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2006/10/15 23:59 - 2006/10/15

人気ランキングと新鮮味の関係 - 情報の伝達と、逆流する信頼ポイント

カテゴリ : コラム タグ :

    日曜コラムです、こんばんは。
     
    昨今、はてなブックマークなどのWeb2.0サービスについて
    「衆愚化」 を嘆く声が多く聞かれています。
     
    「衆愚」というのは、愚かという文字が非常に強烈なため、
    あまり使いたくはないのですが、要するに人気エントリの一覧などが
    サービス開始当初に比べて新鮮味を失っているというのがその要旨でしょう。
     
    平凡なデータを大量に集めてきて、平凡ではない良い情報を
    計算によって選り分けられることが重要なのだ、という声が
    まだ根強くあります。Web2.0はその期待を一心に集めています。
     
     
    さて、ここで言う「良い情報」とは何でしょう?
     
    最初に私は 「新鮮味を失っている」 という表現をしました。
    良い情報、求めている情報とは、「新鮮味を失っていない情報」のことです。
    いや、もう少し俗な言い方をしてみましょう。「良い情報」とは、
     
     自分はすでに知っていて、他人がまだ知らない情報
     
    のことです。
     
    これだけでも、投票ランキングと新鮮味は実は相反する関係にあることが
    お分かりいただけるでしょうか。そう、みんなが注目したメディアに
    載っている情報は、それそのものが「衆愚」なのです。
    それは決して 参加者が「愚か」だからではありません
    そして、サービスそのものが「愚か」だからでもありません。
     
    みんなが注目した情報は、それだけで既に「新鮮味」という価値を失っています。
    みんなが注目したということは、それは「自分だけが知っている情報」では
    なくなったということなのであり、それが
     
     自分だけの武器となる情報
     
    ではなり得なくなったということなのです。
     
    たとえば、GIGAZINE さんのPC Tipsな情報を見てみましょう。
    GIGAZINEさんは今や言わずと知れた超有名サイトです。
    ひと昔前なら、毎日GIGAZINEをチェックしているだけでも、
     
     「ここをチェックしているオレさまイケてる!」
     
    と言える状態だったかもしれません。
    しかし、今はみんながGIGAZINEを読んでいます。GIGAZINEで得た情報は
    「おまえ知らないだろ、実はこうこうこういうことなんだぜー!」
    と言える情報にはなりにくくなります。だって、みんな見ているのですから
     
    当然、GIGAZINEさんの情報の質が落ちているワケではありません。
    むしろ情報の質からいえば向上の一途を辿っているハズです。
    しかし実際には、情報の質が高いとか低いとかではなく、
    自分だけが知っているか、他人も知っているか、という違いが、
    新鮮味を決定する最も重要な要素になります。
     
    従って、良い情報源、いわゆる「衆愚化」していない情報源というのは、
     
     「穴場の喫茶店」みたいなものです。
     
    自分だけが知っている、他人は知らない。だからこそ、
    自慢できる情報になる。武器になる情報になり得ます。
    穴場の喫茶店は、有名グルメ雑誌で特集を組まれたが最後、穴場ではなくなるのです。
     
    ということは、
     
     「メジャー」だけど「衆愚」じゃない
     
    という状態は容易に作り得ないことになります。繰り返しになりますが、
    新鮮味がないということは「情報の質が低い」ということを意味している
    ワケではありません。みんなが既に知っている情報は、利用価値が低い、
    だから、みんなが知ってしまった時点で、その情報、情報源は新鮮味を失うのです。
     
    もう1つ例を出してみましょう。「Photoshopの使い方」とか「FLASH制作はこれで
    バッチリ!」みたいな本があります。とても有用な本です。ですが、ウリ文句として
     
     「これであなたも有名クリエイターに!」
     
    という言葉が踊っていたら、それはさすがにウソだということが判るでしょう。
    何故これらの本から知識を習得しただけでは有名クリエイターになれないのか?
    それは「誰でもできること」をやっただけでは、「誰でもなれるもの」にしかなれないからです。
     
    つまり、絶対基準で「この量の技術を習得すればプロ」みたいに測れるものではなくて、
    「他人より凄い」という相対基準で抜きん出なければ誉められないのです。
    「絶対儲かる馬券術」なども同様です。誰でも真似できるものには、誰でも真似できる
    程度の価値しかないワケで、他人と自分に差が付くこと=価値になるのです。
     
