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2005/06/05 23:59 - 2005/06/05

筋書きの無い討論、筋書きの無い知識連鎖

カテゴリ : コラム タグ :

    日曜コラムです、こんばんは。
     
    ■2005年5月27日(金) 深夜28:00~29:00
    NNN24爆論スペシャル「~ホリエモン騒動とは?!~」
     
    という番組がありました。ネット界隈としては「切込隊長が出演する
    という触れ込みで一部で話題となっていた番組です。
     
    私もこの番組をレコーダに録画して、後から全部見させて頂きました。
    内容としては、なかなか興味深いお話が多く、しかし一方では、
    ひとクセもふたクセもあるパーソナリティが集結して話をすると
     
     1時間という区切りが、こうも狭く感じるものなのか
     
    という、煮え切らない印象も受けました。おそらくパネリストの方々が
    考えていたことは、1/10も喋れずに番組終了に至ってしまったでしょう。
     
    番組の内容のほうはともかく、私が気になったのは、テレビという中で討論
    を見せるというエンタテインメントの仕組みそのものの在り方のほうでした。
     
    40分を過ぎた辺りで象徴的なシーンがあります。残り20分を迎えたことで、
    司会の小西さんが、流れをぶった切って 話題を変えるシーンです。
     
     「ここでその・・、話を 今後に目を向けて いきたいんですけれども・・」
     
    ライブドアが既存メディアの舵取りを成功させる算段があったのかどうか?
    というテーマで話が弾んでいたところに、司会者の小西さんは突如として、
    ライブドア騒動が企業の意識改革に繋がっていくのかどうか?という話題へ
    切り替えを図りました。パネリストもそれに追随していきました。
     
     え!? 何で何で? そんな話題はどうでもいいのに。
     「メディア運営が何故一筋縄ではいかないのか」という
     話のほうをもっと掘り下げて話を続けてくれないかな・・・。
     
    私のそんな思いを他所に、メディア運営の話はそこで終わってしまいました。
     
     
    テレビでの討論は、”アジェンダ” が決まっています。確かに、アジェンダの
    ない討論は、ただのダベリにしかなりません。意図的な誘導を用意しておかないと、
    番組全体が迷走して価値を失ってしまう可能性が出てきてしまいます。
     
    しかし、決められたアジェンダの上では、ネットの論争に見られるような
    ワクワク感は絶対に作られてこないのも事実です。ネットに慣れた人には、
     
     「言葉はライブなのに、議論の内容はライブではない」
     
    という状態が すごくつまらなく 感じるときがあります。
     
    テレビでの討論では、司会者があらかじめ定められたアジェンダから外れたこと
    を察知して、無理矢理、元のアジェンダのほうへ話を誘導しようします。そっちは今、
    興味のある話題ではないのに・・・という方向でも、強引に誘導をしなければなりません。
    それは何故か? 無限の時間と無限の場所を与えられたネットとは異なり、
    テレビには「時間」という枠があらかじめ「制約」として存在するからです。
     
    テレビでの議論は、定められた時間内で一応のまとまりを持って終了を
    迎えられるようになっていなければなりません。話が迷走しないように、
    あらかじめ大まかな道しるべを決めておかなければならない理由は、
    そもそも1時間や2時間という枠が、議論のための時間として決定的に足りない
    という背景があるからです。仕方なく「出来レース」を作っているのです。
     
    一方、ネットの討論には筋書きがありません。盛り上がった方向へ筋書きが変化していきます。
     
     「話が逸れてきた」
      →「逸れた方向の話題もなかなか面白そうだ」
       →「いや、むしろそっちのほうが 盛り上がりそうだ」
     
    そうした変化を許容してくれます。
     
    あらかじめ決められたアジェンダを論じるより、話の中心が何処に移動していくのか、
    という「変化それ自体」が、ライブな交流から生まれた成果物なワケです。
    人間と人間の知識のライブな交流というものが、
     
