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2007/10/21 23:59 - 2007/10/21

”初音ミク” と ”初音ミクのようなもの”

カテゴリ : コラム タグ :

    日曜コラムです、こんばんは。
    # 書いているのは火曜日の朝です。おはようございます(汗
     
    最近、初音ミクをめぐっていろいろな話題が飛び交っています。
    以下のhejihoguさんの記事では関連リンクが沢山読めますので
    ご興味のある方はぜひ。ここでは小見出しだけ引用させて頂きます。
     
    ■北の大地から送る物欲日記「今、初音ミクが熱い(さまざまな意味で)」
    http://d.hatena.ne.jp/hejihogu/20071020/p5
    ・初音ミクの可能性
    ・TBS「アッコにおまかせ」による報道騒ぎ
    ・Wikipediaにおける「初音ミク」項目、削除騒動
    ・検索エンジンの画像検索で「初音ミク」が出ない問題
    ・「初音ミク」はオタクにしか理解されないのか?

    TBSがオタク叩きモードという文脈で初音ミクを取り上げたという件や、
    Googleの画像検索に初音ミクがないのは誰かの陰謀か?とかについては、
    今はどうあれ、長い目で見れば知名度が急上昇した故の ゴシップ
    みたいなものでしばらくすれば「そんなこともあったねぇ」という程度の
    扱いになっていくような気がしています。
     
    ここで取り上げたいのは、「初音ミクの可能性」 のような
    コンテクストのお話です。最近よく目に付いた意見としては、
     
    【ポジティブ】
     ・次々に生まれてくるアマチュアコンテンツがすごすぎる
     ・この新しいツールは音楽業界を激震させるかもしれない
     ・シンセが出たときもこんな感じだった
     ・声優やアイドル歌手という職業があやうくなるのでは
     
    【ネガティブ】
     ・初音ミクの面白さが本気でわからない。何をそんなに騒いでいるの?
     ・オタク声にオタクキャラ、初音ミクを見てるのはオタクだけ
     ・機械がいくら進化しても、歌手がいらなくなるなんでとんでもない
     ・実際に出てくる初音ミク作品は、洗練されたプロの作品には遠くおよばない
     
    アマチュア創作家たちのものすごい勢いに圧倒されるというお話については、
    こちらの記事もぜひご参照ください。
     
    ■アンカテ(Uncategorizable Blog)「初音ミク界隈に見る既視感のある光景」
    http://d.hatena.ne.jp/essa/20071021/p1
     ITっていうのは、お客様から出された仕様に従って確実にソフトウエアを作るってことだし、ソフトウエアだけではなくて、問題が起きた時に責任を持って対応できる組織があって初めて意味がある。だから、自分たちの為にソフトを作って、出来上がったら「ネットに置いておくので勝手にダウンロードして使ってください」というオープンソースとは、別のものだ。
     そう思ったけど、あの勢いを見てたら「違う世界のことだから関係ないと言ってられなくて、こっちも蹂躙されるなあ」と思ってたら、案の定、きっちり蹂躙されましたよ。

    このあたりの現象には私も大変興味がありますので、
    また別の機会に取り上げることができればと思っています。
     
     
    さて、上に挙げたポジティブな意見とネガティブな意見ですが、
    わたしにはどちらもそれなりに筋の通った意見だと感じています。
    わたしは初音ミクの情報を逐一追いかけている側の人間ですから、
    もちろんポジティブな考えを持って見ているのですが、
    ネガティブな意見のほうも特に間違ったことを言っているとは思いません。
     
    1つ文脈整理として考えたいのは、
     
     ”初音ミク” なのか ”初音ミクのようなもの” なのか
     
    という点です。(「バールのようなもの」みたいなお話ですみませんが。)
     
    たとえば、
     
    ・初音ミクすごい! 歌手の仕事がどんどん減っていくかも!
     
    というお話と、
     
    ・初音ミクで作った曲はレベルが低い! あんなのオタ受けだけ!
     