    振り返って「情報の価値」とは、
    他人の知らない情報を誰よりも先に得ることにあります。
     
    その点で、はてブの人気エントリーを眺めているだけでは何もならないのは当然です。
    人気エントリーとは、すでに「たくさんの人が良いと感じた」情報のリストなのであり、
    その時点で「自分の価値を高める情報」には成り得ないというわけです。
     
    では、はてブの人気エントリーは価値の無い情報なのかといったら、
    決してそんなことはありません。むしろ大変有用です。
    それは 「自分が他人に遅れを取っている情報」 に気づき、
    後追いで補完することができる情報源として有用だからです。
    そこには攻撃の矛は転がっていませんが、防御の盾はたくさん見つけることができます。
     
    はてブで「人気エントリーは全然見ていない。注目エントリーばっかり見ている
    という人がいます。これは先の「新鮮味が価値を持つ」という視点から見れば非常に
    理に適っています。実は私も、ネタ探しは主に注目エントリーのほうで行っています。
     
     
    では、さらにもう一歩だけ踏み込んでみましょう。
    「新鮮な情報」=「自分だけが知っていて、他人が知らない情報」と書きましたが、
    この「新鮮な情報」にはどのような価値があるのでしょうか?
     
    それを知るためには、情報の伝達に際して、逆方向の信頼 が生まれる
    ことを理解する必要があります。すなわち、
     
     情報は他人に「教える」ことで「信頼」を獲得できる
     
    のです。
    情報は発信してナンボであり、抱え込んでいても価値を生み出しません。
    さらに、同じように情報を発信したとしても、それが末端の人々に
    「誰から伝達されたか」 がとても重要になってきます。
    情報の受信者は、情報を受信する見返りとして発信者に信頼を付与しますが、
    そのときに最も大きな信頼を受けるのは、実は一次ソースの発信元ではなく、
     
     最後に自分に情報を伝達した伝達者
     
    なのです。
     
    判りやすい例を挙げれば、こんな感じです。
    面白い情報を書いたブログAがありました。それが大手個人ニュースサイトBで
    紹介され、多くの人がブログAの情報を知りました。ここで、情報を知ったCさんは、
     
     「Bさん、面白い情報を教えてくれてありがとう!」
     
    という信頼ポイントが付与されます。AさんよりもBさんを信頼するのです。
    BさんがいなければAさんの情報はCさんに届かなかったのであり、
    Cさんは自分にその情報を届けてくれたBさんに信頼を寄せることになります。
     
    更に思考を進めてみましょう。信頼ポイントが加算されるのは、あくまで
    「知らなかった情報を教えてもらったとき」であって、既に知っている情報
    をいくら教えてもらっても信頼ポイントは還元されません。
    Bさんより後に別の個人ニュースサイトDさんが同じようにAさんのブログ記事を紹介しても、
    それを見たCさんは、「もう知ってるよ」 といって信頼を寄せてくれません。
     
    こうして「情報そのものの価値」よりも「教えてくれてありがとう」という
     
     「伝達の価値」によって信頼が生まれる構図
     
    が判ると思います。個人ニュースサイトを長年運営していくことによって
    信頼あるビッグプレイヤーになる構図もここから生まれます。
    そしてそうした個人ニュースサイト運営者が、「まだ誰も知らない情報」を
    率先して追い求める理由もこれで理解できるはずです。
    まるで 情報を商材としたブローカー のように、多くの人がまだ知らない面白い
    情報を仕入れてきて、それを大量に「自分から伝達する」ことで信頼を獲得するのです。
     
     
    情報は 「他人がまだ知らない」 状態に於いて最も大きな価値を持ちます。
    そしてそれを、自分の口から他人に伝えることで、自分に 信頼ポイント が入ります。
    人気ランキングが衆愚に見えるのは、その構成者が愚かだからではありません。
    多くの人が既に知っているということと、新鮮な情報という価値は、相反する概念なのです。
    自分の口から情報を伝える側に廻りたければ、
     
     他人の知らない情報を仕入れる術
     
    を持たなければなりません。
    対して、人気ランキングは「他人が既に何を知っているか」だけを示しています。
     
    ネットを流れる情報流と、その流れを逆流する形で流れていく「信頼ポイント」
    の関係について、ときどき意識してみると面白いかもしれませんね。

    CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
    ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



    投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2006/10/15 23:59


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    ▼ コメント ▼

    No.5049   投稿者 : 不破雷蔵   2006年10月16日 20:31

    >>他人の知らない情報を仕入れる術
    一番簡単なのは「情報」を自ら創造することです(゚◇゚)ノ

    ……とか言ってみる(w


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