     その場その場で生き物のように新しい興味を誘発し、
     
    それこそが人間の知的欲求に「ドーン」とヒットするのです。
     
    こうした形態が成り立つのは前述の通り、ネットが事実上、無限の時間と
    無限の場所を 与えられているからです。ここでは話を横に逸らしたければ
    逸らしてみても一向に構いません。逸れたほうの内容が面白ければ、
    そちらが新しいメインストリームとなって話題が続いていくでしょう。
     
    こうした形態の討論を、「マッピング討論」と呼んで みましょう。
     
    マッピング討論には初期の地図がありません。
     
     話が進んだ方向に新しい地図が書き加えられて
     
    いきます。そして現在ホットになっている話題はどの辺りなのかを、その時点、
    その時点で判断していかなければなりません。話の方向は次々に話者の思うがままに
    変化していきますから、そうなると今度は、話者同士が大きなすれ違いを起こさない
    ように、現状把握ツールとしての マップ共有 を図る必要が出てきます。
     
    そう、それは皆さんもよくご存知の 「まとめサイト」 のことに他なりません。
    個々の議論はできるだけ「フロー」のまま走らせ、興味の変化の方向性そのものが
    議論の成果物であることを自覚し、その一方で散乱したフローを「ストック」として
    形にするまとめサイトを設ける、その「ストック」はまた、次のフローを生み出す
    ための拠り所として利用されていくのです。
     
    どうでしょう。討論のお話をしてきたつもりでしたが、実はネット上の情報交換は
    どんな分野でもこのマッピング討論の体を成しているような気になってきませんか。
     
    たとえばデジモノの情報交換にしたって、それは同じです。新製品のHDDレコーダの
    良し悪しを語ろうとしたとき、このHDDレコーダの良し悪しの情報さえ突き詰めて論じて
    くれればそれで良い、というワケではないのです。他社のレコーダと比較しているウチに、
    他社のレコーダが好調な要因を探る話になったり、コピーワンスの対応を論じているウチに、
    放送業界の利益構造に関する議論が始まったり、話は常に横滑りを起こし続けます
     
    その横滑りが大きく育てば、それらは1つ1つが、新しい知識となって返ってきます。
    それはまるで、知識が遺伝的アルゴリズムを介して進化・成長を遂げているかのような
    不思議な感覚です。このような、人と人が交わりあって引き起こす興味の
     
     変化の連続そのものがコンテンツなんだ
     
    という意識がはっきりと理解できるようになればしめたものです。
    マッピング討論が知的欲求を満たすエンタテインメントとして優れていること、
    そしてそれを実現するには、遺伝でいう世代交代のループを繰り返すための
    「時間」と「場所」が継続的に必要であること、さらには、不特定多数が
    飛び入り参加できる仕組みも、進化のための想定外の刺激をもたらす要因として
    必要不可欠であったことが、良く判ると思います。
     
    話がどこへ横滑りするか判らない、しかし、今一番面白そうな方向を
    ちゃんと選択して横滑りしていく、そんなジェットコースターのような
    「知的エンタテインメント」 が、ネットの上には確かに存在します。
    テレビは、ラジオは、新聞は、雑誌は、果たしてこの猛烈な「知識の新陳代謝」
    に追随していけるでしょうか?それが難しいとしたならば、ネット上の草の根
    情報交換メディアは、まさに「キラー」を手中にしているのかもしれません。
     
     
    ネットを使った情報交換に慣れ親しんでいる私たちは、時として、
    テレビやラジオ、新聞や雑誌のような、時間も空間も限られたところで
    行われる議論・情報交換にもどかしさを感じることがあるでしょう。
    ネット上では、人々の興味の方向性が時間とともにどのように変化していくのか、
    知識と知識が交わりあうことによってどんな新しい流れが発生するのか、
    そのライブな変化の過程を知ることこそが、知的エンタテインメントなのです。

    CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
    ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



    投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2005/06/05 23:59


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