テキストDPIをいじるか、画面解像度をいじるか? 2,560×1,440モニタの悩みどころ

2013/11/12


 
795gの超軽量ノート「新Lavie Z」の法人版、VersaPro UltraLite VG
Windows7 へのダウングレード版として購入したお話の続きです。
新Lavie ZをWin7にできるのはVersaProだけ!

 
とはいうものの、Win7版を入れると決めた時点で、古き良き(?)
使い慣れた環境が広がる一方で、それほど目新しいガジェットでは
なくなるわけであります。この 普通さ がWin7の良さですよね。
 
ちなみにご参考までにWindowsエクスペリエンスの値を載せておきますが、
 

 
これが旧Lavie Zで、
 

 
これが新Lavie Z(実際はVersaPro UltraLite VG)です。
プロセッサの値 が落ちてるじゃないか、というところがポイントなのですが、
これは単にモデルの違いです。旧Lavie Zではわざわざ上位モデルを選んで
Core i5 ではなく Core i7-3517U (1.90GHz) になっています。
 
ところが、新Lavie Zでも上位モデルでCore i7が選べるのですが、
今回注文した法人版の VersaPro UltraLite VG では、BTOでCPUを
選ぶことができず、Core i5-4200U (1.60GHz) 一択となっています。
このスコアの差はCPUのグレードから来る差といえます。
 
なお、CPUの世代が上がって、グラフィック関係はスコアが上がっていますね。
 

 
こちらは内蔵SSD(256GBを選択)のパフォーマンス。これも旧Lavie Zと
比べて若干向上しているくらいで、それほど大きな変化はありません。
 
 
さて、本題に入りましょう。
私が今回、VersaPro UltraLite VG のWin7版を注文するにあたって
もっとも気にしていたのは、その モニタの解像度(2,560×1,440) でした。
 

 
これは2,560×1,440を ドットバイドット で表示した様子です。
この解像度はもはやドットバイドットで表示して良いようなレベルでは
ありません。あまりにも 文字が小さすぎて まともに使えない状態です。
 

 
従って、テキストの DPI設定 をいじって対応するというのがセオリーに
なりますが、それが果たしてWin7で上手くいくのだろうか? というのが
もっとも大きな懸念点でした。その設定ですが、ディスプレイ設定の
「テキストやその他の項目の大きさの変更」という項目で変更します。
たとえばこれを 150% にしてみると、
 

 
こんな感じになります。中央に映っているのはfirefoxですが、
同じサイトを表示するときも横幅ピクセルの消費数まで変わって
いるのが分かりますね。左側のメニューや、デスクトップに転がっている
ショートカットアイコンを見ても、大きさが変わっているのがわかります。
 
じゃあ何も問題ないですよね?
 
・・・と思いたいところですが、実際はそう簡単にはいきません。
問題は、あらゆるソフトが このDPI設定に忠実に動けるわけではない、
ということなのです。
 

 
こちらは私が動画再生に使っている「GOMプレイヤー」ですが、
150%の場合の表示はこんな感じです。各パーツのバランスは崩れていませんが、
文字があきらかに 「1.5倍に引き延ばしました」 みたいに滲んだ表示になります。
本来はDPI変更では画像拡大をしたような表示ではなく、文字だけをアウトライン
フォントを駆使して滑らかにサイズを大きくしなければなりませんが、
「GOMプレイヤー」ではそうはいかないようです。
 

 
話はこんなものでは終わりません。実はこのあたりの表示バランスは、
テーマにAeroテーマを選んでいるときとそうでないときで扱いが違います。
ためしにAeroではない 「Windowsクラシック」 テーマを選んでみると・・・
 

 
こんな風になりました。これ、何がおかしいかわかりますでしょうか?
メニューバーの表示は急にドットバイドットになって 超ミニサイズ になり、
そこから表示されるサブメニュー表示は指定通りの150%で綺麗に表示される
という、さきほどのAeroテーマのときとは全くちがうバランスになります。
 
(Aeroを使いつつ「Windows XP 形式の DPI スケーリングを使用する」
 というのを指定しても似たような状態になります。)
 

 
さらにこの 「Aeroテーマではない」×「DPI拡大」 という設定で
いろいろ試してみましょう。「Dibas」という、私が気に入っている超古い
画像ツールですが、起動状態では中身のコンポネントサイズが大きすぎて、
表示すべきパーツがウィンドウ内から溢れて隠れてしまっています。
 

 
TeraTerm Pro もこんな感じです。文字が溢れてしまって いますね。
 
いまどきそんなDPI調節にも対応していないようなソフトを使っているから
いけないんだ、という話はもちろんあるでしょう。しかし、それはいまあえて
Win8ではなくWin7を選んだ私にとっては、本末転倒 なのです。
こうした使い慣れたソフトを快適に使うことがWin8ではできないからこそ、
あえてWin7を選んでいるワケです。
 

 
DPI設定を変えずに、2,560×1,440のドットバイドットでの極小表示でもない
表示にする方法はもう1つあります。それは 画面の解像度そのものを
変更してしまうことです。ここでは 1,920×1,080 にしてみます。
 

 
普通は、よほどのことがない限りこういうことはしません。
どんなモニタであれ、基本的にはドットバイドットで表示するのが
もっとも綺麗であり、それ以外の解像度は異なるドット数の間を変換する
ことになってしまうため、どうしても細部が滲んだりぼやけたりしてしまいます。
 

 
しかし、実際にやってみると、
 
 あれ、意外とイケるかも・・?!
 
