DBR-T560は旧RDシステムに近づけるか?「リモコン不一致表示」と「未分類フォルダ」が嬉しい

2014/12/01


 
少し間が空きましたが、東芝の新レグザサーバ DBR-T560 を実際に
使っていってみることにします。私は基本的に旧RDシステム搭載の
DBR-Z160、DBR-Z260 を信頼できるマスタ機としてダブル運用していて、
前機種の DBR-T460 は保険用マシンとして運用をしていたのですが、
ここしばらくは DBR-T560 も同じポジションで試運転していました。

 
■2014/11/14 [レグサザーバ DBR-T560 を早速購入・・・コンポジット出力が無くなってるの?!
レグサザーバ DBR-T560 を早速購入・・・コンポジット出力が無くなってるの?!]
 

 
とはいってもこの DBR-T560、基本的な機能や使い勝手は前機種の
DBR-T460 とそうそう違うところはありません。HDD容量は2TB、
3番組同時録画+LAN録画同時というスペックも変わらずで、
このようにスタートメニューも DBR-T460 と まったく同じです
 
機種が変わったときに外部USB-HDDがそのまま使えるという
「SeeQVault」に対応した といった点もありますが、
SeeQVault 自体、メーカー間をまたいでも移動できるという仕様のハズ
だったのが、実際にはまだ同一メーカーのみでしか動作保障しないと
いうようにトーンが変わってきていることから、まだまだ信頼して
使うにはちょっと時間が掛かるものになりそうな予感がします。
ここではとりあえず置いておくことにしましょう。
 

 
ソフトウェアのチューニングで 動作がキビキビ するようになった、
という話は確かにそうかもしれません。もともと旧RDシステムに比べたら
DBR-T460 でも十分キレイで高速だった番組表ですが、DBR-T560 はさらに
気楽に開いて使えるようになった気がします。(あくまで印象です)
 
 
さて、そんな感じでパッと見ると DBR-T460・改 みたいな扱いに
なりそうなこの DBR-T560 ですが、個人的には非常に嬉しいポイントが
いくつかありました。その1つがコレです。
 
■2013/10/13 [フォルダ機能という名のタグ機能の盲点とは? レグザブルーレイ「DBR-T460」を試す。
フォルダ機能という名のタグ機能の盲点とは? レグザブルーレイ「DBR-T460」を試す。]
別のリモコンコードの操作 を感知すると出るこの画面。。。T360のときも散々これにはグチを言ったのですが、残念ながらT460でも健在でした。

リモコンコード が異なるときにイヤガラセのように画面いっぱいに出てくる
警告画面です。DBR-T360、DBR-T460 ともにこの仕様だったのですが、
 

 
まず、そのままの状態でも、こんな風に とても小さい表示
変わりました。そして・・・、
 

 
設定画面に 「リモコン不一致表示」 という項目が追加され、
この表示自体を一切表示しない設定にすることができるようになりました!
 
これはRDレコーダを2機種以上持っていて、テレビ(モニタ)も2台以上
並べている人にとっては大きな改善です。1機種で映像を鑑賞しているときに
、もう1機種で録画予約などをいじったりするとき、いままではそれだけで
1つめの画面が遮られてしまってお手上げになっていました。
これからはそうしたストレスとはオサラバできます。
 
 
改善点の2つめはこちらです。
 
■2013/10/13 [フォルダ機能という名のタグ機能の盲点とは? レグザブルーレイ「DBR-T460」を試す。
フォルダ機能という名のタグ機能の盲点とは? レグザブルーレイ「DBR-T460」を試す。]
「フォルダ指定録画していないものだけ」を探すことができない のです。すなわち、「ルートフォルダ」 にあたるものがありません。フォルダA、フォルダB、フォルダCと作って番組をその中に整理していっても、それらのファイルは「すべて」には残って並びつづけてしまいます。すると、「まだどのフォルダにも移動していないもの」 だけを探すのがひどく困難になってしまうのです。
フォルダ分けといいつつ 実質は「タグ打ち」 であるこの機能、
どのフォルダにも入れていない番組だけを探すのが困難なため、
スカパー!HD録画のように録画時にフォルダ指定ができない番組が
どんどん埋もれていってしまうという問題がありました。
 

 
今回の DBR-T560 では晴れて 「未分類」 という固定フォルダが追加され、
どのフォルダにも属していない番組だけがここに表示されるという仕様に
なりました。これによって、スカパー!HD録画のようにフォルダ指定ができなかった
番組だけをここで見て、あとから分類しなおすことができるようになります。
これも非常に大きな改善点です。
 

 
ただし、ちょっと使っているうちに、やはり旧RDシステムにおける
「ルートフォルダ」とはちょっと違うという点に気づきます。
というのも、一度どこかのフォルダに分類した映像を
 