    というお話は、前者は ”初音ミクのようなもの” の話をしており、
    後者は ”初音ミク” そのもののお話をしています。いわずもがな、
     
    1、”初音ミク”
     今出荷されているクリプトンのソフト「初音ミク」
     
    2、”初音ミクのようなもの”
     今後登場するであろうVOCALOID製品およびそのエンジンとなる
     音声合成技術の進化の行く先
     
    のことです。
     
    垣間見える可能性のみを以ってして今すぐ大変化が来ると信じることと、
    現時点のプロダクトのみを以ってして将来性を笑い飛ばすことは、
    対峙する意見の構図としてはよくありがちなのですが、話している対象が
    かみ合っていないために 「一理あるすれちがい」 が延々と続くしかありません。
     
    たとえば、プロの音楽制作に於ける音声合成技術が与える影響をお話する際に、
    「初音ミクで作った曲のレベル」をいくら持ち出して反論しても仕方ありませんし、
    逆に、「初音ミク」で作った曲やそのキャラ、ムーブメントが一般受けしない
    という話に対して、「VOCALOIDが見せた無限の可能性」みたいなお話を持ち出してきても、
    いまニコニコ動画などで繰り広げられている初音ミクムーブメントが一般受けする
    ことにはつながりません。わたしはそのどちらも正解なのだと思っています。
     
     
    ”初音ミク” というプロダクトそれ自体は、かつてのDTMと同じく一部の
    旺盛なアマチュアクリエイタの中でのヒットという枠だけに収まるでしょう。
    ただし、「オタ受けするキャラ作り」を中心としたムーブメントの存在は、
     
     その「聴衆」を劇的に増やしたという意味で、
     
    アマチュアクリエイタたちの福音となっているに違いありません。
    それはわたし自身がMIDI音源を使ったDTMを何年も続けていた経験からも
    すごくよくわかります。アマチュア創作活動に於いて、何よりもまず必要なのは
    リスナー です。聴いてくれる人が 1人でもいれば「ありがとう」
    それがアマチュア創作の世界です。そんな1人、2人のリスナーからの反応が、
    アマチュア創作にとってはものすごい励みになるのです。
     
    これは初音ミクの例ではありませんが、私が細々と続けているForza2動画は、
    ニコニコ動画で1本あたり再生数1,500~、コメント数50~といったあたりが
    平均です。これは扱っている題材がマイナーすぎることもあってニコ動の中では
    非常に寂しい数に見えるかもしれません。でもそれは実は、個人が自分の
    サイト上で掲載していたときには有り得ないくらいの「大量の反応」です。
    アイマスや初音ミクを題材にした作品で腕を振るえば、期待される聴衆の数は
    さらに増えることになります。アマチュア創作家にとってこれほどワクワクする
    題材はほかにはありません。実はわたしも初音ミクで何かを作ってみたくて
    うずうずしています。
     
    少なくとも現時点に於ける「初音ミク」という製品とキャラクタは、
    オタク受けの枠を飛び越えて一気にブームになるような作りをしていませんし、
    また、それで十分なのだと 思わせてくれます。少なくとも初音ミクのような
    VOCALOID技術を十分に面白く使ってくれる壮大な実験に必要だったのは、
    こうした 「才能の無駄遣い」 をいとわない素晴らしきオタクたちでした。
    その判断が間違いではなかったことがこうして証明されています。
    音楽制作の現場に売り込みに行って毎日頭を下げるよりはるかに面白いことが、
    ここでは起こるのです。わたしは”初音ミク”はそれで大成功だと思っています。
     
     
    ”初音ミクのようなもの” は、また別のお話です。
     
    クリプトンもそうですが、この初音ミクのムーブメントから様々な情報を得て
    大喜びしているのはむしろ YAMAHAの技術陣の方々 でしょう。
    彼らはいま、ニコニコ動画を中心とした初音ミクの壮大な実験の結果を
    余すところ無く受け取って、VOCALOIDの進化の可能性をさらに広げることの
    できる道筋をいくつか見出しているハズです。
     
