4基構成のLinkStation「LS-QVシリーズ」は性能3倍? NASもCPUが重視される時代
2010/11/29■【平澤寿康の周辺機器レビュー】 バッファロー「LS-QV1.0TL/1D」
~3倍以上高速化したRAID 5対応家庭向けNAS
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hirasawa/20101201_410530.html
BUFFALOの家庭用NAS LinkStationの新製品 「LS-QVシリーズ」
のレビューが上がっていました。4基構成のRAID NASです。
従来から「LS-Qシリーズ」として、TeraStationだけでなく
LinkStationとして4基構成NASは存在していたのですが、
これはその新バージョンということになります。一昔前だと、
・1~2基構成のライトユーザ向けなら 「LinkStation」
・2~4基構成のヘヴィユーザ向けなら 「TeraStation」
という感じでわかりやすかったのですが、現在はLinkStationにも
TeraStationにも4基構成が出てきて、どちらを選べばよいか迷って
しまう人も多いと思います。
BUFFALOとしてはTeraStationは 「法人向け」、LinkStationは
「個人、SOHO向け」 というブランド分けを狙っているようで、
TeraStationのほうが高性能、高信頼を謳う場面が多くなり、また、
ホットスワップ等はTeraStationしか搭載していなかったりという
差別化をしています。
あ、TeraStationにはサポートプロトコルにちゃんと 「NFS」 が
あるのに、LinkStationにはありませんね・・・。
等など、細かい点はしっかり見比べてみたほうが良いでしょう。
ただ、LinkStationでもユーザ管理くらいはそこそこできる
ようですので、性能に不満がなければ何も考えずに
LinkStationを選んでしまっても良いのかもしれません。
というところで、上記のレビューで 「性能改善」 のお話がありました。
従来比で3倍とのことで、実測値で以下の数字が上がってきています。
(いずれもシーケンシャル)
READ WRITE
53.99(MB/s) 50.17(MB/s) LS-QV1.0TL/1D
20.46(MB/s) 14.89(MB/s) LS-Q1.0TL/1D (旧シリーズ)
この数字は標準構成の 「HDD×1基」 のときの数字だという点には
注意が必要です。一般的にRAID-1であればREAD値がさらにアップ
しますし、RAID-0であればWRITE値もアップすることになります。
私がちょうど1年前に購入した QNAP TS-219P という、という時としては
高性能を謳っていた2基仕様のNASがあるのですが、そのときRAID-1で
計測をしたときの値が、「READ 55.05(MB/s)、WRITE 32.16(MB/s)」でした。
■2009/11/24 [高性能NASケース QNAP TS-219P で2TBディスクを組む - パフォーマンスは良好
高性能NASケース QNAP TS-219P で2TBディスクを組む - パフォーマンスは良好]
使用するHDDやネットワーク環境が違いますので一概には言えませんが、
新製品の「LS-QVシリーズ」の性能向上のうたい文句は確かに間違いなさそうです。
一昔前であれば、NASを使うときのボトルネックは、
1、LANの速度
2、HDDの単体性能
3、NASの性能(CPU等)
という順序をイメージすることが多く、NASそのものの性能はあまり問われない
というのが一般的だったのですが、ここ数年でGigabitイーサが標準になり、
HDDの性能も容量と共にアップしてきたことで、
1、NASの性能(CPU等)
2、HDDの単体性能
3、LANの速度
というように 優先順位が逆転 してきたように思います。
NASのCPU性能は特に気になる指標の1つです。最近は高級機のNASだと
CPUにPCと同じAtomを使うものも増えてきました。
ちなみに公式サイトを見ているとこんな記載も見つけました。
■リンクステーション ネットワーク対応HDD HDD増設ベイ搭載 高速モデル : LS-QVL/1Dシリーズ | BUFFALO バッファロー
http://buffalo.jp/product/hdd/network/ls-qvl_1d/
NAS単体で(PCなしで) Eye-Fi から直接データを受け取れる機能も
ファームウェアアップデートで実装予定とのことで、これは
個人的はとても嬉しい機能です。ぜひとも実現して欲しいところです。
なお、この「LS-QVシリーズ」には、最初からHDDが 4基埋まった状態 で
出荷されるものと、最初は1基だけ埋まっていて、あとで自由に
HDD単体を購入してきて追加できるものがあります。
純正で4基埋まっているものはどうしても割高になりますので、
1基のみのものを購入して自分で追加するほうがオススメではあるのですが、
その際は最初の1基を外してしまうのか、あるいは無理矢理同じ容量の
HDDとペアを組ませてしまうのか、というあたりは考えどころですね。
2010/11/29 [updated : 2010/11/29 23:59]
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。
@ckom をフォローする
« 老舗PCショップ「T-ZONE」が廃業?! 最後の1店舗は「ドスパラ」に譲渡 | トップに戻る | デジ埋2010年11月のpv上位リスト » |
▼ はてなブックマークのコメント ▼
関連記事
ピックアップタグ
- アニメ(440)
- GSR(319)
- ライブ(79)
- イベント(207)
- コラボカフェ(35)
- VTuber(25)
- アニメ吐き出しメモ(10)
- ウマ娘(50)
- 舞台挨拶(45)
- 先行上映会(19)
- トークショー(20)
- バンドリ!(51)
- ガールズ&パンツァー(59)
- 少女☆歌劇レヴュースタァライト(60)
- ゾンビランドサガ(9)
- プリンセス・プリンシパル(19)
- スタリラ(31)
- コラム(171)
- ゲームプレイ日記(69)
- ワンフェス(13)
- コメンタリー上映(7)
- 岩浪美和(25)
- 大洗(9)
- 響け!ユーフォニアム(12)
- リズと青い鳥(9)
- RAISE A SUILEN(10)
- 艦これ(23)
- ストライクウィッチーズ(23)
- メイドインアビス(8)
- BLAME!(8)
- ヤマノススメ(7)
- ラブライブ!サンシャイン!!(11)
- HELLO WORLD(6)
- 宇宙よりも遠い場所(5)
- ヴァイオレット・エヴァーガーデン(8)
- 私に天使が舞い降りた!(9)
4基構成のLinkStation「LS-QVシリーズ」は性能3倍? NASもCPUが重視される時代
コメントしましょう