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2004/04/14 10:48 - 2004/04/14

個人blogにクレームが付いた場合の「運営者」の対応の在り方


関連するblog: かたなさん[一発死]
 
Doblog内のとある人気blogページさんに関し、第三者からDoblog運営側に対して
「誹謗中傷である」との指摘がありました。その連絡を受けたDoblog運営側は
そのblogページを即座に「一時的に公開停止」扱いとし、発信者に対して
「当事者同士の話し合いによる解決が図られない限り、再公開はできない」と通知したとの
ことです。Doblog運営側はこれを「notice & take down」に則った処理だと説明しています。
 
この問題は、以前の著作権問題と同じく、慎重な取扱いが必要です。運営者側の出方次第で
blogサービス自体が「安心して住める場所」という信頼を失う危険性をもはらんでおり、
最悪の場合「コミュニティの散開」まで辿り着く可能性もある大事な問題です。
運営者側には冷静且つ慎重な対応をお願いする次第です。
 
■問題の論点
運営者側が「誹謗中傷の有無」「不利益の有無」の判定に立ち入らず、「仲裁」も行わない
という立場を取ることは理に適っています。その点に踏み込めば毎日が紛争続きでサービス
運営以外のコストがパンクし、運営継続すらあやぶまれることが目に見えている為です。
しかし単純に不介入を宣言しただけでは、下記のような問題が残ってしまいます。
 
(1)被害申告者のクレームが無条件で有効に
 たとえどんなに言われ無き「イチャモン」であったとしても、
 被害申告者の言い分が通り、blog発信者に非があることになってしまう。
 
(2)公開停止範囲がblogページ全体
 blog記事中のたとえどんなに小さな部分へのクレームであったとしても、
 blogページ「全体」に対して公開停止処理が行われてしまう。
 
(3)「当事者同士の解決」が実質不可能
 「当事者同士の解決」が必要であるとしながら、blog発信者に対して
 被害申告者への連絡先が通知されない。従って、申告者側に非がある
 可能性は追求できず、blog発信者は「必ず」泣き寝入りするしかない。
 
勿論こうした規約に基づきサービスを提供しているという立場をあらかじめ明確にして
おけば、運営者側に問題があるとは言えません。ただし運営者側は、この状態がblog
発信者にとって「とても住みにくい世界」であることを認識しておく必要があるでしょう。
そして、少しでも住みやすくするために運営者側がどれだけ努力してくれているのか、と
いうことが、住人にとって「住み処を決める重要な判断基準」であることは間違いありません。
 
■今後の対応例
たとえば努力の1つの方向として、(2)の公開停止範囲を「blog全体」ではなく
「記事単位」あるいは「コメント単位」で指定できるようにすることが挙げられます。
被害申告者に対して、「blogID=○○○番の記事が誹謗中傷である」というように
申告させ、当該記事のみにおいてnotice & take down措置を取るという形です。
クレーマーの八つ当たりによって「全ての記事が侵害だ~!」とイチャモンつけられた場合
はふりだしに戻ってしまいますが、それでも努力の階段を1段登ることにはなるでしょう。
 
(1)(3)についても「当事者同士の解決」がなされない限り公開停止/再開のフラグ
切り替えができないというのは問題があります。(2)でクレーム箇所を指定させ、
その部分を問題ない形に修正して再公開する機会をblog発信者に与えるのが、
よりスマートな対応策であると言えるでしょう。
 
 [A1].クレームが発生した(クレーム箇所X)
 →修正するなら[A2]へ、→修正しないなら[A4].へ
 
 [A2].blog発信者はクレーム内容を把握し、X部分を「問題ない形」に修正する。
 [A3].再度クレームが起こらなければ収束。再度クレームがあれば[A1]へ戻る。
 
 [A4].blog発信者はクレーム内容を把握し、X部分は「問題ない形」であることを主張。
 その際は訴訟などに発展した場合、すべてblog発信者の責任で対応することに同意。
 [A5].運営者側は被害申告者に対して、blog発信者の言い分を通知。
 [A6].被害申告者がblog発信者に対して法的措置を取らない場合は収束。
 法的措置を望む場合、裁判所の依頼に基づいて運営者側がblog発信者の情報を公開。
 
できれば[A6]までは行って欲しくはありませんが・・・。こうした指針が明示されている
のであれば、今までどおり運営者側が「誹謗中傷の有無」「不利益の有無」の判定に立ち
入らずとも、住人は「一発死」の不安をやわらげることができるでしょう。
 
Doblog運営者の方には大変厄介な問題だとは思いますが、これは今後のblogの世界に
於ける重要な前例になる可能性があります。是非他のサービスに先んじて、この問題に
対する対応の在り方を示していただきたく、利用者の立場から深く願う次第です。


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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