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2008/03/16 23:59 - 2008/03/16

観戦者を楽しませるF1レース - 不確実性とルールのバランス

カテゴリ : コラム タグ :

    今週からF1が開幕となりました。
     
    今年から私はCATV局がフジテレビ721を中継してくれないため、
    CSではなく地上波での観戦です。まぁ全てのものに絡めてひたすら
    「カズキ」「カズキ」と連呼されるのがちょっとアレでした(;´Д`)
     
    ただ実際、中嶋一貴選手はよく頑張ったと思います。
    レギュラーシーズンとしてはデビュー戦で、新チームでしっかり
    完走できたのは大きな収穫でしょう。一度意味のない接触をして
    しまって順位こそ大きく落としましたが、この先が楽しみです。
     
     
    さて、今年のF1開幕戦は想像以上に面白かったという印象があります。
    というのも、22台の出走で完走はわずかに8台(チェッカーを受けたのは7台)、
    とにかくクラッシュとリタイヤの多いレースでした。
     
    開幕戦というのは各チームともテスト不足だということもあると思いますが、
    もし、もう1つの要素として、今年加わった新しいレギュレーション、
    「トラクションコントロール電子制御の禁止」というのが大きく影響している
    としたら、ちょっと面白いことになりそうだと感じています。
     
    というのも、私は近年のF1に対して、若干面白味を欠いているという印象を
    持っていました。F1マシンはすでに、速度を求めすぎるとドライバーが
    ついていけないという領域に入ってきていますが、そこでは技術力の進化の
    恩恵の多くは安全性と安定性に割かれることになります。
     
    とにかく昨今のF1マシンはトラブルが減りました。昔はF1マシンというのは
    もの凄くもろいもので、最高の速度を出すために限界ギリギリのマシンを
    作っていたのかどうか、
     
     トップを楽走しているマシンが急にトラブルでリタイア
     
    するといったシーンが何度も繰り返されます。それだけに、観ているほうも
    気が抜けないところがありました。近年のF1にはそうした不確実性が少なく、
    一度抜け出したトップチームのマシンは、全くトラブルに見舞われないまま
    安心してトップでゴールをするということが多くなりました。
     
    オーバーテイクが少ないというのも不満として良く聞かれますが、
    実はオーバーテイクが少ないのは、速いクルマが常に上位にいるという
    「不確実性のなさ」が大きな要因を占めていると思われます。
     
    このような不確定要素を求める態度というのは、強いものが勝つという
    スポーツマンシップの公平性から言えば非常にナンセンスなものなのかも
    しれません。クルマ好きの方からすれば、速いクルマが必ず勝つというのは
    「これぞレース」という感覚もあるでしょう。
     
    しかし、興行という観点からいえば、やはりハラハラドキドキするレースを
    求めるのが観戦者の心理です。F1の見どころといえばオーバーテイク、
    クラッシュ、そしてリタイアでしょう。F1は特に誰が悪いワケでもないのに、
    いやむしろクルーたちが一所懸命努力をしたが故に、この不確実性を失って
    しまいました。それは興行としての魅力にも影響を与えることになります。
     
    もし今年の新レギュレーションによってそうした不確実性が甦ってくることになれば、
    F1はまた新鮮な驚きを観戦者に与えてくれる興行になるのかもしれません。
     
     
    ルールというのは、バランスを保っているうちはゲームの面白さを
    引き立たせてくれる最高の要素になりますが、そのバランスは
    プレイヤーの進化によって壊されてしまうことがあります。上のF1の例も、
    プレイヤーが進化することでバランスが崩れてしまう例といえるでしょう。
     
    男子プロテニスでは、あまりにもサーブの威力が高まってしまったために、
    サービスエースによる得点が多くなりすぎてラリーが減ってしまった、
    という声が聞かれます。こういうのも、誰が悪いわけでもないのに
    バランスを失ってしまった例です。
     
    プロゴルフの世界では、飛距離がどんどん延びてしまったために、
    昔のコースに作られたトラップが全く効かなくなってしまっています。
    たいていはドライバーショットの落下地点の付近にバンカーを設置して
    そこにハマるようにするのですが、最近のプロゴルファーはそのトラップの
    位置を楽々飛び越えてしまうのです。そこで、あちこちのコースが
    コースそのものの距離を延ばしたり、急ごしらえでトラップの位置を変えたりして
    面白さを削がないように苦労しています。ルール(ここではコースという条件)のほうを
    変更することによって面白さを取り戻そうとするのは、F1と一緒です。
     
    サッカーの世界で大ヒットとなったルール改変といえばやはり
    「バックパス禁止」でしょう。このルール、1992年から施行されたそうですが、
    実際に始まってみてこのルールの有用性を実感してみると、
    1992年以前はどんな試合をやってたんだよと思うくらいこのルールが
    サッカーにとって必要不可欠なルールだったように思えてきます。
    このルールによってサッカーは驚くほどアグレッシブになりました。
     
    ときどき、「ルールというのは不変であるからこそプレイヤーが安心して
    切磋琢磨できる」という声が聞かれますが、こと「興行」に関しては
    それは真ではありません。ルールは常にゲームが面白くなるようにバランスを
    取る必要があり、そのバランスはプレイヤー自身が切磋琢磨して成長することで
    壊れてしまうことがあります。ルールは状況変化に応じてバランスを保つために
    積極的に活用すべきツールの1つとなります。
     
     
    これはスポーツに限らず、あらゆるゲームでも同様ですし、
    また更に広げていけば、「取引」なども含めルールがあるところ全てが
    こうしたバランスを求めています。良いルールがあるところには
    良い「場」ができ、そこで多くの人が楽しみ、繁栄することできるでしょう。
     
    今年のF1中継はちょっと楽しみになりました。

    CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
    ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



    投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2008/03/16 23:59


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    No.18279   投稿者 : BTB   2008年3月18日 22:54

    通りすがりのプロテニスオタクです。

    >男子プロテニスでは、あまりにもサーブの威力が高まってしまったために、
    >サービスエースによる得点が多くなりすぎてラリーが減ってしまった、

    これは10年近く前の印象ではないかと思います。
    テニスでもボールを重くする、バウンド後スピードが落ちるようにするなどバランスをとるための方策が採られてきました。
    ラケットが進化したこともあって今ではサーブ一発で決められる選手はほとんどいません。

    逆に最近のテニス界ではリターンが強くなりすぎているという指摘の方がされています。
    実際これまで一定数存在していたサーブ&ボレースタイルの選手はTOP100レベルでは男女とも絶滅してしまいました。
    バランスをとることが如何に難しいかの一例ですね。


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