というのが正直な感想でした。文字もよく見ると滲んでいるのがわかりますが、
2,560×1,440 → 1,920×1,080 というのが どちらも十分に細かい から
なのでしょうか、意外に精細な表示に見えています。人によって印象は違うと
思いますが、私としてはこれなら十分実用になると思える設定でした。
 
このように全体解像度をいじりつつ DPI設定は100%のまま にしておけば、
古いソフトであっても文字表示のバランスが破綻したりすることはありません。
そうとわかれば、このまま解像度のほうで調節するほうがマシといえます。
 
かくして私はおそらく生まれて初めて、ノートPCの液晶モニタを
ドットバイドット以外の解像度 で使い続けることに決めたのです。
妥協といえば妥協ですが、でも本当に大して気にならないレベルでした。
 
 
正直を言えば、最初から2,560×1,440なんて高解像度パネルを載せずに、
1,920×1,080のパネルを使っておいて頂ければ、ドットバイドットで最高に
綺麗なフルHD環境で使えたものを・・・と思った思わなかったりします。
 
実は タッチパネルモデル はフルHD(1,920×1,080)のパネルが載っていたりします。
が、Win8機でもないのにタッチパネルを選ぶ意味はほぼありませんし、
そもそもタッチパネルは間違って触ってしまったときに予期せぬアクションを
するのがあまり好きではありませんでした。というかBTOだとタッチパネルモデルは
さらに +3万円くらい するのです・・・Win8ならともかく、Win7でその3万円には
何の意味があるのか、と思うと、やはりこのモデルで正解なのでしょう。
 
いろいろ書いてしまいましたが、結果的に1,920×1,080で使うことで
私としては十分に満足しています。13.3インチのモニタですと、
フルHD解像度で使うのがギリギリですね。なお、1,600×900にしても
良いのですが、それはそれでちょっと滲みが気になるレベルでした。
 
 
さて、話は変わって今度は 無線LAN のお話です。
 

 
これは私の使っている無線LAN-APとの相性の問題かもしれませんが、
初期設定のままで使っていると、いきなり無線LANの接続が切れて しまい、
該当アダプタの「無効」→「有効」を経てやり直さないと復活しない、
というかなり致命的な問題にぶつかりました。
それもしばらく時間が経つと必ず再現するという困った状態です。
 

 
いろいろ試行錯誤した結果、接続チャネル幅を 20Mhz固定 にしたところ
この症状は一切出なくなりました。接続速度が300Mhzから144Mhzに落ちて
しまうため、あまり根本的な解決策にはなっていないのですが、
そうはいっても突然通信不全が起こってしまうような状態よりは
ずっとマシといえます。
 
■2009/05/12 [VersaPro UltraLite と BUFFALOの無線LAN-APの間でトラブル?
VersaPro UltraLite と BUFFALOの無線LAN-APの間でトラブル?]
 
何となく既視感があったのですが、そういえば以前もVersaProで同じ問題に
直面したことがありましたね・・・。
 
 
ということで、何やらいろいろ じゃじゃ馬 な感じのするVersaProですが、
本来Win8機として生まれてきたこの機種も、Win7で頑張って使おうと思えば
まずまずイイ感じに使えるということはわかってきました。
 
なにしろ13.3インチモニタ搭載で795gという超軽量ノート様のお通りです。
軽さこそが最強の武器 であり、それ以外の部分は妥協できる範囲であればOK、
というのが私のスタンスです。このVersaPro UltraLite VGには満足できそうです。
 
ただし、1台目(メイン)のPCとして購入するのはお世辞にもオススメしない、
とは申し上げておきましょうか・・・。やはりこれはスーパーサブであり、
わかっている人がわかった上で買う逸品なのだという感じがします(褒めてます)。
 
 
おまけにもう1つ、
 
私はPCを買うとまず最初にウィルス対策ソフトの 「avast!」 を入れます。
その前にプリインストールされているウィルス対策ソフトがあればまず
それをアンインストールするところから始めるのですが、
今回は 「ウイルスバスター クラウド」 というのがインストーラだけ
入れてあるだけで、実際にはプリインストールはされていませんでした。
 
ですので、avast!をそのまま入れてみたのですが、
 

 
初期スキャンでいきなり何か 「脅威を検出しました!」
 
・・・おい、これまさに「ウイルスバスター クラウド」の インストーラ
なのですが。「競合他社 はavast!にとって脅威です」という体を張った
ネタか何かですか・・・(;´Д`)


2013/11/12 [updated : 2013/12/23 03:05]


この記事を書いたのは・・・。
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hatact 2013/12/23
Windows95か98の頃、当時一般に売られてなかった巨大な業務用21インチCRTで高解像度にすると全く同じ問題があった。小型ノートには1920x1080でもオーバースペックと思う。ただRDPクライアントにはフルHDあった方が面倒がない。
daishi_n 2013/12/23
MacBook Pro Retinaの200%解像度という選択はかなり合理的だな。Windows 8.1でも200%に設定してるけど、RDPはドットバイドットになって面倒
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