Nikon 1 V3 を試す。モニタチルトがよく動く。本体Wi-Fi内蔵はやはり便利

2014/03/12


 
すみません、随分とあいだが空いてしまいましたが、
Nikon 1 V3 を試していくことにしましょう。
 
・・・と、その前に余談なのですが、

 
Nikonでは今、Nikon 1 V3 を買った人に対して 「キャッシュバック
キャンペーン」 を行っています。ボディのみ、または標準レンズキットを
買った人は5,000円のキャッシュバック、プレミアムキットを買った方は
10,000円のキャッシュバックがもらえます。ちなみにV3だけでなく
J4、AW1でも同じようなキャンペーンをしています。
 

 
が、そのキャンペーンの応募は結構面倒です。
 
 ・保証書のコピーを貼付
 ・販売店のレシートを貼付
 ・箱に付いているバーコード(複数枚)を切り取って貼付
 ・必要事項、アンケートの記入
 
をして、しかも切手を貼って送付しないといけません。
 

 
一番クセ者なのは 箱に付いているバーコード で、シールみたいに
なっていないので、カッターで 箱そのものを切り取る ような
ことをする必要があります。店舗でその場でキャッシュバックして
もらえたら嬉しいのですけどね・・・。
 
 
さて、本題に戻りましょう。
 
前回、外観についてお話する中で触れていなかったのが 背面モニタの
チルト構造 です。これがアーム構造になっていて、結構いろいろな
格好をさせることができます。ちょっとバリエーションを考えていたら
「V3使いがよく使うハンドサイン」みたいな感じに・・・。
 

 
実際問題、モニタのチルトはよほど変な体制からじっくりと撮る場面が
ない限りはそうそう使うことはないと思いますが、どうしても
凄いハイアングルで上から覗き込むように撮りたいとか、
その逆にローアングルで撮るときがあれば活用幅は広がるでしょう。
 

 
メニュー構成は普通のカメラとそんなに変わらないと思いますが、
1つ注意したいというか、どきっとしたのが タッチ操作 です。
モニタ自体がタッチパネルになっていて、タッチ操作できるのは
それはそれで嬉しいのですが、これをONにしておくと、
 
 撮影モードで うっかりモニタに触れるとシャッターが切れます。
 
いろいろと世知辛い世の中なので、意図しない瞬間にシャッターが
切れるともの凄く動揺します。実際、十字キーとボタンで十分な操作が
できますので、私は タッチ操作はOFFに してしまいました。
 
 
では、ここからはいくつかサンプルを撮ってみましょう。
 
オリジナル 6.9MB

 
曇りの日に撮ったわんこの写真。これは 全てオート設定 で撮っています。
レンズは標準のPDズームレンズ。
 
オリジナル 9.1MB

 
曇りの日で、ちょっと色味が出にくかったかな、と思ったため、
ホワイトバランスだけ「曇り」に 切り替えてみたのがこちら。
たしかに色味はずいぶん変わったのですが、全体的にちょっと
暗くなったでしょうか。
 
オリジナル 7.6MB

 
こちらはレンズを換えてみて、30-110mmレンズ を使って
目一杯寄ってみたところ。ホワイトバランスは「曇り」のまま。
 
オリジナル 7.1MB

 
花の写真。この日はずっとホワイトバランス「曇り」のままで
進めてしまったので、これも設定は「曇り」のままです。
 
だいたい普通の写真を撮るには不自由しない感じは出ていると思います。
 
一方、今まで使っていたマイクロフォーサーズの PEN Lite E-PL2 と
比較してどうかと言われるとちょっと考え込むところはあるかもしれません。
撮像素子 だけみるとフォーサーズと1インチだと倍くらいの差がありますので、
そのあたりは考慮すべきところかもしれません。(といっても撮像素子の
面積は沢山ある画質決定要素のうちのあくまで1つでしかありませんが)
 
