新RECBOX「HVL-A2.0」を試す - nasneからRDレコーダへの「中継地」として申し分なし!

2013/03/05


 
新RECBOX「HVL-A」 シリーズの2TB版、「HVL-A2.0」が届きましたので
早速使ってみることにします。巷では「DTCP+」対応ということが
話題になっていましたが、私の目的はソレではありません。

 
■2013/02/12 [新RECBOX注文完了! 期待は「DTCP+」・・ではなくて「nasne対応」
新RECBOX注文完了! 期待は「DTCP+」・・ではなくて「nasne対応」]
 
外出先から著作権保護コンテンツを再生できるという 「DTCP+」 への対応は
新しいチャレンジではあるものの、実際にはトランスコード抜きで地デジの
DR(約17Mbps)などを喰わせても、快適な再生は無理だろうというのはほぼ
予測はついていました。かといってスマホ再生用にAVC 2Mbpsなんていう
録画ファイルを別録りで作っていくなんて面倒なこともできません。
 
■【清水理史の「イニシャルB」】 DTCP+でnasneの録画番組をインターネット経由で視聴
アイ・オー「RECBOX HVL-A2.0」 - INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/shimizu/20130305_590357.html
 
そのあたりの苦悩は上のレビュー記事でも触れられていますので、
ご興味のある方はご覧頂ければと思います。「できないことはない」
のですが、やはり日常的に使うとなると難しいですよね・・・。
 

 
ということで、話を戻しまして、私はこの新RECBOXを、
 
 「nasne」→「新RECBOX」→「RDレコーダ」
 
という 「ムーブ中継地」 として購入したのであります。
 
以前ご紹介をした iVDR-S メディアでも同じことはできたのですが、
RECBOXではWeb画面からムーブ指令が出せるということでしたので、
特定のPCに縛られずいつでも好きな時にムーブを実行できるのが魅力です。
 

 
中身はこんな感じ。本体とACアダプタ、あとはLANケーブルが1本
というシンプルな構成です。いわゆる台座もありません。
縦置きは想定していない ということですね。
 

 
本体の大きさは、まぁ一般的な外付けHDDと同じくらいと思ったほうが
良いでしょう。CDケースと比較するとふた周りくらい大きい感じです。
 

 
前面にあるのは電源ボタンとUSBコネクタ、それから取り込みボタン。
 

 
背面にあるのは、LAN端子、USB端子、AC電源コネクタです。
USB端子には外付けHDDを付けることもできるのですが、
著作権保護コンテンツを入れることができない、ただのNAS用
いうことになってしまいますので、大した意味はありません。
 

 
横置きですので、どうしても 大きなフットプリント を占めて
しまいます。ただ、複数台を購入した場合には 重ね置き ができる
という特徴も備えています。
 

 
RECBOXでは、何はなくともWeb管理画面から、設定、操作をしていきます。
 

 
コンテンツ操作からダウンロード可能機器のほうに移ると、nasneの中身
全て見られるようになりました。このあたりは iVDR-S Media Server を
見慣れていると同じI-O DATAだけに似たような表示で分かりやすいですね。
 

 
「ネットワーク転送」 をすると、RECBOXにダウンロードすることが
できます。(なお、コピー回数保持の全体ムーブをするわけではなくて、
1回ぶんのコピーをするだけです。そのあたりは念のため注意が必要です。)
 
地デジDRモード(約17Mbps)だと、だいたい 実時間の3分の1 くらいで
転送が完了しますので、50Mbps(8MB/s)くらいといったところでしょうか。
 

 
転送後にnasneの側を確認すると、ちゃんと残りコピー可能回数が
9回から8回に 減っています。
 

 
続いて、そのデータを今度は RD-X9 にムーブ してみます。
コンテンツ操作からネットワーク転送を選ぶと、ムーブ可能な機器の一覧が
表示されてきます。RD-X9、DBR-Z160、DBR-Z260、DBR-T360 いずれも
リストに表示されてきました。
 

 
RD-X9へのムーブも問題なく完了です。
これでnasneからRDレコーダへ移動するための 「中継地」 という、
当初の目的は果たされました。iVDR-S のように1つのPCに縛られず、
ノートPC などからも簡単にムーブ操作ができますので、これはかなり楽ですね。
 

 
もちろん、RDレコーダ側からもRECBOXがLANダビング対象として
現れてきて、問題なく LANダビング を実行することができます。
 

 
複数選択をすると、一気にコピー、ムーブを実行することができます。
ただし、一度実行し始めると、その間は管理画面がずっとこの転送中
表示になってしまって操作ができなくなってしまいます。複数の機器
への転送を一気に指定したい場合には、時間予約ムーブが可能ですので、
そちらを使うことになります。
 

 
スカパー!光プレミアム のチューナ「TZ-WR325P」からも
ちゃんと認識されています。こちらは直接録画とあとからダビングの
どちらも実行することができます。
 


 
直接録画の予約をした場合には、RECBOX側にもその 予約情報 が反映されます。
なお、RECBOXは「3ストリーム」のキャパを持っていて、
録画やコピーは最大3台の外部機器から同時に受け付けることができます。
 
この 「3ストリーム」 というのは、録画・再生を合わせた数ですので、
DTCP-IP再生をする場合などはそれが1つにカウントされます。
たとえば、同時に3台から再生しているときに、予約録画が1つ始まると、
録画のストリームが優先されて、再生は2つまでしか出来なくなるという具合です。
 

 
余談ですが、この 「BS」「SKY」「地」 のように、それぞれが何を由来にした
映像ソースかという情報はムーブを繰り返しても保持されているのですね。
 

 
最後に DTCP-IPサーバ としての活用です。当然ながらRECBOXは
中継地のための機器ではなく、本来はRECBOXに全てのデータを集めて、
ここからDTCP-IPで再生をするための危機というのが本来の姿です。
 
PS3 のクロスメディアバーからビデオの欄を見るとちゃんとRECBOXが追加されています。
 

 
シーンサーチ も含めて再生はかなりスムースで良好でした。
 
どれもそんなものじゃないの? という印象をもたれる方も多いと思うのですが、
たとえばRDレコーダなどは、DTCP-IPサーバに「かろうじてなれる」という感じで、
パフォーマンスは非常にツライものがありました。新RECBOXは最初からDTCP-IPサーバ
であることがメイン機能の1つですので、このあたりは洗練されていますね。
 
 
ということで、まずは新RECBOX「HVL-A」シリーズのファーストインプレッションでした。
私の個人的な目的である 「nasneからRDレコーダまでの中継地」
という意味では、新RECBOXはiVDR-Sよりもお手軽で便利な印象を受けました。
 
私と同じようにnasneとRDを活用していて、RDベースで管理をされている方に
とっては、おススメ度はかなり高いといえるでしょう。
 
「DTCP+」についてはまだ私自身はこれから試すところですので何ともいえないのですが、
高ビットレートの映像をため込んでいる方にとっては苦しいシーンが多いのではないかと思います。
そのあたりは世代を積み重ねていくことで便利になっていって欲しいところですね。


2013/03/05 [updated : 2013/03/11 12:36]


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mickn 2013/03/11
新RECBOX「HVL-A2.0」を試す - nasneからRDレコーダへの「中継地」として申し分なし!
Donca 2013/03/11
✔ 新RECBOX「HVL-A2.0」を試す - nasneからRDレコーダへの「中継地」として申し分なし!
gutarin 2013/03/11
新RECBOX「HVL-A2.0」を試す - nasneからRDレコーダへの「中継地」として申し分なし!
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