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2017/02/11 00:27 - 2017/02/11

「けものフレンズ」は4話で豹変して着火した。ヒトがもたらす「叡智の時間」のこと

カテゴリ : 雑談 タグ :


 
「けもフレ」こと 「けものフレンズ」 が最近急激に話題になっています。
私も最新の5話まで視聴して続きが気になって仕方がありません。
本編を未視聴の方で、周囲の騒がれ方だけを見て察すると、
 
「可愛い動物だけにして萌えアニメを極端にした系でしょ?」
「『たーのしー』とか言葉の流行でバズっただけでしょ?」
 
のように思われるかもしれません。が、実際に見た方の感想としては、
何かありそうで不気味 で気になって仕方がない」
という気持ちのほうが強く出て惹かれているのではないかと思います。
 
私もそういう一人なのですが、そのお話はまた後ほど致しましょう。
 
 
実はそういうお話も細々と書いてみようとも思ったりもしたのですが、
既に多くの方が言及されていますし、ちょうど本日、たまごまごさんが
がっつり分かりやすい入門者向けなエントリを書かれていましたので、
そちらをぜひご覧頂いたほうが早いかと思います。
 
■たーのしー! 知能の低下と上昇を招くアニメ「けものフレンズ」の怖さと心地よさ - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1702/10/news060.html
 
 
 
※この記事は5話までのネタばれを含みますのでご注意ください。
 
ここでは2つのことを取り上げます。
 
1、「けものフレンズ」は どのあたりから着火 したのか?
 → 流行語的なブームはあくまで付いてきた「結果」であって、
  本編「4話」のコンテンツそのものが着火点ではないか。
 
2、私は「けものフレンズ」の どこに惹かれる のか?
 → 「ヒトとは何か?」を「けもの」を通して見つめなおすことを
  強いられる作品のように思えた。
 
 
「なるほどだいたいわかった。」という方はお疲れ様でした。 m(_ _)m
たぶんそんなに外れた凄いことは書きません。大丈夫です。

 
 
 
 
では、1つめ から。
「けものフレンズ」はどのあたりから着火したのか?
 
というのも元々、あるツイートである掲示板からの引用があってそれが爆発的に
RTされたことによって一気にブームが広がった、という感じのエントリがあって
(今は消えてしまっていますが・・)その記事によると 「2/6頃」
着火点だということだったわけですが、その感覚が自分の持っていた印象と
ちょっとズレていたからこの記事を書こうと思い立ったというのがあります。
 
まず 1話の本放送 が終了した1/11時点の反応は概ね「なに・・これ・・・?」
という感じの困惑でした。30分アニメのクオリティとは思えない、どうしてこれ
30分にしたし、みたいな若干の否定的な感情が含まれていたことも否めません。
 
実は白状をすると、私自身も1話時点ではちょっと「うーん・・」と思っていました。
私は「てさぐれ!部活もの」は大好きだったのですが、あれはあくまで
声優さんのアドリブと大喜利の企画力によるバラエティとしての笑いが
素晴らしかったもので、それを抜いたものを30分で持つのだろうか、と
不安しかなかったのを覚えています。
 
ちなみにその1話時点から、
1人で 黙々と火薬庫に弾薬を 仕込んでいた「ヒト」がいます。
 
「本しゃぶり」さんです。
 
■アニメ『けものフレンズ』は人類史600万年を探求する - 本しゃぶり
http://honeshabri.hatenablog.com/entry/kemono-friends
■けものフレンズ追跡の手引き - 本しゃぶり
http://honeshabri.hatenablog.com/entry/hunt_down_friends
■けものフレンズで失ったIQはこの本で取り戻せ - 本しゃぶり
http://honeshabri.hatenablog.com/entry/book_for_friends
 
ホットエントリになった最初の記事は1/22ですのでもう2話が放送されて
いますが、言及された内容はまだ1話の内容まで。この時点でこのエントリを
読んだ方は誰もが狂気を感じたことと思います。少し斜に構えた表現をすると
「面白さを無理やり見つけるのが上手いヒトの芸なのでは・・」
くらいの印象を持ってしまった方も多いと思います。(すみません・・)
 
ただ、1/22時点では問題の「2話」のエンディング映像 (廃墟パーク)
は世に出ていますので、既にこの時点で 「確かに何かある」
共感された方もそれなりに居たかもしれません。
 
