フォルダ対応でRDに近づけるか? 名前はサーバでも通常レコ進化系の「DBR-T460」登場

2013/09/18


 
■東芝、3ch全録対応のBD搭載レグザサーバー2機種 - AV Watch
字幕情報からシーン検索可能。2TB HDD「DBR-T460」など
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20131008_618534.html
 
東芝から「レグザサーバー」の新機種 DBR-T460/DBR-T450
発表されました。発売予定日は10/30で、店頭予想価格はHDD 2TBの
DBR-T460 が12万円前後、HDD 1TBの DBR-T450 が10万円前後となるそうです。

 
といっても、価格.comの予約受付では、
 
 既にそれぞれ、最安値が10万円、8万円を割っている
 
という現象が見られていますので、そのくらいのお値段を予想しておけば
良いでしょう。
 
さて、中身のお話ですが、
 
DBR-T460/T450は、地上/BS/110度CSデジタルチューナを3系統搭載したBD/HDDレコーダ。最大3チャンネル分を通常録画として利用できるほか、3チャンネル分 を録画し続けるタイムシフトマシンとして利用すること も可能。そのほかにも、タイムシフト2チャンネル+通常録画1チャンネル、タイムシフト1チャンネル+通常録画2チャンネルという計4種類のスタイルから、ユーザーの好みに応じて設定できる。
という記載でピン!と来た方も多いと思います。
 
 
 あ・・・これ、「レグザサーバ」じゃないわ・・
 
 
いえ、もちろん名称としてはレグザサーバなのです。そして後述しますが、
各種ソフト等もどうやら新レグザサーバのものが使われているようです。
 
しかし、載っているチューナの数が 「3ch」のみ、というのは、レグザサーバ
が今までウリにしてきた「全チャンネルタイムシフト録画」のようなスタイル
の使い方をするにはあまりにも少なすぎます。
 
3chだけフルに使って常時タイムシフトをしても、それほど便利な場面というのは
ないでしょう。しかも3chをタイムシフトに使うと通常録画もできなくなる、
というから尚更です。
 
 
種明かしをするまでもなく 「型番」から分かる とおり、この機種はどうみても
「レグザサーバ」ではなく 「通常レコーダ」の新ラインナップ として
登場した機種、すなわちTシリーズ DBR-T360/DBR-T350 の後継機種だと思って
良いと思います。
 
無理にタイムシフトなんて使わなければ、3チューナ+スカパー!HD LAN録画
を同時にこなす従来のレグザブルーレイレコーダ(ただしRDシステムではなく
フナイシステム)の進化系なのであり、その意味での期待は十分に持てます。
 
そして、
 
■DBR-T460/T450/録画・再生|ブルーレイ・DVD|REGZA : 東芝
http://www.toshiba.co.jp/regza/bd_dvd/lineup/br-t46/recording.html

 
期待をしていたとおり、
 
 このTシリーズにもフォルダ機能が搭載されました!
 
これは非常に嬉しいことです。春に発売されたレグザサーバ DBR-M490 で
フナイシステムであるにも関わらずフォルダ機能が追加されたことを受けて、
 
■2013/05/29 [東芝レグザサーバ新型「DBR-M490」登場! フナイシステムに「フォルダ機能」が?!
東芝レグザサーバ新型「DBR-M490」登場! フナイシステムに「フォルダ機能」が?!]
このレグザサーバM490でフォルダ機能が復活して、それが DBR-T360 のフナイシステムの進化系ということになるのだとすると、今後の東芝レコーダの 後継機種 にもフォルダ機能は追加されてくるのは間違いないでしょう。
と書いたのですが、まさにこのとおりの展開になったワケです。
 
ほかにも機能説明のスクリーンショットなどを見回してみると、単純に
前機種の DBR-T360 にフォルダ機能が付いたというわけではなくて、どうやら
この春のレグザサーバ M490 と同系統 のシステムを使っているように見えます。
 
つまり、この DBR-T460/DBR-T450 が3チューナであるにも関わらずレグザサーバを
名乗った理由、というのは、邪推すると、
 
 
『 タイムシフトできる版、できない版でシステムソフトウェアを分離すると
 いろいろ面倒ごとが多いし、3chだってタイムシフトを付けられないことは
 ないんだし、スペック上は載っていてもセールストーク上はプラスになる
 だろうし、レグザサーバのシステムをそのまま流用しちゃえ! 』
 
 
ということになったのかな、、、という気がしています。
 
そんなの、同じシステムを流用しつつサーバ関係のところだけ OFFにすれば
いいんじゃないかと思う方もいらっしゃると思いますが、実際にやろうとすると
メニューにぽっかり穴が開いてしまってバランスが変になったり、
説明文でタイムシフト有りが前提で書かれている部分の辻褄が合わなくなったりと
いざOFFにしようとすると細かいところは苦労が多いのではないかと思います。
 
そんなこんなで、実質は通常レコーダの新機種(Tシリーズ)だけど、
名前だけはレグザサーバ、そんなTシリーズが出ることになったようです。
 
■商品ラインアップ / シリーズで選ぶ|ブルーレイ・DVD|REGZA : 東芝
http://www.toshiba.co.jp/regza/bd_dvd/lineup/index.html

 
東芝レグザブルーレイサイトの商品ラインナップのページにいくと
こんな感じで 「ねじれ」の現象 が発生しています。
3chだけタイムシフトにしちゃうこともできる、という理由でレグザサーバと
並んで記載されてしまう DBR-T460/DBR-T450 がちょっと肩身狭そうです。
 
