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2012/06/02 23:42 - 2012/05/27

ネットに於ける「利用者間実名」のリスクが「ワリに合う」未来は想像可能?

カテゴリ : コラム タグ :

    日曜コラムです、こんばんは。
     
    NIFTY-Serve の誕生から25周年を記念して、NIFTY-Serveを模した
    facebookアプリサイト(?)が立ち上がりました。
     
    ■パソコン通信「NIFTY-Serve」が限定復活?! ニフティ創立25周年記念サイト
    http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110415_440050.html
    ■NIFTY-Serve(ニフティサーブ) - 「再会」「思い出」「新コミュニケーション」をコンセプトとした新サービス。
    http://www.niftyserve.com/
    NIFTY-Serve25周年となる今、みなさまの声にこたえ、新サービスとして公開します。パソコン通信の「懐かしさ」と、現代の技術やコミュニケーション方法を取り入れた「新しさ」をニフティといっしょに体験してみませんか。
     
    本サービスは、Facebookを使った完全招待制サービスです。参加のためには、Facebookの友達またはニフティから送られる招待状が必要になります。

     
    私自身はというと、パソコン通信世代 からはちょっとずれた微妙な世代です。
    初めてネットに触れたのは1993年の大学1年の頃のUNIXの授業で、
    自宅でモデムを初めて買ったのが1996年、NIFTY-Serveに入会したのが
    1997年でした。時はすでにWindows95フィーバーの後であり、
    パソコン通信からインターネットに急速に移行が進んだ時代です。
     

     
    その頃の ログテキスト があったので思わず黒白にして再現してみましたw
    FENICSとか懐かしいですね。そして GO FMIDIORG まっしぐらかよ。
     
    そんな私もMIDI関連を中心にだいぶNIFTY-Serveを彷徨い歩いた経験は
    ありましたので、上のニュースもちょっと惹かれるものがあったのですが、
    facebookでログインしなければならない、ということがどうにも
    引っかかって結局はまだ中を覗いてはいません。はてなブックマークを見ると、
    同じように躊躇している方が結構いらっしゃいました。
     
    ■はてなブックマーク - NIFTY-Serve - 「再会」「思い出」「新コミュニケーション」をコンセプトとした新サービス。
    http://b.hatena.ne.jp/entry/www.niftyserve.com/
    ・懐かしい!!と思ったが、なぜにfacebookのアカウントが必要なのさ
    ・NIFTY-ServeなんだけどFacebookアカウントが必要な新サービス・・・うん
    ・フェイスブックっつー時点で背筋が寒くなったので遠慮する。なぜついったとかにしないのか小一時間問いつめたい。
    ・FBか・・・
    ・Facebookアカウント使わなくていいなら参加してみたかったが...
    ・NIFTY-ServeなのにFacebookのアカウントで招待とかおかしいだろ!!!
    ・NIFTY-Serveに入会したのは1991年4月8日。以来ずっとニフティ一筋だけどFacebook嫌いでアカウント持ってないから参加できない。
    ・今もプロバイダ料金をniftyに払ってるのに。niftyのログインIDでログインさせやがれ
    ・えーと、NIFTYは顕名に守られた匿名空間(あくまでIDと本名のひもつけはNIFTYしか知らない)なワケで......フェースブックではFBOOKCもFSHISOもFENVもFNETも成立しないのですよ....../あ、でもハンドル登録があるな。
    ・NIFTY Serveの頃からプロバイダNifty一筋なのにFacebook使ってないので使えないとは...
    ・えっ Facebook アプリ...? こりゃ使えんわー
    ・Facebook使ってるって、あんた、それNIFTY-Serveやないやん!騙されとるでw
    ・Facebookアカウント必須とかね、もうね(´・ω・`)
    ・FB必須というのが残念すぎる...onz

