無停電電源装置(UPS)が異常動作!(動画あり) 原因は重要ファームウェアの未適用・・・。

2014/09/26


 
OMRONの 無停電電源装置(UPS) 「BY50S」が、突然暴走し始めました。
 
おかしい・・今日はnasneと torne for PS Vita のアップデートでウキウキの
1日を過ごすはずだったんだ・・・どうしてこうなったんだ・・・。

 
そんなわけで、世にも珍しい? UPSがイっちゃっている状態の動画
をご覧頂きましょう。具体的には何が起こっているのかというと、
「On」(正常)と「bC」(バッテリチェック中)のステータスの間を
行ったりきたりして止まらなくなっているという図です。

いかがでしょうか・・・見ているだけで寒気がしますね
 
たまたま「bC」(バッテリチェック中)の状態になり損ねてカチカチ
いっているだけで、電源供給は正常なんでしょ?と思った方、
私も最初はそう信じたかったのですが、
 
 このカチカチと同期して、繋がっている RAID-1 NAS が
 すぐ隣で再起動、停止を繰り返して いるではありませんか!!!
 
もうその場で 「うあああああああ!」 ((((゜Д゜;))))と悲鳴を上げましたね。
これはついに年貢の納め時か、RAID-1(+1)のミラー+バックアップで
安全と言い放っておきながら、止めを刺したのはUPSか!と、
一気に絶望的な気分になりました。いやしかし、まだ諦める時間ではありません。
 

 
まずはこのUPSにNASの電源を挿しているうちはひたすらON/OFFが
繰り返されてしまって止められないので、意を決して引っこ抜きます
そしてその隣にたまたまもう1つのUPS OMRON BN50S が停止中で転がって
いましたので(えー)、これを慌てて現役復帰させてNASに繋げました。
 
そもそもこれらのUPSは震災後の計画停電の中で自宅サーバを動かすために
揃えられたものなのですが、結局サーバはVPSに移行してしまい、
自宅のUPSはNAS用の1基だけで十分になっていたのでした。
 

 
NAS (QNAP TS-220) の電源供給が復帰しましたので、管理画面から状態を
確認します。どうやら今回だけでなく、今日だけでもあと2回ほど
不意のシャットダウンに見舞われていたようです。しかし整合性チェックを
しなさいという警告が出ていただけで、データは概ね無事のようでした。
ファイルチェックを実施したところ 特に問題もなく アクセスできるように
なってホッとしています。
 
 
さて、なぜいきなりこのUPSが暴走したのか、というお話なのですが、
実は以前、このUPS「BY50S」には ファームウェアアップデート
お知らせが出ていたことを思い出しました。
 
それも単純に公式からリリースが出ていたとかニュースで流れていた
とかではなく、わざわざ購入元のヨドバシカメラを通じて
購入者に封書で伝達されたという用意周到な告知でした。
 
■無停電電源装置(UPS) BY35S/BY50S/BY80S/BY120Sご愛用のお客様へ
<お詫びとファームウェア更新のお願い>|OMRON 無停電電源装置(UPS)
http://www.omron.co.jp/ese/ups/support/info/120130_by-s.html
この度、弊社製の無停電電源装置(UPS)BY35S/BY50S/BY80S/BY120Sにおきまして、バッテリの劣化状態を判定する機能が正常に動作しないことが判明いたしました。
これにより、バッテリの劣化状態を判定できず、ご使用から3年以上、バッテリの交換を実施せず継続して稼動させた場合、停電時や4週間ごとに自動で行うバッテリ劣化状態の判定テスト時などに、UPSに接続されている機器へ バックアップ電力の供給を行えなくなる可能性 がございます。
また、バッテリ交換を実施した場合でも、バッテリの劣化を通知するランプとブザーを解除できないことがございます。

 
これっぽい・・・。
そうです、思い出しました。私の元にも封書が来ていたのです。
 
■2012/02/11 [オムロンのUPS「BY50S」ほか、BYシリーズでバッテリ劣化判定機能が機能しない不具合
オムロンのUPS「BY50S」ほか、BYシリーズでバッテリ劣化判定機能が機能しない不具合]
今回のファームウェアアップデートもしっかりやっておこうと思います。
 
しっかり・・・やっていなかったー! ('A`)
 
ということで、私のUPSが暴走したのはどう考えても私が悪い、という
結論になりました。なぜもっとちゃんとやっておかなかったんだ・・・。
でもそのおかげで 「UPSの貴重な暴走シーン」 を見られましたが orz
 

 
BY50Sのファームウェアアップデートは、BY50SをUSBケーブルで直接PCに繋いで、
公式サイトからダウンロードしたアップデートソフトを起動して行います。
正味10分くらいで全ての作業が完了しました。
 

 
完了後に再度電源を入れるとすぐに「On」になる、と説明書には記載されて
いたのですが、私の場合「bC」(バッテリチェック中)に暴走したからなのか、
いきなり「bC」状態になり、そのまま数十分復帰しませんでした。
しかし、待ち続けているとようやく「On」になり、今度は カチカチしなくなりました
 
とにかく復帰できて何よりです。ただ、先ほど繋ぎ替えたBN50Sのほうから
戻すにはまたNASの電源を落として作業をしなければなりませんので、
これは折を見て実施したいと思っています。
 
 
ところで余談ですが、BY50Sのバッテリ寿命は公式では 4~5年 とされて
いますが、取扱説明書をよく読むとこんな風に書いてあります。
 

 
 平均周囲温度 20度 : 4~5年 
 平均周囲温度 30度 : 2~2.5年
 
温度が10度上がるだけで 寿命は半分に なる、ということなのですね。
私はこのBY50Sを震災時の2011年3月から使っていますが、現時点で3.5年経った
ことになります。部屋の温度は冬場は10度以下になったりもしますが、
夏場は40度近くになることもあります。(人が居ない時間はエアコンは切れています)
 
そう考えるともう十分寿命に近い状態になっているのかもしれません。
今回の症状はバッテリの寿命とは一応独立した現象ではありますが、
とにもかくにもUPSを正しく運用することの大変さを思い知らされました。
このあとはバッテリ交換編もしなければなりませんね・・・。


2014/09/26 [updated : 2014/09/26 03:25]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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