スカパー！プレミアム光チューナの「あとからダビング」は長時間番組で苦労する

　
「あとからダビング」とは、チューナの電源が切れているときを狙って
指定した番組をスケジュール転送（ムーブ）してくれるという機能です。
普段はとりあえずムーブしたい番組を指定してこの「あとからダビング」
リストに突っ込み、そのあと電源をプチッと切ると、あとは自動的に
ダビング作業が始まるのを待つのみ、という手順を踏みます。
　
ところが、今回指定した6時間モノの番組のダビングが 一向に始まりません。
　

　
色々調べてみるとその原因が分かりました。この「あとからダビング」は、
　
　ダビング時間と重なりそうな時刻にLAN録画予約があると
　
スタートしないようです。「TZ-WR325P」自体はW録機なのですが、
それはHDD＋HDDか、HDD+LAN録画という組み合わせであって、
LAN録画＋LAN録画というW録はできません。LANダビング(ムーブ)も
LAN録画扱い ですので、従ってLAN録画が始まりそうな時刻と被ってしまうと
ムーブは途中でキャンセルされしまうことが確実になるため、
そういう場合は最初から実行がされないというワケです。
　
しかし、このマージンがなかなかきつく、実際にやってみたところ、
6時間番組 の「あとからダビング」をしようと思ったら、7.5時間後 の
LAN録画の予約があるためにスタートしない、という事態になりました。
　
実は TZ-WR325P からのLANダビング（ムーブ）は、ほぼ実時間くらい
掛かります。実際、30分番組をLANダビングしたらぴったり30分掛かりました。
LANの転送速度や受け側の機器の処理能力に余裕があればそのぶん使い切る、
といったロジックにはなっていないようです。
それにしても、6時間の番組を転送するのに、7.5時間のマージンが
あっても動かないというのは、なかなか慎重なスケジューリングです。
　
30分の番組であれば、どんな録画スケジュールの隙間にも入って
ダビングが問題なく実行されると思いますが、なまじ6時間もの 長時間録画
をしてしまうと、それをダビングできる時間を確保するのは結構大変です。
TZ-WR325P 自体には編集機能があるわけでもありませんので、
半分ずつに 分割してダビング するわけにもいきません。
　
ちなみに、1タイトルだけの場合は、「あとからダビング」ではなく、
その場ですぐに実行を開始する「いますぐダビング」を使うと、
スケジュール干渉の判定はもうちょっとだけシビアではなくなるようです。
ただ、6時間ダビングしていて最後の10分くらいでやっぱり失敗→やり直し、
みたいなことが起こらないとも限りませんので、やはり長時間録画をすること
そのものが 面倒の火種 になることは避けられそうにありませんね。