PC用のBDXL対応ドライブが登場！しかしメディアは100GBが1枚4,200円・・・。

BDXLは1層あたりの容量を25GB⇒33Gに増やし、更に2層までだったものを
3層、4層 まで増やすことによって最大容量を50GBから 100GB、128GB まで
拡張したものです。ここ最近のBDレコーダでは徐々に対応が進んできましたが、
パソコン用のドライブは需要との兼ね合いもあってか登場していませんでした。
　
というのも、BDXLの規格には追記のみ可の3層BD-R、4層BD-Rと、
書き換え可能な3層BD-REという3種類のディスクが定義されているのですが、
実際問題としてメディアとして売られているのは今のところ 3層BD-Rのみ、
　
　そしてそれが、なんと実売価格でも1枚 4,200円 もする！
　
という状態だったりします。(定価は4,980円！)

直接比べても仕方のないことかもしれませんが、最近は1TBのHDDが 5,000円 を
切っていたりする時代です。3層で100GB、しかも書き換え不可のメディアが
1枚4,200円と言われると、ちょっと辛いものがあります。
　
たとえば1TBのHDDのバックアップを考えたとき、このBD-Rを10枚買うことを考えたら、
むしろ1TBのHDDをあと2個くらい買って、データコピー後にケーブルをはずして
寝かせておくほうが理に適っていると思ったり思わなかったりという感じです。
　
ドライブそのものはそこまで高くはないということもありますので、
将来への保険として今からBDXL対応のものを選んでおくという考え方は
できるかもしれません。ただ、それも実際には 「モノが実際に普及してきた頃」
に買ったドライブのほうが性能も安定性も良いということもありますので、
今がBDXLへの対応を急ぐべき時期かと言われると微妙なところです。
　
同社のBDXL非対応ドライブの最新型番は「BR3D-12FBS-BK」、価格は 21,000円
付近です。ちなみにBDXL対応ドライブには外付け版の「BRXL-6U2」もありますが、
こちらは 32,000円 と少々お高くなっています。

個人で扱うデータ総量はどんどん大きくなり、光学メディアがバックアップ媒体
としての役目を果たせなくなってきている昨今ですが、かといってRAID-1などでは
ソフトクラッシュ (自分でDELしてしまったとき2台とも消してしまう等)のリスク
から逃れられるワケではありませんし、本当に悩ましい時代になったものです。
　
当面は、無理に全てをバックアップしようとせず、データの 重要度 でランク付け
をして最重要データだけをBD数枚にバックアップするといった ハイブリッド な
対応をしてしのいでいくより他はないのかもしれません。