わずか1年足らずで「凍結」宣言 - OLYMPUSの m:robe も見納め?
2005/11/10■オリンパス、オーディオプレーヤー事業を凍結
-「m:robe」参入後1年。「コア事業に集中するため」
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051110/olympus.htm
まさかまさか、という感じではありますが、
OLYMPUSが m:robe の凍結を宣言しました。
これはちょっと、唖然とした出来事です。
振り返ってみると、初の m:robe シリーズが発表されたのが昨年10月、
実際に初の製品 MR-100、MR-500i が発売されたのは昨年11月下旬でした。
ということは、
参入からちょうど1年でお手上げ
ということになります。あまりにも早すぎる幕引きです。
絶不調の本業(デジカメ)にリソースを集中するため、
というのがOLYMPUSの言い分ですが、それも裏を返せば、
「音楽プレイヤーがデジカメの不振をカバーできるような気がしない」
と見切っているようにも聞こえます。また、これは 「撤退」ではなく、
あくまで「凍結」 であり、本業の業績が回復したら再び参入する可能性
もあるとのことですが、実質的には「撤退」という扱いで間違いないでしょう。
iPodが市場を徹底的に荒らしまくっている今、土俵から降りているようでは、
後々も勝負になる見込みは限りなく薄いと言わざるを得ません。
しかし、そうして辺りを見回して考えてみると、携プレ市場に於ける
国内メーカ組 が似た様な雰囲気をかもし出しているのがとても不安です。
たとえば KENWOOD、たとえば AIWA、それから Victor、SHARP あたり
にしても、いずれも家電業界のビッグネームでありながら、最近は、
積極的な新製品投入のウワサが聞こえてきません。
もしかして、MDプレイヤーの生産と同じようなスキームで、
「MP3が一般的になれば、プレイヤーを生産すれば1/Nのシェアが獲得できるはず」
というくらいの気持ちで参入してきたのだとしたら、今の状況はさもありなん、
といったところでしょう。実際、これらのメーカは早いうちに狙うべきポジション
を明確にしていかないと、市場での居場所を失いかねません。
さて、ご存知のとおり Rio が既に完全撤退 を決定しています。
Creativeも以前と比べると元気がありません。そんな中でiPodの荒波に
呑まれずに自我を保っているメーカといえば、Sonyと、そのほかは、
iRiver、COWON、MPIO、Samsung といった 韓国メーカ くらいでしょうか。
iPod nano、第5世代iPodの大攻勢を見ても判るとおり、もはや携プレ市場は
生半可な覚悟で続けられる事業ではなくなっているという印象です。
いくらSonyが叩かれまくっているとはいえ、Sonyは「離された2番手争い」を
許される立場であるだけ、まだまだ恵まれているほうでしょう。
OLYMPUSのm:robe凍結は、あちこちに 飛び火 することになるのかどうか、
この2005年下期の動向には注目していきたいところです(´ ・ω・)
2005/11/10 [updated : 2005/11/10 23:59]
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▼ コメント ▼
No.1839 投稿者 : 三戻 2005年11月11日 07:45
やっちゃった・・・って感じですね
はっきりって広告戦略の間違いかなぁと思います。
高画素カメラ着いて音楽再生が当たり前な携帯に対するアドバンテージ
が感じられないのがまずいですね。
コンセプトの段階で他の音楽メーカーとWネームって選択肢は
なかったんでしょうか・・・
KENWOOD&オリンパスとかだと面白いと思うんですが・・
No.1840 投稿者 : うーん 2005年11月11日 08:45
米国でも変わったデザインであること以外は、中途半端な性能の商品として残念ながら結構辛口の評価です。
http://www.engadget.com/entry/1234000517067083/
やはり今後MP3プレーヤーはハードウェアだけでは売れず、サービスと組み合わせて売るしか方法が無くなるのでしょうか?
No.1841 投稿者 : とおりすがり 2005年11月11日 10:09
あれがもうちょっと薄くて、不具合が無かったら買ったのにな
コメントしましょう