ほぼ同時期に「けもフレ凄い」という趣旨で言及されている方は、
ここで挙げる「根室記念館」さん、「うらがみらいぶらり」さん、
ほかにもある程度いらっしゃったとは思います。
また、2話のエンディング映像についてはtwitter界隈でも掲示板界隈でも
「どよどよし始めた」 という感じで雰囲気が変わる一因になりました。
 
■観る度にIQが溶けていくアニメ「けものフレンズ」はこんなにたのしー! - 根室記念館
http://nyalra.hatenablog.com/entry/2017/01/23/205436
■「けものフレンズ考察班」概況 - うらがみらいぶらり
http://wasasula.hatenablog.com/entry/2017/01/24/010008
 
 
私は、お恥ずかしながら1話が「うーん・・・」という印象だったため、
2~3話の時点ではちょっと他のものを優先して「積んで」いました。
 
私が本当に「これは異変だ!」と気づいたのは「4話」の翌日です。
私はアニメ実況ツイートの 「4話残留率」 (1→4話でどれだけ実況者が減るか)
というデータを集計しているのですが、そこで「けものフレンズ」が
明らかにトップクラスの数字を叩き出したからです。

4話放送があった翌日の2/2、私は慌ててHDDレコーダに録画されていた
2話、3話、4話をキャッチアップ視聴し、これはとんでもないものを
見てしまった・・・という唖然とした気持ちをツイートしています。
 
その2日後、2/4に他の作品のデータも出揃ったため、「4話残留率」で今期トップが
「けものフレンズ」の 「102%」 であることをまとめた記事を書きました。
 
■2017冬アニメ残留率 - あなたは「深夜アニメとか見るフレンズ」なのかな?? | デジモノに埋もれる日々
http://ckworks.jp/blog/archives/2017/02/animeradar_201701_userranking_kemonofriends_maidragon_gabdro.html

 

 
この数字には上述した経緯も多分に表れています。1話のあと2話が急落しており、
3話、4話でそれをみるみる回復していく様子が見て取れるでしょう。
 
この話はさらに続きがあり、この4話でブレイクした「けものフレンズ」は
「5話」放送時には既に極度の注目の中にあり、なんと実況ユーザがさらに
2.3倍に膨れ上がる という大躍進を見せたのです。

上に挙げたものは放送時のリアルタイム実況ツイートの計測のお話ですが、
放送時間以外での日々の淡々としたツイート数の大まかな推移を計測して
いるデータもあります。
 
■けものフレンズ データ - アニメレーダー
http://ckworks.jp/animeradar/kemonofriends/profile
 
こちらはあまり厳密な数字ではないのですが、ある程度参考になると
思いますので、グラフ化したものをご覧頂きましょう。
 

 
いかがでしょうか。
ちなみにこれは「けものフレンズ」「けもフレ」といった作品名ワードや、
「#kemo_anime」「#kemonofriens」といったハッシュタグで検索した結果の
ツイート収集数であり、たとえば、
 
「きみは○○なフレンズなんだね!」
「たーのしー」
「すごーい!」
 
みたいな 派生バズワード で盛り上がっているものは含んでいません。
そういった言葉遊びの盛り上がりではなく、作品自体がどのくらい言及され
注目されたのか、という視点でいうと、結果は火を見るより明らかです。
4話放送前4話放送後 で注目のレベルがはっきりと1段階以上
レベルアップしたのが分かるでしょう。
 
冒頭で触れた2/6頃のツイートが云々、というのはもしかしたら
派生ワードの流行には関連したかもしれませんが、作品の注目度は
この2/1、「4話」の本放送直後から着火しています。4話で上昇気流が
確定し、5話の躍進はその「結果」として表に出てきました。
「たーのしー」「すごーい」の流行や、CDランキング上昇も然りで4話の内容が
流れを変えたことで付いてきた「結果」であると捉えるほうがすっきりします。
 
では その「4話」で何が 起きたのか?
 

