2009/02/07 23:59]
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▼ コメント ▼
No.26857 投稿者 : cutting_edge 2009年2月 9日 15:09
いつもレビューを参考にさせていただいております。
HD1000とHD2000の動画ワイド端の画角の違いと、
アドバンストズームx16倍とやらの威力も見せてほしいです。
No.26859 投稿者 : おいどん 2009年2月10日 00:04
自分のPC Core2Duo E6600 メモリ2GBでは
普段H.264を「MP4 Splitter」とWindows Media Player
で再生しているのですが,オリジナルデータは再生できませんでした.
Quicktimeでは再生できました.負荷は1コアが60%で,もう1コアは0%でした.
ピントが合ったときの画質が驚異的ですね.わんこの毛の一本一本が見えるとは!
自分は,Xacti HD2ユーザーなのですが,使っていて一番不便に感じるのが
デジタルズームをON・OFFしか選べず,デジタルズームをたとえば3倍まで
に制限して30倍ズームと出来ない点です.Xactiはデジタルズーム倍率の設定
出来るのでしょうか?
暗所性能レビュー期待してます.
No.26885 投稿者 : T 2009年2月14日 22:56
私のPCではサンプル1をWindowsムービーメーカーで変換できました。
CPU:Core2DuoE6600、メモリ:2GBです。
負荷は両コアとも70%程度。
再生もWindowsMediaPlayerで出来ました。
SANYOのHPでの動作用件だと厳しいと思われましたが、ストレスは感じる可能性はありますが、何とか使えそうだと解りました。サンプルのご提供ありがとうございます。
No.26891 投稿者 : 00 2009年2月16日 10:55
サンプル見ました。
凄い綺麗ですね、わんちゃんの毛並みまでこれほど綺麗に見えるとは驚きました。
動画は多少重たいのようですが映像の綺麗さを考えれば妥当ですね^^
No.29536 投稿者 : nobusue 2009年12月28日 09:48
HD2000の購入を検討していてこちらにたどり着きました。
撮影サンプルのファイルを公開していただき、とても助かりました。自分の環境での検証結果は以下のとおりでした。
- 再生負荷: CPU25%程度@Core i7 860(2.8GHz)
- Blu-ray作成: PowerProducer V5でBDMV作成(トランスコードなしでいけました)
->DIGA BW830で再生OK
ということで、購入決定したいと思います。ありがとうございました。
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