チキンカレーの人がブレイクしていた - 「波を捉える場」としてのニコニコ動画

2007/10/14

昨日のForza2ミク動画
Forza2でも初音ミク走行会とか - ニコニコはいま、初音ミク全盛期 はタイムリーなネタだったこともあって好評でした。
嬉しい限りです。「作者は手遅れシリーズ」 というタグ付けたの誰ですかw
 
ニコニコ動画が創作者の楽園というか、終わり無き祭り状態に
なっているというのはみなさん実感していることと思います。
最近、少し前にさりげなくご紹介した みんな大好きチキンカレー
Forza2のオークションでびっくり散財 - ちょっと不貞寝してくる ノシ
の人が、その後3つの新作を出していることに気が付きました。
その方のマイリストから辿ることができます。
http://www.nicovideo.jp/mylist/669463/1925013
 
どれもハイレベルというかセンスのあるナードコアテクノなのですが、
5作目、題材を「らき☆すた」から「みなみけ」に変えたところで
急に大ブレイクしています。ここでは4作目と5作目をご紹介します。
 

 

 
ちなみにテクノらしい細部の音づかいの変化を楽しむパートが多いですので、
ぜひ外部スピーカにLINE-OUTされた環境で聴いてみてください。
ノートPCのスピーカなどで聴いているとその変化が感じられずに
途中のパートを退屈な部分だと勘違いしてしまう可能性があります。
 
ちなみにニコ動内でブレイクしたのは最後のみなみけテクノですが、
わたしはその直前のみさおテクノのほうが好みです(=゜ω゜)
 
 
創作作品を世に出したことのある方は実感したことがあると思いますが、
創作というのは、波を捉えられるかどうか がとても重要だったりします。
これは素晴らしい出来だ!と思っても、運とかタイミングがぴたっと来ないために
注目されないままになってしまった作品は過去にいくつも見てきました。
 
「いいモノを出せば必ずヒットする」というのは、既に何度もヒットを生み出して
ウォッチャーが沢山付くまでになった一部の有名人だけの特権であって、
最初のうちはそうした波をなかなか捉えられないのが普通なのです。
 
わたしはこの方を チキンカレーの人 と呼んでいるのですが(おい)
前々から注目していた身としては、この方の動画が多くの方から注目を
浴びたことがとても嬉しいです。こうして素晴らしい作品を作り続けていれば
いつかはちゃんと波を捉える日が来るんだなぁ、と実感しました。
 
波を捉えるといえば、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのサークル「イオシス」、
いわずと知れた 「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」 は、
もはや知らないものはいないというくらいの大ヒットを飛ばしました。
 
動画にもクレジットが入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
あの曲を作った方はARMさんといいます。実は遠い昔(2000年)のことですが、
ARMさんを中心としたイオシスのMIDI作家コラボCDというのがあり、
私も1曲参加させていただいたことがあります。その当時からARMさんの
センスはスバ抜けていていました。当時のメールのやり取りの中で、
ARMさんは絶対プロになる!と力説していたことを思い出しました。
 
ニコニコ動画がこうした「波」を加速する装置として
機能していることはどうやら間違いなさそうです。


2007/10/14 [updated : 2007/10/14 23:59]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。




« Forza2でも初音ミク走行会とか - ニコニコはいま、初音ミク全盛期

トップに戻る

コミックダッシュ!のシリーズ情報の編集権について検討中です »


▼ はてなブックマークのコメント ▼



Vの数字:VTuberの配信のいまを「生配信」「編集動画」「ショート」の分類と配信時間から読み解く試み


【にじフェス】ライバーとリスナーが互いの「実在性」を確認し合った日 ~「にじさんじフェス2022」 in 幕張メッセレポート


「にじさんじ甲子園2022」熱狂を駆け抜けた1カ月。充実した「解説」がエンタメを加速する


トウカイテイオーと、#ウマ娘 でまた巡り逢った。テイオーを追ったリアルタイムの記憶。


映画は2回目が面白い! 僕らは鑑賞者という名の「共犯者」 ~映画鑑賞に於ける慣れと鑑賞技術の関係


「爆音上映」と「辛口ブーム」、映画の上映に於ける音量のラベリング


日本シリーズの最後のシーン(西岡選手の守備妨害)の解釈と、スポーツのルールとコントロール


モノクロレーザーのある生活 - とりあえず印刷(だ)して持って行く習慣


「スマートビエラ」が踏み抜いたというARIBの「放送の一意性確保」ルール


終わってしまった「Amazonガチャ」のサービス検証 - 変われる道はあったのか?


ドリフの思い出と"おとうさん"の言葉 - 「俯瞰的錯誤」のお年頃


「同い年の選手」が引退するニュース、そしてアニメの中の「おじさん」

ピックアップタグ




ブログ内検索



▼ コメント ▼


★コミックダッシュ! 10,000人突破ありがとうキャンペーン!(9/18~10/23)
 
デジモノに埋もれる日々 : (C) CKWorks