 
ひと言でいえばポストアポカリプス(終末もの)性が 「憶測」では
なくなった瞬間 でした。作品内ではっきりとそれが明かされました。
 
「どうぶつ」だけだと思っていたのに「UMA」であるツチノコが登場し、
明らかにほかの「どうぶつ」と行動も自意識も知識レベルも違っていました。
(「ジャパリコイン」という「通貨」という概念を知っている、等)
そのキープレイヤーであるツチノコさんから 「絶滅」 という言葉が飛び出しました。
それは明らかに「ヒト」が絶滅したと思われていた存在であることを示唆し、
また「ヒト」とは明らかに、主人公である「かばんちゃん」のことを指していました。
 
このツチノコさんのCV.小林ゆうさんがまた良い味出しているのですが、
ツチノコさんが居る場所はこれまでの「さばんな」「じゃんぐる」「こうざん」
「さばく」といったちほー、「自然の中にちょっと人工物もある」という場所とは
一線を画しており、巨大迷路という名の人工物アトラクションそのものでした。
 
そこに辿り着く経路として一行は「バイパス」を見つけます。
この 「バイパス」にギョッとした のは私だけではないと思います。
あの夢の国の住人が着ぐるみを脱ぎだしたかのような感覚は
忘れることはできません。覗いてはいけないもの を覗いてしまった瞬間。
 
「 これはバイパスだね ここからでも図書館のほうにいけるよ 」
 
ボスの無機質で弱いトーンの声も忘れることはできません。
 

 
このあと注目の5話では、驚くべきことに、4話の衝撃は 無かったかのように
2~3話と同じような展開をやりだしました。大自然の中のけものたちと、
ヒトであるかばんちゃんのやりとりです。
しかし私たちは「4話」を未体験だった あの頃には戻れません
もう2~3話と同じような目線で、5話の体験を感じることはできないのです。
 
 
少し内容の話が長引きましたが、
「けものフレンズ」が4話の放送直後(2/1)から一気に注目されはじめたこと、
それは何か特別なネット上のきっかけというよりも、本放送内容の1~3話で
しっかりと仕込まれた材料が4話でこれも 計画通りに着火 されたのだ、
ということがなんとなくお分かりいただけるのではないかと思います。
 
もちろん、その前からあちこちで 「考察班」 と呼ばれる方々が色々な考察を
重ねてきた経緯も見逃せません。ただその時点ではマイナー作品が一部で
妙な盛り上がりを見せているという流れだと見られていたと思います。
それが広い範囲で 「話題作」 として形を変えたのは、やはりその真相が
4話でハッキリしたことで堰を切ったものだといえると思います。
 
・・・などと言ったものの、

「フレンズなんだね!」というフレーズはこれとちょうど時を同じくして
1/31の夜 すなわち4話放送のほんの2時間前に起こっていた、という事実も
ありまして、キャッチーなフレーズが生まれたことと、4話の展開が急展開で
衝撃的だったことは互いに相乗効果を生んで加速したということもできそうですね。
いずれにせよ2/1あたりから急に流れが変わったことには変わりないと思います。
 
 
 
さて、2つめ はもうちょっと簡潔に、、。
私は「けものフレンズ」のどこに惹かれるのか?
 

 
上述の4話の衝撃の件でも分かるとおり、私は「けものフレンズ」のアニメを
可愛いキャラがぽわーっと会話している癒しアニメ、という風にはあまり
捉えていません。(もちろんそういう楽しみ方があることは全く否定しません)
 
ただ、人類が滅亡したあとの退廃的終末の姿を描く闇のある作品だ、
というイメージも、どことなく自分の中ではしっくりきませんでした。
しいて言うならやはり、「かばんちゃん」という存在を通じて、
「ヒトとは何か」を見つめなおす作品、とでも言えば良いのでしょうか。
 
その点だけ軽く触れておくとして、それ以外の読みは色々な考察班の
皆さまのほうが詳しいと思いますのでそちらにお任せするとしましょう。
 
ジャパリパークにおける「かばんちゃん」の行動は、けものたちの中では
「奇行」 と呼んでも差し支えないものです。そしてそれが「ヒト」として
普通の行動でもあり、けものと一線を画すものでもあります。
 
これはニコニコのコメントでは 「人間のターン」 とか呼ばれます。
私はこれを 「叡智の時間」 と勝手に呼んでいます。
 
 
 - 1話: 紙飛行機を飛ばして敵の目を逸らす
 - 2話: 大きな河の対岸に物を運ぶために橋を作る。
 - 3話: 草を計画的に刈って空から見えるマーク(地上絵)にする
 - 4話: 非常口のマークから抜け道の存在をあばく
 - 5話: 家作りで「協力」「分業」という概念をもたらす
 
 

 
ジャパリパークに来てからのかばんちゃんは、早くも走れない、
牙も翼もない、「何もとりえがないけもの」なんだね、と言われます。
そういう弱い存在であると自分でも思っているかばんちゃんが、
各話で急に「叡智の時間」に入ると、「ヒト」にとっては当たり前の
ことが「けもの」にとっては当たり前ではない凄いことなんだ、
ということを知らしめる時間に変化します。
 
 
ヒトの凄さ を確認する作品・・・?
 