     
    私が確認した時点でブクマ数が176、独自コメント付きが56、そのうち
    「facebookか・・」という部分を指摘していたのが14、という数字です。
    大多数とはいえませんが、少なくないともいえます。
     
     
    facebookが一部でこれほどまでに避けられている大きな理由の1つが、
    実名登録制の徹底 にあることは言うまでもありません。
    最初は初期のmixiと同じく実名を「推奨」する程度かと思っていたのですが、
    次第にfacebookが実名以外の登録を 「排除」 する姿勢を見せたことから、
    facebookには近づかない、近づきたくないという思いを強めている方は
    少なくないようです。
     
    実名については、少し前にセキュリティの専門家である高木さんと
    武雄市長の樋渡さんが図書館の個人情報の取り扱いの考え方について
    揉めたときに 「職場の上司」 を持ち出すひと幕がありました。
     
    ■自分用:ひろみちゅ先生×武雄市長 - Togetter
    http://togetter.com/li/300338
    Twitter / @hiwa1118
    https://twitter.com/hiwa1118/statuses/199858746636255233
    逃げてますね~。今週上京してあなたの職場にこのblogを持って行きます。上司に判断してもらいましょう。

     
    「実名」というといかにも「名前」についての問題っぽいため、
    「名前なんて 同姓同名 もいるんだし」みたいに話がぼやけがちになりますが、
    実際に求められているのは トレーサビリティ のことであり、さらに言えば
    「脆弱性」 のことではないか、というお話がありとても納得しました。
    つまり「実名」の強制とは「リスクを負え」ということであり、
    「おまえの急所のカードをテーブルに出せ」ということであるわけです。
     
    ■ネット実名派が本当に求めているのは相手の脆弱性 - Togetter
    http://togetter.com/li/300560
    Twitter / @geekpage
    https://twitter.com/geekpage/statuses/200032413089415168
    「ネットは実名であるべき」という論は、やっぱり「不都合があったら恫喝可能なようにトレーサビリティコストをゼロに近くさせろ」って話が多分に含まれるよなぁとか、特に脈略もなく思うなど。

     
    「実名」を単なる「名前の文字列」ではなく、準・身元確認の情報
    として考えた場合、その個人が背負うリスクは想像以上に深刻です。
     
     
    そもそも「実名という文字列は身元確認には不十分だから心配ないのでは?」
    という考え方をする方もいらっしゃると思いますが、それは活動履歴と
    組み合わせた場合の属性情報の集積がもたらすリスクを甘く見ている
    という可能性があります。
     
    たとえば 「スズキ イチロウ」 さんは全国に何百人もいるかもしれませんが、
     
     ・野球部の練習 で疲れたとコメントを書いた
     ・通学路の写真 をアップしたら愛知県の景色が写っていた
     ・○月×日に友人が 「誕生日おめでと~」 とコメントしていた
     
    など、ネットコミュニティで普通に活動をしていると蓄積されていく
    属性情報 によって、何百人もいたはずの同姓同名は次々と候補からはずれ、
    そのIDのユーザはただ一人の「あの スズキ イチロウ」として確定されて
    いってしまいます。実名という文字列は1億人の中から「多くてもわずか数百人」
    に絞り込むことができる格好の情報であって、その後の活動履歴、
    特に周辺の知り合いの活動とも照らし合わせればほとんと身元確認と
    いって良いほどの情報が得られてしまうのです。
     
    その際に発生するリスクはまさに上に引用した事例のとおりです。
    ネット上で知り合った誰かは、あなたの 「脆弱性」に直接リーチして
    くる可能性があります。揉め事があったときに職場に怒鳴り込んでくる等は
    その一例ですが、女性なら ストーカーの心配 もしなければならないでしょう。
     
    単なるとばっちりなお話だけでもありません。自分に非があるようなことを
    ネット上でやらかしてしまった場合なども同様です。非を認めて陳謝し、
    反省して活動を自粛をしても、更なる追及が学校・職場・家族にまで
    及んできて 生活を滅茶苦茶にされる 可能性さえあります。
    個人の身元が不特定多数から完全に識別されてリーチされるということの
    リスクについて、無頓着でいられない時代が来ています。
     
     
    身元のトレーサビリティという観点で実名・匿名の考え方をちょっと整理して
    みましょう。実際にはいわゆる同じIDを使い続けた場合(俗にいう「顕名」)
    のことも考えないといけませんが、ここではトレーサビリティとリスクという
    部分だけに注目して単純化しています。
     
