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2004/11/26 12:25 - 2004/11/26

「広告でもあり知識でもある情報」との付き合い方(前編)


(※この記事には 前編 と 後編 があります。)
 
切込隊長BLOG(ブログ)」と「ネットは新聞を殺すのかblog」のメディア談義も
非常に興味があるトコロなのでありますが、ここではもう1つの別のホットな話題を
取り上げます。あるいはその2つの話題は密接に関連しているのかもしれません。
 
取り上げるのは、日枝久氏(民放連会長)が「DVDレコーダを使って、TV番組を
CMだけ飛ばして視聴するのは著作権違反 に当たる可能性もある」
という発言をしたとして大反発を招いたというニュースに関連するお話のこと。
 
このニュース、よくよく調べてみると記事のニュアンスがメディア毎に異なっており、
氏の発言が本当にそこまで過激なニュアンスだったのかどうかは確かめようもない
ところなのですが、昨今の放送業界の焦りと、視聴者の不満が、見事にドッキング
して誘爆したニュースと言えるでしょう。その意味では、先のJASRAC会長による、
「iPodからも私的録音補償金を徴収したい」発言に通ずるものがあります。
 
■ ITmedia コラム 小寺信良氏「テレビコマーシャル時代の終焉」
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0411/22/news005.html
 
では、先の民放連会長の発言をきっかけとして、CMのあり方を論じられています。
特に、最後のほうで指摘されている「インフォマーシャル」のススメ、つまり
 
 「CMはまず、視聴者の役に立つ情報であるべき」
 
という考え方と、TiVoが実践しているコマーシャルリンクの手法を紹介している
部分はとても興味深い情報ですので、ご一読をお勧めいたします。
 
このお話にからめてご紹介したいのが、先日、当blogにトラックバックを頂いた
ゆで麺さんのpapativa.jpからの記事です。
 
■ ゆで麺さん「ユーザー行動とウェブのカタチ」(papativa.jp)
http://papativa.jp/archives/000482.html
 
ここで触れられているニールセン博士の 「答え探しの検索」 という概念が、
私にとってツボでありました。視聴者は自身の疑問に対する端的な「回答」を
求めて検索エンジンから末端のページに来訪し、回答が「無い」と判ったときは
そのページも、付随する広告も、それ以上一切の関心を持たれないというのです。
 
これを、先の「インフォマーシャル」の例と重ね合わせてみてください。
情報が「視聴者の役に立つ」形になっていなければならない、ということは、
ニールセン博士の言うところの「視聴者の疑問に対する回答」でなければならない
という主張と同じです。役に立つ情報を頑張って提供してあげてこそ初めて、
「見てもらえる情報」になる、この give & take のバランスを何よりも重要視
しないと、視聴者からは拒絶されてしまう情報になってしまいます。
 
ところで、人間が知的欲求を満たすことを潜在的な目的として活動するとき、
最も役に立たない情報 は何だと思われますか? それはやっぱり
「最も関心の薄い分野の情報」じゃないの?と思われる方が多いかと思いますが、
残念ながらそれは2番目です。実は最も役に立たない情報とは、
 
 「既知の情報」
 
のことであります。一度知ってしまった情報は、何度同じ物を見せられても、
自身の持つ新しい疑問に答えてくれることは無いのです。
本当に初めて見たときはその商品(情報)という存在自体を新しい知識として
与えてくれたでしょうが、2度目からは情報価値としては ゼロ にまで落ち込み、
そこに残るのは「刷り込み」的な潜在効果のみでしかありません。そうそう、
Googleの検索結果に「既読」マークを付けてくれと思ったことはありませんか?
新しい情報が欲しいとき、既読ページはとても邪魔に見える、アレと同じです。
 
人々は何故、情報をネットに求めるようになったのか。それは人々が、
「知的欲求を充足するスピード」 にネットが応えられたからであり、
TV番組やCMがそれに応えられなかったから、と考えることができます。例えばTVのCMで
トヨタのPassoの可愛らしいフォルムを知った人が、次に知りたい情報は何でしょう?
 
 「どこで買えるの?」「いくら位するものなの?」「ウチの車庫に入る幅なの?」
 「燃費は良いの?」「実際に乗っている人の評判はどうなの?」・・・、etc.
 
疑問が発生したら、それに 次々と回答していく仕組み、それが従来の
TVのCMにはありませんでした。関心が2nd STEPに移行している視聴者に対して、
1st STEPの「プチトマトの愛称でトヨタPasso新登場!」というCMを延々と繰り返しても、
それはもはや スキップの対象 でしかありません。
 
これは根本的な仕組みとして、インターネットが優れていて、TV放送は劣って
いるということを示しているのでしょうか? それはもちろん違います。
先の小寺信良氏の記事にある「インフォマーシャル」の在り方は、
「突付けば情報が掘り出せる」 「知的欲求を充足するスピードに応えられる」
そういう仕組みを 放送の進化形 として作り上げることが可能だと言っています。
 
すなわち逆の言い方をすれば、進化の余地はあったにも関わらず、寡占免許制で
確たる競争脅威も存亡の危機とも無縁な状況が続いた放送業界が、手綱を緩めすぎた
結果、ネットのような第3勢力に追い立てられていると見るのが妥当でしょう。
そうした意識が、先の民放連会長のニュースなどにも染み出してきたのではないでしょうか。
 
後編では「広告記事」と情報の取捨選択について取り上げてみたいと思います。


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。




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▼ コメント ▼

No.188   投稿者 : moriy   2004年11月28日 19:25

TBありがとうございます。

「Googleの既読マーク」わたしも激しく欲しいです!
A9ってエンジンはグーグルですし、自分の検索履歴残せますけど、いまひとつ使い勝手が良くなくて・・・。でもあとユーザビリティを上げて、結果への満足度のフィードバックを貯めていけば、こういう個人の知的欲求レベルにあわせた検索は受け入れられていくような気がしません?
http://a9.com/


No.191   投稿者 : CK   2004年11月28日 23:20

●moriyさん
こちらこそありがとうございます。moriyさんの記事が大変興味深かったため、題材に取り上げさせて頂きました。
A9は今まであまりちゃんと見てみたことが無かったのですが、なるほど、この発想は興味深いですね。
「情報」と「自分」との関わりを把握・管理していくための個人ツールというか・・・。
Amazonのことですから、個人ツールでありながらも、差し障りのない程度に他者と共鳴させるでしょうし、
(「○○で検索した人は△△でも検索しています」とか・・・)、とてもオモシロそうなことになりそうですね。


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