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2007/05/20 23:59 - 2007/05/20

他人に「事後選別」されたコンテンツだけを楽しむ時代

カテゴリ : コラム タグ :

    日曜コラムです、こんばんは。
     
    つい先日、「サークルライフ」 というネットサービスが起ち上がっているのを
    見つけました。元したらば社長のけんすうさんの実験的なサイトです。
     
    ■サークルライフ
    http://circlelife.jp/
     
    ■したらば元社長日記「web2.1は手書きコンテンツです笑」
    http://blog.livedoor.jp/kensuu/archives/50341075.html
     
    サークル勧誘のチラシ をひたすら集めまくるというコンセプトの
    このサイト、手描きの勧誘チラシが丁寧にスキャンされて、
    それと一緒に大学名、サークル名、公式サイトURL、カテゴリ分類などの
    基本情報が記録されています。カテゴリから探すことも可能です。
     
    ■慶應義塾大学 - 理工体少林寺拳法部のチラシ
    http://circlelife.jp/10

     
    ■早稲田大学 - FMwasedaのチラシ
    http://circlelife.jp/145

     
    ■東京大学 - 東大まんがくらぶのチラシ
    http://circlelife.jp/76

     
    いまはまだ投稿形式になっていないようで、(けんすうさんがご自分で
    集めたチラシのみ?)全部で360件ほどのチラシしかありませんが、
    もしこれが現在過去すべてのサークルチラシをユーザ投稿で集めて
    ライブラリ化していったらどれほど面白いだろうと思わずにはいられません。
     
    「手描き」 の時代が来ているのかどうかについては置いておくとして、
    私がこの「サークルライフ」を見て強く感じたのは、
    コンテンツの偶発性 とでも言うべき事象でした。
     
    サークルライフはいまのところ、「サークルを探す現役大学生」では
    ない人にとっては、単にランダムに表示して楽しむモノですが、
    当然ながらそのほとんどは実は平凡なコンテンツです。
     
     でもその中にも100枚に1枚くらい
     
    キラリと光るものを見つけたりすることがあります。
    それは笑えるキャッチコピーだったり、ハッとするデザインだったり、
    いろいろな方向性があるのですが、いずれにせよ「サークルの勧誘」という
    当初の枠を越えて、見ているだけで十分楽しめるという域に達するものが
    いくつも出てくるハズです。
     
    母数であるサークルチラシ登録数を増やしていけば、この100枚に1枚の
    面白コンテンツもどんどん増えていくことになります。そのサークルの
    注目度も向上するでしょう。ただ、母数が増えていけば増えていくほど、
    その面白コンテンツを見つけ出すことは難しくなるわけですが、そこはそれ、
    ソーシャルブックマーク的な仕組み があれば、問題はある程度解決します。
     
    けんすうさんがこの「サークルライフ」をどのように発展させていく
    おつもりなのかについては存じないのですが、
     
    ユーザ投稿 でチラシを集めて、
    ・現役だけでなく 過去のチラシ も全て保存していって、
     (本当に「サークル探し」をしたい人向けには「1年以内検索」で)
    ・サークルライフにSBMを内包するか、はてブなどの数をカウントして
     人気チラシをピックアップ していく
     
    という感じになったら面白いだろうなぁと勝手に妄想していました。
     
     
    さて、話を本題に移していきましょう。
     
    先ほど コンテンツの偶発性 というお話をしました。
    テレビや新聞を契約して見るのも、ブログやYouTube/ニコニコ動画を
    見るのもコンテンツ観賞という意味では同じような行為です。
    でも私たちは、テレビや新聞を 「与えられたメディア」 だとし、
    一方でブログやYouTube/ニコニコを 「自ら選ぶメディア」 だと
    することで、その新しさを語ってきたように思います。
     
    ですが、どうも最近、それだけではないように思えてきました。
     
    私たちはブログやYouTube/ニコニコ動画をどうやって見ているのでしょう。
    もちろん毎回検索をしてコンテンツを探している方も少なくないとは
    思いますが、大抵のヒトはそれだけではなく、他の人が面白いと感じた
    気持ち を集約した「人気ランキング」や「ピックアップコンテンツ」を
    眺めて楽しんでいるのではないでしょうか。
     
    はてブの注目エントリなどはその典型です。ここに掲載される記事は、
    最低限「数人の人が面白いと思った」コンテンツであり、
     
     人間の目という選別を2段階、3段階経ただけで、
     
    それは非常に強力な 「面白さの指標」 として機能します。
    文字列をいくら解析したところで、この面白さの判定はなかなかできません。
    面白いと感じた「気持ちの情報」そのものを如何に集約するかという
    SBMの面白さがここには現れています。
     