いえ、違います。私はこの「叡智の時間」が始まるたび、「ヒト、すごい」と同時に、
 
 
「よせ、やめろ。やめるんだ・・・!」
 
 
という思いが出てきて冷や汗をかくようになりました。
 
 
 
ここまで一緒に冒険をしてきて、すでに仲良しになっているサーバルちゃんと
かばんちゃんの2人。しかしこの「叡智の時間」が披露されるたび、
両者の異質性は際立つばかりです。
それを逆の意味で際立たせたシーンが叡智の時間以外でも2つあります。
 

 
1話で紙飛行機を飛ばしてセルリアンの目をそらすかばんちゃん。
その前のシーンで、紙飛行機の元となる「パークの地図」を見つけます。
このプラスチックの容器に入っている地図、ふたを開ければ取れるのですが、
サーバルちゃんは 取り出し方がわかりません。
この地図の紙を取り出すことができたかばんちゃんに感心するのみです。
 

 
5話で「バスは手動運転もできるよ」とボスに言われたとき、かばんちゃんは
遠慮しますが、サーバルちゃんは運転席に着きます。そこで取った行動に
また冷や汗が出ます。サーバルちゃんは ハンドルを「握る」 という
知識がありません。ハンドルの上部をこするように叩いて、
進路が変わったことに喜んで繰り返します。
 
ハンドルを真っ直ぐ叩いて「曲がらないよー」と言うだけならまだ可愛げが
あるところ。上を叩いて曲がったーと喜んでいるのに一向に「握る」という
行動に出ないサーバルちゃんに ギョッとした 人は多いのではないかと思います。
 
擬人化(?)しているから忘れているのです。彼女たちがけものからフレンズ
になった何かであって、ヒトをベースにした何かではないのだということ。
「叡智」において(おそらく)「ヒト」であるかばんちゃんとは、
天と地ほどの差が あるのだということ、そしてほかならぬ2人が
その差を自覚していない のだ、ということ・・。
 
ヒトはいずれ自分の強大な力に気づき、けものを傷つける存在になるのではないか。
かばんちゃんとサーバルちゃんはずっと友達でいられるのか?
「けもの」の中でヒトは 「フレンズ」 で居つづけられるのか?
かばんちゃんのような「ヒト」は誠実で前向きで頑張り屋であるがゆえに
「けもの」たちを壊していってしまうのではないか。

■アニメ『けものフレンズ』は人類史600万年を探求する - 本しゃぶり
http://honeshabri.hatenablog.com/entry/kemono-friends
これほどまでに徹底して動物園であろうとする『けものフレンズ』は何を描こうとしているのか。それは人類である。獣を知ることで、人類とは何かを探求していくのだ。
 
かばんちゃんの「叡智の時間」が始まるたびに、私はこの牧歌的な関係が
壊れていく音を遠くかすかに聴いている、そんな気分になるのでした。
 
 
願わくば最終話までサーバルちゃんが笑顔を絶やさないでくれることを。
かばんちゃんが 「ヒト」であることを後悔 しないでいてくれることを。
 
 
 
 
 
 
※追記補足 (2017/02/16)
 

 
「サーバルちゃんがハンドルを握れないって言うけど、6話で早速
 サーバルちゃんは チャンバラの棒 を普通に握っているじゃない」
 
という話が出ている件について、補足ほそくー。作品の途中段階で書いた考察が
後の展開で違う方向に行ったなんていうのは普通に良くあるお話ですので
それは全然気にしていないのですが、この件はちょっと伝わっていないような
気がしましたので一応補足しておきます。
 
