コクヨからガイドレールタイプのロータリーカッター新型、チタン刃搭載

2012/12/04

■コクヨ、自炊向けのチタン加工刃ロータリー式ペーパーカッター - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121204_577143.html
 
コクヨから、ロータリー式 のペーパーカッターの新製品が発表に
なりました。といっても、以前ご紹介をしたOLFA製のような
手持ちタイプではなく、台座と ガイドレール があるタイプです。
ロータリーカッターはガイドレールの上を滑らて動かします。
 
40枚切り と10枚切りのタイプがあるのですが、40枚切りだと、
 
・DN-T61 A3まで 23,100円
・DN-T62 B4まで 21,000円
・DN-T63 A4まで 18,900円

 
というように大きさで製品が分かれています。大抵の場合はA4までで
十分かと思いますが、雑誌などを切るときには場合によってはB4まで
必要になることもあるかもしれません。
 
ただ、対するスキャナのほうが、たとえば ScanSnap のようにA4までしか
対応していないものだったりすると、結局はB4まで考慮しておいても
あまり意味がないかもしれませんが・・・。台座型の場合は大きければ
大きいほど、ダイレクトに場所を取ることになりますので考えモノです。
 
今回の製品は既存製品のマイナーバージョンアップという位置づけの
ようですが、業界初の 「チタン加工刃」 を採用することで、
 
 切れ味が1割増しで、2倍長持ちする
 
というのがウリになっています。一応この手の製品は替え刃を使って
何度も刃を取り替えるのが前提になっているとはいえ、やはり
できるだけ切れ味良く、長持ちしてくれたほうが嬉しいですね。
 
細かい余談ですが、
 
■業界初、チタン加工刃を搭載したペーパーカッターを発売|プレスリリース|コクヨ
http://www.kokuyo.co.jp/com/press/2012/12/1334.html
近年、タブレット端末の普及により、書籍をデータ化する機会が増えていることなどから、ペーパーカッターの需要は増加傾向にあります。しかしながら、ペーパーカッターに対して、「切れ味が悪い」「刃がすぐに切れにくくなる」といった不満がありました。
 
こういうプレスリリースにも、「自炊」というスラング(?)こそ出て
こないものの、書籍をデータ化する道具としておすすめ、というのを
はっきり書くような時代 になったのですね。「業務用として」という意味も
含ませているのかとも思ったのですが、「タブレット端末の普及により」
というのはやはりどうみても、個人が自分の手で、という意味に取れます。
 
一部の作家の方々は自炊業者に対する訴訟も起こしているようなのですが、
あれは 代行業者 が関わることの是非を争点としている面もありますし、
もう個人で自炊(吸出し保存)をすること自体を咎めようとすることは
ほぼ無くなって来ているのかもしれません。
 
 
それはさておき、自分の手で本を裁断することを考えるとき、
「40枚切り」というのは 少々心許無い という気がしないでもありません。
 
具体的には、コミックだとだいたい 200ページ弱 くらいありますので、
枚数にすると 100枚 くらい、すなわち2分割だと足りなくて 3分割
必要になるでしょう。40枚切りの目安はいわゆるPPC用紙で、コミックの紙は
それより厚みがあることも多いですので、実際は3分割でも足りなくなる
ことがあるかもしれません。
 
一方、私が以前ご紹介した、OLFAの手持ちロータリーカッターLLサイズ も、
コミックを一刀両断というのはなかなか難しいのですが、
それでも2分割すればほとんどの場合は事足ります。
また、多少薄めのコミックなら1回でいけることもあります。
 
■2011/08/14 [お手軽自炊の秘密兵器? 「ロータリーカッター」でコミックを裁断!
お手軽自炊の秘密兵器? 「ロータリーカッター」でコミックを裁断!]

そのかわり自分の手で持って、定規も使っての作業をしなければ
なりませんので綺麗に切断するには手先の器用さなども求められます。
どちらが良いかは、スキルもさることながら、作業する回数の多い少ない
によっても変わってくるでしょう。
 
コミックではない普通の書籍の場合、一般的な小説、ラノベ、新書
あたりだとこの40枚切りのタイプでもギリギリ一刀両断できるかも
しれませんが、それでもあやういケースもありそうです。
 
ちなみにPPC用紙の厚みは0.1mmくらいで、40枚なら 「4mm」 までです。
それに比べるとOLFAのLL型は刃先が 「11mm」 くらいあります。
そういう意味でもOLFAのLL刃は一度試してみる価値はあるでしょう。
(ただ、大きい刃を手持ちで使うため、危険性があることは間違いありません。
 裁断作業をする際にはくれぐれもご注意ください)
 
国内では徐々にKindleの話題が出始めてきましたが、だからといってまだ
いきなり電子書籍ですべてをまかなえるようになるとは思えません。
ScanSnapのようなスキャナもそうですが、自炊をするためのツールの進化は
まだまだ求められていきそうですね。


2012/12/04 [updated : 2012/12/11 03:16]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。




« 全てはnasne(ナスネ)連携のため! いまさら PS Vita を購入するも開封はまだ「おあずけ」

トップに戻る

CPUグリスがシートタイプになってお手軽・・・のハズが意外に難易度高い?! »


▼ はてなブックマークのコメント ▼

Donca 2012/12/11
✔ コクヨからガイドレールタイプのロータリーカッター新型、チタン刃搭載
はてなブックマークで
コメントしましょう


お手軽自炊の秘密兵器? 「ロータリーカッター」でコミックを裁断!


「ロータリーカッター」と「ScanSnap S1500」を購入


ScanSnap S1500 でスキャンノイズが出る原因 - スキャン面の糊の付着は拭き取り可能


ScanSnap S1500 でコミックをお試し自炊スキャン、想像以上にお手軽な作業


自炊の定番、富士通「ScanSnap S1500」まずは外観からチェック

ピックアップタグ




ブログ内検索



▼ コメント ▼


★コミックダッシュ! 10,000人突破ありがとうキャンペーン!(9/18~10/23)
 
デジモノに埋もれる日々 : (C) CKWorks