 
ともあれ、ラインナップ上のお話をアレコレいろいろとしてしまいましたが、
あらためて見るとこの DBR-T460/DBR-T450 は、タイムシフトマシンとして
考えずに普通のレコーダとしてみれば、
 
 れっきとした『最上位機種』の登場
 
なのであります。3番組同時録画+スカパー!HD LAN録画というスペックは
DBR-T360 と同じですが、そこに今回からフォルダ対応もしてきたことで、
RDシステムの機種(DBR-Z160/Z260)からの乗り換え候補が無くて困っていた方々
にとっては、1つ大きな課題がクリアされたと見ることができます。
 
もちろんこれでフナイシステムがRDシステムユーザを全て満足させることが
できるというワケではないと思いますが、少なくとも初代TシリーズのT360で
ネットdeダビングHDやフレーム単位編集を、そして今回のT460でフォルダ対応を
してきましたので、フナイシステムでRDシステムのよさを吸収 して
いこうという意思は明確になったものと見て良いと思います。
 
私がT360を使ってみたときには、大きな不満はフォルダだけだったのですが、
それ以外にも小さな不満としては、リモコンが微妙に使いにくいとか、
学習リモコンに反応しない とか、別機種のリモコンで操作するたびに
画面を注意書きが覆うとか、いろいろありました。そういうところが改善している
かどうかも要チェックです。ということで、
 
 これはやはり注文せざるを得ません。
 
T360のときあれだけ、RDと比べて「フォルダが無いのが致命的」という
お話をしてしまいましたので、今回フォルダを搭載してきたT460が、
RDユーザの乗り換え先として適当なのかどうかをぜひ見てみたいと思っています。


2013/09/18 [updated : 2013/10/13 09:11]


この記事を書いたのは・・・。
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▼ コメント ▼

No.36514   投稿者 : three-eye   2013年10月13日 11:29

それって東芝は開発撤退、社員は配置転換、退職、フナイに再雇用を選んだ

RDプログラムソースは売らないけど大半の開発者が移動すれば2年後にはRD臭プンプンのOEM機
移籍後一から開発でレグザサーバーを考慮して作成か70%改修、2年位は品質テストに合格しない

レグザサーバー(DBR-M系)マルチタスクで複数枚B-CAS必要、今回DBR-T460/T450miniB-CASカード
DBR-MはDBR-Z160/DBR-Z150と同じく終焉
レグザサーバーは東芝開発を売っていたがやっと24h耐久録画できることによって発売できるようになったとか

整理すると
フナイ画面のまま
フナイ+フォルダ

新DBR-Z(中ではDBR-Mを作り込み)
今回DBR-T460/T450


No.36542   投稿者 : Teru   2013年10月13日 23:11

>載っているチューナの数が 「3ch」のみ、というのは

国内でBS(有料放送含む)対応させるには事実上の「赤CAS縛り」があり、
今は1赤CAS(1個人有料放送受信契約)につき3個までしかBSチューナーが実装できません。

事実上、現行有料放送局の契約体系を保護するための実装縛りと思われます。
なお個別に視聴期限を持たない、青CASなら国内家電でも1青CAS6チューナーが現存します。

その為、4ch以上一台で同時BS録画する機器を企画しようとすると、
赤CASとチューナーとの割り当て関係をエンドユーザーに理解させる
(さもなければ、CAS貸与を断られかねない)という難題が生じます。

例えば、一旦予約を入れた後に設置場所を変更する際、
複数の赤CASカードを入れるスロットを差し間違えると、それだけで有料局の予約は全滅です。
DBR-M490で赤CASの物理サイズを変えているのは、このトラブルを避けるためでしょう。

地デジ強制後、レコやTV受像機売り場から離れたレイトマジョリティーを各社狙っているので、
この様な実装縛りが表面化しない範囲での、コンパクトな(HDDは1台、BSは3系統までの)商品企画に流れたのでしょう。


No.36543   投稿者 : Teru   2013年10月13日 23:41

>赤CASとチューナーとの割り当て関係をエンドユーザーに理解させる

http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20130214_587501.html
>多くの人は、有料放送を「1枚のB-CASカード」の分しか契約していないだろう。
>そうすると、録画機は1台であるにもかかわらず、
>有料放送が録画できる機能とそうでない機能が混在することになり、きわめてわかりにくくなる。

この前後にPanaの対処策が書かれていますが、同じ赤CAS縛りへの対処策として、
今回の東芝は(青CASメインで済む)首都圏など向け地デジ寄り6ch全録機と、
(赤CAS縛りが出てくる)有料局向けBS3ch全録機に企画の方向を分けたのでしょう。


No.36653   投稿者 : ys   2013年10月15日 18:35

私も、実質RDシリーズ後継として喜んだのですが、タイムシフトを使わなくても、HDDに必ず最低領域を用意しないといけないのが気になりますね。今の時代、2TBでも少ないと思っているので。


No.37031   投稿者 : 匿名   2013年10月22日 01:47

M490のフォルダ機能ですが、フォルダというにはあまりにも酷い出来で、実質的にはフォルダ機能ではなくて、録画ファイルに共通のタグを打ってまとめて表示できるというだけのものです。
ですので、ファイル自体がフォルダへ移動するわけでないため、結局「全て」フォルダに全てのファイルが表示されます。



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