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2006/06/25 23:59 - 2006/06/25

「舞台論」 - 舞台に立つ人が本当に恐れるべきものとは

カテゴリ : コラム タグ :

    日曜コラムです、こんばんは。
     
    W杯日本代表が予選落ちを決めたのは6/23の朝でした。
    その4日前の6/18夜、対クロアチア戦において
     
     柳沢選手が絶好のチャンスをモノにできなかった
     
    ことについて、ネットでは沢山の非難が飛び交いました。
     
    はてなのnaoyaさんが、この件についてフォローを入れた記事があります。
    同じくはてなの梅田さんの「日本では新しいことに対する前向きな評価が少ない」
    という主旨のインタビュー記事を引用しつつ、こんな見解を示しています。
     
    ■naoyaグループ「柳沢」
    http://naoya.g.hatena.ne.jp/naoya/20060619/1150705449
    というか、昨日のあのシーン。
    「じゃあ、おまえがやれよ」 って言われても無理でしょみんな。

    このひと言には、はてなブックマークでも、
    どちらかと言えば否定的な意見が並びました。いわく、
    「自分で出来ないことと、プロの仕事の良し悪しを批判することは別でしょ?」
     
    ■はてなブックマーク - naoyaグループ - naoyaの日記 - 柳沢
    http://b.hatena.ne.jp/entry/http://naoya.g.hatena.ne.jp/naoya/20060619/1150705449
    これに対して、naoyaさんは少しやわらかめのフォローを入れています。
     
    ■naoyaグループ「自分にできないことをすごいと思う」
    http://naoya.g.hatena.ne.jp/naoya/20060620/1150784986
    自分にできないことができればすごいと無条件に思い込むのは
    危険かもしれないけど、思わないより思う方がなんとなくいいことが
    ありそうな気がするよ。

    このあたりの収め方がやわらかくなったのは、先のFF12のレビュー論争の
    影響もあるでしょうか。最初の記事が「非難カコワルイ」という非難(?)で
    あるのに対し、こちらは「そういう心がけって大切だよね」という自分論に
    閉じていますので、「そういわれればそうかもね」という雰囲気になります。
     
    ところで、最初の記事への反論としては、こちらのadoratioさんの記事が
    読み応えがありましたので、ピックアップしておきます。
     
    ■信じて古を好む - 部分評価
    http://d.hatena.ne.jp/adoratio/20060621/1150856943
    というか、やっぱり「自分より~」の評価ってどうよ。
    プロ相手に「サッカー僕より巧くてすごいですよね」って
    言ったら かなりムっとされると思う

    私の考え方も概ねこれと同じです。ですが、そのあたりを
    もう少しメタな視点で考え直してみることにしましょう。
     
     
    「舞台」と「観客席」の違いについて考えたことがあるでしょうか。
     
     「当事者たる覚悟」を持った人しか
     
    足を踏み入れることが許されない世界、それが「舞台」の上です。
     
    一方で「観客席」とは何でしょう。
    「当事者になれなかった人」の居る場所? いいえ、違います。
     
     「当事者になるつもりのない人」が居る場所、
     
    それが「観客席」です。
     
    違いが判りましたか?
    当事者になりたくてもなれない人が居る場所は 「舞台裏」 のほうです。
    彼らは常に舞台に立つ日を夢見て、舞台裏で稽古を続けています。
     
    観客席にいる人は、舞台に立つための稽古をして、舞台に立つに
    足る実力を付けた人の成果である素晴らしい演技を見に来たのです。
    そう、ただ見に来ただけです。
     
    「見に来ただけのヤツが、えらそうな口を利くなよ」
     
    そう思ってしまう気持ちもわかりますが、もう少しだけ考えてみましょう。
     
     
    舞台に立つ人にとって、
     
     その人の「食い扶持」を支えるものは何でしょう。
     
    それは 「舞台裏からの評価」 ではありません。「観客席からの評価」 です。
    観客席にいる観客を魅了する演技ができなければ、次の公演は舞台から
    降ろされるかもしれません。それは役者にとって致命傷となります。
     
    その最高の晴れ舞台に立った柳沢選手は、今、観客席から野次を受けました。
     
    そのとき、舞台の上から観客席に対して「だったらお前がやってみろコラ!」
    と叫んでしまったらどうなるでしょうか。無論、その舞台は「台無し」 です。
    これは誰にでも判ります。勿論、柳沢選手はプロですから、そんなことは言いません。
     