    1、利用者間実名

     同じサービスの利用者同士が、互いの実名や所属を把握しうるケースです。
     スズキイチロウさんは、コミュニティの上で実在のスズキイチロウさん
     として識別されます。一般的に実名制というとこういう状態を指します。
     
    2、利用者間匿名 (対運営者実名)

     同じサービスの利用者同士は互いの実名や所属を知りえませんが、
     サービス運営者は実名や所属を把握しているケースです。
     
     登録時に実名にまつわる情報を運営者に渡すことが必須のサービスですが、
     いわゆる EC系サービス は(配達先情報を知らせているという意味で)
     全てこの状態になっていることはあまり意識していない方も多いと思います。
     物理的な配送がなくても、クレジットカード情報 があれば同じような
     トレーサビリティは確立されます。
     
     ただ、同じコミュニティ上にいる大多数の第三者ユーザに一様に実名・属性が
     知れ渡ることに比べるときわめて限定的なリスクになるのは一目瞭然です。
     
    3、運営者匿名 (対回線事業者実名)

     サービス運営者も利用者の実名や所属を知りえないケースです。
     たとえば2ちゃんねるのように実名を登録するシーンも自分から
     名乗るシーンも全く無いようなケースがこれにあたります。
     また、普通にWebページを見ているだけのときもこれと同じ状態です。
     
     しかし、大抵の場合、サービス利用のために使っている 回線事業者は
     実名や所属を把握しうる状態 にあります。
     俗に言う「2ちゃんねるは言われているほど匿名ではない」というのは
     こういう状態を指します。各サービスは書き込みがあったときの接続情報、
     すなわちIPログだけを所持しますが、万が一裁判所命令などがあった場合には
     そのログとISPの接続ログを照らし合わせることで、身元を突きとめることが
     可能になります。一般的な第三者ユーザが簡単にできるようなトレーサビリティ
     はありませんが、トレーサビリティがゼロになっているワケではありません。
     
    4、完全匿名

     サービス運営者も回線事業者も、誰も実名や所属を簡単には知りえない
     ケースです。が、こういう状態を作るのはそう簡単なことではありません。
     
     身元確認を全くしないで使える他人の回線のパソコンを使って
     その姿を誰にも見られないようにするとか、絶対に中間ログを残して
     いないことを保証しているオープンプロキシを何段か挟むとか、
     あからさまにコソコソと細工をする前提の話となります。
     それでもそう簡単に気配を消せるものではありません。
     
    ちょっとクドすぎるような説明をした印象もありますが、、、
     
    ここでわざわざ「誰に対しての匿名か」という考え方をおさらいをしたのは、
    ネット活動において、ここでいうところの
     
     「1、利用者間実名」 だけが極端にリスクが高い
     
    という問題があるからです。
     
    「匿名は卑怯者だ」という考え方をされる方は少なくありませんが、
    実際にはほとんどの人が完全匿名を求めているわけではありません。
    むしろ多くの場合「2、対運営者実名」くらいは普通に許容してしまって
    いるという状態にあります。
     
    第三者、特に 「圧倒的多数」に一様に 身元を明らかにするという行為は、
    リスクという観点からいえば、いつか弾丸の出る ロシアンルーレット のような
    イメージさえあります。今日が大丈夫でも、明日が大丈夫である保証はありません。
    予期しない来訪者があなたのかけがえの無い私生活に突如としてリーチしてくる
    可能性は常に存在し、その材料となる情報が増えれば増えるほど確率を高める
    ことになります。
     
    さらにいえば前述のとおり、普通にネット上で活動しているだけであふれ出る
    属性情報(どこで写真を撮ったか、等)も、集約して実名という文字列と結びつける
    ことで、いきなり私生活を人質にとる情報に大化けするかもしれないのです。
     
