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2004/06/21 17:09 - 2004/06/21

数多在る娯楽の中から「音楽」を選ぶとき、選ばないとき

カテゴリ : コラム タグ :

    ●CCCDが導入され、自分でMP3のライブラリを作ったり、
     ポータブルプレーヤーに転送したりするのは犯罪だと言われました。
    ●楽曲はDRMで頑丈に管理され、バックアップも違法コピーだと言われました。
    ●外部への転送は数回までしか許されず、購入した曲を失いたくなければ
     毎回書き戻しをしなさいと言われました。
    ●海外の安いCDは違法だと言われ、国内業者の言い値で買うしかなくなりました。
    ●ビデオクリップから録音されると困ると言われ、ビデオクリップのサビの
     部分にワザと音楽と関係無い騒音を入れるストーリーが増えました。
    ●ラジオから録音されると困ると言われ、ラジオの録音にもコピー制御を
     強制しようとする人が出始めました。
     
    そして。。。
    ●音楽は・・・頭を下げて「聴かせて頂く」モノになりました。
     
    音楽を愛する多くの人々は声高にこう叫ぶでしょう。
     
    「CCCD反対! 輸入CD規制反対! 私たちの大切な音楽を守れ!」
     
    そう主張するのも悪くはありません。でも私は最近、ちょっと心の中で
    違和感を感じ始めているのです。というのも、私は以前から
     
    「音楽は娯楽のOne of themにすぎない」「音楽は必需品ではない」
     
    という主張を繰り返してきました。それなのに私たちは今、
    たかが「音楽」を人質に取られたくらいで、まるで
    首根っこを掴まれたかのように苦しんでいます。
    使い勝手が悪くなるものを同じ値段で買い続ける、それは実質、
    毎年値上げされているモノを買い続けることと同じことなのですが。。。
     
    ふと我に返って考えるのです。
     
    「あれ・・ そこまでして買いたいモノだったっけかな・・・」
     
    リーゾナブルな条件なら買う、そうでなければ買わない。これはお買物の鉄則です。
    「カローラ」が100万円だったら買うけれども、「リッター300円の特殊ガソリンでしか動かないカローラ」
    が300万円だったら見向きもしませんよね。そうやって娯楽の世界を広く見渡して、
    取引条件をいろいろ見回してみると、音楽を買うよりももっと良いお金の使い道がある
    ような気がしてならないのです。そう、大の音楽好きであった私でさえ・・・。
     
    私は「最近のJ-POPには良い曲が無い」といった「質の低下」論が的を射ている
    とは思っていません。最近のJ-POPにも昔の名曲に勝るとも劣らない素晴らしい
    作品が溢れていると思います。しかし、そこに例えどんなに「素晴らしい音楽」が
    存在したとしても、私たちは「音楽」そのものではなく、音楽を「商品」として
    パッケージしたものしか手に入れることが出来ません。その「商品」のほうは
    大切なお金と引き換えにするほど素晴らしいもの」だったでしょうか。
     
    さあ、拳を振り上げる前に、深呼吸して考えてみませんか?
     
    まず音楽は「買わなければいけない」ものでも「無理矢理買わされる」ものでも
    ないことを確認しておきましょう。大丈夫、音楽が無くても死にません
    その上で更に、「音楽商品」が提示するコピーコントロールなどの種々の取引条件を
    しっかりと把握しましょう。それが済んだら、いよいよ決断のときです。
     
    CDでも音楽配信サービスでも構いません。その(音楽)商品は、
     
     あなたのほうから歩み寄って買ってあげる
     
    ほどの商品でしたか?
     
    その取引に納得がいけばそれで良し、でも、そうでないとしたら、スーパーで
    ちょっとお買い得ではない、値上がり中のキャベツを買わずに
    通り過ぎるのと同じように、その音楽も買わずに、別のものを買ってみませんか?
     
    「要求を通す為の不買運動」では、逆に買い手が如何に商品を欲しがっているか
    という証明の裏返しになり、売り手を活気づける効果を持ってしまうかもしれません。
    それよりも、もっと 自然な購買摂理 として、
     
    「買う価値を感じる(音楽)商品が減っているから、買う量も減らそうかな」
     
    という、普通で冷静な感情を大切にしたいと思っています。私はこれからも、
    (音楽)商品に「買う価値」を感じれば買い、感じなければ買わないでしょう。
     
    今は残念ながら、買いたい音楽はあっても、買いたい商品は無い、そんな状態です。
    これから先、再び音楽が「お買い得な娯楽」だと思えるような日が来れば、きっと
    また沢山の音楽を購入するようになるでしょう。でもそんな日が来るかどうかは、
    ひとえに売り手側のキモチ次第。売り手側が変わらなければ、私たちは今日もまた、
    買わない商品を横目で眺めて通り過ぎるだけの日々を送るのです。

    CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
    ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。



    投稿者 CK : 記事URL | コラム | | 2004/06/21 17:09


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