    ニコニコ動画 もこれは同様です。ニコニコ動画に行くと最初に、
     
     「最近みんなの注目を集めている動画ってどれかな?」
     
    というのが気になります。ニコニコは他人のコメントそれそのものが
    コンテンツですから特にその傾向は強まります。「みんなが注目
    しているものが面白い」という原理がまずそこには存在します。
    そしてもはや、そういう他人の判断なくして、
    面白いコンテンツを効率的に選ぶことは難しくなってきています。
     
    一方、従来のテレビ、新聞ではどうでしょう?
     
    毎日全員に同じように限られた量のコンテンツが流れてきて、
    その中でどれが面白いのかは自分で探すしかありません。
    当然それは探しきれるものではありませんから、コンテンツの選別という
    プロセスは読者・視聴者の目に実際に触れる前に、新聞社、テレビ局という
    段階で 「前選別」 として行われることになります。
     
    ですが、それの選別眼がもはやヒットしなくなっているのはご存知の通りです。
    なぜヒットしなくなってきたのでしょう。それはもしかしたら、
    選別眼のレベルが下がったのではなく、SBM的な選別眼から選ばれたコンテンツの
    レベルに人々が慣れすぎてしまったからなのかもしれません。
     
    もうちょっと判りやすく言い換えてみましょう。コンテンツ観賞は、
     
    「おもしろいモノを作れるやつを厳選する」
     
    というやり方から、
     
    「偶然おもしろくなっちゃったものを的確に見つける」
     
    というやり方に、パラダイムシフトが進んでいると考えることができます。
    YouTube/ニコニコ動画も、ブログ記事(はてブ)も、画像(pya!)も、すべて同じことですが、
     
     おもしろかったかどうかは、いつだって「事後にわかる」
     
    のです。そしてその誰かの「事後判断」があって、私たちはようやく
    面白いコンテンツを効率的に選び取ることができるようになるのです。
     
    私は以前、格闘番組やお笑い番組のテレビの見方についてこんな記事を書きました。
     
    ■2007/01/01 [格闘技とお笑いを「美味しいシーン」だけ切り取って見たい視聴者たち]
     「一番ヒットしたベストシーンだけ抜き出して見せてくれよ。
     それ以外の退屈なシーンに貴重な時間を使いたくないんだ。」
     
    という本音を隠し持っているハズです。YouTube、そしてそのYouTube映像の
    ブックマーク数を見せてくれる「はてなブックマーク」のようなCGMサービスは、
    その期待に残酷なまでに応えてくれます。

    もはやテレビ番組は「楽しみにしているから毎週同じ時間に見る」という
    見方では非効率になってしまってきています。気になる番組は一応マークして
    おくかもしれませんが、実際に時間を使って見るかどうかについては、
     
     「事後の評判」 が良さそうだったら、あとで見る
     
    という見方が主流になっていくでしょう。たとえば、
     
    「今週のクローズアップ現代は面白かったらしいよ」
    「今週のNHK特集は○○○好きにはたまらなかったよ」
    「今週のエンタの神様は久々にレベル高かったよ」
     
    などなど、面白かったら見る、そうでなければ見ない(他のことをする)という
    選択の余地を常に意識しながらコンテンツを選ぶというものです。
     
    もちろん先の記事でも示したとおり、このパラダイムシフトは、
    コンテンツホルダと利害がバッティングする 部分も多くあります。
    ですが、もはやユーザがその「事後選別」されたコンテンツの味を知って
    しまっている現状では、これは避けようの無い変遷となるでしょう。
     
    もちろん、自分がどうしようもなく好きなジャンルのコンテンツであれば、
    事後選別を待つまでもなく見ることなるでしょう。そしてそういうマニアがいて
    はじめて初期の選別情報が形作られていくのです。
     
     
    ここでは、「出されたものをそのまま見る」でもなく「自分で全て選別する」でもない、
    「他人の注目を集めたものを選んで見る」 という風潮が様々なコンテンツに飛び火している
    現象についてお話しました。当然このお話にも良し悪しはあって、これにまつわる様々な
    問題(煽動など?)についても議論はしなければならないでしょう。ただ、
    今のところは、その大きな流れを把握しておくくらいで十分かもしれません。

    CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
    ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



    投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2007/05/20 23:59


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