     
    加えて、身元に結びついた実名制は、再スタート にも優しくないという問題があります。
     
    「2、利用者間匿名」以下の状態をキープしているうちは、ネット上の活動で
    万が一回復不能なくらいに信用を失墜した場合でも、心を入れ替えて 新しい
    アカウントで1からやり直すという選択肢があります。しかし、身元に結びついた
    「1、利用者間実名」が常態化してしまうと、実名を求められるコミュニティでは
    どこに行ってもその人は、
     
     「過去」から逃れることができなくなります。
     
    「アノときあんな写真をさらしてあんなことになった○○さんっすよねーw」
    というコメントがどこに行っても必ず書き込まれるような、そんな世界を
    想像してみてください。そんなことになること自体が自業自得?と
    突き放す方もいらっしゃるかもしれません。そんなの現実でも同じじゃん、
    ネットももう現実なんだから、とおっしゃる方もいるでしょう。
     
    しかし、実際には 現実のほうがもっと寛容 です。現実の知り合いの関係は
    地域と時間により分断されているシンプルなものです。たとえばどこかの町で
    何かをやらかして嫌われ者になり酷いイジメに遭ったとしても、
    引っ越して人間関係を断ち切り、心を入れ替えて別の町でやりなおす、
    という考えを持つことはそれほどおかしなことではありません。
     
    ネットでは、誰かしらが常に 「あのときの過去」 と繋がっていて、それは
    忘れた頃にふと、その誰かの手によってフラッシュバックさせられます。
    それは唯一無二であるあなたの身元にリンクし、私生活にまつわる様々な
    「脆弱性」すなわち急所と繋がることになります。
     
    それがまた、ネット上で多くの人と長く繋がれば繋がるほどリスクは増大
    していきます。さらにいえば、あなたのリスクはあなたが気をつけていても、
    あなたの友人・知人などの 周辺人物のばら撒く属性情報 によって
    より補強されていってしまうのです。
     
    facebookのように「1、利用者間実名」を求めるようなサービスでは、
    このような側面が付きまとうことは覚えておいたほうが良いでしょう。
    それをしっかり把握した上で、信頼できる知り合いとしか一切繋がらないような
    使い方をしたりしているのであれば、それはそれで1つの上手い活用方法であり、
    別にこのような実名制を取っているサービスが悪いというワケでは全然ありません。
    ただ、想像以上にリスクが広がっていることに気づかないまま活動範囲を
    広げすぎていると、「何か」があったときに 「一発レッド!」 になり兼ねない
    こともある、ということは心の片隅には留めておくべきかもしれません。
     
     
    1990年代のNIFTY-Serveもそうですし、同じ頃にUNIX界隈でよく使われていた
    NetNews(「fj」など) もそうですが、古くは「所属」も「本名」も
    普通に明かしてガンガン議論を交わしていた人が多かった時代もありました。
     
    ネットで知り合った赤の他人が、望まない形で私生活に直接リーチしてくる
    問題というのは、あの当時であっても少なくなく、次第にそのリスクを
    「見合わないもの」 と考えるベテランネットユーザの方が増えてくるようになりました。
     
    それと比較して、今はさらにリスクは増大しています。ネット上で触れる
    可能性のある第三者の数は飛躍的に増え、自分の属性をうっかり洩らして
    しまう機会は増え、それを簡単に収集できる技術も進歩しました。
     
    「1、利用者間実名」という状態は、信頼できる人の間だけで作った小さな世界
    の中ではそれほど危険ではありません。しかし、それをうっかり広い世界に
    広げたとき、その瞬間に何が起こるワケではないのですが、将来に対するリスクだけは
    水面下で急激に広がって いくようなことが起こります。それを自覚することが
    できるかどうかで、「ワリに合う」かどうかの基準も変わってくることでしょう。
     
    ネットにはこれからますます人間のリアルな情報が溢れかえることとなり、
     
     そのコントロールが「自分が思っているほど出来ていない」
     
    ことに気づかされることになるでしょう。誰も彼も「ネット」に関われば、
    このリスクと他人事ではいられなくなるのです。

    CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
    ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



    投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2012/06/02 23:42


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    ▼ コメント ▼

    No.32078   投稿者 : とおりすがり   2012年6月 3日 01:31

    なんだかんだいって、fbも匿名で登録しちゃってます


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