サーバルちゃんはハンドルを 「握れない」 のではありません。
 
 
 > ハンドルを「握る」 という知識がありません。
 > 一向に「握る」という行動に出ないサーバルちゃん
 
 
もうちょっと丁寧に書くと、「握る」という「技能」が無いのではなく、
握ることで上手くバスを操れるということに 「思い至らない」 だけです。
 
実際、サーバルちゃんはわりと普通に物を握れます。
2話ではかばんちゃんに指示されてロープを掴んで引っ張っています。
3話では崖に上るときに根っこを掴んだり、じゃぱりかへぇで
ティーカップの取っ手を掴んでいますね。「握れる」ことは
サーバルちゃんにとっては普通、別に珍しいことではありません。
 



 
そこで例のハンドルのシーン。サーバルちゃんはこれまで「ハンドル」
というものを見たことがないので、これを 「握って回すのが良い」 という
発想が思い浮かびませんでした。円形のもので、真ん中が軸になって回るもの。
こういうものは自然界にはまず存在しないと思います。ザ・人工物です。
 
なので、とりあえず叩いてみました。(これがけものっぽい)
そしたら方向が変わりました。→「おもしろーい」
 
思考はここで止まります。もし、かばんちゃんが先にハンドルを握って
運転して見せたら、それを見てサーバルちゃんもすぐそれを真似て
ハンドルを握って回したはずです。
 
「地図を箱から出す」 件についても同様。透明のケースで上が「フタ」で
塞がれているけど、パカッと開ければ取れる、という「構造に対する知識」がない。
このとき、かばんちゃんが地図を取り出す仕草をサーバルちゃんが見ていなかった、
というのは、わざわざ作品内で説明があります。
 
「ええー全然しらなかった、どうやって出したの?」
 
これも、「こうやって取り出すんだよ」とかばんちゃんがやってみせれば、
サーバルちゃんもすぐ同じことができたはずです。
 
チャンバラの件はまさにそう。かばんちゃんが言い出したルールだから、
最初に棒を握ってこうやるんだよ、と例を見せたのはかばんちゃん
(これはライオンの部屋で)。それをヘラジカたちに教えたのも同様、
そしてそれを見ているからサーバルちゃんも何も疑問を持たずに棒を握れます。
 
話は変わって、ビーバー&プレーリーの 「分業」 も実は同様です。
かばんちゃんは、1人で全部をやらなくても、それぞれ得意なことを別々にやって
2人で1つのことをやればより良い結果が出せるよ、と 示唆をしただけ です。
その後はというと、ここが重要なのですが、ビーバー&プレーリーは
かばんちゃんに頼らず、ほとんどの作業を2人だけででやりきりました。
 
つまり「分業」を「する」こと自体に、かばんちゃんの助けはいらなかったのです。
かばんちゃんは 「概念を与えただけ」 なのであって、概念が与えられれば、
あとはけものたちだけでも「それ」をすることはできます。「技能的」には。
裏返せば、その「概念」がでてこなければ、けものたちはずっと同じことを
やりつづけてそれに疑問は持たない、ということでもあります。
 
それが「ぎょっとする」の正体であり、それが、かばんちゃんがこのパークで
「与えるもの」 として異質な存在であると感じることの正体です。
けものたちが普通に生きているだけでは、その「思考まで至らない」だろう、
というところに、かばんちゃんは踏み込んできます。「叡智」という
仰々しい言葉を持ち出したのは、けものたちから見るとそれがとても
遠いところにあるという意味を込めていました。普通のヒトなのですけどね。
 
 
以下余談ですが、
 
こうした、現代人の思考における「あたりまえ」は、冷静に考えると
「ヒト」という 生物由来 のものではありません。単純にヒトという生物に
生まれただけで、1人で野生で生きながらえただけでは生まれてきません。
ヒトは 「社会」 に生きて、「社会」が積み重ねてきた知識を吸収(学習)して
こうした概念を覚えて活用していきます。
 
そうすると、かばんちゃんですら、こうしたことを自然にできるという
ことのほうが実はおかしい、という考え方もあります。それが「当たり前」
であるためには、かばんちゃんは 以前はヒトの社会で 生き続けていた経験がある
とかいう前提があったりしないと、、、おっと、また深入りするとヤケドするので、
あとは7話以降の展開をまっさらな頭で待ち構えることにしましょうか・・。

CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



投稿者 CK : 記事URL | 雑談 | | 2017/02/11 00:27


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▼ コメント ▼

No.78964   投稿者 : 匿名   2017年2月17日 02:16

追記補足された全くの余所者がその世界を改変してしまうような『概念』を持ち込んでしまうというシチュエーションは、漫画ドリフターズでもありましたね。


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