パソコンの「ポータビリティ」を考える

2004/11/20

「ポータビリティ」には、持ち運べるという意味の「可搬性」と、
機能を別環境に移せるという「移植可能性」の2つがありますが、ここで
お話する「ポータビリティ」は後者のお話です。でも「移植」といっても
「WindowsのソフトをMacOSやLinuxで」といった意味の移植ではありません。
 
昔、私は 「PCを育てる」 という考え方を持っていました。
パソコンに名前を付けたり・・・ とかいう意味ではなくて!
PCというものは、お気に入りの市販ソフト/フリーソフトを
 
 どんどん追加していってこそ磨かれるモノだ
 
というイメージがあったのです。そういう意味で、PCが成長するのを
見守るのはPCのオーナーとして楽しいものでありました。
 
「ああぁ、アレも出来て、コレも出来て、何て賢いんだウチのPCは」
 
とか 結局「育てゲー」入っちゃってませんか みたいな
ツッコミはなしの方向でお願いしますが( ̄▽ ̄;) 放り込めば放り込むほど
熟成 して味わい深くなるようなイメージで考えれば判りやすいでしょうか。
 
しかし、2~3年前を境に、私の心境はパタッと変わりました。
今までとは逆に、どのPCも 同じ環境に できないとツライと
思うようになったのです。例えば、PCを乗り換えただけで、
 
「あれ? 何でアレが出来なくなったんだっけ? 何のソフトが足りない?」
 
と考え込んでしまうような状況に陥りたくない、・・・逆に言えば、
そういう状況に陥るほど、普段の便利な環境がどのような 「お膳立て」
によって成り立っているのかを、正確に把握しきれていなかったのです。
 
そう、私が最近注意している「ポータビリティ」とは、真っ更なPCを手に入れた際に、
そこから自分の住みやすいPCに仕立て上げるには最低限、何と何が必要なのかという、
 
 自分なりの「必需品セット」を把握・管理する
 
ことです。それは例えば、GV、Mule、Cuam、Lhaz、Irvine、ホットゾヌなどの
フリーウェア群や、WinDVD、Picture Exhibitor、Headline-Readerなどの商用
ソフト群などになります。そうしたソフトを、LANの ファイルサーバの中に
ひとまとめにして入れておき、新しいPCのセットアップや、既存PCの調子が
悪くなった際などの再セットアップ時に、そこから一斉にソフトをインストール
していくことで、自分にとって最低限必要な環境をすばやく構築できるというワケです。
 
これは別の見方をすれば、「リセット・ポイント」を作ることにもなります。
複数のドライバやコーデックがカチ合って、今まで動いていた何かが
いつの間にか(←ココ重要。WinXPの復元ポイントはその場で気付く必要有)
動かなくなったり挙動不安定になってしまったりすることは良くありますが、
そうした事態に直面しても、「真っ更+必需品セットまでは すぐ戻れるし
という自信があれば、環境をいじる際もそれほどリスクを感じる必要はありません。
真っ更なPCを素早く自分のモノにする仕掛け、これが私の「ポータビリティ」です。
 
皆さんがそれぞれ考える「快適な環境」は、最低限、一体何と何のソフトがあれば
作り上げることができそうでしょうか。気が向いたときに一度リストアップしてみると、
後々何かのときに役に立つかもしれませんよ?(・ω・)b


2004/11/20 [updated : 2004/11/20 20:40]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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