    では、もう1つのシチュエーションを考えてみましょう。
    舞台に立った主役は、野次に耐えて、泣きそうになるのをこらえて
    演技を続けました。そのとき「いま野次ったヤツは誰だ! 出でこい!」と
     
     観客席から同じ観客席の客に向かって叫んだ人
     
    がいました。それが口火となり、観客席では論争が始まりました。
     
    実はこれも「台無し」 です。演技はそこでおしまい。
    主役は場を立て直せなかった悔しさを胸に、舞台を後にします。
    次の公演日は、未定のままです。
     
     
    舞台に立つ人にとって、唯一の成功とは、
     
     その場を感動と興奮の嵐で埋め尽くすことです。
     
    観客席からの野次が「かき消される」くらいの感動と興奮を作り出して
    初めて、主役は満面の笑みを浮かべて舞台を後にすることができます。
     
    確かに、観客席にいる人は本来、舞台の上の人を非難する能力も資格も
    ないのかもしれません。しかし、たとえそうであったとしても、
    舞台に立つ人は、野次に耐えながら黙々と演技を続けます。
    次こそは「野次の飛ばない、感動と興奮の舞台」になることを祈って。
     
    なぜ、そこまでしなければならないのでしょうか。
    それは舞台に立つ人が何よりも恐れているのは「野次」ではなく、
     
     「観客のいない観客席」だからです。
     
    「彼の演技を見ても、感動も興奮もしない」、そう思われたら役者は
    食い扶持を失うことになります。観客のいない舞台は何よりも辛いのです。
     
    だからこそ、「何やってんだこの大根役者!」と舞台に向かって叫ばれることと、
    「彼にそこまで求めるのは酷だよ。あれでもキミよりはずっと凄いんだから」
    と観客席同士でなだめ合いが囁かれることは、
     
     役者にとってはどちらも大差なく「大失敗」であり、
     
    次の公演の観客減を予感させる材料に、等しくおびえることになるのです。
     
    プロスポーツ、芸能人、舞台役者・・・。魅せることが全てと言っても良い
    職業は沢山あります。そこで主役を張る人々は、こうした舞台論に沿って、
    自らの価値を高めていくことになります。
     
    しかしこれは、程度こそ違えど、あらゆる職において同じことが言えるものです。
    お客に対して「だったらお前がやってみろよ!」とは誰も言わないでしょう。
    でもお客同士で「あそこはあの程度だから仕方ない」となだめ合いが囁かれることは、
    自分の「食い扶持」を考える上で大きなダメージとなるはずです。
     
    誰しもが「舞台」に立ち、そのときは目の前に「観客」を見ているのです。

    CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
    ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



    投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2006/06/25 23:59


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    ▼ コメント ▼

    No.3068   投稿者 : 優駿   2006年6月26日 16:01

    つまり、CKさんにダメージを与えたければ、「あまともの負荷、しょうがないじゃん、
    どうしたってアクセス集中するボットは避けよう無いし。みんなで負荷下げるよう、
    無茶な登録しないようにしようぜ」って言うことなんですね。


    いやまあ、うちもプログラマの端くれとして、一番ダメージ受けるのがコレなので。
    「出来ないだろうからしょうがないね」は一番プライド打ち砕かれる。違うんだ、
    時間と金さえくれればやると言いたくなる事は数知れず。


    No.3069   投稿者 : きの   2006年6月26日 23:50

    はじめまして。
    今回のコラム、めちゃめちゃ共感しました。
    舞台と観客席と舞台裏と言うわけ方はわかりやすいです。
    観客席に座って、面白くない舞台を見たらどんどんやじって
    よいのだと思います。期待の裏返しなのだから。
    観客席に座ったら、感動と興奮する舞台を見たいのだし、
    すばらしい舞台を見せてくれた役者、選手には
    惜しみない拍手、賞賛の嵐が待っているのです。
    舞台に立つとき、舞台裏にいるときは、その
    シーンを夢見て頑張ろうと思うのです。


    No.3070   投稿者 : 三戻   2006年6月27日 08:10

    ん?今回必要以上に騒がれてるのって
    「観客でも決められそうな(決まっちゃいそうな)状況」で
    はずしたからじゃないの?

    舞台で言うなら
    短いせりふで登場人物の名前を間違えるような失敗でしょ?
    それで「急に出番が来たから」とか言い訳されたら野次るなぁ・・w


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