    この 活用実験 をYAMAHAの従業員の中だけでやろうとしたら絶対に無理だった
    でしょうし、あるいはそれを音楽制作の現場でプロにお願いするとしたら、
     
     それがどれほどの時間とお金を費やすことになるか
     
    というのは想像に難くありません。
     
    VOCALODという音声合成ツールに対して、新しいテクニックの発見も、
    新しい面白さの発見も、才能を無駄遣いしてくれる多くのクリエイタ(褒め言葉)が
    次々とトライしてくれるのですから、こんなに嬉しいことはありません。
    前述のアンカテで取り上げられていたLinuxとオープンソースになぞらえた記事も、
    そういう文脈で読んでみるとすんなり理解が進むことと思います。
     
    こうしたことを続けていき、VOCALODの技術がさらに進化し、使いドコロにも
    多様性が生まれてきて、面白い活かし方も次々に生まれてきて、それが
    「10年ひと昔」の進化の歴史を遂げた頃に、”初音ミクのようなもの”は
    きっと面白いコトになっているでしょう。音楽制作の現場や歌手の世界が
    どうなるのか、といった社会影響のお話はそれからです。
     
    音楽制作の現場や歌手の世界が、それに気が付いていないハズはありません。
     
    初音ミクが登場するよりも遥かに前から、彼らは自分の飯のタネがどう変化するかには
    敏感に反応しています。それこそ 音という音をすべてサンプリングして 取り込み
    テクノポップの題材にしているような人々が音楽制作の世界には沢山います。
    彼らにとって音声合成というツールは非常に身近なものであり、その新種が出て
    話題になっているという話は、誰に言われるまでもなく認識しているはずです。
     
    ただ、それが新しい飯のタネになるとふんで早めに動き出している人、
    あるいはしばらくは脅威にならないと踏んで状況に注意しているだけの人、
    または大いに油断している人など、反応は人によってさまざまかもしれません。
     
     
    ”初音ミク” と ”初音ミクのようなもの” は、元は同じものから始まった
    話題でありながら、実は全く違う時間軸のお話が混ざっています。
    わたしは今日も、”初音ミクのようなもの” の中に垣間見える将来を何となく
    想像しながら、いま目の前にある ”初音ミク” の面白さを純粋に楽しんでいるのです。

    CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
    ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



    投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2007/10/21 23:59


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    ▼ コメント ▼

    No.15628   投稿者 : AVの人   2007年10月23日 09:44

    どうもー、はじめまして、AVです。youtubeのリンクからこのサイトへ辿り着きました。
    なるほど、ckさんは以前音楽をされていたのですか。なるほど、動画の編集センスの良さはそこから来ていたんですね、納得。
    今後もckさんの作品を楽しみに待ってます、がんばって下さい。

    PS.おいらの動画もよろしく(=゜ω゜)ノ


    No.15641   投稿者 : 匿名   2007年10月23日 22:57

    ”初音ミク”と”初音ミクのようなもの”の違いなんて自明な事だと思っていたのですが、どうやら違うんですね。(叩く側は”意図的”に混同しているのかも知れませんが)


    No.15647   投稿者 : 地球の平和は守れない   2007年10月24日 01:17

    なんで初代vocalodのmeikoでブームにならかったんだろう?


    No.15664   投稿者 : miku   2007年10月25日 01:34

    MEIKO姉さんは 通常1000本売れればヒットと言われるDTM市場で 4000本も売れた大ヒットだったんですよ。
    姉さんがいたから わたしは売れたんです。
    わたしの人気に火をつけた人はみんなMEIKO姉さんを持ってるのがその証拠。
    姉さんは 萌え声じゃないけれど本格派の歌姫なの・・わかってもらえるとうれしいな。


    No.15705   投稿者 : 匿名   2007年10月26日 15:54

    >15664
    お~~~い
    「初音Miku」のようなものがきたよーwwwww


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