オリジナル 5.3MB

 
駅前を早朝に撮るテスト。これはホワイトバランスは逆にオートのまま。
曇りというか 小雨の降る シチュエーションです。以前から何度かこの構図を
テストに使っていますが、ここをオートで撮って上手くいった例というのは
PEN Lite E-PL2 も含めてほとんどありませんのでそこは Nikon 1 V3 も
不安視しなくても平気です。だいだいみんなこんな感じになります orz
 
オリジナル 7.8MB

 
逆に、通勤帰りに撮った夜の明かりの中での撮影を同じ構図で。
ある程度撮れているのでこれはまぁこれで良いのですが、
ちょっと気になったのは Nikon 1 V3 には シーンモードのような
ものがない のですね。最近のデジカメは大抵 「夜景モード」
みたいなものがあるのですが、Nikon 1 V3 にはありませんでした。
 
夜はオートである程度平気そうですが、「花火モード」とかは
オートでサクッと代用できるわけではありません。ああいうのは
普段はあまり使わないのですが、あればあるで重宝するのですよね。
 

 
一方で、「これは!」と思った機能はこちらです。
「ベストモーメントキャプチャー」 というモードなのですが、
シャッターを切ると前後合わせて40フレームくらいを記録してくれて、
その中でどれを保存しておくかを撮影後すぐに選択することができます。
 
レースカーが通り過ぎるところとか、ゴルフのスイングでインパクトの
瞬間を捉えたいとか、そういう用途にいろいろ使えるのではと思っています。
今度レース場でもこの機能を使って試してみようかと思っています。
 
 
最後は Wi-Fi機能 です。
 
この Nikon 1 V3 はSDカードではなくmicroSDカードを使います。
その弊害、というわけではありませんが、Eye-FiとかezShareとか
Wi-Fi機能付きSDカードと組み合わせることができません。
私としては出先ではezShareを便利に使っていましたのでこれは盲点でした。
 

 
しかし、Nikon 1 V3 は本体にそもそも Wi-Fi 機能が備わって います。
そのため、ezShareでやっていたようなことは純正機能で十分応えられる
ようになっています。
 
カメラ本体のWi-FiはAP側として機能するようになっていて、
専用のスマホアプリ 「Nikon Wireless Mobile Utility」 というのを
インストールして起動すると、そのカメラ側のAPに繋がって
中の写真一覧(サムネイル)を取得することができます。
 
なお、Wi-FiはSSIDを自分で決めることはできずデフォルト名になり、
パスフレーズ設定のようなUIも存在しません。ではどうするかというと、
WPSで一発設定 するか、PINコードで認証紐付けするか、の2択となります。
一度でもペアリングしてしまえば、次回以降は何もしなくても繋がるようになります。
 

 
サムネイルの中から気に入った画像を選んでダウンロードしていきます。
このとき、オリジナルサイズ、推奨サイズ、VGA、の3つのサイズを選ぶ
ことができます。たとえばtwitterにアップしたい、といった場合なら
5~10MBもあるオリジナルサイズを選ばなくても 推奨サイズ で十分でしょう。
ちなみに推奨サイズを選んだら、
 
 5232x3488 (6.8MB) ⇒ 1620x1080 (442KB)
 
こんな感じのデータが保存されました。保存用としてはちょっと小さすぎ
かもしれませんが、twitter投稿用ならこれでもまだ大きいほうでしょう。
 

 
とりあえず外出先では、Nikon 1 V3 とスマホさえあれば、
撮った写真をその場でネットにアップ するのに支障はなさそうです。
デジカメの世界はこれから全部こうなっていきそうな気がしますね。
 
 
ということで、Nikon 1 V3 を使っていろいろ試してみました。
 
まだ実は一番の期待ポイントである 「動くものにばっちりピントが合う」
という特長についてはちゃんと試せていませんが、それは今度のSUPER GT観戦
のときにじっくり検証してみたいと思います。全体的にはそつなく撮れて、
Wi-Fiやベストモーメントも便利だし、モニタチルトも多彩でよく出来ている
と思いますが、このカメラの本気度を測るポイントはやっぱりAFですので、
そこで真価を発揮してくれることを期待しています。


2014/03/12 [updated : 2014/04/28 02:06]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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