TMPGEncは「Xpress」から「Video Mastering Works」へ - モザイクやスピード調節も!

2010/12/20

■ペガシス、TMPGEnc後継「Video Mastering Works 5」 -AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101222_416467.html
 
TMPGEncのフラッグシップ・ソフトが4年8ヶ月ぶりに刷新されます。
TMPGEnc 4.0 Xpress の後継となる新バージョンの名前は、
 
 「TMPGEnc Video Mastering Works 5」 です。
 
玄人好みで堅実にエンコードすることだけを追求した前作とは違い、
動画作品を作る ための機能を積極的に取り入れたソフトへと
進化したということのようです。
 
■TMPGEnc Video Mastering Works 5 - 機能紹介
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tvmw5.html
■TMPGEnc Video Mastering Works 5 - タイムラインレイヤー編集機能
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tvmw5_timeline.html
 

 
私のような TMPGEnc 4.0 Xpress 使い からすると、
今回の新機能のリストは涙が出るほど嬉しいモノばかり、という
印象があります。ずっと欲しかったものがついに搭載された!
と思える機能だけでも、書き出してみるとこんな感じです。
 
 ・タイムラインモード
 ・複数の映像レイヤーの重ね合わせ
 ・映像クリップ間トランジション
 ・部分モザイク
 ・スピード調節
 ・字幕スクロール
 ・音量レベルコントローラー
 
たとえば「部分モザイク」なんかは、YouTubeやニコ動にうpする時代の
動画制作ソフトとしては必須といって良いくらいの機能です。
 

 
実写の人物などはもちろんのこと、ゲーム画面でも 他のユーザのID
などが映ってしまう場面は沢山あります。いままで部分モザイクがないために
色々無理やりなカット(クロップ)をしてごまかしていたような部分が
これで一気に解決します。
 
それ以外の機能も、どれものどから手が出るほど嬉しい機能追加で、
TMPGEncという信頼のエンコーダの上で自由度の高い動画制作が
できるようになると思うと胸が熱くなってきます。
機能追加によって 変に不安定に なっていたりしなければ、ですが・・・。
 
以前(TMPGEnc 4.0 Xpress)でいうと、たとえばこんな動画を作るとき、
前半0:22~0:58くらいまでのところでかなり細かい場面切替えがありますが、
 
【ニコニコ動画】Forza3 「ワンメイクステージ」 Mazda 2 筑波15周 2010.08.21

 
・クルマ紹介の止め絵は実は PowerPoint で描いている
・TMPGEnc 4.0 Xpressは 静止画スライドショー ではフェードイン、
 フェードアウトが使えるので、フェードインだけさせてまず動画にする。
・モノクロのスロー映像はここだけ Adobe Premiere Elements 8.0 で作っている
・こうして下ごしらえをした 細切れ材料を繋げて 1本の映像にしている
 
という涙ぐましい地味な作業を繰り返して作ったりしているのでした。
 
同じような小細工は3年前の動画でも使っていましたね。
 
【ニコニコ動画】Forza2 勝手プロモ Xbox360バリューパック発売記念

 
そうした小細工なしだと、TMPGEnc 4.0 Xpressでは基本的にはクリップを
繋げて繋げて・・・ということを繰り返すしかできませんでした。
その単位を細かくして、音声との タイミングを徹底的に合わせて
勢いを演出するというくらいが精一杯です。
 
【ニコニコ動画】【けいおん!】 けいおん!コンプリート 【苺ましまろ】※微修正 mp4

 
ちなみに音声のマージも別のソフト(GoldWave)で下ごしらえして
あとでくっつけたり、といったことをやっていたりします。
これらがTMPGEncの上だけでほとんどできるようになると思うだけでも
新版「Video Mastering Works」はwktkに十分値します。
 
ただ、それが故に、推奨環境はずいぶん厳しくなりました。
 
■TMPGEnc 4.0 Xpress
 必須環境 CPU PentiumIII 1GHz以上、メモリ 256MB以上
 推奨 CPU Pentium4 2.4GHz以上、メモリ 512MB以上
 
■TMPGEnc Video Mastering Works 5
 必須環境 CPU PentiumIII 1.0GHz、メモリ 1024MB 以上
 推奨 CPU Core 2 Duo/Quad 2.4GHz以上、メモリ 2048MB以上
 
この手の環境条件は、大抵は「必須」「推奨」の言葉を真に受けてはいけなくて、
事実上ちゃんと使えるのは推奨ラインあたりから、というのが定石なのですが、
4年の月日はあるとはいえ、TMPGEnc 4.0 Xpressをサクサク動かすために買った
Core 2 Quadがそのギリギリラインになるというのはなかなか辛いものがあります。
 
さらにいえば 「Windows 7 64bit版推奨」 という記載もあります。これは要するに
64bit OSなら メモリをふんだんに 積めるから快適環境を作りやすいですよ、
という意味合いが強いのだと思いますが、それにしても敷居は高そうです。
 
個人的にはこれをちゃんと動かすためだけにPCを新調したいくらいの気持ちも
ありますが、それはそれでIntensity Proなどの環境にシビアなデバイスが
新PCになっても本当に動くかどうかの保証がないとか、いろいろ不安定要素が
セットになってきても困りますので、ぐっとこらえて悩んでいる最中です。
 
■2010/12/21 [部分モザイクに映像マージ 「TMPGEnc Video Mastering Works 5」体験版を試してみた!
部分モザイクに映像マージ 「TMPGEnc Video Mastering Works 5」体験版を試してみた!]


2010/12/20 [updated : 2010/12/20 23:59]


この記事を書いたのは・・・。
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Donca 2010/12/24
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