 再び「未分類」に戻す、という操作がありません。
 
というのも、、、時々あるのです。一括フォルダ移動の操作をするときに
間違って別の番組を移動 してしまうことが・・・。
「あ、この番組は「未分類」のままでよかったのに!」なんて
思ったのも後の祭り。一度どこかのフォルダに移動したものは、
その後は「自分で作ったフォルダ」の間しか移動できないようです。
 
まぁそうはいっても、この「未分類フォルダ」ができただけでも
DBR-T460 からみれば大きな進歩といえます。
個人的この2つ(リモコン不一致表示、未分類フォルダ)だけでも
DBR-T560 を買った価値があるといっても過言ではありません。
 
 
また基本機能の部分に戻りますが、
 

 
オートチャプタ などももちろん前機種と同じように動きます。
 

 
チャプタ編集、プレイリスト編集 なども同様です。
フレーム単位で編集できますが0.5秒以下の範囲だとチャプタを打てずに
切り取りなどもできないのは変わりません。(具体的には16フレーム以上)
このあたりは旧RDシステムのほうが厳密だっただけにもどかしい方も
いらっしゃるとは思います。
 
ただ、この編集メニューも心なしか DBR-T460 よりキビキビしているような
感じで、1/20スキップ、前後30秒スキップなどと組み合わせると、
個人的にはとてもストレスなく使えるようになったという印象があります。
 

 
ネットdeナビ画面 のほうはこんな感じで、予約録画の変更や新規登録などは
ある程度可能ですが、やはり録画済みライブラリの名前変更などはできません。
このあたりの機能を使い込んでいた方はまだ物足りないかもしれませんが、
ここまでの進化を見ると、今後もRDシステムの良さを取り込んでいく可能性は
まだまだありそうですね。
 
 
最後にもう1つ。
 
■2013/10/14 [DBR-T460 でシステムソフト更新が録画時刻に当たると録画途切れるお話
DBR-T460 でシステムソフト更新が録画時刻に当たると録画途切れるお話]
※システムメンテナンスの時間帯と録画予約の時間帯が重複する場合、録画予約が最大で約10分間途切れる可能性 があります。

DBR-T460 では「タイムシフトマシン設定」の中に 「システムメンテナンス」
時刻の設定というのがあり、これが実際はタイムシフトマシンをOFFにしていても、
 
 システムソフトウェアの自動更新が走ると その時間だけ録画が途切れる
 
という問題を抱えていました。ところが、
 

 
DBR-T560 ではその「システムメンテナンス」という 項目そのものが
無くなっています。これは24時間いつでも途切れる心配が無くなった、
と思ってよいのでしょうか?
 
もともとシT460でもステムソフトウェア更新が走るときにしか途切れなかった
もので、今回はまだそのときが来ていないので試すことができないのですが、
項目が無くなったということは録画が走っているときは基本的に自動更新を
避けるというロジックになったのではないかと期待しています。
 
 
ということで、レコーダそのもののレビューというよりは DBR-T460 との
差異で気になる部分を中心に取り上げてみましたがいかがでしたでしょうか?
 
個人的には、DBR-Tシリーズは3代目(T360⇒T460⇒T560)にして
旧RDシステムの良い部分 をかなり取り込んだという印象があり、
そろそろメイン機としても使っていけるのではないかと思ったりしています。
 
もちろんこれからも、ここで留まることなく、旧RDシステムの遺伝子
徹底的に東芝レコーダの中に植えつけていって欲しいですね。


2014/12/01 [updated : 2014/12/01 02:21]


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▼ コメント ▼

No.70384   投稿者 : T@MAS   2014年12月 2日 01:41

いつも楽しく拝見させて頂いています。T@MASと申します。
さて、文章内に有った「システムメンテナンス時に録画が切れる現象」ですが、
先程DBR-T560のpdf取説(準備編:P65)を見ていた所、それに関連する記述が有りました。

要約すると、通常録画は切れなくなった代わりに、(タイムシフト録画を設定している場合)タイムシフトマシン録画が切れる可能性は有るようです。

また、以前管理者さんが書き込まれてた、サーバーからの更新ですが、こちらはダウンロード後に更新可能な仕様となったようです。

ただ、タイムシフト録画を使用している場合に限り、システムメンテナンス中は最大10分録画が停止するようなので(操作編:P43)、通常録画とタイムシフト録画を併用している人は、注意が必要のようです。

因みに、私はソニーのBDZ-ET1000と東芝のDBR-Z250を使用しています。
このHPの情報を見ていると、ここ数年の東芝の頑張りには、RDユーザーとしても結構期待が持てます。


No.78063   投稿者 : おいしば   2015年11月22日 15:02

RDシリーズってそんなに完成度高かったんですか?



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